この日の対戦相手はジェフ千葉! じつに17年ぶりの対戦!
降格したときには、まさかこんなに長いことJ1に戻ってこないなんて思わなかったよ。なにはともあれ昇格おめでとー!
でもさすがに長いことJ2にいただけあって、知っている選手が少ない。鈴木大輔だけが別格で、あとは呉屋、前、イサカ・ゼインなど、はてどこかで見た気がするけど、どこでだっけ?――って選手がちらほらいるくらい。ここまでリーグ最下位に沈んでいるのも致し方なしってメンバーに思えた。
とはいえ、サッカーは決して悪くなかった。早々に失点を許したときには、こりゃ一方的な試合になるかと思ったのに、そうはならない。前年度王者相手にまったくものおじをしない戦いっぷりで、攻守にバランスが取れたサッカーをみせていた。
監督は小林慶行という人。ぜんぜん知らない人だと思っていたけれど、過去の記録を確認したら、ヴェルディの選手としてその名前が一度だけ残っていた(二十年前の天皇杯決勝で退場になったらしい)。
そんな千葉を迎えうつ鹿島のスタメンは、中3日という日程に加えて、相手がリーグ最下位ってことで、若干油断があったような気がする。少なくても、見た瞬間にえっ? と思う意外性があった。
なんと関川がキム・テヒョンに替わってスタメン復帰。溝口がベンチを外れて左SBは小川。ボランチは三竿と樋口で、両サイドの攻撃的MFは荒木とエウベル。つまり鬼木はフィールド・プレーヤーのうち半分を入れ替えてきた。勝っているチームはいじるなという定石を無視した采配。
まぁ、4試合ぶりにスタメン起用されたエウベルが、開始わずか3分に左サイドを突破して、単独ドリブルで持ち込んでひとりでシュートまで決めてしまったのは、まさに鬼木マジックって感じでびっくりだったけれども、前半でよかったのはそのゴールだけ。その後はぴりっとしない内容に終始した。
後半に入れば変わるかと思ったら、この日は大差ない。それどころか半分が過ぎたあとでイサカ・ゼインにゴールを許して同点とされる始末。
あの場面は左から右への展開で、関川が足を出すもボールを止められず、シュートコースを消しに行った小川の身体にあたってコースが変わってしまい、さすがの早川もなすすべなしだった。やっぱ関川は試合勘が足りない感ありありだったよなぁ……。キム・テヒョンを起用していたら、防げた失点ではって気がした。
その後、残り時間も少なくなってもいまだ同点のままだったので、これはもうPK戦やむなしかって思ったのに、こんな試合でもセットプレーから勝ち越しゴールが生まれてしまうのがいまの鹿島。
後半残り6分に、途中出場の柴崎の左CKを、知念がヘディングで流し込み、最後は植田が押し込んだ。ほんと今年はセットプレーがすごすぎる。しかもここで得点に絡んでいるのは、またもや途中出場のふたりというね。鬼木、すごいや。
最後は敵陣のコーナーフラッグ付近でしつこく「カシマって」試合終了の笛。あんな堂々たる時間稼ぎを見たのはひさしぶりだ。出来の悪い試合ながら、きちんと勝ち点3を積み上げられてなにより。
途中出場は林、柴崎、田川、松村、知念の5人。千葉には松村の弟・松村拓実がいて、奇しくもふたりは同時にピッチに立った。昇格プレーオフで活躍してジェフをJ1昇格に導く立役者となった17歳、姫野も松村弟と一緒に出てきた。
そういや出番はなかったけれども、安西がベンチ入りしていたのもこの日の重要トピック。師岡の復帰も近いという噂だし、怪我で離脱していた選手たちが次々と戻ってきていて、鬼木もこの先、選手起用で大いに悩むことになるんだろう。
次週は代表ウィークなので3月の試合はこれでおしまい。4月最初の次の試合で百年構想リーグも前半戦一巡だ。2位のFC東京に勝ち点6の差をつけて、優勝に向けての鹿島の視界はきわめて良好。
(Mar. 25, 2026)