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最近の五試合

  1. 07/20 ○ 鹿島2-1F東京 (J1・第24節)
  2. 07/14 ● 横浜FM4-1鹿島 (J1・第23節)
  3. 07/06 ○ 鹿島2-0札幌 (J1・第22節)
  4. 06/30 ● 神戸3-1鹿島 (J1・第21節)
  5. 06/26 △ 鹿島0-0G大阪 (J1・第20節)
    and more...

鹿島アントラーズ2-1FC東京

J1・第24節/2024年7月20日(土)/カシマサッカースタジアム/DAZN

 チャヴリッチがひさびさにスタメン出場!――と喜んだのもつかの間。
 前半わずか10分たらずで足を痛めて途中交替。あぁ、サッカーって得てしてこういうもんだよねぇ……。
 ということで、そこから先は仲間を入れて、前節と同じメンバー構成で戦ったFC東京戦。いきなりトラブルで始まった試合だったけれど、結果的には2-1で勝ててなによりだった。
 先制点は前半30分の名古。柴崎のスルーパスを受けて中央でフリーになった優磨がドリブルで攻め上がり、左サイドの仲間へと展開。仲間からの折り返しのクロスを優磨がスルーして師岡がシュート。その跳ね返りを名古が右サイドの角度のないところから落ち着いて決めた。キャプテン柴崎が起点となって、攻撃的なポジションにいた全員が絡んでの見事なカウンター攻撃だった。
 でも先制してもそのままでは終わらないのが今季の鹿島。この日も前半残り5分で同点弾を浴びてしまう。
 ロングボール一本でDFラインの裏を取った遠藤渓太が、こちらも角度のないところから思い切りよく打ったシュートが植田にあたって微妙にコースが変わってゴールイン。このところ前半の終わりに失点することがが多いのは今後の課題だ。でもまぁ、あれは積極的にシュートを打っていった遠藤が偉かった。
 勝ち越しゴールは後半すぐ。安西のロングボールが起点となったカウンターから、最後はゴール前の混戦に絡んだ濃野が見事に沈めた。
 濃野は今季6ゴール目で、柳沢が持っていたルーキーの最多ゴール記録を更新したとかなんとか。この分だと来年あたり海外からオファーが来ちゃいそうだよなぁ……。
 移籍といえば、FC東京は海外移籍が決まった松木玖生がチームを離脱したばかりで、レンタル移籍中の荒木も出られないし、若きチームの柱をふたり欠いた東京には最初から分が悪い試合だったんだろう。
 そのほかだと小泉慶がキャプテンマークをつけていたのがちょっとしたサプライズ。あと、残り5分を切ってから3枚替えで、森重、長友が出てきたのにも驚いた。負けているのになぜDFのてこ入れ? クラモフスキーの謎采配だった。
 一方の鹿島にとってのサプライズは、後半28分に柴崎にかわって三竿健斗が出てきたこと(そのほかの途中出場は樋口、藤井、徳田)。先週移籍が発表されたばかりでもう彼のプレーが観られるとは思わなかった。
 チャヴリッチが離脱したことで、なおさら三竿の存在意義が高くなった気がする。そういやミロサヴリェヴィッチも故障したまま戻ってこないしなぁ……。パレジも出番が少ないし、今年は鹿島の新外国人にとって外れ年みたいだ。
 試合の翌日には松村の東京ヴェルディへのレンタル移籍も発表された。あぁ、期待の若手が次々と流出してゆく……。
(Jul. 22, 2024)

横浜F・マリノス4-1鹿島アントラーズ

J1・第23節/2024年7月14日(日)/日産スタジアム/DAZN

 やはり佐野海舟が抜けた穴がでかいのか――。
 という文章を書こうと思っていたら、その海舟が性的暴行容疑で逮捕されてしまった。いったいなにをしているんだか……。
 この試合に勝って連敗を止めたにもかかわらず、キューウェル監督は解任されてしまったし、試合のあと3日ばかりサボっていたら、世界の様相がずいぶん変わってしまったみたいな気分になっている。
 いやしかし。マリノスは4連敗中だというのでシーズン・ダブルのチャンスかと思っていたのに、やっぱJリーグはそんなに甘くなかった。先制したのにこてんぱんにされてしまった。
 この日のスタメンは、早川、濃野、植田、関川、安西、柴崎、知念、師岡、仲間、名古、優磨の11人。つまり先月の固定スタメンから移籍した海舟をはずして、かわりに柴崎を入れた形だった(途中出場はチャヴリッチ、藤井、樋口)。
 現時点ではこれがもっともポポヴィッチが信頼できるイレブンなんだろうから、期待できるかと思ったのに、残念ながら駄目。
 まぁ、セットプレーから知念がヘディングで今季初ゴールを決めて先制したときにはお~、ようやく知念が決めた! これはいけるか!――と思ったものの、先制しても守り切れないのが今年の鹿島。この日も前半のロスタイムに同点弾を浴びてしまう。
 早川がゴール前に放り込まれたロングボールをジャンプして弾きだそうとしたところ、ボールが敵にあたってゴール前に詰めてきていた天野に渡ってしまった。これを天野がきっちりと決めて同点で前半終了。
 リプレイでみると、早川が触っていなければ、そのままゴールラインを割っていたっぽいので、まぁ、早川のミスといえばミスかもしれない。でも今季は彼のファインセーヴに救われたシーンも多いので、ああいうプレーで彼を責める気にはなれない。まぁ、アンラッキーだったということで。
 そういう意味では後半7分に許した逆転ゴールも同じ。敵の右CKからニアのエドゥアルドが頭でワンタッチしてファーに流し込んだボールがポストにあたってゴールインしてしまった。あんなの狙ったってできない。守りようもない。
 まぁ、ここまでの2失点は運がなかったから仕方なし。
 駄目なのはそのあとの2点。エウレルに個人技で決められた3点目はあまりにあっけなかったし、後半ロスタイムのラストプレーでマイボールをロストしたところからフィニッシュまで持っていかれた4点目も無駄すぎる(決めたのは途中出場の植中という選手)。この2点に関してはチームとして集中力を欠いていた感が否めない。
 今季ここまでノーゴールだったエドゥアルドとエウレルに初ゴールを許して、前半後半のアディショナルタイムに1点ずつ奪われるって……。
 なにそれ? 伝統の鹿島が泣いているぜ。
 ここまで守備が脆いとやっぱり海舟の抜けた穴が……って気になる。海舟と柴崎のトレードオフだったら守備力が下がるのは致し方ない。あとはどれだけ攻撃力のアップが見込めるか、だけれども、残念ながら現時点ではプラマイでマイナス寄りの印象。
 まぁ、三竿健斗の復帰が発表されたので、彼が戻ってくれば守備面はそれなりに改善されるんだろう。あとは柴崎がこの先キャプテンらしい活躍を見せてくれることを願うばかりだ。
(Jul. 18, 2024)

鹿島アントラーズ2-0北海道コンサドーレ札幌

J1・第22節/2024年7月6日(土)/カシマサッカースタジアム/DAZN

 ここのところ4試合連続白星なしという状況で迎えた、現在7連敗中だという最下位・札幌との試合。
 まぁ、順位(鹿島は2位)からすれば勝って当然という試合だったけれど、そう簡単には勝たせてもらえない。前半はスコアレスのままの折り返しとなった。
 出場停止明けの優磨が戻ってきた一方で、海外移籍が決まった海舟が離脱したため、スタメンは、早川、濃野、植田、関川、安西、柴崎、知念、樋口、師岡、名古、優磨の11人だった。途中出場はチャヴリッチ、藤井、パレジ(ひさびさ)、土居&須貝。
 海舟のところに柴崎が入ったのは予想通りだけれど(祝・今季初スタメン!)、仲間ではなく師岡を左サイドで使い、前節につづいて樋口をスタメン起用してきたところが意外だった。まぁ、その樋口もこれといった見せ場もなく、前半だけでチャヴリッチと交替してしまったのだけれど。
 試合が動いたのは後半。鹿島の2ゴールはどちらも鈴木優磨のアシストだった。
 後半16分の先制点は、優磨がセンターライン付近からキラーパスを出し、それをDFラインの浦へ抜け出して受けた師岡が右足で豪快に決めた。師岡はこれがJリーグ初ゴール。そうか、いまだノーゴールだったか。それはおめでとう。
 追加点は右サイドからファーへと蹴り込んだ優磨のクロスを、途中出場の藤井がゴールライン深くの角度のないところで、ジャンピングボレーで合わせたもの。え~、そんなの決まる?――とびっくりするようなシュートだった。
 以上2ゴールをクリーンシートで守り切って鹿島の順当勝ち。やっぱ鈴木優磨がいるといないでは違うということを、よくも悪くも痛感させられた一戦だった。
 まぁ、これから次第に柴崎もコンディションが上がってくるだろうし、キャプテンマークをつけた彼がどれだけチームをひっぱってゆけるか、今後に期待だ。
 札幌は今季は最後までペトロヴィッチと戦う覚悟を決めたという噂なので、その心意気やよし――と思っていたけれど、でもここまで連敗がつづくと、その決意もくじけそうで心配。やっているサッカーは悪くないと思うのだけれど、でも5試合連続無得点というのはねぇ……。
 それでも鈴木武蔵のワントップに、二列目に小林祐希、駒井という布陣は、けっこう感じだった。あと、神戸から移籍してきたばかりの大崎玲央がボランチの位置でプレーして、攻守に存在感を発揮していた。彼ってこんないい選手だったっけ?――とびっくりした。
 話は変わるけれど、この試合の二日前に、佐野海舟、垣田裕暉の移籍が発表された。海舟はある程度覚悟していたものの、垣田は寝耳に水。もしや前節のベンチ入りはチームを離れる彼に対するポポヴィッチからのはなむけだったのか……。
 それにしても、去年岩政の下でFWのファースト・チョイスだった選手が、監督が替わった途端に出番を失って、わずか半年足らずで完全移籍してしまおうとは……。
 まぁ、垣田の移籍先であるレイソルとは今季まだ対戦が残っているので、古巣対決で顔合わせするのを楽しみにしていよう。でも恩返しのゴールはいらないぜ。
(Jul. 10, 2024)

ヴィッセル神戸3-1鹿島アントラーズ

J1・第21節/2024年6月30日(日)/ノエビアスタジアム神戸/DAZN

 ひさびさにスタメンが替わった!――と思ったら負けた。無敗記録は11でストップ。前年度王者はやっぱり強かった。
 スタメン変更の理由は、鈴木優磨が出場停止だったから。エース不在という時点でこの試合は最初から分が悪かった。
 ということで、この日のピッチに先発で立っていたのは、早川、濃野、植田、関川、安西、佐野、知念、樋口、仲間、名古、チャヴリッチという11人だった。途中出場は藤井、柴崎、師岡、垣田、土居の5人。
 ワントップに入ったチャヴリッチとのバランスなんだろうか。右サイドは師岡ではなく樋口だった。
 で、ひさびさにスタメンで出てきたチャヴリッチがいきなり活躍。前半8分に名古のCKに頭であわせて先制ゴールを決める。
 おぉ、幸先のいい滑りだし――と思ったのもつかのま。その10分後には右サイドからの武藤の突破を許して同点ゴールを決められ、前半のうちに逆転まで許す劣勢に。
 逆転ゴールはCKからのこぼれ球をブラジル人DFマテウス・トゥーレルに決められたもの。前期は無得点だったDFに今季初ゴールを許すとは……。
 神戸は大迫、武藤と並ぶ3トップの一角として、広瀬がプレーしていた。FWというにはゴールへ向かう姿勢が足りない気がしたけれど、それでも左サイドからの攻撃のアクセントにはなっていた。
 後半同点に追いつけばまだまだチャンスはあると思っていたけれど、後半17分に一度はオフサイドの判定を受けて取り消された大迫のゴールがVARにより認められ、2点差に……。
 これでさすがに勝負あり。結局そのまま神戸に逃げ切られた。やっぱディフェンディングチャンピオン相手に優磨の不在は痛かった。
 これで4試合連続勝ち星なしで、首位・町田との勝ち点の差が5まで開いてしまった。ここらで踏んばらないと町田の独走を許してしまいそうで厭な感じだ。
(Jul. 05, 2024)

鹿島アントラーズ0-0ガンバ大阪

J1・第20節/2024年6月26日(水)/カシマサッカースタジアム/DAZN

 後半戦のスタートは中3日での平日開催。ガンバ大阪との今季二度目の対戦。
 この試合も鹿島のスタメンは変わらず。
 振り返ってみたら、いまのイレブンで最初に戦ったのが前回のガンバ戦だった。
 それが4月末の第10節だから、これで11試合連続同一スタメン。ここまでメンバーを固定して戦うチームって、最近だと珍しかろう。
 まぁでも、それだけ長いことメンバーを固定できるというのは、その間に怪我をした選手も、累積警告で出場停止をくらった選手もいないということなので、チームとしては喜ばしいことかもしれない。心配なのはサブのメンツのモチベーションだけ。
 とくに気になるのがチャヴリッチ。このところ出場時間が減少気味だし、出てきてもほとんどインパクトを残せていない。このままやる気をなくして退団……なんてことにならないか、心配になってきてしまった。
 そんな風にサブの選手の動向が気になってしまう一方で、スタメンの選手たちのパフォーマンスは素晴らしい。攻守ともに充実感が伝わってくる。この人たち、いまはサッカーやってて楽しいんだろうなぁって思う。
 この日はスコアレスドローに終わってしまったけれども、でも「なぜそれが決まらない?」と思うような決定機が何度かあったし、内容は決して悪くなかった。ガンバとは前回の対戦でもVARに救われての勝利だったし、今年は双方とも好調なので、ドローも致し方なしかなと思う。
 なんたって、現時点で鹿島とガンバは勝ち点で並んで2位と3位だ。それも勝ち負け引き分けがまったく同じで、得失点差だけ鹿島が上回っている状況。
 ガンバは得点力こそ低いけれど、失点数はリーグ最少。つまり堅守でここまで好調を維持しているわけで、そのチームを相手にスコアレスドローというのは、ある意味相手の術中にはまってしまったということなのかもしれない。
 前回の鹿島との対戦で負傷交替した三浦玄太は結局今季絶望という噂で、この試合にはいなかった。かわりに中谷とコンビを組んでいたのは、徳島からガンバに移籍してきて3年目の福岡という選手。背番号2をつけているから、主力として期待されている人なのかもしれない。なんにしろ三浦抜きでリーグ最少失点を維持しているのはすごいなと思った。ポヤトス監督、あなどれない。
 あと、ガンバでは前回の対戦時にはいなかったファン・アラーノが途中出場で出てきて、なかなかの存在感をみせていた。どうやら怪我をしていたらしいけれど、元気そうでなにより。今年は宇佐美も好調そうだ。
 鹿島の途中出場はチャヴリッチ、柴崎、藤井の3人だけ。柴崎はいい感じになってきたけれど、中3日の過密日程の中、交替枠を余らせて終わるのはどうかと思う。ひさびさにベンチ入りしたのに出番なしで終わった土居聖真のメンタルが心配だよ。
(Jul. 1, 2024)