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2026-05-16『ワン・バトル・アフター・アナザー』
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ジェフユナイテッド千葉0-2鹿島アントラーズ

J1百年構想リーグEAST・第17節/2026年5月17日(日)14:00/フクダ電子アリーナ/DAZN

 J1百年構想リーグ東地区の1位確定!

 前日の試合でFC東京がPK勝ちして、勝ち点の差は2に縮まっていたので、この試合に鹿島が負けると、最終節での直接対決の勝者が優勝という、Jリーグ的には願ったりな展開になるところだったのだけれど――。

 そうは問屋が卸さない。なんたって首位と最下位の対戦という以前に、リーグ最少失点の鹿島に対して、ジェフは得点が最小だ。とうてい負ける気がしない。負けるにしてもPK戦だろうと思われた。

 とはいえ、5月なのに最高気温が30度に達する暑い日だったので、途中で給水タイムがあったりもして、コンディション的な難しさもあったと思う。前半は鹿島の惜しいチャンスが決まらないって展開がつづいて、スコアレスのまま終わりそうな空気だった。イサカ・ゼインの際どいシュートを早川がファイン・セーブで止めるシーンなどもあり、決して鹿島が優勢って内容でもなかった。

 ところがそのままスコアレスで終わるかと思った前半43分。優磨が高い位置で相手のボールを奪いとったことで、鹿島に先制点が生まれる。

 今大会もノーゴールで終わるかと思わせた荒木が、残り1試合でようやく初ゴール!これでもう勝負あったなって思った(これが移籍後初ゴールですって。まじか)。

 この日の鹿島はレオ・セアラのワントップで、二列目が優磨、荒木、チャヴリッチの3人、柴崎と三竿のダブルボランチに、濃野と安西の両サイドという布陣。途中出場は樋口、松村、小池、師岡、林の5人だった。

 千葉はキャプテンの鈴木大輔が4月に離脱したまま、この日も不在だった(理由は不明)。かわりにキャプテンを務めていたのは、左SBの髙橋壱晟という選手。となりでぬいぐるみを縫っていたうちの奥さんが「高橋一生がいるの?」と反応していた。

 ただでさえ選手層が薄そうなのに、キャプテン不在じゃ苦しかろうと思ったら、GKはホセ・スアレスというスペイン人で、ワントップには以前は清水エスパルスにいたカルリーニョス・ジュニオがいた。前回の対戦時にはどちらもいなかったから、故障中だったんだろう。要するにこの大会のジェフは主力の助っ人ふたりを欠いて戦っていたわけだ。

 あと、出場機会はなかったけれど、ベンチには田口泰士と米倉恒貴という懐かしい顔ぶれもいた。おぉ、ふたりともまだ現役で、千葉に移籍していたんだ。

 田口は最近怪我から復帰したばかりらしいし、十何年ぶりのJ1挑戦で、代表歴のある頼れるベテランや助っ人が不在だったならば、そりゃ最下位に低迷しても仕方ないなって思った。

 とりあえずイサカ・ゼイン、津久井匠海、日高大といった選手は好印象だったし、いいサッカーはしていると思うので、来るべき8月からの新シーズンに期待しよう。

 試合はその後、後半の途中でカルリーニョス・ジュニオが二枚目のイエローカードをもらって退場になってしまい、本当に勝負あり。人数が少なくなったあとも、なんとか1点差のままでこらえていたけれど、後半残り2分で師岡の追加点が生まれて、ジ・エンド。鹿島が2ー0で快勝した。

 これにて東地区は鹿島の1位とジェフの最下位が同時に決定~。

 西では首位の名古屋がセレッソ相手に1ー6という、なにそれなスコアで大敗を喫して、再び神戸が首位に返り咲いた。とはいえ、そちらも長崎にPK負けを喫したので、名古屋との勝ち点の差はわずか1。

 さて、鹿島と優勝を賭けて戦うのはどっちだ?

(May. 18, 2026)

ワン・バトル・アフター・アナザー

ポール・トーマス・アンダーソン監督/レオ・ディカプリオ、ショーン・ペン/2025年/アメリカ/WOWOW録画

ワン・バトル・アフター・アナザー

 今年のアカデミー賞で六部門を制覇したポール・トーマス・アンダーソンの最新作。

 トマス・ピンチョンの『ヴァインランド』が原作だというから、マジで?――と思っていたら、冒頭から「こんな話、俺は知らない」って物語が展開する。

 ディカプリオ演じる主人公のボブ・ファーガソン(仮名)がテヤナ・テイラーという人の演じる奔放な黒人女性パーフィディアとともに反政府のゲリラ活動に奔放しつつ、白人至上主義者の捜査官(ショーン・ペン)に狙われる、みたいな話。

 で、パーフィディアが唐突に大きなお腹をした妊娠姿になったところで、あ、そういや『ヴァインランド』って十代の女の子が母親を探しに行く話だったっけ――と、原作との関連に思い到った。

 つまりここから彼女が失踪して、その子供が成長してからが『ヴァインランド』本編ってこと?

 ――と思ったら、あたらずとも遠からず。そこからの展開もおそらくピンチョンの話とはずいぶんと違った――というか、おそらくぜんぜん違う。反社会主義者の片親に育てられた少女による母親探しの旅というテーマを、意訳しまくって逆転させた結果がこの映画なんだろう。

 とにかく原作の記憶が曖昧なので(二度も読んでいるのに……)確かなことはいえないけれど、僕の知っている『ヴァインランド』はこんな話じゃない。でもおかげで原作どおりではないからこそ、オスカーに輝くほどの、独特の味わいを持った映画となりえている気がした。

 アカデミー賞の最優秀助演男優賞をとったショーン・ペンはなるほどの怪演。でもディカプリオやベニチオ・デル・トロの、なんとなくなさけなくも憎めない感じのほうが、これぞピンチョンって味わいな気がした。

 あと、ディカプリオの娘ウェラ役を演じているチェイス・インフィニティという女の子、これから人気が出るんだろうなぁって思った。

 ジョニー・グリーンウッドの音楽もよいです。どこがどういいんだか説明できないけれど、その音作りに対して、おっと思う瞬間が何度かあった。

(May. 16, 2026)

横浜F・マリノス1-1鹿島アントラーズ(PK:4-5)

J1百年構想リーグEAST・第16節/2026年5月10日(日)14:00/日産スタジアム/DAZN

 昨年から不調のまま、今大会も下位に低迷しているF・マリノスとの対戦だから、アウェイでも楽勝かと思ったらとんでもなかった。ふつうに強いじゃん、マリノス。なんで下位にいるんだか。わけがわからない。

 この日の鹿島は師岡とレオ・セアラのツートップで、優磨が右サイド、左が松村、柴崎・樋口のダブル・ボランチに、両SBが濃野と安西という布陣。

 三竿をはずして、柴崎と樋口を同時起用してきたのがレアだった。

 でもこの布陣が悪かったんだろうか? 前半はマリノスに押し込まれて、なすすべなし。途中から師岡と優磨のポジションを入れ替えてからはいくらかマシになったけれど、それでも前半はわずかシュート1本に終わる。

 後半は11分に師岡を林に替えた直後にマリノスに先制を許した。

 ユーリ・アラウージョというブラジル人FWに左サイドでボールを運ばれ、二人がかりでつぶしたかと思ったところで、そのこぼれ球を天野に奪われてクロスを入れられ、谷村にジャンピングボレーで決められた。あの攻撃は敵ながらあっぱれだった。

 この日は天野がスタメンで、ちょっと嫌な予感はしてたんだよねぇ。なんか天野って鹿島戦だとけっこうな確率で活躍している印象がある。勘弁してほしい。

 谷村はこれで4試合連続ゴールだとのこと。7得点だそうだから優磨より点を取っている。恐れ入った。

 マリノスのスタメンには宮市もいた。宮市をJリーグのスタメンで観たのって、初めてな気がする(Jリーグでなくても初かも)。でも彼のポジションはなんと左サイドバック。宮市って守備もできるのかって驚いた。でもSBも意外といけていた。あいかわらずの俊足を活かして、存在感のあるプレーを見せていた。

 先制を許したあと、鬼木は三枚替えで反撃に出る。松村をチャヴリッチに、柴崎・樋口を三竿・荒木に替えてきた。荒木のボランチ起用ふたたび――。

 結果的にはこの交替策が最後にものをいった。

 残りのカードを切って、安西を吉田湊海(今季初登場!)に替え、林を左SBにコンバートして戦うも、得点を奪えないまま突入した後半ロスタイム――。右サイド深くに攻め入ったチャヴリッチがファールを受けて得た右コーナー近くからのFK。荒木のキックにレオ・セアラがヘッドであわせた起死回生の同点弾が生まれる。

 いやはや。さすがに今季初の無得点での敗戦を覚悟していたのに、最後の最後で同点ゴールが生まれちゃうのがすごい。それも途中出場のチャヴリッチがもらったファールで、同じく途中出場の荒木がキッカーを務め、フル出場のエースが決めるというね。鬼木の采配がずばり過ぎる。川崎の監督時代にも土壇場での同点劇や逆転劇を何度も見せられたけれど、鹿島でも同じことができてしまう鬼木って、ほんとやばい。

 そのあとのPK戦では3人目の宮市のシュートを早川が止め、鹿島は5人全員が決めて勝利。勝ち点2をゲットした。

 早川は4人目も止めたんだけれど、キックの前にゴールラインを離れてしまったために蹴り直しになってしまい、さすがに二度は止められなかった。惜しい。でもまぁ、これでPK戦の対戦成績も五分に戻したし、ようやくPK戦にも慣れてきたみたいでよかった。

 この日は2位のFC東京が90分で勝ったので、勝ち点の差は4に縮まったものの、次の試合に勝てば首位確定だ。最終節はFC東京との直接対決だから、どうせならば勝った方が優勝ってシチュエーションで対戦したほうが盛り上がるのは間違いなしだけれど、でも次は最下位の千葉との対戦だから、おそらく次で決まりでしょう。

 とはいえ、西地区ではずっと首位だった神戸がここへきて調子を落として、暫定ながら名古屋に首位を奪われている。鹿島も残り2試合とも落とすと、FC東京か町田に追い抜かれる可能性はまだ残っている。さすがにここまできて連敗でV逸なんてバッドエンドはご免こうむりたい。次節での勝利、よろしくお願いします。

(May. 12, 2026)

THE MONKEY/ザ・モンキー

オズグッド・パーキンス監督/テオ・ジェームズ、クリスチャン・コンヴェリー/2025年/アメリカ/WOWOW録画

THE MONKEY/ザ・モンキー

 日本のホラーをつづけて観たあとなので、ついでだからおまけにもう一本アメリカのホラーを。

 怖いものが苦手そうなのに、なぜだかスティーヴン・キングが好きなうちの奥さんが「絶対観る!」といっていた作品。スティーヴン・キングの短編を原案にしたという、太鼓をたたく猿のおもちゃの呪いかなんかのせいで人が死にまくるスプラッター・ホラー・コメディ。

 これはもう、なぜ人が死ぬかなんてどうでもいいという姿勢がいい。こういう話で、変に理屈とかつけても困ってしまう。基本が馬鹿話なので、余計な理由づけは不要。

 とにかく猿のおもちゃ(意外とでかい)が太鼓を叩き終わると、理不尽に人が死ぬ。それも尊厳もなにもあったもんじゃないってひどい死に方ばかり。首が落ちたりするのは序の口で、爆破して粉々になってしまった人が何人いたかわからない。悪趣味にもほどがある。

 物語はいまは亡き父親が残したそんな呪いのモンキー人形を見つけた双子の男の子が主人公。子供の話かと思ったら、序盤で少年時代を語ったあと、時間が一気に飛んで途中から大人の話になる。

 で、子役はクリスチャン・コンヴェリー、成長後をテオ・ジェームズという俳優さんが演じているのだけれど、どちらも双子をひとり二役で演じていたらしい。

 マジか? まったく気づかずに、ふつうに二人とも別人だと思って観ていた。この二世代に渡るひとり二役は見事だった。とはいえ、内容が内容だけに、そんな演技の見事さも焼け石に水というか……。

 とにかく馬鹿らしくも残酷で滑稽な血みどろ映画。血と笑いに飢えた人にはお薦めです。少なくてもひとつ前の『近畿地方~』よりはまちがいなくおもしろかった。

(May. 10, 2026)

鹿島アントラーズ3-0水戸ホーリーホック

J1百年構想リーグEAST・第15節/2026年5月6日(水)16:00/メルカリスタジアム/DAZN

 今年二度目の茨城ダービー!

 前回は退場者が出て守りに入った水戸の堅守を崩せずにドローに終わり、PK戦で負けたわけだけれども。

 奇しくも今回も水戸に退場者が出た。

 ただし前回は後半に入ってからだったけれども、今回は前半のうち。

 この差がでかかったんだと思う。ハーフタイムで仕切り直した鹿島にとっては、数的不利となったこの日の水戸は敵じゃなかった。後半だけで3ゴールを決めて快勝。2位のFC東京が千葉に負けたので、勝ち点の差を5と広げて、グループリーグ首位の座をがっちりとキープした。

 この日の鹿島のスタメンにはけっこうサプライズがあった。

 なんといってもいちばんの驚きは鈴木優磨がベンチスタートだったこと。前節から中2日の過密日程で、次も中3日でアウェイの横浜戦があるから、比較的くみしやすい水戸との試合でエースを休ませたかったのかもしれない。

 あと、三竿が二試合出場停止になると思ったのは僕の勘違いで、この試合では三竿がスタメンに復帰した。コンビを組んだのは樋口。

 でもって故障明けの小池――前節もベンチ入りしていたのに出番なしで終わった――が右SBに入って今大会初出場。左には安西も戻ってきて、中盤の二列目は右チャヴリッチに、左がこれまたプロ初スタメンの林。でもってレオ・セアラと田川のツートップという布陣だった。

 じつにフィールドプレーヤーの半数が入れ替わっている。ただし、そのうち田川は開始わずか10分ちょいで足を痛めて退いてしまう。そこからは師岡が出てきて、そのままツートップの一角を務めた。その師岡が後半に入って先制点を決めるんだから、鬼木の采配ってほんと神懸かっている。

 試合に大きな影響を及ぼした水戸の退場劇は前半30分のこと。退場したのはDFの牛澤という選手で、早川からのロングボールにレオ・セアラがフリーで抜け出したところを、うしろからつっかかって倒してしまった。悪質なファールではなかったけれども、決定機の阻止ということで一発レッド。まぁ、あれはしゃーない。お気の毒さまでした。

 鹿島の先制点は後半13分のセットプレーの流れから。樋口の右CK→ショートコーナー→林のクロス→レオ・セアラがジャンピング・ボレー→相手にあたる→こぼれ球をチャヴリッチがシュート→バーに嫌われる→逆サイドからキム・テヒョンがダイビングヘッドで折り返し→師岡のヘディング!――という波状攻撃による1点だった。

 2点目は安西のクロスからレオ・セアラのヘディング。

 3点目は優磨のヒールパスによるアシストからのレオ・セアラの右足。

 優磨は荒木とともに途中出場でピッチに立ってから、わずか3分でのアシストだった。この日の2得点でレオ・セアラはついに得点王ランキングのトップ!

 最後は両サイドバックを濃野と小川に替えて、難なく逃げ切った。前半の終わり頃にはひとり少ない相手に押し込まれる時間帯もあったのに、終わってみれば前半の出来が嘘のような快勝劇だった。

 東地区の首位確定まであと2勝!

(May. 08, 2026)



【相棒】
しろくろや

【Shortcuts】
音楽 作品 / ライブ / 会場 / 購入 / エレカシ
作品 / 作家 / 翻訳家 / 出版社 / 読了 / 積読
映画 作品 / 監督 / 俳優 / / シリーズ / ドラマ
蹴球 鹿島 / Jリーグ / 日本代表 / W杯

【新譜】
05/29The Boys Of Dungeon Lane / Paul McCartney
05/29As Time Explodes / Neil Young and the Chrome Hearts
05/29philadelphia's been good to me / Kurt Vile
06/05I Built You A Tower / Death Cab for Cutie
06/10I AM HERO 「俺と、友だち」盤 / 宮本浩次
06/10I AM HERO 「最高の日、最高の時」盤 / 宮本浩次
06/17花落知多少 / 君島大空
06/19Castle Park / Graham Coxon
06/26Reality Awaits / The Strokes
06/26The Ground Above / Beth Orton
06/26Bliss / Temples
07/03Confessions II / Madonna
07/10Foreign Tongues / The Rolling Stones

【ライブ】
06/12宮本浩次@ぴあアリーナMM
07/17HARRY & THE BIRTHDAY@SGC HALL ARIAKE
10/28BUMP OF CHICKEN@有明アリーナ
02/06BUMP OF CHICKEN@東京ドーム

【サッカー】
05/23[J1百年構想L 第18節] 鹿島-F東京
05/30[J1百年構想L プレーオフ第1戦]
06/06[J1百年構想L プレーオフ第2戦]

【新刊書籍】
05/21『マルドゥック・アノニマス11』 冲方丁
07/03『夏帆 -The Tale of KAHO-』 村上春樹
07/14『サリンジャー初期短篇全集』 柴田元幸・訳

【準備中】
05/21[映] 超かぐや姫!
05/23[本] アメリカン・マスターピース 古典篇
(未定)[映] 罪人たち
(未定)[本] それから

【過去のコンテンツ】
Coishikawa Scraps Bootleg 2.0