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2026-02-21『トレイン・ドリームズ』 New!
2026-02-18『ブラウン神父の知恵』
2026-02-16J1百年構想リーグ・鹿島-横浜FM
2026-02-14『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』
2026-02-11『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』
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薔薇の名前<下> 幕末 (文春文庫)

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トレイン・ドリームズ

クリント・ベントリー監督/ジョエル・エドガートン、フェリシティ・ジョーンズ/2025年/アメリカ/Netflix

 毎年恒例ネトフリで配信されているアカデミー賞候補作を観ようシリーズ。今年の一本目は二十世紀の初頭のアメリカに生きたブルーカラーの孤独な男性の生涯を描く文芸作品。

 原作はデニス・ジョンソンの中編小説とのことで、あとから知って、まさか読んだことのある作家の作品だったとは……と驚いた。

 予告編――というか本編映像を使ったニック・ケイヴの主題歌のミュージック・ビデオ――の映像の美しさに惹かれて観ようと思った作品で、こと映像に関しては期待を裏切らない素晴らしさ。最近の映画には珍しく、画角がワイドスクリーンではなく、ブラウン管サイズだったのにはいささか戸惑ったけれど、もしかしたらスナップ写真的な映像美を意識した結果なのかなと思ったりした。

 物語は親に見捨てられ、誕生日も知らずに育った天涯孤独な男性が、ゆきずりの町で出逢った女性と恋に落ち、その土地で家庭を持ち、子供を授かり、つかの間の幸せを味わうも……というような話。

 主演はジョエル・エドガートンという人で、ヒロインが『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のフェリシティ・ジョーンズ。あの映画から十年たっているけれど、イメージはあまり変わらない。素朴で飾らない役どころが素敵だった。

 主人公のロバート・グレイニアは無学なので、肉体労働者として働かざるを得ず、愛する妻子をおいて、鉄道施設にともなう材木伐採の仕事に出かけてゆく。彼の家も町から離れた川沿いにぽつんと建つ手作りの一軒家だし、主人公がつねに自然のなかで暮らしているため、スクリーンに映し出されるのは前世紀のアメリカの豊かな自然の風景。ときおり電車や町の風景も映るけれど、とにかく印象的なのは自然の美しさや清々しさ。主人公が無口なこともあって、美しくも静かでもの悲しい作品だった。

 孤独な主人公が自然の中で生きる姿を淡々と描写している点では、五年前にオスカーを制した『ノマドランド』に近いものがあるけれど、こちらはその映像美ゆえだろうか、あの映画には感じなかった、おだやかな悲劇がもつ優しいカタルシス? みたいなものがある気がする。とてもよい映画でした。

(Feb. 21, 2026)

ブラウン神父の知恵

G・K・チェスタトン/中村保男・訳/創元推理文庫/Kindle

ブラウン神父の知恵 (創元推理文庫)

 前作を読んでからだいぶ間があいてしまった。およそ三年ぶりに読むブラウン神父シリーズの第二弾。

 『ブラウン神父の童心』では相棒フラウボウとの出逢いから彼が改心するまでの展開が、連作短編的な形で含まれていたけれど、今回はそういう仕掛けはなくて、ふつうに短編集って感じになっている。

 特徴があるとすれば、犯人探しやミステリとしての体裁よりも謎解きのサプライズを主眼にした作品が多いところ――だろうか。

 たとえば最初に収録されている『グラス氏の失踪』では、ブラウン神父が高名な犯罪学者だという人を訪ねていって事件の解決を依頼するのだけれど、結局その人の推理は的はずれで、ブラウン神父がその間違いを正して終わる。なぜ自分で説明できる事件のためにブラウン神父がその人を呼びにいったのか、まるでわからない。

 そのほかの短編もほぼすべてが「こういう事件がありまして、こう思われていますが、じつは真相はこうです」とブラウン神父が解き明かしてみせる形。でもって、真相はピンポイントで明かされるものの、事件の顛末自体はなんとなくあいまいなままで終わってしまう話が多い――ような気がした。

 まぁ、今回も途中で寝落ちしてばかりで、ちゃんとディテールを読みとれてない感が強かったので、きちんと読めばわかることを、僕がわかっていないだけってことなのかもしれない。前のときもそんな感じだったし、なんとなくチェスタトンとは相性が悪い気がする。

 あと、とにかくこのシリーズは翻訳が古い。ブラウン神父がフラウボウに「おまえさん」と呼びかけたり、登場人物が自分のことを「吾輩」と呼んでいたりする。時代劇でもあるまいし。いまどき「吾輩は」といってもおかしくないのは猫くらいだろう。

 本当にこのシリーズを後世に残すべき傑作だと思っているならば、そろそろ新訳に入れ替えることを考えてしかるべき時期なのでは。

(Feb. 18, 2026)

鹿島アントラーズ1-0横浜F・マリノス

J1百年構想リーグEAST・第2節/2026年2月14日(土)15:00/メルカリスタジアム/DAZN

 前節退場になった三竿のかわりに樋口、この日はベンチ外だった濃野にかえて右SBには小池を起用して臨んだF・マリノス戦。

 マリノスとは優勝を決めた去年の最終節でも戦っているので、およそ二ヵ月ぶりの対戦ということになる。あの試合では鹿島の優勝の話ばかりで、マリノスのことはなにも書かなかったけれど、確認したらこの試合のスタメンは基本あの日と同じ感じだった。

 CBをコロンビア人のジェイソン・キニョーネスと、去年の途中に海外から戻ってきた角田涼太郎で固め、右SBに加藤蓮、ボランチに渡辺皓太、トップ下には元川崎の遠野大弥、3トップの左にジョルディ・クルークス、真ん中がこれまた途中移籍組の谷村海那たにむらかいなというあたりは去年と一緒。朴一圭が前節の町田戦で負傷してしまったそうで、GKは木村凌也という22歳の選手だった。そのほかに何人か知らない選手が加わっていて、後半途中からは喜田、天野、宮市らが出てきた。

 監督は火中の栗を拾うべく昨年の途中から指揮を任されて、きちんと残留を果たしてみせた大島秀夫がそのまま留任。でも開幕早々、正GKが怪我をしたり、キャプテン喜田がベンチスタートだったりしたので、今年も最初から苦労をしいられているっぽくてお気の毒。

 それでもやっているサッカーの強度は高かった。ハイプレスが厳しく、守備が安定していて穴がない。とくに二人の外国人が効いていた。クルークスは喜田が出てくるまではキャプテンマークを巻いていて、背番号も11に変わって、すっかりチームの中心って感じだったし、キニョーネスには何度もチャンスをつぶされた。

 そんな相手のせいもあってか、この日も鹿島のサッカーは低調。うしろでボールを回してばかりで、ほとんど前線にボールが入らない。最終的なシュート数がわずか6というのが試合の内容を物語っていた。

 いくらか内容がよくなったのは後半、知念→柴崎(祝出場!)、エウベル→チャヴリッチと選手を交替させてから。その時間になると相手も疲れてきていたし、右サイドに入ったチャヴリッチが再三相手に脅威を与えていたので、これは期待できるかもと思っていたら、意外や、決勝ゴールが生まれたのは逆サイドからだった。

 左サイドで最終ラインからのロングボールに抜け出した優磨が敵陣深くまでボールを持ち込んで、うしろへと折り返す。そこに上がってきた小川がためらうことなくダイレクトで打ったクロスが、ゴール正面で待ち構えていたレオ・セアラの頭にどんぴしゃ!

 最初のロングパスを出したのは誰かと思ったら、最終ラインまでさがっていた柴崎だった。おー。柴崎のパス、優磨の突破、小川のクロス、レオ・セアラのヘディング。どれも絶品なプレーの連係から生まれた素晴らしいゴールだった。

 クロスといえば、そのゴールのあとに小池と交替で出てきた松本遥翔(19歳)がレオ・セアラにピンポイントで合わせるシーンもあった。残念ながらシュートは枠をとらえられなかったけれども、あれもいいクロスだった。

 でも攻撃でよかったのはそれくらい。あと前半に知念がセットプレーからダイビングヘッドを打ったシーンくらい。守備では終盤に交替で出てきたイスラエル人のディーン・デイビッドが至近距離で打ったシュートを早川が止めてくれたのが最大の見どころだった。早川、ようやく昨年度MVPらしいところを見せてくれた。ナイス。

 交替カードは先の3人に加えて、最後に溝口と林晴己を起用して5枚を使い切った。この日は関川もベンチ入りしていたけれど、キム・テヒョンがすっかり頼もしくなってしまったので、当分出番が回ってきそうにない。

 なにはともあれ、勝ててよかった。でも1勝1分けの鹿島と、2分けのFC東京(PK戦で2連勝)が勝ち点4で並んでいるのが、いささか釈然としない。この大会の特殊なレギュレーションが最後にどういう結果をもたらすかはちょっとした見ものだな。

(Feb. 16, 2026)

ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今

マイケル・モリス監督/レネー・ゼルウィガー、キウェテル・イジョフォー、レオ・ウッドール/2025年/イギリス、フランス、アメリカ/WOWOW録画

ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今

 前作からさらに九年後。五十代になったブリジットさんのいまを描くシリーズ第四作――にしておそらく最終作。

 前作の最後にじつはダニエルは死んでませんでした、という続編への含みみたいなものがあったので、ふたたびマークとダニエルとの三角関係が主題になるのかと思ったら、さにあらず。

 今回はコリン・ファース演じるマークはすでに故人だし、ヒュー・グラントも出番こそあるけれど、すっかり気のいいおじいちゃんって感じになっていて、ロマンティック・コメディの主役を演じるには無理がある。

 ということで、今回ブリジットさんのお相手を務めるのは、『ドクター・ストレンジ』に出ていた黒人のキウェテル・イジョフォー(名前ムズ過ぎ)と新人のレオ・ウッドールで、どちらも年下。原題は「男の子に夢中」みたいな意味なので、前作同様、今回もそれを知っていれば、ある程度は予想ができる内容だったわけだ。

 物語はマークに先立たれて、ひとりで二児を育てるシングルマザーとなった彼女の、新しい恋と仕事と子育ての模様を描いてゆく。

 とにかく、若くてかわいい女の子が主役を演じるのがあたりまえのロマンティック・コメディにおいて、三十代でスタートして、五十過ぎまでシリーズ化されたというのは、きわめてレアケースでしょう。それもこれもレネー・ゼルウィガー(日本語表記がレニーからレネーに変わったらしい)という人の個性があってこそ。

 そんな彼女の親友たち三人――サリー・フィリップス、シャーリー・ヘンダーソン、ジェームズ・カリス――が、一作目からずっと同じキャスティングで出演しているのもこの映画のいいところ。テレビ局の同僚たちも同じだし、前作で産婦人科の担当医をつとめたエマ・トンプソンも引きつづき出演してる。

 恋愛劇としては今回もどうしてそうなるってくらいにイージーだけれど、笑ってなんぼなこのシリーズ、そこをつべこべいうのも野暮ってもの。ディテールの粗とかエッチなギャグに目くじらたてず、笑って流せる呑気な人向けのコメディです。

(Feb. 14, 2026)

ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期

シャロン・マグワイア監督/レネー・ゼルウィガー、コリン・ファース、パトリック・デンプシー/2016年/イギリス、アメリカ、フランス/Netflix

ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期

 WOWOWで『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ四部作が一挙に放送されたので、せっかくだから旧作も含めていっき観した。

 僕が最初の二作品を観たのがもう二十年前。この第三作目は前作から十二年後に公開されている。

 一作目で三十路の誕生日を迎えたブリジットさんもすでに四十代。前作では結婚して当然って終わり方をしたのに、マーク(コリン・ファース)との関係は結局うまくゆかず、いまだ独身のままテレビ局で働いている。

 キャストにヒュー・グラントの名前がないと思ったら、今回の彼はすでに故人という扱い。序盤に彼の葬儀のシーンがあって、そこでブリジットがマークとひさびさの再会を果たすことになる。

 その後、仕事仲間のミランダ(サラ・ソルマーニ)にグラストンベリーへと誘いだされた彼女は、パトリック・デンプシー演じるジャックと出逢って一夜をともにし、翌週には親友の赤ん坊の洗礼式でふたたびマークと逢って、こちらともベッドイン。でもって、三ヵ月後に妊娠が発覚して、子供の父親がどちらかわからずに、両者を巻き込んで右往左往のドタバタ騒ぎを引き起こすことになる。

 ブリジットが妊娠!――という展開に驚いていたら、原題は『Bridget Jones' Baby』だった。あらら。あらかじめ予告済みだった。

 なんにしろ、主演の組み合わせこそ変わったけれども、冴えないヒロインがイケメンふたりとの三角関係に右往左往するという展開はこれまでと一緒。今回はそこに出産という一大イベントが加わっているところが肝だ。

 あと、ロックファンとしてはグラストンベリーを観客目線で見られるがちょいお得。目玉は本人役で出演して、笑いを誘っているエド・シーラン。

 音楽といえば、定番のラブソングたっぷりだった旧作とは違って、今回はヒップホップや『江南スタイル』なんかがかかるのも時代を反映していておもしろかった。

 そういや、今回ブリジットはタバコをやめている。十二年でずいぶん時代が変わったなぁって思った。

(Feb. 11, 2026)



【相棒】
しろくろや

【Shortcuts】
音楽 作品 / ライブ / 会場 / 購入 / エレカシ
作品 / 作家 / 翻訳家 / 出版社 / 読了 / 積読
映画 作品 / 監督 / 俳優 / / シリーズ / ドラマ
蹴球 鹿島 / Jリーグ / 日本代表 / W杯

【新譜】
02/25俺と、友だち [BD] / 宮本浩次
02/27The Romantic / Bruno Mars
02/27Hen's Teeth / Iron & Wine
03/04二人称 / ヨルシカ
03/11禁じ手 / 椎名林檎
03/13Play Me / Kim Gordon
03/20The Mountain / Gorillaz
03/25形藻土 / ずっと真夜中でいいのに。
03/27Honora / Flea
06/10I AM HERO 「俺と、友だち」盤 / 宮本浩次
06/10I AM HERO 「最高の日、最高の時」盤 / 宮本浩次

【コンサート】
02/28ずっと真夜中でいいのに。@日本武道館
10/28BUMP OF CHICKEN@有明アリーナ

【サッカー】
02/21[J1百年構想L 第3節] 鹿島-柏
02/28[J1百年構想L 第4節] 浦和-鹿島

【新刊書籍】
02/26『書簡型小説「二人称」』 n-buna
02/27『サリンジャー初期短篇全集』 柴田元幸・訳

【準備中】
02/14カンガルー日和

【過去のコンテンツ】
Coishikawa Scraps Bootleg 2.0