ワン・バトル・アフター・アナザー
ポール・トーマス・アンダーソン監督/レオ・ディカプリオ、ショーン・ペン/2025年/アメリカ/WOWOW録画
今年のアカデミー賞で六部門を制覇したポール・トーマス・アンダーソンの最新作。
トマス・ピンチョンの『ヴァインランド』が原作だというから、マジで?――と思っていたら、冒頭から「こんな話、俺は知らない」って物語が展開する。
ディカプリオ演じる主人公のボブ・ファーガソン(仮名)がテヤナ・テイラーという人の演じる奔放な黒人女性パーフィディアとともに反政府のゲリラ活動に奔放しつつ、白人至上主義者の捜査官(ショーン・ペン)に狙われる、みたいな話。
で、パーフィディアが唐突に大きなお腹をした妊娠姿になったところで、あ、そういや『ヴァインランド』って十代の女の子が母親を探しに行く話だったっけ――と、原作との関連に思い到った。
つまりここから彼女が失踪して、その子供が成長してからが『ヴァインランド』本編ってこと?
――と思ったら、あたらずとも遠からず。そこからの展開もおそらくピンチョンの話とはずいぶんと違った――というか、おそらくぜんぜん違う。反社会主義者の片親に育てられた少女による母親探しの旅というテーマを、意訳しまくって逆転させた結果がこの映画なんだろう。
とにかく原作の記憶が曖昧なので(二度も読んでいるのに……)確かなことはいえないけれど、僕の知っている『ヴァインランド』はこんな話じゃない。でもおかげで原作どおりではないからこそ、オスカーに輝くほどの、独特の味わいを持った映画となりえている気がした。
アカデミー賞の最優秀助演男優賞をとったショーン・ペンはなるほどの怪演。でもディカプリオやベニチオ・デル・トロの、なんとなくなさけなくも憎めない感じのほうが、これぞピンチョンって味わいな気がした。
あと、ディカプリオの娘ウェラ役を演じているチェイス・インフィニティという女の子、これから人気が出るんだろうなぁって思った。
ジョニー・グリーンウッドの音楽もよいです。どこがどういいんだか説明できないけれど、その音作りに対して、おっと思う瞬間が何度かあった。
(May. 16, 2026)


![MAITREYA CORSO [Explicit]](https://m.media-amazon.com/images/I/510d-bauvyL._SL75_.jpg)


![Nine Inch Noize [Explicit]](https://m.media-amazon.com/images/I/2188hM1kWhL._SL75_.jpg)












