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2026-09-22蹴J1 第8節・川崎ー鹿島
2026-09-20音『Foreign Tongues』
2026-09-16蹴ACLE 第1節・鹿島-ニューカッスル
2026-09-13蹴J1 第7節・神戸-鹿島
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皇帝のかぎ煙草入れ

ジョン・ディクスン・カー/斎藤数衛・訳/早川書房/Kindle

皇帝のかぎ煙草入れ

 Kindleで安く買えたので読んでみることにした古典ミステリの名作。

 ジョン・ディクスン・カーは若いころに『火刑法廷』を読んだことがあって、その作品がまったくぴんとこなくて――それこそまったく内容をおぼえていないくらいなので――それきりほかの作品を読もうという気にならないでいた。

 だから今回のこれもそれほど乗り気しないまま、でも安さにつられてつい買っちゃったからなぁ……とか思って読み始めたのですが。

 うん、これはよかった。なるほど、名作として読み継がれてきたのがわかる。こういう作品が書ける作家の作品なのだから、もしかしたら『火刑法廷』も、いま読めばまた印象が違うのかなと思った。

 このミステリはひとりの美女を中心に展開する。

 夫の浮気が原因で離婚したばかりのイヴは、隣の屋敷に住む貴族の一家と懇意になり、やがてその家の息子と婚約するにいたる。

 そんな彼女のもとへ、ある夜遅く、元夫が押しかけてくる。

 合鍵をつかって勝手に入ってきた彼は、寝室にいた彼女に詰め寄り復縁を迫る。

 深夜に元夫と寝室でふたりきり――この外聞をはばかる状況のもとで、彼女は窓越しに隣の屋敷でフィアンセの父親が殺されているのを目撃してしまう。

 元夫と一緒にいたことを隠しておきたい彼女が、どう対処したらいいかと頭を悩ませているあいだに、事態は思いがけない展開をみせ、なんと警察からは彼女が殺人の容疑者とみなされることに……。

 さて、ご当地の警察署長に連れられて事件に関与してきた心理学者のキンロス博士は、いかにして彼女の冤罪を晴らしてみせるのか?

 ――あらすじのまとめ方が下手すぎて、イヴが逮捕されるにいたる展開がとても唐突な印象になってしまっている気がするけれど、実際に読んでいると、殺人を目撃したあとのどたばたした展開で、あ、これはきっと彼女が容疑者として疑われることになるんだなというのがわかる。その辺の話の持っていき方が上手いなと思った。

 でもって、予想通り彼女に殺人の容疑がかかるのだけれど、その時点でひとつだけ、そこまでの展開では語られていない決定的な物的証拠――それがタイトルの『皇帝のかぎ煙草入れ』に由来する――が見つかる。

 え、なぜ?――という僕らの疑問に対するその答えが、ちゃんとこのミステリの鍵となっている。そこのところがとても上手いし、フェアで、素晴らしいと思った。

 探偵が美女にほだされちゃうなんだそりゃな結末も、それはそれでおもしろみがあった。元夫婦の痴話喧嘩的な導入部からその結末まで、けっこうメロドラマ的な要素が多いのも一興だ。

 ちなみに舞台はフランスで、殺人の容疑を受ける美女も、その嫌疑を晴らす探偵もイギリス人。なのに書いている作家はアメリカ人という。これはそんな不思議な組み合わせの小説だったりもする。

(Sep. 26, 2026)

川崎フロンターレ3-3鹿島アントラーズ

J1・第8節/2026年9月19日(土)18:00/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu/DAZN

 前節3位だった鹿島は、2位の神戸に負けて8位まで順位を落とした。今節は勝ち点12で並び、ひとつ上の7位につける川崎との対戦。

 大勝したACLではチャヴリッチを前半だけで下げたので、この試合でのスタメン起用を考えていたのかと思ったら、さにあらず。この試合もチャヴリッチは後半頭からの途中出場だった。

 かわりになんと。その試合にフル出場した徳田がスタメンで、レオ・セアラとツートップ。優磨が二列目の左で、右・松村。ボランチが津久井とマテウス・ブエノのコンビというのもサプライズ。あとは右SBが小池というのがこの日の変更点だった。

 ベンチには水戸から緊急補強したばかりの大森渚生(しょう)も控えていたけれど、難しい試合だったので、この日は出番なしで終わった。

 試合は取っては取られてのシーソーゲームになった。前半の終わり頃にレオ・セアラのゴールでなんとか先制したと思ったら、ロスタイムに天敵マルシーニョに同点ゴールを奪われ、後半9分には伊藤達哉に技ありの逆転ゴールを決められた。

 それでも後半22分にはレオ・セアラのこの日2点目のゴールで同点に追いつき、残り10分を切ってから松村の勝ち越しゴールが決まって、よしもらったと思ったら、ロスタイムの最後のワンプレーで同点ゴールを決められてしまい、結局無念のドローに終わった。

 前半も後半もロスタイムに同点弾を食らっているのがいただけない。今季はほんと守備が緩すぎる。レオ・セアラと松村のゴールはどれも素晴らしかったのに。守備がこんなでは勝てなくて当然。いまの調子では優勝は難しかろう。

 結果が出ていないせいか、鬼木の采配にも迷いが感じられる。意表をついた津久井・ブエノのコンビは前半だけで両方とも交替させてしまうし、徳田も前半だけでお役御免。後半からはチャヴリッチ、柴崎、三竿が出てきた。残り二枠は、小池→広瀬、優磨→ヤン・マテウス。

 レオ・セアラの2点目はチャヴリッチのアシストだったし、松村のゴールも柴崎のシュートのこぼれ球を押し込んだものなので、ちゃんと途中出場の選手たちの活躍が結果にはつながってはいるものの、もともと柴崎もチャブリッチも好調なんだから、だったら最初からスタメンのほうがよかったんじゃんって思う。

 レオ・セアラがわずか7試合目の出場で二桁得点を達成する驚異的な結果を残しているのに、守備が破綻しまくって4試合連続で白星に見放されているのがなんとも歯がゆい。やっているサッカー自体は決して悪くないと思うんだけれどねぇ……。

 まぁ、ここから代表ウィークで、天皇杯を挟んでおよそ二週間の中断に入るので、この間でちゃんとチームを立て直して、巻き返しを図っていただきたい。

 対する川崎はCBにペドロ・ホマーノ、FWにデリキ・ラセルダだという高さのあるブラジル人ふたりを補強していた。目新しいのはそのふたりくらいで、あとは知ったるメンツだった。最後の同点弾を決めたのはペドロ・ホマーノ。なぜCBがあの時間帯にそんなところに……。

(Sep. 22, 2026)

Foreign Tongues

The Rolling Stones / 2026

Foreign Tongues [Explicit]

 キースが次のアルバムも出すと言っていたのを信じずに、前作『Hackney Diamonds』がストーンズのラスト・アルバムになるんだろうと思った僕が馬鹿でした。公約通りに登場した、ローリング・ストーンズ、三年ぶりのニューアルバム。

 それにしてもなんなんだろう、齢(よわい)八十を超えてなお元気なこのおじいさんたちは? 僕がストーンズのファンになったころにリリースされた四十年前の『Dirty Work』あたりとほとんどテンションが変わらないんだけど。ほんと元気で若々しくてびっくりだよ。

 今作のさらなる驚きは、思いもしないゲストミュージシャンの参加。

 だって、ロバート・スミスですよ?

 最初にその名前を聞いたときには耳を疑った。えーマジ? ストーンズとキュアーのどこに接点が?

 プロデューサーのアンドリュー・ワッツがこのアルムのレコーディング中に、ロバート・スミスを別件でスタジオに招いたのがきっかけだったらしいけれど、それにしたって、まさかこの両者の交わる日がくるとは思ってもみなかった。

 去年RADWIMPSのトリビュート盤に宮本浩次とずとまよが参加したのにもびっくりしたけれど、今回のこの共演にも同様の嬉しい驚きがあった。自分にとっての最重要アーティストどうしの予想だにしなかったコラボはファン冥利に尽きる。こんなもの聴かせてくれるなんて、音楽の神様って、本当に俺に優しいよねぇ……。

 ロバート・スミスは五曲目の『Divine Intervention』と七曲目『Never Wanna Lose You』の二曲に参加していて、前者ではエレクトリック・ギターを、後者ではバッキング・ボーカルを務め、シンセサイザーを弾いているらしい。どちらも特に目立っているわけではないので、いわれてもわからないレベルだけれど、じっくりと聴くと、あ、なるほどこの辺のストーンズっぽくないギターがロバート・スミスかもとか、あー、確かにこのサビのコーラスの声は! とか思えてくる。

 ロバート・スミスが参加しているその二曲では、スティーヴ・ウィンウッドがピアノを弾いていたりもする(一緒に演奏したわけではないんだろうけど)。後者にはブルーノ・マーズも参加しているらしい(なぜかカウベルで)。

 ウィンウッドさんはそのほかも含めて計九曲に参加して、今作では大車輪の活躍をみせている。あと、前作につづいてチャーリー・ワッツのクレジットがあったり、ポール・マッカートニーがベースを弾いている曲があったりもする。

 エイミー・ワインハウスのカバーが収録されているのもなぜ?って感じだけれど、この曲はイントロにブルースハープをあしらったアレンジもあいまって、見事なストーンズ印に仕上がっていて、聴いてみてなるほどと思った。

 最後の曲が前作の『Rolling Stone Blues』と同じように、ミニマムな編成でのチャック・ベリーのカバーだったから、きっとこれは最後をストーンズのオリジナル・メンバーだけの演奏で締めようとしているんだろうと思ったら、とくにそんな意図はないらしく。クレジットを確認したら、「チャド・スミス:ベース・ドラム」という記載があった。

 誰かと思ったら、レッチリのドラムの人じゃん! これまた意外な。

 キュアーやレッチリといった、これまでストーンズとの縁をほとんど感じさせたことのないバンドのメンバーをサポートに加えておきながら、出てきた音楽はまったくぶれることのないストーンズ・サウンドに仕上がっている。誰とやったって、俺たちの音楽は変わらないぜって。そんな矜持を感じる。

 老いてなお衰えを知らぬストーンズのロックンロールの強靭さを改めて世間に知らしめた会心の一枚。

(Sep. 20, 2026)

鹿島アントラーズ7-1ニューカッスル・ジェッツ

AFCチャンピオンズリーグELITE・第1節/2026年9月15日(火)19:00/メルカリ・スタジアム/DAZN

 とりもとったり7得点――。

 鹿島にとっては2019年以来、7年ぶりの出場となるACLの初戦は、ゴールラッシュで幸先のよい滑り出しとなった。

 対戦相手のニューカッスル・ジェッツはオーストラリアのチームで、前回のACLでも戦っているらしいのだけれど(まったく記憶にない)、Aリーグは来月開幕だということで、あきらかに調整不足って感じだった。こちらのホームだし、まったく勝負にならなかった。

 鹿島のスタメンは早川、広瀬、植田、キム・テヒョン、小川、三竿、柴崎、ヤン・マテウス、松村、徳田、チャヴリッチの11人。でもって途中出場は、優磨、林、津久井、田川、小池の5人。田川が無事に復帰してよかった。

 スタメンで意外だったのは、レオ・セアラと優磨がふたりともベンチスタートだった点(レオ・セアラは最後までベンチ)。あと柴崎と徳田がフル出場したこと。このふたりはさすがに次のリーグ戦のスタメンはないだろう。

 得点はチャヴリッチがハットトリックで、徳田が2点、田川1点。もう1点は小川のクロスを相手GKがファンブルしたオウン・ゴールだった。

 前半だけでハットトリックを決めたチャヴリッチ(どのシュートも素晴らしかった)はハーフタイムでお役御免。後半頭からは交替で優磨が出てきた。でも、われらが優磨くんはきょうもゴールに嫌われていた。ほんと、なんで決まんないんだか。結局ノーゴールで終わるくらいならば、レオ・セアラと一緒に休ませておきたかった。

 そのほかは文句なしの快勝!――といいたいところなんだけれど、でも1失点はやっぱ余計だった。相手のコンディションも考えれば、クリーンシートで終えないと。前半に5点も取ったので、後半が2点だけに終わったのも、ちょいものたりない。あと、審判のせいってのもあるけれど、小川とキムのイエローカードは余計だった。

 今回のACLは変てこりんなレギュレーションで、同じクラブと二度対戦することがないので、負けてしまうと雪辱の機会がない。この時期に鹿島とあたってしまったニューカッスルには、お気の毒さまというしかない。オーストラリア勢がこの調子だと、鹿島のグループリーグ突破にはなんの障害もなさそうだ。

(Sep. 16, 2026)

ヴィッセル神戸2-1鹿島アントラーズ

J1・第7節/2026年9月11日(金)19:00/ノエビアスタジアム神戸/DAZN

 ああ、3連敗……。ヴィッセル神戸との上位対決に敗れるの巻。

 この試合、なにに驚いたかって、スタメンの布陣。

 なんとレオ・セアラがベンチ外。前日のコンディション不良により遠征を見合わせたんだそうだ(AIに教えてもらった)。かわりはユース代表帰りの徳田誉!

 さらにDF登録は前節と同じ津久井、植田、キム・テヒョン、小川の4枚なのに、MFとして広瀬の名前がある。

 なぜ広瀬がMF?――と思ったら、いざ始まってみれば、広瀬のポジションは右SBだった。でもって津久井がボランチ。

 ということは、三竿、マテウス・ブエノ、津久井のトリプル・ボランチ?

 ――かと思ったら、それも違う。マテウス・ブエノのポジションはトップ下だった。

 ということで、この日のフォーメーションはいつもの4-4-2ではなく、4-2-3-1だった。攻撃的MFは右が松村、左が優磨、でもって徳田のワントップ。

 今年の補強の目玉であるマテウス・ブエノをいまだ有効活用できていない鬼木の苦労が透けてみえる陣容だった。

 でもこの采配でも結果は出ない。

 前半を0-0で折り返したあと、後半11分にゴール前の混戦から山川にきわどいシュートを打たれた場面。早川のファインセーブで難なきを得たと思ったこの場面にVARが介入。ボールが早川の前にいた小川の右腕にあたっているのをカメラが捉えていた。あぁ、そりゃPKだ。VAR、余計な発見を……。

 このPKを大迫に決められ神戸が先制。

 そのあと鬼木は、広瀬、津久井、徳田にかえて、小池、ヤン・マテウス、チャヴリッチを投入する。

 ヤン・マテウス復帰! でもってこの交替策がずばりとはまって、いったんは鹿島が同点においつく。それも得点に絡んだのが交替で出てきた三人。小池のフィードをヤン・マテウスがドリブルで運び、チャヴリッチがフィニッシュするという、ナイスな連係だった。三人とも上手いなぁって感心した。彼らがサブとして出てくるんだから、今年の鹿島の選手層はじゅうぶんに厚いよなって思った。

 ただ、そのわずか4分後にふたたび神戸にゴールを決められてしまったのが問題だ。ジエゴのロングスロー(この日はほんと何度も何度も……)からの流れで、最後はそのジエゴからのクロスが山川の頭にどんぴしゃ。植田は棒立ち。なんなの、その守備の緩さは……。

 その後、ブエノを柴崎に、小川を林に替えて戦うも、あと1点は届かず。シュート数は相手より多かったし、内容的にそれほど劣っていたとは思わないんだけれど、結局この1点が決勝点となって、鹿島が3連敗をくらった。一方の神戸は4連勝だそうだ。ちくしょうめ。

 神戸は千葉から新加入した髙橋壱晟が4バックの右に入っていた。でもって酒井高徳がアンカーを務めていた。酒井の前に井手口と郷家が並び、3トップは武藤、大迫、永戸という組み合せ。GKは権田で、CBはキャプテン山川とマテウス・トゥーレルのコンビ。でもって左SBにジエゴ。この形が今年の神戸の定番らしい。

 鹿島としては、やはり第6節までの全試合でゴールを決めていたレオ・セアラの欠場は痛かった。そしてこの日も優磨はゴールに嫌われていた。

 優磨は開幕戦からずっと惜しいシュートを打っているのに、いまだノーゴールというのが、このところの鹿島の悪い流れを象徴していると思う。

 彼にひとつゴールが生まれさえすれば、また運気も変わるだろう。そう信じたい。

 次週からはいよいよACLも始まるし、2026年の戦いはここからますますシビアになってゆく……。

(Sep. 12, 2026)



【相棒】
しろくろや

【Shortcuts】
音楽 作品 / ライブ / 会場 / 購入 / エレカシ
本 作品 / 作家 / 翻訳家 / 出版社 / 読了 / 積読
映画 作品 / 監督 / 俳優 / 年 / シリーズ / ドラマ
蹴球 鹿島 / Jリーグ / 日本代表 / W杯

【新譜】
09/30盗作 [BD] / ヨルシカ
10/02Synonym / Meshell Ndegeocello
10/09Do Not Dare To Dream / Teenage Fanclub
10/09Pick You Up / Sheryl Crow
10/16No Bad Memories / The Avalanches
10/21最後に熱い日々を狂わしき想いで / aiko
10/21あたえてこ / ユニコーン
11/04DEKAI / キタニタツヤ
11/04PURE / キタニタツヤ

【ライブ】
10/28BUMP OF CHICKEN@有明アリーナ
02/06BUMP OF CHICKEN@東京ドーム
02/11宮本浩次@代々木第一体育館

【サッカー】
10/09[J1 第9節] 鹿島-G大阪
10/13[ACLE 第2節] ハノイ-鹿島
10/17[J1 第10節] 鹿島-長崎
10/21[J1 第11節] 京都-鹿島
10/24[J1 第12節] 鹿島-柏
10/28[ACLE 第3節] 鹿島-浦項
10/31[J1 第32節] 鹿島-C大阪

【準備中】
09/30[映] チェンソーマン レゼ篇
10/--[映] ナイブズ・アウト: ウェイク・アップ・デッドマン
10/--[本] サリンジャー初期短篇全集

【過去のコンテンツ】
Coishikawa Scraps Bootleg 2.0