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2026-02-14『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』 New!
2026-02-11『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』
2026-02-09J1百年構想リーグ・F東京-鹿島
2026-02-05『バウムガートナー』
2026-01-31『The Coward Brothers』
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ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今

マイケル・モリス監督/レネー・ゼルウィガー、キウェテル・イジョフォー、レオ・ウッドール/2025年/イギリス、フランス、アメリカ/WOWOW録画

ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今

 前作からさらに九年後。五十代になったブリジットさんのいまを描くシリーズ第四作――にしておそらく最終作。

 前作の最後にじつはダニエルは死んでませんでした、という続編への含みみたいなものがあったので、ふたたびマークとダニエルとの三角関係が主題になるのかと思ったら、さにあらず。

 今回はコリン・ファース演じるマークはすでに故人だし、ヒュー・グラントも出番こそあるけれど、すっかり気のいいおじいちゃんって感じになっていて、ロマンティック・コメディの主役を演じるには無理がある。

 ということで、今回ブリジットさんのお相手を務めるのは、『ドクター・ストレンジ』に出ていた黒人のキウェテル・イジョフォー(名前ムズ過ぎ)と新人のレオ・ウッドールで、どちらも年下。原題は「男の子に夢中」みたいな意味なので、前作同様、今回もそれを知っていれば、ある程度は予想ができる内容だったわけだ。

 物語はマークに先立たれて、ひとりで二児を育てるシングルマザーとなった彼女の、新しい恋と仕事と子育ての模様を描いてゆく。

 とにかく、若くてかわいい女の子が主役を演じるのがあたりまえのロマンティック・コメディにおいて、三十代でスタートして、五十過ぎまでシリーズ化されたというのは、きわめてレアケースでしょう。それもこれもレネー・ゼルウィガー(日本語表記がレニーからレネーに変わったらしい)という人の個性があってこそ。

 そんな彼女の親友たち三人――サリー・フィリップス、シャーリー・ヘンダーソン、ジェームズ・カリス――が、一作目からずっと同じキャスティングで出演しているのもこの映画のいいところ。テレビ局の同僚たちも同じだし、前作で産婦人科の担当医をつとめたエマ・トンプソンも引きつづき出演してる。

 恋愛劇としては今回もどうしてそうなるってくらいにイージーだけれど、笑ってなんぼなこのシリーズ、そこをつべこべいうのも野暮ってもの。ディテールの粗とかエッチなギャグに目くじらたてず、笑って流せる呑気な人向けのコメディです。

(Feb. 14, 2026)

ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期

シャロン・マグワイア監督/レネー・ゼルウィガー、コリン・ファース、パトリック・デンプシー/2016年/イギリス、アメリカ、フランス/Netflix

ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期

 WOWOWで『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ四部作が一挙に放送されたので、せっかくだから旧作も含めていっき観した。

 僕が最初の二作品を観たのがもう二十年前。この第三作目は前作から十二年後に公開されている。

 一作目で三十路の誕生日を迎えたブリジットさんもすでに四十代。前作では結婚して当然って終わり方をしたのに、マーク(コリン・ファース)との関係は結局うまくゆかず、いまだ独身のままテレビ局で働いている。

 キャストにヒュー・グラントの名前がないと思ったら、今回の彼はすでに故人という扱い。序盤に彼の葬儀のシーンがあって、そこでブリジットがマークとひさびさの再会を果たすことになる。

 その後、仕事仲間のミランダ(サラ・ソルマーニ)にグラストンベリーへと誘いだされた彼女は、パトリック・デンプシー演じるジャックと出逢って一夜をともにし、翌週には親友の赤ん坊の洗礼式でふたたびマークと逢って、こちらともベッドイン。でもって、三ヵ月後に妊娠が発覚して、子供の父親がどちらかわからずに、両者を巻き込んで右往左往のドタバタ騒ぎを引き起こすことになる。

 ブリジットが妊娠!――という展開に驚いていたら、原題は『Bridget Jones' Baby』だった。あらら。あらかじめ予告済みだった。

 なんにしろ、主演の組み合わせこそ変わったけれども、冴えないヒロインがイケメンふたりとの三角関係に右往左往するという展開はこれまでと一緒。今回はそこに出産という一大イベントが加わっているところが肝だ。

 あと、ロックファンとしてはグラストンベリーを観客目線で見られるがちょいお得。目玉は本人役で出演して、笑いを誘っているエド・シーラン。

 音楽といえば、定番のラブソングたっぷりだった旧作とは違って、今回はヒップホップや『江南スタイル』なんかがかかるのも時代を反映していておもしろかった。

 そういや、今回ブリジットはタバコをやめている。十二年でずいぶん時代が変わったなぁって思った。

(Feb. 11, 2026)

FC東京1ー1鹿島アントラーズ(PK:5ー4)

J1百年構想リーグ・第1節/2026年2月7日(土)/味の素スタジアム/DAZN

 いよいよ今年から秋春制に移行することになった2026年のJリーグ。半年の移行期間を埋めるために、東西二リーグに分けて四ヵ月限定で開催される特別大会、J1百年構想リーグの開幕戦!

 FC東京との味スタでの対戦ってことで、いつもだとスタジアムに観にゆくのだけれど、今回はちょっとした手違いがあって、一緒にゆく友人との連番のチケットが取れず、もともと寒い時期だし、どうしようかなぁと思っていたこともあって、スタジアム観戦は見合わせてしまった。

 そしたらこの日の天候はまさかの雪。テレビで見ているだけで寒かった。スタジアムに集まった三万人超えのお客さんたち(ふくむ友人)えらい。

 ということで雪が舞う中でキックオフを迎えたこの試合。

 鹿島のスタメンはGKが昨年MVPの早川、4バックは右から濃野、植田、キム・テヒョン、小川、ダブルボランチが三竿と知念、攻撃的MFは右が荒木、左にエウベル、でもってレオ・セアラと鈴木優磨のツートップという布陣。

 ベンチ入りは梶川、千田、溝口、小池、柴崎、樋口、林晴己、徳田、チャヴリッチというメンバー。松村は左肩の脱臼の手術をしたとのことで離脱中だった。

 対するFC東京の監督はひきつづき松橋力蔵氏。去年の成績が悪かったので解任されるかと思ったら。FC東京のフロント、意外と辛抱強い。

 まぁ、監督の手腕はどうだかわからないけれど、GKは韓国代表歴のあるキム・スンギュだし、4バックはアレクサンダー・ショルツと稲村隼翔のCBコンビに、長友、室屋という元代表のSBを擁している。

 稲村のことは知らなかったけれど、去年、新潟からセルティックへ移籍するも出番がもらえずに出戻ったそうで、海外スカウトの目に留まるくらいなんだから、いい選手なんだろう。いずれにせよ、4バックは全員海外経験という折り紙つき。

 中盤では遠藤渓太や高宇洋がいいアクセントになっていたし、ツートップの長倉とマルセロ・ヒアンのコンビも強力。でもって、ベンチには森重、橋本拳人、仲川らが控えているんだから、選手層も薄くない。

 昨シーズンとさほど陣容はかわらないのだから、これで鳴かず飛ばずの成績で終わったというのは、やっぱ監督の問題なのでは?――という気がしてしまった。まぁ、人様のチームのことなので、外野がつべこべいうことでもないのかもしれない。

 いずれにせよ、この日のFC東京は悪くなかった。時折ひやりとさせるような攻撃を繰り出してきた。対する鹿島も荒木を中心に、去年よりはスムースにボールがまわるようになったかな?――とか思っていたら、前半のうちに思わぬアクシデントが発生。

 ゴール正面で三竿がマルセロ・ヒアンにボールを奪われ、苦しまぎれにユニフォームをひっぱって攻撃機会を阻止したということで、DOGSO(Denying an Obvious Goal Scoring Opportunity)の判定を受けて、一発レッドで退場になってしまう。

 三竿、存在感のあるプレーを見せていたので、あそこでの一瞬の油断を見せたのは残念だった。まぁ、本人もさぞや反省しているだろう。

 でもマルセロ・ヒアンはやっかいだった。三竿にレッドをもたらしただけでなく、別の場面では止めにいった植田をはねとばし、優磨にもイエローを与えていた。あれで23歳(まじか!)だというんだから恐れ入る。

 三竿のレッドに加えて痛かったのは、そのファールで与えた直接FKを遠藤渓太に決められてしまったこと。

 リプレイを見ると、ゴール向かって右手の壁の横を突かれている。あそこに蹴られて決められちゃうってのは、GKの指示が足りなかったんじゃなかろうか? この日はキックの精度も低かったし、早川は昨年度MVPらしからぬプレーぶりだった。

 そういや、早川がMVPをもらったのはめでたいけれど、その一方で鈴木優磨がベストイレブンにさえ選ばれなかったのは信じがたかった。あれだけ活躍してチームを優勝に導いた立役者を表彰しないなんて、どうなってんだJリーグ。欠席したのがよくなかったの? でもそんな式典への出欠で表彰結果が変わるなんてあり? 今年に限って投票数を公表しなかったりして、選定理由がもやもやして気持ち悪いし、もう来年からはJリーグアワードなんて気にするのはやめようと思ってしまった。以上、やや脱線。

 ということで、前半の終わり近くに守備の要というべき二人のミスから先制点を許す苦しい展開だったけれど、不幸中の幸いはその直後に同点にできたこと。失点のわずか2分後には右CKからのこぼれ球をキム・テヒョンが蹴り込んで同点とした。特別大会のチーム初ゴールはキム!

 あの場面、FC東京の選手たちは数人が重なってバタバタと倒れてしまい、シュートの瞬間に誰もマークに入っていなかった。東京が勝ちきれない理由はああいうころにあるような気がする。

 ということで、前半は1-1で終了。数的にひとり少ない鹿島は後半、優磨を二列目にさげて4ー4ー1のフォーメーションで戦った。途中出場は林、小池、樋口、チャヴリッチの4人。

 注目はエウベルと交替で開幕戦デビューを果たした明大卒のルーキー林晴己――なのですが。サブ一番手として起用されるくらいだから、鬼木からの期待は大きいんだろうけれど、残念ながらこの試合ではたいしたインパクトは残せなかった。

 対するFC東京でも注目の若手、佐藤龍之介が林と同じく後半18分から出てきてピッチに立った。で、そちらは決して多くない出場時間のあいだに、枠内シュートを3本も打って存在感を見せつけた。なるほど、最近よく名前を聞くだけのことはある(去年岡山でシュートを決められたのを忘れていた)。恐るべし、19歳。

 そんなわけで、相手の勢いのあるルーキーの存在などもあって、さすがに数的不利は跳ね返せず。後半は防戦一方になってしまい、でも持ち前の守備力を発揮して相手に得点も許さず、試合は1-1のまま終了。勝敗の行方は、今大会の特別ルールであるPK戦に託された。で、5本すべてを決めたFC東京に対して、鹿島は4本目の小池が止められて決着。初戦は勝ち点1という結果に終わった。

 この大会は東西に分かれているため、神戸、広島、大阪勢らとの対戦がない分、鹿島に有利かと思っていたのに、いきなり幸先の悪い滑り出しになってしまった。あーあ。

(Feb. 09, 2026)

バウムガートナー

ポール・オースター/柴田元幸・訳/新潮社

バウムガートナー

 ポール・オースターが生前に書き残した最後の小説。

 これより前に書きおろしたノンフィクションがほかに二冊ほどあるらしいけれど、小説としてはこれが最後とのこと。大長編だった『4321』とは打って変わって、ページ数的にも物語的にもこじんまりとした作品だけれど、これぞオースターという良作に仕上がっている。

 主人公のバウムガートナーさんは、妻に先立たれて失意の日々を送る老境の大学教授。彼のとある朝のどたばたを描く冒頭部分では、ドジを連発してやけどを負ったり、階段から転げ落ちたり、もの忘れがひどかったりで、初期の認知症患者の話かと思わせる。

 でも彼が最愛の妻アンナを失った痛手から立ち直ってからは、そんな危なげなところが影をひそめる。やがて別の女性との再婚を考えるようになり、詩人だったアンナを崇拝する女学生とのやりとりに癒されたり、途中からはすっかりふつうの老文学者って感じ(ボケてなくてよかった)。

 そんな彼の生活を追いながら、この小説では要所要所で、奥さんの手になる詩やエッセイが作中作として挿入される。その中で若き日のバウムガートナー氏と彼女とのなれそめが紐解かれてゆく。この二重構造がとてもオースターらしい。

 でもって、このふたりの古典的な恋愛劇がフレッシュでとてもいい。一方で彼が再婚を考えるくだりで垣間見させる恋愛観はシニカルで現実的だ。老人を主人公にした地味めな物語でありながら、僕にはこの作品はさりげなくも味わい深い恋愛小説として読めた。そこがすごくよかった。

 前作があまりに圧倒的だったので、あれが遺作ということにしてしまってもいいんじゃないか、みたいなことを書いたけれど、大変失礼しました。ボリュームには大差があれど、これも前作に負けず劣らず素晴らしい。

 僕はポール・オースターのよい読者とはいえないけれど、この人の書いたいくつかの小説はまちがいなく僕の中に特別な何かを残してきた。いずれこれもそんな一冊になるかもしれない。

 あらためてご冥福をお祈りします。

(Feb. 05, 2026)

The Coward Brothers

The Coward Brothers / 2024

The Coward Brothers

 エルヴィス・コステロの最新作――とはいっても、2024年11月リリースだから、もう一年ちょい前の作品――はT・ボーン・バーネットとのスペシャル・ユニット、カワード・ブラザーズ名義でのカントリー系のアルバム。

 去年はこのところの東高西低な音楽嗜好がもろに反映されてしまい、ついに洋楽について一本も文章を書かなかった。洋楽のライブも一本も観なかった。洋楽アーティストの来日がまったくなかったパンデミック期をのぞけば、そんなことは大人になってから初めてだった。

 自分でもこのまま洋楽を聴かない人になってしまうのかも……と思ったりしていたんだけれど、こういう作品を聴くと、いやそんなことはないなと思う。やっぱYOASOBIのような打ち込みの音ばかり聴いていると、どうしたってこういうオーガニックな音が恋しくなる。やっぱ生演奏って大事だ。人が演奏しているからこその音の揺らぎや温かみ。それが好きなのはずっと変わらない。

 このアルバムはコステロ名義での過去のT・ボーン・バーネットとのプロデュース作品と同じ系統で、ギターの弾き語りにちょっとだけペダルスティールやシタールで差し色を加えました、みたいなミニマムな音作りがほとんど。たまに速めでアッパーな曲があっても、ドラムやベースは決して表へは出てこない。

 なので普段の僕の趣味からするとおとなし過ぎると思いそうなところだけれども――というか、一年以上放置してあったのだから、実際それほど強く感銘を受けたわけではないのだけれど――でも逆に最近の邦楽で、アタック音が激しいウェルメイドで人工的な音ばかり聴いているので、こういう手作り感がすべてみたいな音をたまに聴くと、あ、やっぱこういうのもいいよねぇって思う。

 ウィキペディアではこのアルバムは『The Story of The Coward Brothers』という音声コメディのサントラだと紹介されていて、だからなのか、前半に『My Baby』で始まるタイトルの曲が三曲もあったりするし、ほかにも、Woman、Girl、Wifeなどの女性名詞がついたタイトルの曲だらけだったりする。どうやら「臆病者兄弟」の「臆病」のゆえんは女性に対してのことらしい。

 詳しいことはわからないけれど、コステロ先生とバーネット氏とのコラボ作品は、過去作も演劇的な感触のある曲がけっこうあったので、今作はその方向性をさらに推し進めた結果の究極の形なのかもしれない。

 まぁ、いずれにせよこういう作品をきっちりと楽しむには、僕の英語力では無理があると思った次第。

(Jan. 31, 2026)



【相棒】
しろくろや

【Shortcuts】
音楽 作品 / ライブ / 会場 / 購入 / エレカシ
作品 / 作家 / 翻訳家 / 出版社 / 読了 / 積読
映画 作品 / 監督 / 俳優 / / シリーズ / ドラマ
蹴球 鹿島 / Jリーグ / 日本代表 / W杯

【新譜】
02/20Prizefighter / Mumford & Sons
02/25俺と、友だち [BD] / 宮本浩次
02/27The Romantic / Bruno Mars
02/27Hen's Teeth / Iron & Wine
03/04二人称 / ヨルシカ
03/11禁じ手 / 椎名林檎
03/13Play Me / Kim Gordon
03/20The Mountain / Gorillaz
03/25形藻土 / ずっと真夜中でいいのに。
03/27Honora / Flea
06/10I AM HERO 「俺と、友だち」盤 / 宮本浩次
06/10I AM HERO 「最高の日、最高の時」盤 / 宮本浩次

【コンサート】
02/28ずっと真夜中でいいのに。@日本武道館
10/28BUMP OF CHICKEN@有明アリーナ

【サッカー】
02/14[J1百年構想L 第2節] 鹿島-横浜FM
02/21[J1百年構想L 第3節] 鹿島-柏
02/28[J1百年構想L 第4節] 浦和-鹿島

【新刊書籍】
02/26『書簡型小説「二人称」』 n-buna
02/27『サリンジャー初期短篇全集』 柴田元幸・訳

【準備中】
02/01ブラウン神父の知恵
02/11トレイン・ドリームズ

【過去のコンテンツ】
Coishikawa Scraps Bootleg 2.0