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2026-05-10『THE MONKEY/ザ・モンキー』
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横浜F・マリノス1-1鹿島アントラーズ(PK:4-5)

J1百年構想リーグEAST・第16節/2026年5月10日(日)14:00/日産スタジアム/DAZN

 昨年から不調のまま、今大会も下位に低迷しているF・マリノスとの対戦だから、アウェイでも楽勝かと思ったらとんでもなかった。ふつうに強いじゃん、マリノス。なんで下位にいるんだか。わけがわからない。

 この日の鹿島は師岡とレオ・セアラのツートップで、優磨が右サイド、左が松村、柴崎・樋口のダブル・ボランチに、両SBが濃野と安西という布陣。

 三竿をはずして、柴崎と樋口を同時起用してきたのがレアだった。

 でもこの布陣が悪かったんだろうか? 前半はマリノスに押し込まれて、なすすべなし。途中から師岡と優磨のポジションを入れ替えてからはいくらかマシになったけれど、それでも前半はわずかシュート1本に終わる。

 後半は11分に師岡を林に替えた直後にマリノスに先制を許した。

 ユーリ・アラウージョというブラジル人FWに左サイドでボールを運ばれ、二人がかりでつぶしたかと思ったところで、そのこぼれ球を天野に奪われてクロスを入れられ、谷村にジャンピングボレーで決められた。あの攻撃は敵ながらあっぱれだった。

 この日は天野がスタメンで、ちょっと嫌な予感はしてたんだよねぇ。なんか天野って鹿島戦だとけっこうな確率で活躍している印象がある。勘弁してほしい。

 谷村はこれで4試合連続ゴールだとのこと。7得点だそうだから優磨より点を取っている。恐れ入った。

 マリノスのスタメンには宮市もいた。宮市をJリーグのスタメンで観たのって、初めてな気がする(Jリーグでなくても初かも)。でも彼のポジションはなんと左サイドバック。宮市って守備もできるのかって驚いた。でもSBも意外といけていた。あいかわらずの俊足を活かして、存在感のあるプレーを見せていた。

 先制を許したあと、鬼木は三枚替えで反撃に出る。松村をチャヴリッチに、柴崎・樋口を三竿・荒木に替えてきた。荒木のボランチ起用ふたたび――。

 結果的にはこの交替策が最後にものをいった。

 残りのカードを切って、安西を吉田湊海(今季初登場!)に替え、林を左SBにコンバートして戦うも、得点を奪えないまま突入した後半ロスタイム――。右サイド深くに攻め入ったチャヴリッチがファールを受けて得た右コーナー近くからのFK。荒木のキックにレオ・セアラがヘッドであわせた起死回生の同点弾が生まれる。

 いやはや。さすがに今季初の無得点での敗戦を覚悟していたのに、最後の最後で同点ゴールが生まれちゃうのがすごい。それも途中出場のチャヴリッチがもらったファールで、同じく途中出場の荒木がキッカーを務め、フル出場のエースが決めるというね。鬼木の采配がずばり過ぎる。川崎の監督時代にも土壇場での同点劇や逆転劇を何度も見せられたけれど、鹿島でも同じことができてしまう鬼木って、ほんとやばい。

 そのあとのPK戦では3人目の宮市のシュートを早川が止め、鹿島は5人全員が決めて勝利。勝ち点2をゲットした。

 早川は4人目も止めたんだけれど、キックの前にゴールラインを離れてしまったために蹴り直しになってしまい、さすがに二度は止められなかった。惜しい。でもまぁ、これでPK戦の対戦成績も五分に戻したし、ようやくPK戦にも慣れてきたみたいでよかった。

 この日は2位のFC東京が90分で勝ったので、勝ち点の差は4に縮まったものの、次の試合に勝てば首位確定だ。最終節はFC東京との直接対決だから、どうせならば勝った方が優勝ってシチュエーションで対戦したほうが盛り上がるのは間違いなしだけれど、でも次は最下位の千葉との対戦だから、おそらく次で決まりでしょう。

 とはいえ、西地区ではずっと首位だった神戸がここへきて調子を落として、暫定ながら名古屋に首位を奪われている。鹿島も残り2試合とも落とすと、FC東京か町田に追い抜かれる可能性はまだ残っている。さすがにここまできて連敗でV逸なんてバッドエンドはご免こうむりたい。次節での勝利、よろしくお願いします。

(May. 12, 2026)

THE MONKEY/ザ・モンキー

オズグッド・パーキンス監督/テオ・ジェームズ、クリスチャン・コンヴェリー/2025年/アメリカ/WOWOW録画

THE MONKEY/ザ・モンキー

 日本のホラーをつづけて観たあとなので、ついでだからおまけにもう一本アメリカのホラーを。

 怖いものが苦手そうなのに、なぜだかスティーヴン・キングが好きなうちの奥さんが「絶対観る!」といっていた作品。スティーヴン・キングの短編を原案にしたという、太鼓をたたく猿のおもちゃの呪いかなんかのせいで人が死にまくるスプラッター・ホラー・コメディ。

 これはもう、なぜ人が死ぬかなんてどうでもいいという姿勢がいい。こういう話で、変に理屈とかつけても困ってしまう。基本が馬鹿話なので、余計な理由づけは不要。

 とにかく猿のおもちゃ(意外とでかい)が太鼓を叩き終わると、理不尽に人が死ぬ。それも尊厳もなにもあったもんじゃないってひどい死に方ばかり。首が落ちたりするのは序の口で、爆破して粉々になってしまった人が何人いたかわからない。悪趣味にもほどがある。

 物語はいまは亡き父親が残したそんな呪いのモンキー人形を見つけた双子の男の子が主人公。子供の話かと思ったら、序盤で少年時代を語ったあと、時間が一気に飛んで途中から大人の話になる。

 で、子役はクリスチャン・コンヴェリー、成長後をテオ・ジェームズという俳優さんが演じているのだけれど、どちらも双子をひとり二役で演じていたらしい。

 マジか? まったく気づかずに、ふつうに二人とも別人だと思って観ていた。この二世代に渡るひとり二役は見事だった。とはいえ、内容が内容だけに、そんな演技の見事さも焼け石に水というか……。

 とにかく馬鹿らしくも残酷で滑稽な血みどろ映画。血と笑いに飢えた人にはお薦めです。少なくてもひとつ前の『近畿地方~』よりはまちがいなくおもしろかった。

(May. 10, 2026)

鹿島アントラーズ3-0水戸ホーリーホック

J1百年構想リーグEAST・第15節/2026年5月6日(水)16:00/メルカリスタジアム/DAZN

 今年二度目の茨城ダービー!

 前回は退場者が出て守りに入った水戸の堅守を崩せずにドローに終わり、PK戦で負けたわけだけれども。

 奇しくも今回も水戸に退場者が出た。

 ただし前回は後半に入ってからだったけれども、今回は前半のうち。

 この差がでかかったんだと思う。ハーフタイムで仕切り直した鹿島にとっては、数的不利となったこの日の水戸は敵じゃなかった。後半だけで3ゴールを決めて快勝。2位のFC東京が千葉に負けたので、勝ち点の差を5と広げて、グループリーグ首位の座をがっちりとキープした。

 この日の鹿島のスタメンにはけっこうサプライズがあった。

 なんといってもいちばんの驚きは鈴木優磨がベンチスタートだったこと。前節から中2日の過密日程で、次も中3日でアウェイの横浜戦があるから、比較的くみしやすい水戸との試合でエースを休ませたかったのかもしれない。

 あと、三竿が二試合出場停止になると思ったのは僕の勘違いで、この試合では三竿がスタメンに復帰した。コンビを組んだのは樋口。

 でもって故障明けの小池――前節もベンチ入りしていたのに出番なしで終わった――が右SBに入って今大会初出場。左には安西も戻ってきて、中盤の二列目は右チャヴリッチに、左がこれまたプロ初スタメンの林。でもってレオ・セアラと田川のツートップという布陣だった。

 じつにフィールドプレーヤーの半数が入れ替わっている。ただし、そのうち田川は開始わずか10分ちょいで足を痛めて退いてしまう。そこからは師岡が出てきて、そのままツートップの一角を務めた。その師岡が後半に入って先制点を決めるんだから、鬼木の采配ってほんと神懸かっている。

 試合に大きな影響を及ぼした水戸の退場劇は前半30分のこと。退場したのはDFの牛澤という選手で、早川からのロングボールにレオ・セアラがフリーで抜け出したところを、うしろからつっかかって倒してしまった。悪質なファールではなかったけれども、決定機の阻止ということで一発レッド。まぁ、あれはしゃーない。お気の毒さまでした。

 鹿島の先制点は後半13分のセットプレーの流れから。樋口の右CK→ショートコーナー→林のクロス→レオ・セアラがジャンピング・ボレー→相手にあたる→こぼれ球をチャヴリッチがシュート→バーに嫌われる→逆サイドからキム・テヒョンがダイビングヘッドで折り返し→師岡のヘディング!――という波状攻撃による1点だった。

 2点目は安西のクロスからレオ・セアラのヘディング。

 3点目は優磨のヒールパスによるアシストからのレオ・セアラの右足。

 優磨は荒木とともに途中出場でピッチに立ってから、わずか3分でのアシストだった。この日の2得点でレオ・セアラはついに得点王ランキングのトップ!

 最後は両サイドバックを濃野と小川に替えて、難なく逃げ切った。前半の終わり頃にはひとり少ない相手に押し込まれる時間帯もあったのに、終わってみれば前半の出来が嘘のような快勝劇だった。

 東地区の首位確定まであと2勝!

(May. 08, 2026)

鹿島アントラーズ1-1町田ゼルビア(PK:4ー2)

J1百年構想リーグEAST・第14節/2026年5月3日(日)16:00/メルカリスタジアム/DAZN

 5月に突入して、百年構想リーグも残すところあと一ヵ月。はやっ。

 この日はホームに難敵・町田を迎えての一戦。スタメンはGK早川、DF濃野、植田、キム・テヒョン、溝口、MF知念、柴崎、松村、チャヴリッチ、FWレオ・セアラ、優磨という11人だった。

 懲罰ってことではないんだろうけれど、前節失点につながる致命的ミスをおかした安西はベンチ外で、左SBはひさびさにベンチ入りした溝口。チャヴリッチの先発出場も3月以来だった。

 チームの出来はこの日もいまひとつだった。前半は日本代表の座を争う両GK、早川と谷のファインセーブもあり、スコアレスのまま終了。ロングボールに抜け出した優磨からのパスをチャヴリッチが、谷の頭上を抜くループで決めようとして止められたシーンが超おしかった。

 後半、先制したのは鹿島。ひさびさにセットプレーの流れから。

 柴崎の右CKから、優磨が折り返したボールが、相手に跳ね返されてファーに流れたところへ、キッカーだった柴崎が頭から突っ込んできてヘディングでもう一度折り返し。これがゴール真正面にいたレオ・セアラへのどんぴしゃのアシストになり、レオが得意のヘディングで見事に決めてみせた。柴崎の頭でのアシストって超レアな気がする。

 でも、せっかく先制したのに、そのわずか3分後には失点してしまったのが難点。ロングボールからカウンターをくらい、ナ・サンホのクロスをテテ・イェンギに豪快に決められた。前節も今節も、失点の場面では早川がまったくシュートストップのモーションを起こせていない。つづけざまにぐうの音も出ないようなシュートばかり決められるとなぁ……。

 失点のあと、鹿島は樋口、田川、師岡、小川、荒木を入れて勝ち越しを目指すも、反撃ならず。結局そのまま試合はドローに終わった。荒木は柴崎との交替で入って、そのままボランチとしてプレーしていた。荒木のボランチ、意外と悪くない。

 町田はGK谷、昌子源、岡村大八、中山雄太の3バックに、前寛之とネタ・ラヴィのダブルボランチ、両ウィングバックの中村帆高と林幸太郎も目立っていたし、二列目にはエリキとナ・サンホ、でもってテテ・イェンギのワントップという布陣で、ついスタメン全員の名前を書きたくなるくらいバランスの取れたサッカーをしていた。残念ながら準優勝に終わってしまったけれど、ACLの成績は伊達じゃないなと思った。

 いやそれにしても、後半アディショナル・タイムも終わりって時間帯に、カウンターでピンチを招きかけたシーンで、全速力で守備に戻ったレオ・シルバには感動した。あの時間帯にフル出場のエースがあの献身。頭が下がって上がらない。

 PK戦では、町田の1番手・下田北斗のシュートが左のバーをたたき、4番目の前を早川が止めて、田川、優磨、小川、レオ・セアラの4人全員が決めた鹿島が勝利。今季初のPK戦での勝ち点2をゲットして、前日の試合に勝って暫定首位に躍り出ていたFC東京から、その座をふたたび取り戻した。

 いやしかし、この大会はイージーモードかと思っていたのに、1敗しただけで途端に雲行きが怪しくなるのはどうしたもんだか。

(May. 06, 2026)

プロジェクト・ヘイル・メアリー

アンディ・ウィアー/小野田和子・訳/早川書房(全二巻)

プロジェクト・ヘイル・メアリー 上 プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

 映画『オデッセイ』の原作である『火星の人』の作者アンディ・ウィアーの最新作。

 発売当初からとてもおもしろいと評判だったから気にはなっていたんだけれど、この人の作品は過去二作ともKindleで読んでいたので、これだけ紙の本で買うのもなぁと思って、読むのをためらっていたせいで、やたらと後手を踏んだ。

 映画版が公開され、それもとても好評だったため、やっぱこれは映画を観る前に原作を読んどかなきゃならんと思い、すでに文庫化されたあとだったけれど、文庫版も電子版もちょい高だったこともあり、ならばと、いまさら単行本を買って読んだ。なんて間抜けなんだ。タイミング逸しすぎ。さっさと初動で読んでおけばよかった。

 でもまぁ、これは内容をほとんど知らないうちに読めてよかった。これから先は映画の情報とか広まって、自然とネタバレを踏んでしまうことも多くなるんだろうから、その前に読んでおいて正解。え、なにそれ、みたいな驚きたっぷりの小説だった。

 映画の予告編で伝わってきたあらすじは「地球の存亡をかけてひとりの宇宙飛行士が単独でミッションに挑む」みたいなやつだったから、勝手に『火星の人』の上位互換みたいなイメージを抱いていたら、序盤からそれを裏切るびっくり展開がつづく。

 物語のきっかけとなり、宇宙船の原動力ともなるアストロファージ。この着想がとにかく素晴らしい。正直なところ、そんなものあるかいって超現実的存在ではあるけれど、SFなんだから、現実味はなくてもOK。アストロファージというひとつの嘘をもとに、ここまでおもしろいフィクションを書きあげた手腕に脱帽した。

 この人の文体はいささか軽すぎる嫌いがあって、作風が好きだとはいえないんだけれど、でもそのおもしろさには毎回夢中にさせてもらっている。まさにページターナー。今回も上下巻・六百ページ越えを一気に読まずにいられなかった。

 ちょっと次から次へとトラブル起きすぎじゃん?――ってくらい、休みなく怒涛のハプニングが頻発する、ジェットコースタームービーならぬ、ライトスピードスペースノベル。

(May. 4, 2026)



【相棒】
しろくろや

【Shortcuts】
音楽 作品 / ライブ / 会場 / 購入 / エレカシ
作品 / 作家 / 翻訳家 / 出版社 / 読了 / 積読
映画 作品 / 監督 / 俳優 / / シリーズ / ドラマ
蹴球 鹿島 / Jリーグ / 日本代表 / W杯

【新譜】
05/29The Boys Of Dungeon Lane / Paul McCartney
05/29As Time Explodes / Neil Young and the Chrome Hearts
05/29philadelphia's been good to me / Kurt Vile
06/05I Built You A Tower / Death Cab for Cutie
06/10I AM HERO 「俺と、友だち」盤 / 宮本浩次
06/10I AM HERO 「最高の日、最高の時」盤 / 宮本浩次
06/17花落知多少 / 君島大空
06/19Castle Park / Graham Coxon
06/26Reality Awaits / The Strokes
06/26The Ground Above / Beth Orton
06/26Bliss / Temples
07/03Confessions II / Madonna
07/10Foreign Tongues / The Rolling Stones

【ライブ】
06/12宮本浩次@ぴあアリーナMM
07/17HARRY & THE BIRTHDAY@SGC HALL ARIAKE
10/28BUMP OF CHICKEN@有明アリーナ
02/06BUMP OF CHICKEN@東京ドーム

【サッカー】
05/17[J1百年構想L 第17節] 千葉-鹿島
05/23[J1百年構想L 第18節] 鹿島-F東京
05/30[J1百年構想L プレーオフ第1戦]
06/06[J1百年構想L プレーオフ第2戦]

【新刊書籍】
05/21『マルドゥック・アノニマス11』 冲方丁
07/03『夏帆 -The Tale of KAHO-』 村上春樹
07/14『サリンジャー初期短篇全集』 柴田元幸・訳

【準備中】
05/16[映] ワン・バトル・アフター・アナザー
05/18[映] 超かぐや姫!
(未定)[映] 罪人たち
(未定)[本] アメリカン・マスターピース 古典篇
(未定)[本] それから

【過去のコンテンツ】
Coishikawa Scraps Bootleg 2.0