RADWIMPS
RADWIMPS 20th ANNIVERSARY LIVE TOUR/2025年12月27日(土)/有明アリーナ
2025年最後のライブは、RADWIMPSの二十周年ツアー最終日@有明アリーナ。
前回RADWIMPSを観たのは2019年のことだから、これがじつに六年ぶり。気がつけばずいぶんと間が空いてしまっていた。
まぁ、その前に観たのが十周年ツアーファイナルなのだから、この十年に関しては、ほぼ観ていないも同然だったことになる。
ラッドが好きだといいながら、あまりライヴに足を運んでいないのは、彼らのライブが僕にとってはいささかアウェイだから。
ラッドのファンの人たちって、本当によく歌う。アンコールの待ち時間に『もしも』を合唱するルーティーンはいまだに現役だったし(誰かの「せーの!」ってかけ声で始まったのには驚いた)、洋次郎が率先して要求するからっていうのもあるけれど、ライブ本編でもあたりまえのように歌う。どの曲でどう歌うかとかが、ちゃんとオーディエンスのあいだで共有されている感がある。
そういう参加型のライヴって、はいり込める人にとってはこの上なく楽しいんだろうけれど、残念ながら僕はそういうタイプの人間ではないので、その手の和気あいあいとした輪の中にはまず入れない。結果いまいち居心地の悪い思いをすることになる。
『おしゃかしゃま』での即興バトルとかも、定型化されすぎていて僕はあまり好きではないんだけれど、まわりはやんやと囃したてて、嫌だなんていえない雰囲気がある。
あと、なぜだかラッドのライブでは環境に恵まれないことも多くて、オールスタンディングのときには前の人が大きくてよく見えなかったり、規制退場では最後まで残されたり、退出の雑踏にのまれて立ち往生したり、フェスではそばの人のおしゃべりに悩まされたりと、いつもなにやら楽しくない目にあっている。
この日も終演後に退出ルートを制限されて、来たときとは違う道を歩かされて、駅までやたらと遠回りさせられた。なぜ毎回そんな目にばっかあうんだか。なんかすごい巡り合わせというか相性が悪い気がする。
そんなこんなの積み重ねが、僕の足を遠ざけている要因。あとはうちの奥さんが聴かない(お気に召さないらしい)というのも大きい。エレカシやずとまよのチケットは彼女が率先して取ってくれているのに、ラッドは自分で取らないといけないので、不精な僕はついチケット争奪戦にめげて、最初から諦めてしまうことになる。
でもまぁ、RADWIMPSというバンドが好きなのは本当なので、いまいち馴染めないと思いつつも、それでもたまにはライヴが観たくなる。今回は二十周年という区切りだし、うちの子がチケットを取ってくれたので、一緒に観にいくことができた。
で、いざ観てみれば、アニバーサリー・ツアーということもあって、セットリストはファンならば文句のつけようのないサービス・メニュー。『ふたりごと』で始まり、『有心論』で終わるという、『おかずのごはん』の曲多めのセットリストは、あのアルバムでラッドを好きになった者としては、こたえられないものがあった。
【SET LIST】
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そのアルバムから五曲、あと新譜『あにゅー』からも五曲というのが、たぶんアルバムとしては最多。せっかくの新譜なんだから、『あにゅー』からもっと聴けたら嬉しかったけれど、でもまぁ、二十周年記念という性格上、そういうわけにもいかなかったんだろう。とりあえず、この日は朝からずっと頭の中で『まーふぁか』が鳴っていたので、その曲が聴けたのは嬉しかった。でもその一方で、まさか『命題』が聴けずに終わるとは思わなかった。
意外性があったのは、『三葉のテーマ』から入って、『スパークル』をワンコーラスだけ聴かせて、『グランドエスケープ』へとつないだ新海サントラメドレー。そこまでいったら『すずめの戸締まり』の曲もやるかと思ったのにやらなかった。
ラッドのファンの人たちは元気に歌うだけあって歓声もすごくて、男の子が「よーじろー、愛してるよー」みたいなことを叫んで笑いを取ったりしていた。でも、そんなおふざけのあとに『筆舌』がしんみりと始まったのは、いささか決まりが悪かっただろう。お気の毒さま。
ラッドのライブって本編最後はバラードで終わって、照明が落ちて真っ暗になり、挨拶もなしにメンバーが姿を消すってイメージだったんだけれど(少なくても僕が観た過去のステージはみんなそんな感じだった)、この日は最後が『有心論』で、洋次郎たちはちゃんと挨拶してステージから去っていった。そんなところの変化も、あぁ、二十年の節目のツアーなんだなぁって思わせた。
そういや『棒人形』で洋次郎が冒頭の歌詞を間違えて歌い直したりしたのにも、あぁ、彼ももう四十代だもんなぁって思った。歳をとるとどうしたって間違いや物忘れが多くなるのは致し方なし。
この日のライヴでなにが特別だったかって、そのあとのアンコールにスペシャルゲストが登場したこと。
それがなんと山口智史だっ!!!! おお~! 場内騒然!!
『25コ目の染色体』一曲だけとはいえ、まさかふたたび彼がドラムをたたくRADWIMPSを生で聴ける日が来ようとは……。僕みたいなすちゃらかファンがそんな貴重なライヴを観させてもらってしまって、なんとなく申し訳ない気分。
山口くんはVXDという、ボーカルでバスドラの音を鳴らす特殊なドラムセットで演奏していたらしいのだけれど、遠くてそんなことはまったくわかりませんでした(ちなみに僕らの席はステージ向かって右手のスタンド四階の二番目くらいに遠いあたり)。
バンドはラッドのふたりに、ドラムが森瑞希と繪野匡史という人のツイン・ドラムで、ギターが白川詢という新人の五人組。もともとツイン・ドラムのところに山口くんが加わったので、『25コ目の染色体』ではトリプル・ドラムという激レアな構成になっていた。
いやしかし、十周年のツアーは山口くんの活動休止後で、二十周年の今回は桑原くん脱退後というのも、なんか不幸な巡り合せだ。三十周年ツアーは無事に洋次郎と武田、ちゃんとふたり揃って迎えて欲しい。
でも、そのころには僕ももう七十近いので、さすがにもう観にゆけそうにない。
(Jan. 15, 2026)


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