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2026-05-23『アメリカン・マスターピース 古典篇』 New!
2026-05-20『超かぐや姫』
2026-05-18J1百年構想リーグ・千葉-鹿島
2026-05-16『ワン・バトル・アフター・アナザー』
2026-05-12J1百年構想リーグ・横浜FM-鹿島
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アメリカン・マスターピース 古典篇

柴田元幸・編訳/柴田元幸翻訳叢書/スイッチ・パブリッシング

アメリカン・マスターピース 古典篇 (柴田元幸翻訳叢書)

 柴田元幸先生が「アメリカ合衆国で書かれた短篇小説の名作中の名作を集めた本を作ることにした」と語るアンソロジーの第一弾。

 収録されているのは、ホーソーン、ポー、メルヴィル、エミリー・ディキンソン、マーク・トウェイン、ヘンリー・ジェームズ、O・ヘンリー、ジャック・ロンドン、以上八名の短編。

 うちディキンソンだけは詩(の断片?)が六篇。そのほかは柴田氏が「ザ・ベスト・オブ・ザ・ベストの選集」と呼ぶだけあって、有名な作品がそろっている。。

 ポーの『モルグ街の殺人』やO・ヘンリーの『賢者の贈物』を手始めに、マーク・トウェインの『ジム・スマイリーと彼の跳び蛙』とジャック・ロンドンの『火を熾す』は、すでに柴田氏によるその作家の短編集で訳出済みだし、メルヴィルの『書写人バートルビー』なども、別の翻訳家の短編集のタイトルになっているし。

 なので僕がタイトルさえ知らなかったのはホーソーンの『ウェイクフィールド』とヘンリー・ジェームズの『本物』の二編だけだった。ほとんどが知らない作品ばかりだった『ブリティッシュ&アイリッシュ・マスターピース』とはその点が違う。「有名なのはこっちだけれど、私はこれが好きだ」みたいな翻訳者としてのエゴが微塵も感じられないこのド級のメジャー感が意外だった。

 ただ、メジャーなタイトルこそ多いけれど、内容はまるで感動的ではないところがおもしろい。どちらかというと、いたたまれなさや不安感をあおるような作品ばかりが並んでいる。古典篇の時点でこういう心気症的な短編となると、この先の準古典篇、戦後篇はどうなっちゃうんだろうという別の好奇心が湧いてくる。

 最後に収録された『火を熾す』を再読してみて、柴田さんが『犬物語』にこの作品の別バージョンを収録した理由がわかった。これはこれで間違いなく傑作だけれど、ちょっとばかり出来映えが劣ろうとも、もうひとつのほうを訳しておきたくなるのはもっともだ。内容はすでに記憶の彼方だけれども、甘っちょろい僕はそっちのほうが絶対に好きだろうなと思った。

(May. 23, 2026)

超かぐや姫!

山下清悟・監督/声:夏吉ゆうこ、永瀬アンナ、早見沙織/2026年/日本/Netflix

 一部で熱狂的な絶賛を受けていて、BUMP OF CHICKENの『ray』が作中で使われているというので観てみたくなった長編アニメ。

 タイトル通り『かぐや姫』をモチーフにしつつも、女子高生を主人公に、YouTubeやら仮想世界を中心に物語が展開する、いかにもいまどき!って感じのアニメだった。

 全体的な印象は、『サマーウォーズ』の仮想空間部分や、【推しの子】の2.5次元舞台のパートに近い印象で、とくに斬新さとかは感じなかったけれど、でもまぁ、基本的には最近のアニメだけあって絵はきれいだから、最後まで飽きることなく観られた。ただし、かぐやが結局なにものだったのかはよくわからない。

 ヒロイン三人のうち、一番のキーパーソンである彼女のキャラ――と彼女を中心にしたアニメの語りの口調みたいなもの?――がマンガっぽ過ぎるのが僕にとってはマイナスだった。

 何度か書いているように、僕はキャラを三頭身にするマンガのデフォルメ表現をアニメでそのまま再現する手法には批判的な人間なので、このアニメでのかぐやちゃんのマンガ的なキャラの軽さがいまいちしっくりこなかった。三頭身にこそならないけれど、過剰にきゃぴきゃぴしていて現実味が乏しい(まぁ、月から来ているわけだが)。アニメにはできればマンガよりも実写に寄せて欲しいんだよねぇ。

 『ray』が使われているというので、音楽は懐メロカバー大会みたいなものを想像していたら、それも間違い。その一曲だけが例外で(エンド・クレジットで使われていた)、あとの劇中の曲はすべてこの映画のオリジナル(たぶん)。でもって、それらの楽曲のアピールもいまひとつ。

 ということで、アニメ界隈の人たちが気に入るのはわからないでもないけれど、でもこれは僕にはちょっと違うかなって作品だった。

(May. 20, 2026)

ジェフユナイテッド千葉0-2鹿島アントラーズ

J1百年構想リーグEAST・第17節/2026年5月17日(日)14:00/フクダ電子アリーナ/DAZN

 J1百年構想リーグ東地区の1位確定!

 前日の試合でFC東京がPK勝ちして、勝ち点の差は2に縮まっていたので、この試合に鹿島が負けると、最終節での直接対決の勝者が優勝という、Jリーグ的には願ったりな展開になるところだったのだけれど――。

 そうは問屋が卸さない。なんたって首位と最下位の対戦という以前に、リーグ最少失点の鹿島に対して、ジェフは得点が最小だ。とうてい負ける気がしない。負けるにしてもPK戦だろうと思われた。

 とはいえ、5月なのに最高気温が30度に達する暑い日だったので、途中で給水タイムがあったりもして、コンディション的な難しさもあったと思う。前半は鹿島の惜しいチャンスが決まらないって展開がつづいて、スコアレスのまま終わりそうな空気だった。イサカ・ゼインの際どいシュートを早川がファイン・セーブで止めるシーンなどもあり、決して鹿島が優勢って内容でもなかった。

 ところがそのままスコアレスで終わるかと思った前半43分。優磨が高い位置で相手のボールを奪いとったことで、鹿島に先制点が生まれる。

 今大会もノーゴールで終わるかと思わせた荒木が、残り1試合でようやく初ゴール!これでもう勝負あったなって思った(これが移籍後初ゴールですって。まじか)。

 この日の鹿島はレオ・セアラのワントップで、二列目が優磨、荒木、チャヴリッチの3人、柴崎と三竿のダブルボランチに、濃野と安西の両サイドという布陣。途中出場は樋口、松村、小池、師岡、林の5人だった。

 千葉はキャプテンの鈴木大輔が4月に離脱したまま、この日も不在だった(理由は不明)。かわりにキャプテンを務めていたのは、左SBの髙橋壱晟という選手。となりでぬいぐるみを縫っていたうちの奥さんが「高橋一生がいるの?」と反応していた。

 ただでさえ選手層が薄そうなのに、キャプテン不在じゃ苦しかろうと思ったら、GKはホセ・スアレスというスペイン人で、ワントップには以前は清水エスパルスにいたカルリーニョス・ジュニオがいた。前回の対戦時にはどちらもいなかったから、故障中だったんだろう。要するにこの大会のジェフは主力の助っ人ふたりを欠いて戦っていたわけだ。

 あと、出場機会はなかったけれど、ベンチには田口泰士と米倉恒貴という懐かしい顔ぶれもいた。おぉ、ふたりともまだ現役で、千葉に移籍していたんだ。

 田口は最近怪我から復帰したばかりらしいし、十何年ぶりのJ1挑戦で、代表歴のある頼れるベテランや助っ人が不在だったならば、そりゃ最下位に低迷しても仕方ないなって思った。

 とりあえずイサカ・ゼイン、津久井匠海、日高大といった選手は好印象だったし、いいサッカーはしていると思うので、来るべき8月からの新シーズンに期待しよう。

 試合はその後、後半の途中でカルリーニョス・ジュニオが二枚目のイエローカードをもらって退場になってしまい、本当に勝負あり。人数が少なくなったあとも、なんとか1点差のままでこらえていたけれど、後半残り2分で師岡の追加点が生まれて、ジ・エンド。鹿島が2ー0で快勝した。

 これにて東地区は鹿島の1位とジェフの最下位が同時に決定~。

 西では首位の名古屋がセレッソ相手に1ー6という、なにそれなスコアで大敗を喫して、再び神戸が首位に返り咲いた。とはいえ、そちらも長崎にPK負けを喫したので、名古屋との勝ち点の差はわずか1。

 さて、鹿島と優勝を賭けて戦うのはどっちだ?

(May. 18, 2026)

ワン・バトル・アフター・アナザー

ポール・トーマス・アンダーソン監督/レオ・ディカプリオ、ショーン・ペン/2025年/アメリカ/WOWOW録画

ワン・バトル・アフター・アナザー

 今年のアカデミー賞で六部門を制覇したポール・トーマス・アンダーソンの最新作。

 トマス・ピンチョンの『ヴァインランド』が原作だというから、マジで?――と思っていたら、冒頭から「こんな話、俺は知らない」って物語が展開する。

 ディカプリオ演じる主人公のボブ・ファーガソン(仮名)がテヤナ・テイラーという人の演じる奔放な黒人女性パーフィディアとともに反政府のゲリラ活動に奔放しつつ、白人至上主義者の捜査官(ショーン・ペン)に狙われる、みたいな話。

 で、パーフィディアが唐突に大きなお腹をした妊娠姿になったところで、あ、そういや『ヴァインランド』って十代の女の子が母親を探しに行く話だったっけ――と、原作との関連に思い到った。

 つまりここから彼女が失踪して、その子供が成長してからが『ヴァインランド』本編ってこと?

 ――と思ったら、あたらずとも遠からず。そこからの展開もおそらくピンチョンの話とはずいぶんと違った――というか、おそらくぜんぜん違う。反社会主義者の片親に育てられた少女による母親探しの旅というテーマを、意訳しまくって逆転させた結果がこの映画なんだろう。

 とにかく原作の記憶が曖昧なので(二度も読んでいるのに……)確かなことはいえないけれど、僕の知っている『ヴァインランド』はこんな話じゃない。でもおかげで原作どおりではないからこそ、オスカーに輝くほどの、独特の味わいを持った映画となりえている気がした。

 アカデミー賞の最優秀助演男優賞をとったショーン・ペンはなるほどの怪演。でもディカプリオやベニチオ・デル・トロの、なんとなくなさけなくも憎めない感じのほうが、これぞピンチョンって味わいな気がした。

 あと、ディカプリオの娘ウェラ役を演じているチェイス・インフィニティという女の子、これから人気が出るんだろうなぁって思った。

 ジョニー・グリーンウッドの音楽もよいです。どこがどういいんだか説明できないけれど、その音作りに対して、おっと思う瞬間が何度かあった。

(May. 16, 2026)

横浜F・マリノス1-1鹿島アントラーズ(PK:4-5)

J1百年構想リーグEAST・第16節/2026年5月10日(日)14:00/日産スタジアム/DAZN

 昨年から不調のまま、今大会も下位に低迷しているF・マリノスとの対戦だから、アウェイでも楽勝かと思ったらとんでもなかった。ふつうに強いじゃん、マリノス。なんで下位にいるんだか。わけがわからない。

 この日の鹿島は師岡とレオ・セアラのツートップで、優磨が右サイド、左が松村、柴崎・樋口のダブル・ボランチに、両SBが濃野と安西という布陣。

 三竿をはずして、柴崎と樋口を同時起用してきたのがレアだった。

 でもこの布陣が悪かったんだろうか? 前半はマリノスに押し込まれて、なすすべなし。途中から師岡と優磨のポジションを入れ替えてからはいくらかマシになったけれど、それでも前半はわずかシュート1本に終わる。

 後半は11分に師岡を林に替えた直後にマリノスに先制を許した。

 ユーリ・アラウージョというブラジル人FWに左サイドでボールを運ばれ、二人がかりでつぶしたかと思ったところで、そのこぼれ球を天野に奪われてクロスを入れられ、谷村にジャンピングボレーで決められた。あの攻撃は敵ながらあっぱれだった。

 この日は天野がスタメンで、ちょっと嫌な予感はしてたんだよねぇ。なんか天野って鹿島戦だとけっこうな確率で活躍している印象がある。勘弁してほしい。

 谷村はこれで4試合連続ゴールだとのこと。7得点だそうだから優磨より点を取っている。恐れ入った。

 マリノスのスタメンには宮市もいた。宮市をJリーグのスタメンで観たのって、初めてな気がする(Jリーグでなくても初かも)。でも彼のポジションはなんと左サイドバック。宮市って守備もできるのかって驚いた。でもSBも意外といけていた。あいかわらずの俊足を活かして、存在感のあるプレーを見せていた。

 先制を許したあと、鬼木は三枚替えで反撃に出る。松村をチャヴリッチに、柴崎・樋口を三竿・荒木に替えてきた。荒木のボランチ起用ふたたび――。

 結果的にはこの交替策が最後にものをいった。

 残りのカードを切って、安西を吉田湊海(今季初登場!)に替え、林を左SBにコンバートして戦うも、得点を奪えないまま突入した後半ロスタイム――。右サイド深くに攻め入ったチャヴリッチがファールを受けて得た右コーナー近くからのFK。荒木のキックにレオ・セアラがヘッドであわせた起死回生の同点弾が生まれる。

 いやはや。さすがに今季初の無得点での敗戦を覚悟していたのに、最後の最後で同点ゴールが生まれちゃうのがすごい。それも途中出場のチャヴリッチがもらったファールで、同じく途中出場の荒木がキッカーを務め、フル出場のエースが決めるというね。鬼木の采配がずばり過ぎる。川崎の監督時代にも土壇場での同点劇や逆転劇を何度も見せられたけれど、鹿島でも同じことができてしまう鬼木って、ほんとやばい。

 そのあとのPK戦では3人目の宮市のシュートを早川が止め、鹿島は5人全員が決めて勝利。勝ち点2をゲットした。

 早川は4人目も止めたんだけれど、キックの前にゴールラインを離れてしまったために蹴り直しになってしまい、さすがに二度は止められなかった。惜しい。でもまぁ、これでPK戦の対戦成績も五分に戻したし、ようやくPK戦にも慣れてきたみたいでよかった。

 この日は2位のFC東京が90分で勝ったので、勝ち点の差は4に縮まったものの、次の試合に勝てば首位確定だ。最終節はFC東京との直接対決だから、どうせならば勝った方が優勝ってシチュエーションで対戦したほうが盛り上がるのは間違いなしだけれど、でも次は最下位の千葉との対戦だから、おそらく次で決まりでしょう。

 とはいえ、西地区ではずっと首位だった神戸がここへきて調子を落として、暫定ながら名古屋に首位を奪われている。鹿島も残り2試合とも落とすと、FC東京か町田に追い抜かれる可能性はまだ残っている。さすがにここまできて連敗でV逸なんてバッドエンドはご免こうむりたい。次節での勝利、よろしくお願いします。

(May. 12, 2026)



【相棒】
しろくろや

【Shortcuts】
音楽 作品 / ライブ / 会場 / 購入 / エレカシ
作品 / 作家 / 翻訳家 / 出版社 / 読了 / 積読
映画 作品 / 監督 / 俳優 / / シリーズ / ドラマ
蹴球 鹿島 / Jリーグ / 日本代表 / W杯

【新譜】
05/29The Boys Of Dungeon Lane / Paul McCartney
05/29As Time Explodes / Neil Young and the Chrome Hearts
05/29philadelphia's been good to me / Kurt Vile
06/05I Built You A Tower / Death Cab for Cutie
06/10I AM HERO 「俺と、友だち」盤 / 宮本浩次
06/10I AM HERO 「最高の日、最高の時」盤 / 宮本浩次
06/17花落知多少 / 君島大空
06/19Castle Park / Graham Coxon
06/26Reality Awaits / The Strokes
06/26The Ground Above / Beth Orton
06/26Bliss / Temples
07/03Confessions II / Madonna
07/10Foreign Tongues / The Rolling Stones

【ライブ】
06/12宮本浩次@ぴあアリーナMM
07/17HARRY & THE BIRTHDAY@SGC HALL ARIAKE
10/28BUMP OF CHICKEN@有明アリーナ
02/06BUMP OF CHICKEN@東京ドーム

【サッカー】
05/23[J1百年構想L 第18節] 鹿島-F東京
05/30[J1百年構想L プレーオフ第1戦]
06/06[J1百年構想L プレーオフ第2戦]

【新刊書籍】
07/03『夏帆 -The Tale of KAHO-』 村上春樹
07/14『サリンジャー初期短篇全集』 柴田元幸・訳

【準備中】
(未定)[映] 罪人たち
(未定)[本] それから
(未定)[本] 絵本百物語

【過去のコンテンツ】
Coishikawa Scraps Bootleg 2.0