鹿島アントラーズ0-1大分トリニータ
J1第11節/2006年5月3日(水)/カシマスタジアム/BS1
アウトゥオリ監督いわく、自分が就任して以来、一番ひどい試合だったそうで。僕としても意義なし。ご贔屓のチームのこんなにひどい出来のゲームを見たのは、代表戦を含めてもひさしく記憶にないくらいだ。
まあ、故障者だらけの現状を考えると、若干同情の余地はある。
この日のスタメンはGK小澤、4バックが内田篤、岩政、大岩、石川、中盤がダイアモンド型で本田、増田、小笠原、野沢、そしてアレックス・ミネイロと田代の2トップという陣形だった。青木とフェルナンドのボランチ・コンビは二人とも欠場。新井場も故障中だし、開幕からずっと右サイドバックをつとめている内田だって、名良橋がプレーできていたらどうだったかわからない。代表候補に復帰した本山もコンディションに問題があるのかベンチ・スタート。そろそろ復帰が噂されている柳沢もまだベンチ入りならず。でもって曽ヶ端はどこへやら。こう考えてみると、スタメンのうち、半分が本来はサブの選手ということになる。これではチーム状態が安定しないのも仕方ない。
しかしそういう苦しい台所事情があるにしても、この日の戦い方はいただけなかった。対する大分とはナビスコ・カップで2度対戦しているため、今期はこれで3度目の対戦となる。最初のゲームこそ大勝したものの、次の試合ではアウェイで1-0で負けている。で、それから一週間後の再戦となったこの試合では、ホームでも同じスコアでの敗戦。シャムスカ監督(僕よりひとつ年上)の言葉によると、前回の対戦同様、両サイドのケアを徹底する作戦が効を奏したとか。つまり大分は二度続けて同じ戦略で挑んできたにもかかわらず、アントラーズは前回の反省を生かせずに、再びその戦略にはまってしまったということになる。それが残念でならない。次の対戦ではきちんと借りを返してほしい。
J1もワールドカップのための中断期間に入るまで、あと一試合。その最後の対戦相手が、現在リーグ最強の戦力を誇る浦和ってのがどうにも……。この日のアントラーズではとてもじゃないけれど勝てる相手とは思えない。うーん、中三日でどれだけ修正がきくのか、期待よりも不安の方が大きい。
(May 04, 2006)