ブラジル2-1日本
FIFAワールドカップ26・グループF/2026年6月30日(火)2:00~(日本時間)/ヒューストン・スタジアム/BS1
やっぱ勝てなかった……。
森保ジャパンの二度目の挑戦、ベスト32でブラジルの前に砕け散るの巻。
今回は相性最悪なネイマールが故障明けのコンディション不良でベンチから出てこないから、いくらか日本に分があるかもと思ったんだけれどなぁ……。
いやはや、見当違いもいいところだった。
今大会最後のスタメンは、GK彩艶、DF富安、谷口、伊藤洋輝、ウィングバックが堂安、中村啓斗で、佐野海舟と鎌田のダブル・ボランチ、シャドーに伊東純也と前田大然、そして上田綺世のワントップ――もしくは二列目のふたりとの3トップ――という布陣だった。
でもこの試合の堂安と中村のふたりは、WBというより、ほぼDFだった。彼らは大半の時間、きれいに3バックの横に並んでいたから、日本のフォーメーションは実質的に5バックだった。もしかしたらオランダ戦でも僕が気がつかなかっただけでそうだったのかもしれない。
いずれにせよ、攻撃的な彼らが引いて守ることを強いられた時点で日本の負け。
どうせ守りに徹するならば、後半になってから彼らに替えて使った菅原と鈴木淳之介をスタメンにして、後半から堂安、中村で攻めて出たらよかったのに。
とはいえ、そんな前半に日本は先制した。中盤でのボールカットからドリブルで攻めあがった海舟がよもやのゴラッソ。
鹿島のときにもときたま攻撃のセンスが光るシーンはあったけれど、まさかこの大舞台であんな素晴らしい個人技をみせてくれちゃうとは……。
でも日本の攻撃が輝いたのはそのシーンくらいだった。シュート数がわずか5本、うち枠内は2本という数字が、この日のサッカーの低調さを物語っている。よかったのはファインセーブ連発でチームを救った彩艶くらいじゃないだろうか。
ひるがえって、前半は1点のビハインドを追って終わったブラジルは、終わってみれば19本ものシュートを放っている(枠内は7本)。そのうち何本が後半かは知らない。でも後半に入ってからのブラジルは確実にレベルアップしていた。ギアが前半とは違った。噂のヴィニシウスは上手すぎた。こりゃもう同点にされるのは時間の問題だろうって思った。
そしたら案の定。後半11分にカゼミーロという選手にヘディングを決められて同点にされてしまう。
森保采配の謎はそのあとの選手交替だ。前述した通り、両WBを菅原と鈴木淳之介に替えてきた。なぜ同点になってから守備的な交替策? もうこうなったら引き分けでいいやって思いがあきらかじゃん。
確かに危なっかしくてみていられないって試合展開だったのに、その後はぎりぎりまで同点だったのは、ある意味ではその交替策が功を奏したのかもしれない。前の試合でなぜ使わないと思った町野をこの大事な試合の残り15分にぶっ込んできたのにもびっくりした。町野のためを思えばよかったけれど、これまで一度も出番を与えなかった選手を使う局面ではなくない?
町野は綺世との連係ミスがあったし、やはりこの起用法には疑問を覚えた。使うんならば、初戦で同点ゴールに貢献した小川が先じゃん?
でもその小川が出てきたのは、後半ロスタイムに失点してからだ。残り1、2分でなにをしろと? あ、もしかして延長戦を見据えての温存だったのか。だとしたら、まさに獲らぬ狸の皮算用だ。
決勝点は町野とともに出てきた途中出場の田中碧が相手にボールを奪われたところが起点だったし、攻撃のキーマンだったはずの鎌田と伊東純也は彼らと交替で下がってしまった。そして攻撃的な選手で唯一最後までピッチに立っていた綺世も結局ノーゴール……。もうすべてが計算外だった感じ。
さらに傷口をえぐるならば、2点目の場面は、菅原と富安のあいだにあったスペースにいたマルティネッリという選手へのパスがつながって生まれたものだ。あれはアシストもシュートも絶品だった。でもあの時間帯にあの位置であそこまできれいな崩しを許してしまう日本代表って、やっぱりDF間の連携不足があったんじゃないの?
ブラジルと後半ロスタイムまで同点って試合だったから、善戦したように思えるけれど、内容に関しては決して褒められたものじゃないだろう。日本とこんな試合をしているようでは、ブラジルの先行きもあやしく思える。
同じ日の次の二試合では、パラグアイがドイツに、モロッコがオランダに、PK戦までもつれこんで勝つという金星をあげている。単純に日本よりも彼らのほうがすごいじゃん。なにを根拠に森保は日本に優勝する力があるなんて思い込んでいたんだろう? まったく理解できない。
彼に乗せられて選手たちも優勝を口にしていたけれどさ。ほとんどの選手はJリーグでも、海を渡ったあとも優勝を経験してないわけじゃん? チャンピオンズリーグに出たこともない、世界最高峰の舞台を知らない選手たちが、なにをもってしてW杯で優勝できるなんて夢を見られるんだろ? 不思議でしょうがないよ。
僕はこれで森保監督も最後だと思って今大会を観たけれど、なんでも続投の噂が広がっているそうじゃないっすか。なんで森保でいいなんて思っちゃうんだろう?
いくらヨーロッパの強豪には連戦連勝だといっても、それはあくまで親善試合での話だ。今回は1勝1敗2分だよ? 初戦で監督を解任したぼろぼろのチュニジアにしか勝てなかったんだよ? W杯二大会で通算3勝しかできてない監督だよ? アジアカップは二大会連続で優勝できていないんだよ? おまけにくじ運まで悪いのはこの大会が証明している。
ここまで結果を残せていない監督を、チームのムードがいいとかいって続投させる人たちってなんなんだろう? もっとおもしろいサッカーが観たいとは思わないのかな。JFAの人たちって実はサッカーが好きじゃないんじゃなかろうか。
とりあえず、負けたとはいえ、4年ぶりの代表戦は楽しかったから、これからはまた代表戦をコンスタントに観ようと思っていたんだけれど、森保が続投するならば話は別だなぁ……。
いや、とりあえず公式戦だけは観ようかな。だとしたら次は1月のアジアカップだ。
JFAさん、願わくば次の親善試合も観たくなるような素敵な新監督をプリーズ。あ、でもそれが鬼木だったら困るな。
(Jul. 1, 2026)


















