爆弾
永井聡監督/山田裕貴、佐藤二朗/2025年/日本/Netflix
ひきつづき春の邦画祭り。二本目も宮本のMV(映画の予告編的なやつ)を観たら、なかなかおもしろそうだったので観ることにした作品。
『国宝』が主要部門のタイトルを独占する勢いだった今年の日本アカデミー賞で、佐藤二郎が『国宝』の三俳優を退けて最優秀助演男優賞を獲得したサスペンス・スリラー。主題歌は宮本浩次だっ! 佐藤二郎はうちの弟と同い年だ!(だからなんだ)
一昨年の『ラストマイル』と一緒で、これも連続無差別爆破テロ事件の話。そういや去年観た『新幹線大爆破』もそうだったし、立てつづけにこう爆弾を使った無差別殺人の映画ばかり作られるのをみると、この国はいささか病んでいるのではないかって気がしてくる。
まぁ、それを喜んで観る僕らのような観客がいるからこそ作られているんだろうから、偉そうなことはいえない。
物語は佐藤二郎演じる身元不明な愉快犯(暴行罪だか器物破損だかで現行犯逮捕されて尋問を受けている)と、彼がくりだす謎々仕立ての爆破予告に振り回される刑事たち――最初が染谷将太で、二番手が渡部篤郎、最後が山田裕貴――の尋問室でのやりとりを中心に進んでゆく。現場で捜査にたずさわる巡査の役で伊藤沙莉も出演してる。
佐藤二郎の演技はさすが最優秀助演男優賞もの。気色悪くて小憎らしい。
ただし彼のキャラクター設定はいささか説明不足な気がした。優秀な刑事たちを挑発しつづけ、つねに上手をゆく彼の優秀さの所以がきちんと説明されていないから、事件が解決してもいまいち気分がすっきりしない(単に僕が見過ごしただけ?)。思わせぶりな終わり方をしていると思ったら、原作には続編があるようなので、いずれ映画化されるんだろうその続編を観ろってことなのか。
とりあえず、映画としてはおもしろかったけれど、やはり大規模なテロ事件を描く物語としては、犯行の動機づけに説得力がない気がする。『ラストマイル』や『新幹線大爆破』もそうだったけれど、そんな動機でこんな大事件を起こされてもなぁって思ってしまう。まだ金のためっていわれたほうが納得できる。
日本中を騒がすような一大事件の背後には、レクター博士のような、一般人の感性を超越した、純粋な悪の化身にいて欲しい。逆にそういうキャラクター造形ができないのならば、気安く無差別殺人なんて起こさないでくれたほうがありがたい。
それにしても、こういう映画の主題歌に『I AM HERO』なんてタイトルをつける宮本って、やっぱどこかずれている気がする。
(Apr. 24, 2026)

![Nine Inch Noize [Explicit]](https://m.media-amazon.com/images/I/2188hM1kWhL._SL75_.jpg)

![BULLY [Explicit]](https://m.media-amazon.com/images/I/61j9JxhxQzL._SL75_.jpg)

![Honora [Explicit]](https://m.media-amazon.com/images/I/41bwoMflHIL._SL75_.jpg)
![Ricochet [Explicit]](https://m.media-amazon.com/images/I/61P0omO--HL._SL75_.jpg)

![LIVE IN LONDON! (BBC Proms at the Royal Albert Hall) [Explicit]](https://m.media-amazon.com/images/I/515B0VE2FDL._SL75_.jpg)



![The Mountain [Explicit]](https://m.media-amazon.com/images/I/51TP3xMp+BL._SL75_.jpg)












