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2026-03-12『フランケンシュタイン』
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2026-03-03J1百年構想リーグ・浦和-鹿島
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ずっと真夜中でいいのに。

ZUTOMAYO INTENSE II「坐・ZOMBIE CRAB LABO」/2023年2月28日(土)/日本武道館

形藻土

 ずとまよ二度目のアジアツアーのこけら落しとなる日本武道館公演の初日。

 ずとまよを武道館で観られる!――ってんで、今回もこれは絶対に観なきゃと2デイズ両方申し込こんで、二日分のチケットを確保できたのだけれど、うちの子も興味があるというので、二日目は譲った。なので僕が観たのは初日のみ。

 今回のツアーは海外公演を含む――というか、ツアータイトル的には海外こそが主体――というところがポイントだった。

 おそらく巨大なセットを海外へと持ってゆくのが現実的ではないからだろう。ステージセットはいつになくシンプルで、これまでのようにその豪華さに驚かされることがなかった。

 ステージ左袖には西洋風の墓石と枯れた樹のセットが配されていた。反対の右手にもなにか屋台みたいなのが飾ってあったけれど、遠くてなんだかわからず(僕らの席はステージ向かって左手、一階席の南西十列目)。

 あとは短めの花道があって、Lの字を角を頂点に倒したような左右非対称の三角形にLEDライトを配したセットがステージ前面を飾っているだけで、ステージ上にはとくになにもないようだった(少なくても僕らの席からは確認できなかった)。

 そのかわりに今回は全面のバックスクリーンが配されている。つまり物理的なステージセットの代わりに映像演出が主体だった。ものづくりへのこだわりが強いACAねさんにとっては不本意そうだけれど、海外を視野に入れてコストを考えたら、こうならざるを得ないんだろうなと思った。でもそういう海外仕様のずとまよを見られるというのが今回のツアーのおもしろさだ。

【SET LIST】
  1. 形 [Short Ver.]
  2. 勘ぐれい [Short Ver.]
  3. 低血ボルト [Short Ver.]
  4. 残機
  5. シェードの埃は延長
  6. 蟹しゃぶふぁんく [新曲Short Ver.]
  7. 奥底に眠るルーツ
  8. クリームで会いにいけますか
  9. 彷徨い酔い温度
  10. ばかじゃないのに [即興Ver.]
  11. よもすがら [新曲]
  12. 秒針を噛む
  13. お勉強しといてよ
  14. 海馬成長痛
  15. [新曲]
  16. ヒューマノイド
  17. マイノリティ脈絡
  18. あいつら全員同窓会
  19. TAIDADA
  20. 間人間 [新曲]
  21. 正義
  22. 脳裏上のクラッカー
  23. メディアノーチェ

 映像は波打ち寄せる岩場の海面から朽ちた時計塔がつき出ているゴシック風のものがメイン・イメージ。

 「ゾンビ蟹ラボ」というツアータイトルのコンセプトに準じて、オープニングはゾンビに扮したオープンリールの二人による寸劇でスタートした(このパートが無駄に長い)。

 彼らが花道の先端に描かれた魔法陣のところまでいって、なにやらごにょごにょと呪文みたいなのを唱えると、奈落からドラキュラが入っているような棺桶がせり上がってくる。棺の蓋があくと、そこには花で埋め尽くされた中に横向きになって眠るロリータファッションのACAねの姿――。

 そのまま一曲目の『形』のイントロが始まり、ワンコーラス目はACAねは微動だもせずに横たわったままで歌を聴かせた。あれは本当に歌ってたんですかね?

 ワンコーラス(のサビ前まで?)が終わったところでいったん演奏がブレイクして、ACAねが眠りから覚めたというジェスチャーとともにゆっくりと棺を抜け出す。そのままギターを手にして、棺の前に用意されていたマイクスタンドに向かって、毎回恒例のひとことめ、「《ずっと真夜中でいいのに。》です」の挨拶をして、つづきを歌いだした――んだったと思う(いささか記憶があいまい)。

 とりあえずゾンビとロリータファッションの組み合わせを見て、ペローナじゃん!――って思いました(@『ONE PIECE』スリラーバーク編)。そういうオーディエンスがたくさんいたに違いない。

 この『形』から始まる冒頭三曲はどれもメドレー気味のショートバージョンだった。でもメドレーってほどにはつながりを意識していないし、どうせならばフルで聴かせて欲しかった。

 今回は新譜『形藻土』のリリースを一ヵ月後に控えてスタートするツアーなので、どれだけ新曲が演奏されるかも注目ポイントだったわけだけれども――。

 結果からいうと、この日演奏された未発表曲は四曲。

 序盤に弾き語り気味でワンコーラスだけ演奏された曲は、蟹がどうしたという歌詞がコミカルな感じで(『蟹しゃぶふぁんく』という曲らしい)、これってデモテイク?――って思ってしまうような簡素なアレンジだった。

 中盤には配信ドラマ『時計館の殺人』の主題歌として書きおろされた『よもすがら』が演奏された。これはちょっと歌謡曲っぽいテイストのシリアス路線の曲。

 後半に洋楽タッチの浮遊感のある新曲がひとつと、「板チョコ」を「痛チョコ」と語呂合わせした新曲が歌詞つきで披露された。

 以上四曲。今後ツアーの途中で新譜がリリースになったら、また別の曲が加わってくるんだろう。

 定番になっている三択アドリブ演奏コーナーは、ACAねがゴルフのパットをして、当たったゲートの曲を演奏するというもので、この日の曲目は『ばかじゃないのに』だった(翌日も同じだったらしい)。

 最初の寸劇にしても、ああいうのって日本語のわからない海外にいってもやるんですかね? 大丈夫なの? ってちょっとだけ心配になった。

 少なくても僕個人はあの手の余興にすっかり食傷気味になっているので、余計なことはしなくていいから、もっと音楽を聴かせてよって思う気持ちが強くなっている。しゃもじも、前後左右見回してみても、いまや持っていない客は俺だけじゃん?――ってくらいの普及率だしなぁ……。そろそろずとまよライブも卒業の頃合いかもしれない。

 いずれにせよ今回のツアーは海外を視野に入れているところが肝だった。新曲も披露されたけれど、それ以上に懐かしの初期の名曲が多かった。『ヒューマノイド』とか『脳裏上のクラッカー』とか、すごいひさびさ感があった。ラストひとつ前の『正義』での恒例ピアニカイントロは、この日は『威風堂々』のバンド演奏に流れ込む豪華版。

 バンドはドラムがよっち、ベース二家本、キターコジロー、鍵盤岸田、ホーンがたぶんふたり、オープンリール三人という構成――だったはず。個人名でのメンバー紹介がなかったし、斜めな角度から見ていて、ステージ構成がよくわからなかったので、誰が誰やらという感じだった。

 コンサートの締めは、これも生では初披露となる『メディアノーチェ』。曲の前に「今回は本編の構成を大事にしたいのでアンコールにはお応えできません」みたいなMCでのお断りがあって、その曲のあと、ACAねはメンバーたちと一緒にふつうにステージを去っていった。

 ACAねの退場シーンもいつもだと見どころのひとつなので、そういう普通の退場の仕方ひとつとってみても、今回のツアーはイレギュラー感があった。

 でもまぁ、馴染みのない新曲こそあれ、それ以外はずとまよのストロング・スタイルといってしかるべき印象のセットリスト――だったのですが。

 個人的にはもっとも聴きたかった『微熱魔』がまさか演奏されないとは!

 うちの奥さんは「『ミラーチューン』が聴けなかった」と嘆いていたし、翌日うちの子は『嘘じゃない』が聴けなくて残念だったといっていたそうだ。

 ほんと体力的に厳しくて、そろそろライブ全般からの引退を考え始めていて、前述したとおり、この頃のずとまよライブは余興が過ぎていささか心が離れ気味な部分もあるのだけれども、もう一度生で『微熱魔』が聴きたいので、いましばらくは通おうかと思っている。

(Mar. 15, 2026)

フランケンシュタイン

ギレルモ・デル・トロ監督/オスカー・アイザック、ジェイコブ・エロルディ/2025年/Netflix

 メアリー・シェリーの名作『フランケンシュタイン』をギレルモ・デル・トロが映画化、しかも冒頭は原作通りに北極のシーン!

 ――ってことで楽しみにしていた作品。

 でもこれがいまいち思っていたのと違った。

 原作にある程度は忠実なのだろう(読んだのがずいぶん前なのでディテールはまったく忘れてしまった)。北極探検船の船長の手記から始まって、フランケンシュタイン博士の手記、そしてモンスターの手記と、三重の入れ子になった書簡小説の形式をとっている原作に基づき、この映画も同じ構成にはなっている。

 ただ、フランケンシュタインが生み出したモンスターのもつ超常的な再生能力は絶対にこの映画のオリジナル。どんな怪我をしても、それこそ銃で撃たれても、爆弾を仕掛けられて爆破されても死なない。どんな傷もあっという間に治癒してしまう。

 人によって生み出されたにもかかわらず、人類を超越した唯一無二の不死の存在。それゆえに天涯孤独な彼の、癒されることのない悲しみを強調するために、あえてそういう設定にしたのかもしれない。

 でも僕にはそこが残念だった。不死の彼に向って、探検隊の隊員たちは遠慮なく発砲する。彼も自分に仇をなそうとする相手に遠慮なく殺す。両者のあいだで繰り広げられるそんな殺伐としたバトルにはいささか辟易としてしまった。

 正直こういうのはもう食傷気味なんだよなぁ……。『フランケンシュタイン』でまで、そんなアベンジャーズや週刊少年ジャンプ的なアクションは観たくなかった。そういう余計なバトルシーンなしだったら、きっともっと好きになれたと思う。ギレルモ・デル・トロにそれを期待するのが間違いなんだろうか? まぁ、異形の者を愛する彼らしい作品なのは確かだけれども。

 出演者はフランケンシュタイン博士役がオスカー・アイザックで、彼のパトロン役がクリストフ・ヴァルツ。僕が知っているのはこのふたりだけ。怪物役を演じているジェイコブ・エロルディもこれからはきっと有名になるんだろう。とはいえずっと特殊メイクをしているので、ほかの映画で彼の顔を見てもわからないこと間違いなし。

(Mar. 12, 2026)

鹿島アントラーズ2-0東京ヴェルディ

J1百年構想リーグEAST・第5節/2026年3月7日(土)16:00/メルカリスタジアム/DAZN

 3月最初の試合はホームでのヴェルディ戦で、スタメンは早川、濃野、植田、キム、溝口、三竿、柴崎、荒木、チャヴリッチ、レオ・セアラ、優磨の11人だった。

 お~、柴崎とチャヴリッチが今季初スタメン!

 かわりに下がった樋口とエウベルには悪いけれど、やっぱこのふたりがベンチを温めている状況を残念に思っていたので、このスタメンは嬉しかった。柴崎はCKから優磨の先制点をお膳立てして、しっかり結果も残した。中盤で的確にボールをさばく彼のプレーは観ていてとても小気味よかった。

 前節スタメン起用に文句をつけてしまった溝口も、それゆえあえて注目して観ていたら、この日はやたらとよかった。チーム最多の3本のシュートを放ったりして、ぞんぶんに存在感を発揮していた。シュートこそ決めらんなかったけれど、追加点となった2点目のPKは彼のクロスがハンドを誘ったものだったから、ちゃんと得点にも貢献している。そうかぁ、まだ22歳なのか……。なるほど、こういうプレーがコンスタントにできるようになるかもと思えば、起用したくなる気持ちもわかる。

 まぁ、柴崎や溝口にかぎらず、この日の鹿島はよかった。守っては相手のシュートを3本に抑え込んで無失点。あいかわらずセットプレーでしか得点できていないのは課題だけれど、それ以外はケチのつけようのない快勝だった。

 途中出場は樋口、林、小川、田川、徳田の5人。田川と徳田は残り5分くらいから準備していたのに、プレーが切れないせいで出てこれなくて、ピッチに立ったのはロスタイムが残り1分を切ってからになってしまったのはお気の毒だった。

 対するヴェルディは林がなぜか不在。今季ここまで2ゴールと結果を出している染野はこの日はノーゴールだった(そう簡単に恩返しはさせない)。

 あと、GKのマテウスが前半途中に怪我をして交替するハプニングがあった。彼は先制点のときにもゴールポストにぶつかって激しく痛んでいて、その際には無事プレーに戻れたのに、再び優磨らとの交錯プレーで怪我をして、今度はそのまま交替になってしまった。マテウスにとってはとんだ厄日だった。

 それでも交替で出てきたサブの長沢祐弥という選手が、溝口と柴崎のミドルと、荒木の直接FKを止めて、追加点を許さなかったのはヴェルディにとってよかったろう。まぁ、こちらとしては止めないでくれたほうが嬉しかったけど。

(Mar. 09, 2026)

薔薇の名前

ウンベルト・エーコ/河島英昭・訳/東京創元社(全二巻)

薔薇の名前<上> 薔薇の名前<下>

 興味はあるのに読めないでいる本がたくさんある。この『薔薇の名前』もそのうちのひとつだった。

 名作だといわれるし、映画化もされたくらいだからおもしろいんだろうと思いつつも、読む機会が作れずにいた。僕の軸足は英米文学なので、イタリアの小説となると、いささか距離が遠くなる。それを読むなら、まだ読んでない英米文学がたくさんあるじゃんってことになる。

 加えてこの作品の場合、翻訳の刊行から四半世紀が過ぎてなお文庫化されていないという特殊な作品だったのも、手に取りにくさを助長していた。

 文庫化されていないから価格的に手に取りにくい――という意味ではなく。

 本は音楽と並ぶ一番の趣味なので、そこに出し惜しみはしない(まぁ、懐が許す限り)。それどころか単行本で読める本は、文庫化されていても極力単行本で読むことにしている。たまには装丁の好みで文庫本を選ぶこともあるけれど、基本的にはどちらか一方を選べといわれれば単行本を選ぶ。若いころに貧乏で文庫本しか買えなかった反動かもしれない。

 なので、買いそびれている作品については、文庫化されるタイミングで「あ、やばい、絶版になるかもしれないから単行本を買っとかなきゃ」と思うことが多い。

 ところがこの作品の場合は長いこと文庫化されていないので、そう思うタイミングもなかった。結果、いつかは読もうと思いながら四半世紀……。

 このたび、文庫化されるかわりに「完全版」と称した改訂版が刊行されたので、ちょうどいい機会かららそれを読もうと思っていた――んでしたが。

 いざ発表されたその価格が上下巻あわせると千八百円も高くなっていた。

 いくら出し惜しみをしないといっても、好きになれるかどうかもわからない作品にそれだけ余計に出す? そもそも新しい装丁が気に入るかもわからないのに?

 ――などとどうしようか悩んでいたら、完全版の刊行にあわせて、旧版は出荷停止になるという発表があった。

 もともとこの作品が気になっていたのは、その装丁に惹かれていたからというのも大きかったので、その時点でもういいやと諦めて、完全版の装丁の発表を待たずに古いほうを買った。すでにジュンク堂ほかの書店では在庫切れになっていたので、あわてて在庫があったアマゾンでポチった。

 ということで刊行から四半世紀のときを経て、いささか傷み気味の単行本をゲットして、いまさら読んだイタリア文学の逸品。

 うん、なるほど。これはすごい。素直にすごいとは思う。思うんだけれど、でも好きかといわれると、それほど好きとはいえない。

 もとより時代劇と現代劇とどっちが好きかといえば現代劇だし、中世のイタリアの修道院を舞台に、キリスト教の蘊蓄をこれでもかと詰め込んで語られるこの小説は、僕の趣味からは基本的にずれていた。そんな読んで楽しいって話でもないし、読みやすいわけでもないし。これが世界中でベストセラーになったのってすごいなって思った。

 ミステリの意匠を借りこそすれ、主題はむしろ宗教談義。その点では同じようにミステリの形でもって妖怪を語った『姑獲鳥の夏』に近いものがあると思った。まぁ、格調はだいぶん違うけれども。でもこちらもエロがあったり、下ネタがあったりで――キリスト教の厳格さに対するアンチテーゼなのだろうけれど――それほどお上品でははなかったりする。

 いずれにせよ、わざわざ高い金を払ってまで完全版を読みたいと思うほどではなかったので、絶版ぎりぎりで旧版を手に入れておいてよかった――といいたいところなんだけれど、読んだいまとなると、新しい装丁もけっこう悪くない気がしていて、完全版の初版を買わなかったことをちょっとだけ後悔する気持ちが……。

 なんて駄目な本好きなんだ。

(Mar. 06, 2026)

浦和レッズ2-3鹿島アントラーズ

J1百年構想リーグEAST・第4節/2026年2月28日(土)14:00/埼玉スタジアム2002/DAZN

 2月最後の試合は、満員の埼玉スタジアムでのレッズ戦。これがまさかの逆転劇となった。

 前節の内容がよかったからだろう、鬼木がこの試合に選んだスタメンはその柏戦と同じだった。

 つまりこの日も左SBは溝口。僕には小川にベンチを温めさせて溝口を使う理由がわからない。前半の2失点はどちらも左サイドを突かれたものだったし、それって溝口の守備力に問題があるということなんじゃないの?

 まぁ、小川の守備力がどれくらいなのかもわかっちゃいないんだけれど、どちらかといえば経験値が高くて攻撃力も期待できる小川のほうが観たい。溝口にはいまだ元日本代表を超えるほどのプレーを見せてもらった記憶がないんだけれど、鬼木の評価はおそらく違うんだろうな。

 まぁ、リーグ戦も序盤だし、いまのうちに若手に経験値を積ませておきたいという思いもあるのかもしれない。去年も途中までは出番が多かった船橋が、終盤には出場機会を失ったりしていたし。状況を見てその辺を臨機応変に対応できるのも、鬼木の監督としての強みなのかも。

 なんにしろこの試合は前半の途中までに2点を許す苦しい展開になった。

 1点目は右サイドへのロングボールから金子の突破を許して、彼が入れたクロスに大卒ルーキーの肥田野があわせたもの。

 肥田野はスコルジャのお眼鏡にかなったらしく、開幕から4試合で3度目のスタメン。でもって2ゴール。たいした決定力だ。

 2点目は左CKからファーに流れたボールを渡邊凌磨にポスト近くで押し込まれた。

 浦和で3年目になる渡邊はキャプテンマークを託されて、すっかりレッズの中心選手になっていた。あらゆる場面に顔を出す活躍だった。

 マテウス・サヴィオも柏のころと変わらぬ技術力の高さと献身性の光るプレーぶりで存在感があった。このふたりがいまのレッズのベスト・プレーヤーだと思った。

 あと、今週移籍が決まって欧州から戻ってきたばかりのオナイウ阿道(ドレッドヘアになっていて誰かと思った)が後半途中から出てきた。でもさすがに移籍してきたばかりだし、この試合では特筆するほどのプレーは見せていなかった。

 ということで、前半のうちに2失点してしまった鹿島だったけれど、だからといってそのまま負けたりはしないのが、いまのチームのいいところ。去年無失点で終わったのはたった5試合だけだったし、今年もまだ始まったばかりとはいえ、ここまで全試合で得点している。1点返しさえすれば結果はわからない――と思っていたら、前半のうちに運が味方して、その1点がもたらされる。

 セットプレーの流れから三竿がペナルティエリア内で折り返したボールが関根の腕にあたってVARが介入、ハンドの判定になった。このPKをレオ・セアラがしっかり決めて1点差で前半終了。

 でもって、後半に入って10分たったところで、樋口の右CKから優磨がどんぴしゃのヘディングを決めて同点。さらには試合終了間際の90分、途中出場で出てきたばかりの柴崎の左CKにチャヴリッチが頭であわせてついに逆転! 劣勢だった試合を見事にひっくり返してみせた。

 いやぁ、今年はセットプレーの精度がやばい。崩せなくてもセットプレーさえ取れれば点が取れちゃう感じ。頼もしいったらありゃしない。

 途中出場は林、チャヴリッチ、知念、柴崎、田川の5人。決勝点が生まれるきっかけになったCKは田川がハイプレスで得たものだったそうで、それを柴崎が蹴ってチャヴリッチが決めるという、途中出場の選手たちの活躍による1点だった。

 これで3連勝で、勝ち点10に一番のりして首位に浮上~。まだ始まったばかりとはいえ、この結果には文句のつけようがない。

(Mar. 03, 2026)



【相棒】
しろくろや

【Shortcuts】
音楽 作品 / ライブ / 会場 / 購入 / エレカシ
作品 / 作家 / 翻訳家 / 出版社 / 読了 / 積読
映画 作品 / 監督 / 俳優 / / シリーズ / ドラマ
蹴球 鹿島 / Jリーグ / 日本代表 / W杯

【新譜】
03/25形藻土 / ずっと真夜中でいいのに。
03/27Creature of Habit / Courtney Barnett
03/27Honora / Flea
03/27Ricochet / Snail Mail
04/24Julia / Julia Cumming
05/01PEACHES! / The Black Keys
05/01Maitreya Corso / Maya Hawke
05/01They Came Like Swallows / Bonner Kramer/Thurston Moore
05/08Remember The Humans / Broken Social Scene
06/10I AM HERO 「俺と、友だち」盤 / 宮本浩次
06/10I AM HERO 「最高の日、最高の時」盤 / 宮本浩次
06/26Bliss / Temples

【コンサート】
10/28BUMP OF CHICKEN@有明アリーナ
02/06BUMP OF CHICKEN@東京ドーム

【サッカー】
03/18[J1百年構想L 第7節] 町田-鹿島
03/22[J1百年構想L 第8節] 鹿島-千葉
04/04[J1百年構想L 第9節] 水戸-鹿島
04/12[J1百年構想L 第10節] 川崎-鹿島

【新刊書籍】
07/14『サリンジャー初期短篇全集』 柴田元幸・訳

【準備中】
03/09新編 日本の面影
03/12新編 日本の面影 II
03/14[J1百年構想L 第6節] 鹿島-川崎
03/14ONE PIECE シーズン2
03/15二人称
03/16幕末

【過去のコンテンツ】
Coishikawa Scraps Bootleg 2.0