Menu
最近の五試合
- 12/08 ○ 鹿島3-1町田 (J1・第38節)
- 11/17 ○ C大阪0-2鹿島 (J1・第37節)
- 11/02 G大阪0-1神戸 (天皇杯・決勝)
- 11/17 △ 京都0-0鹿島 (J1・第29節)
- 11/09 △ 鹿島0-0名古屋 (J1・第36節)
and more...
鹿島アントラーズ3-1町田ゼルビア
J1・第38節/2024年12月8日(日)/カシマサッカースタジアム/DAZN
神戸、広島、町田の3チームに優勝の可能性を残して行われた2024年の最終節。
まぁ、対戦相手は首位・神戸が15位の湘南、2位の広島は4位ガンバとの上位対決、3位の町田も5位の鹿島との対戦だったので、最初から神戸有利な状況ではあったんだけれども。
結果は首位の神戸が3-0で快勝して、連覇を成し遂げた。広島、町田ともに負けたので、もしも神戸が負けていても順位は変わらなかったわけだ。まぁ結果論ではあるけれど。とりあえず、今季ここまでリーグ戦とルヴァン杯で町田に2連敗していた鹿島が、最後に一矢報いて終わったのがなによりだった。
この日の鹿島のスタメンは、早川、三竿、植田、関川、安西、知念、柴崎、名古、樋口、師岡、優磨の11人。途中出場は仲間、藤井、徳田、船橋の4人だけだった。
対する町田は、もとから昌子がいるところへ、夏の補強で相馬、白崎、杉岡という元・鹿島の選手たちを獲得していて、この試合では杉岡以外の3人がスタメンに名を連ねていた。あと、ベンチ入りしていなかったけれど、20年以上前に鹿島でプロデビューした中島裕希も所属していて、10月にゴールを決めていてびっくりだった。まだプレーしてたのか! しかも、もう40歳ってマジか!
町田はパワハラで鳥栖を追われた
まぁ、いずれにせよ、現時点での町田には、かつて鹿島でプレーしていながらポジションを確保できずに移籍していった実力派がたくさんいる。そんな昔の仲間たちが、今回は敵として、優勝の可能性を残したまま、鹿島に乗り込んでくるというのだから、これはもう熱戦必至。どんな試合になるのかとても楽しみだった。
でも結果は前半で3ゴールを決めた鹿島の快勝。2点先制したあと1点差に迫られたときにはさすが3位は伊達じゃないと思ったものだけれど、前半のロスタイムに優磨の今季15ゴール目が決まったことで趨勢は決した。
鹿島のゴールはすべてカウンターからの個人技。師岡、樋口、優磨、それぞれ素晴らしいゴールだった。
町田のゴールはCKからのセットプレー。相馬がニアに蹴り込んだグラウンダーのボールを左サイドで折り返し、フリーになっていた下田北斗という人が鮮やかに決めた。あれはお手上げ。美しすぎた。
でもまぁ、この失点もいちおうセットプレーからだし、ついに中後は就任後、流れからは1点も取られずにシーズンを締めてみせた。あと、今シーズンはホームでは負けなしだそうだ。あっぱれ。
4位のガンバも勝ったので、鹿島は今年も5位でのフィニッシュとなった。得点王はF・マリノスのアンデルソン・ロペス(24得点)。降格は磐田、札幌、鳥栖の3チーム、昇格は清水、横浜FC、岡山の3チームに決まった。岡山は初のJ1昇格だ。おめでとー。あと、興梠や広島の青山が今季で引退するそうだ。
ということで、2024年のJリーグもこれにて全日程終了。来年の開幕戦は2月14日(バレンタインデー)とのこと。つまりゼロックス杯は2月8日? 寒そうだな。
春秋制での開催は来年が最後だから、鹿島にはぜひとも有終の美を飾って欲しい。
ということで、ここからは二ヵ月のウィンターブレイク。それではまた来年。
(Dec. 11, 2024)
セレッソ大阪0-2鹿島アントラーズ
J1・第37節/2024年11月30日(土)/ヨドコウ桜スタジアム/DAZN
今年もセレッソとの相性のよさは健在だった。なんでもセレッソのホームゲームでは、2010年から負けてないとかいう噂。まじか。
なるほど。僕個人の記録だと最後にセレッソに負けたのは2005年だ。すべての試合を観ているわけではないとはいえ、かれこれ二十年近く負け知らず。
今年は鹿島が天敵・川崎に何年かぶりで勝ったし、いい加減セレッソに負ける展開もあるのかも?――と思っていたのに、結果は序盤でさっさと2点を決めての快勝だった。相性がいいにもほどがある。
この日のスタメンは、出場停止明けの優磨が戻ってきて、師岡とのツートップに戻った形。違いは右サイドがターレス・ブレーネルだったこと。もうリーグ戦もあと2試合というこの期に及んで、彼をスタメンで観ることになるとは思わなかった。左サイドは樋口で、あとはいつものメンツ。
先制ゴールは前半10分。知念が打ったミドルシュートのこぼれ球を師岡が決めた。シュートを打つ前のボール捌きも含めて、知念のプレーが見事だった。あいにくシュートはGKの真正面だったけれど、キム・ジンヒョンが弾いたボールの先に師岡がつめていて、鮮やかなダイレクト・ボレーを決めた。ナイス。
追加点はそのわずか4分後。柴崎が左サイドからファーに蹴り入れたクロスの先に優磨がいて、落ちてきたボールを右足のダイレクト・ボレーで逆サイドのポストぎりぎりに突き刺した。えっ、そんなのが決まっちゃうの??――って唖然としてしまうようなあっけなくも見事なシュートだった(試合後のヒーローインタビューで優磨が「まぐれです」って言ってて笑った)。
鹿島は後半からブレーネルを名古に替え、その後は樋口→藤井、師岡→徳田、優磨→津久井と替えてそのまま逃げ切り。途中きわどいシュートをけっこう浴びつつ、なにげにクリーンシートで試合を終えた。
これで中後体制になってからの5試合中4試合がクリーンシート。失点はわずか1で、それもセットプレーからだから、流れからは1点も取られていない。
まぁ、きょうの試合とか相手のシュートミスに助けられた感がなきにしもあらずだけれど、でもしっかり球際で競りあえているのは確かだから不満なし。中後はなにげにいい仕事をしている。
セレッソは田中駿太が出場停止で、香川、登里といったベテランもベンチ外。レオ・セアラ、カピシャーバ、ルーカス・フェルナンデスという強力ブラジル人トリオはあいかわらず迫力があったけれど、この日はシュートがことごとく枠に嫌われていた。
裏では3位の町田が勝って、鹿島との勝ち点の差4は縮まらず。鹿島のACLエリート出場の可能性はこれにてほぼ潰えた。あと札幌の降格が決まった。
勝てば優勝の可能性があった首位の神戸が引き分けに終わったため、これで最終節、もしも神戸が負けて、町田が鹿島に勝つなんてことになると、勝ち点差次第では町田の逆転優勝の可能性もあるという……。
なんか最後に嫌な感じでドラマの舞台が整ってしまった。まぁ、シーズンの最後に優勝の行方を左右する一戦を観られるという意味では幸せかもしれない。
さぁ、結末やいかに――。
結末は次週。12月8日の日曜日。
(Dec. 1, 2024)
ガンバ大阪0-1ヴィッセル神戸
天皇杯・決勝/2024年11月23日(土)/国立競技場/NHK
元日決戦と呼ばれたのも今は昔。今年も年内開催となった天皇杯・決勝。
再来年Jリーグが秋春制に移行してしまったら、天皇杯の決勝も夏前に行われるようになるんだろうし、もう二度と元日に天皇杯を観ることはないだろうと思うと、それはそれで寂しい……。
さて、ルヴァン杯がリーグ戦では振るわなかった二チームの対戦だったのに対して、天皇杯・決勝に駒を進めたのは、現在首位で優勝まであと2勝の位置にいるヴィッセル神戸と、鹿島と勝ち点1の差で4位につけているガンバ大阪。ということで、いちおうこちらは順当なクラブどうしの対戦となった。
ただ、ガンバはこの試合、キャプテンの宇佐美がケガでベンチ外。それはいささか分が悪いのでは?――と思ったのだけれど、意外とそうでもない。
神戸が得点数でリーグ2位、ガンバが失点の少なさでリーグ2位(神戸が3位)だというので、攻める神戸に守るガンバという構図になるかと思ったら、そうもならない。
ガンバは中谷、神戸は山川と、両チームとも守備の要のCBにキャプテンマークを託しているだけあって、ディフェンスが安定していて、そう簡単に崩されたりはしない。
試合はほぼ互角の展開で、後半19分まで動かなかった。
でもその時間帯に、神戸の攻撃が一度だけ相手のスキをつく。
GK前川のロングフィードから、大迫が見事なポストプレーで左サイドにつないだボールを、武藤がドリブルで持ち込んでシュート。これはガンバDFが体をはって止めたものの、そのこぼれ球を宮代大聖が難なく決めてみせた。3トップの連係から生まれた見事なカウンターだった。
結局このゴールが決勝点となり、ヴィッセル神戸が去年のJ1制覇につづき、2年続のタイトルを獲得することになった。
ヴィッセル、去年の優勝にはなんとなくビギナーズラック的な印象があったけれど、今年もちゃんとタイトル取っちゃうとは……。ちゃんと強いじゃん。
あと、ヴィッセルで驚いたのは、山口蛍がスタメンじゃなかったこと。今年は途中からサブに甘んじていたのかと思ったら、夏場に怪我をして最近復帰したばかりらしい。
まじか。神戸は後半戦、蛍ぬきでリーグ戦を戦って首位に立ったの?
やべー、マジでいまの神戸は強いかもしれない。
(Nov. 24, 2024)
京都サンガFC0-0鹿島アントラーズ
J1・第29節/2024年11月17日(日)/サンガスタジアム by KYOCERA/DAZN
前節ではこのまま5位で終わったほうがいいんじゃないかとか書いてしまったけれど、3位以内に入ってACLエリートに出られるならば、それに越したことがない。
で、現在3位の町田とは最終節に直接対戦がある。現時点での勝ち点の差は5なので、この試合(8月末に中止になった第29節の振替)に勝ってその差を2に詰めておけば、最終節での逆転が可能。つまり残り3試合すべて勝ち切れば、町田を抜いて3位で終われる!
――という取らぬ狸の皮算用をしていたのに、スコアレス・ドローに終わって自力での3位確定が消滅してしまった。そんなとほほなアウェイでの京都戦。
前節で退場した優磨が出場停止だったので、この日のスタメンは優磨のかわりに名古を入れて、フォーメーションを師岡のワントップにした4-2-3-1だった。
中後体制になってからレギュラーの座を失っていた名古がひさびさに先発。名古にとっては自身の存在意義を証明する意味で重要な試合だったはずだけれども、残念ながら前半の彼はいいところなしで終わってしまう。
こりゃ前半だけで交替になっても仕方ないんじゃないかなと思ったのだけれども、後半頭から田川を投入してきた中後がかわりに下げたのは、名古ではなく仲間だった。
前半の印象だけでいえば、だんぜん仲間のほうがよかったので、この交替策は意外だった。でもこれは中後のファインプレーだったと思う。あのまま名古を下げてしまったら、彼にとってもダメージが残ってしまっただろうし、後半の名古はちゃんと鹿島の攻撃に寄与していて、前半の悪印象を払拭していた。
その他の途中出場はターレス・ブレーネル、徳田、津久井の計4人。
なんにしろ、これで中後が監督になってから4試合で3回目のスコアレス・ドロー。守備が安定しているのはいいけれど、決定力不足が課題。藤井やチャヴリッチら、攻撃に特徴がある選手をベンチから外しての結果だけに、来年へ向けてのチーム編成にも影響しそうなところが気がかりだ。
対する京都は夏場の補強で獲得したラファエル・エリアスという99番の選手が13試合で11ゴールという素晴らしい成績を残して、残留決定に貢献。彼にスタメンを奪われる形で、豊川は後半からの出場だった。
エリアスは後半になってその実力を発揮していたけれど、でも彼よりも好印象だったのが9番のマルコ・トゥーリオ。FWなのに守備にも手を抜かないその献身性がとても好印象だった。
あと、GKの太田岳志もファインセーブでMVP級の活躍だった。太田って誰よと思って調べたら、ずっとJ2でプレーしていて、去年初めてJ1でのプレー機会を得た33歳の苦労人。今年もずっとク・ソンユンの控えに甘んじていたのに、なぜだか3試合前からスタメン起用されていた。なんだか今年はこれまで名前も聞いたことがなかったGKの好プレーに阻まれてノーゴールに終わった試合が多い気がする。
まぁ、太田だけではなく、早川にもチームを救うファインセーブが二つくらいあったし、この試合はお互い打ち合いながらGKのファインセーブに救われたので、ドローという結果は順当だった気がする。
京都は前半戦は降格圏内に沈んでいたのに、的確な補強と
さて、これでいよいよJ1も佳境。全チーム残すところ2試合ずつとなり、優勝の可能性は神戸、広島、町田の3チームに絞られた。降格は鳥栖が決まり、札幌がほぼ確定的、残る一枠は新潟、柏、磐田の3チームのいずれか。
次節で神戸の優勝と、降格2チームが決まる可能性がある。さてどうなるJ1?
(Nov. 18, 2024)
鹿島アントラーズ0-0名古屋グランパス
J1・第36節/2024年11月9日(土)/カシマサッカースタジアム/DAZN
ルヴァン杯・決勝から一週間後のJリーグ。優勝したグランパスの対戦相手が鹿島だった。二週つづけて名古屋の試合を観るのは、僕としてはレアだ。
鹿島のスタメンは快勝した前節・川崎戦と同じで、名古屋もルヴァンと同じ三國ケネディエブスを真ん中にした3バック。中盤には稲垣、和泉、森嶋司らがいて、FWは永井のワントップという布陣。
試合は鹿島がボールを保持して、名古屋がカウンターを狙う構図で、膠着した内容のまま前半を終了。後半勝負だと思っていたら、58分に優磨がレッドカードをもらって退場してしまう。
サイドライン際で椎橋にファールを受けた優磨は、胸から体当たりする格好で抗議にいって相手を倒してしまう。これをみた上田益也という主審の判定は赤……。
殴ったとか蹴ったとか、直接手を出したわけではないので、いささか厳し過ぎる気がしたけれど、まぁ、倒しちゃったことは事実だしなぁ……。
優磨がレッドカードをもらったのはこれが初めてとのこと。暴れん坊なイメージに反して、意外と紳士な優磨さんだった。
結局この退場劇がすべてだった気がする。そのまま試合はスコアレス・ドローで終わってしまった。
数的不利になったことで選手交替が難しくなったからだろう。最初のカードを切って仲間を名古に替えたのが後半27分。その後の樋口→津久井は残り5分を切ってから、柴崎&師岡→船橋&徳田はロスタイムに入ってからだった。
まぁ、10人になってからも、最後までそれなりに攻めてはいて、劣勢な印象は受けなかったのはよかった。
名古屋のユンカーは怪我で離脱してベンチ外。もっとも彼はルヴァン杯でもサブだったし(パトリックもしかり)、鹿島も出場選手は全員日本人だったから、スタメンに名前があった外国人は、両チームあわせてランゲラックひとりだけだった。最近のJリーグは日本人主体がトレンドのような気がする。
この試合に引き分けたことで、鹿島は勝ち点58で5位に後退。残り3試合すべて勝っても67までしか伸ばせず、首位にいる神戸には追いつけないことが確定した。これにて優勝の可能性は消滅。残りの3節は消化試合になってしまった。
それでも、これまでだと3位以内に入ってACL出場権を得るべく最後まで健闘を……とか思うところだけれど、今季からACLが二部リーグ制になってしまい、4位で終わると二部リーグの出場権が与えられることになるので、それだったらこのまま5位で終わったほうがすっきりしていいんじゃないかって気がしてしまう。
(Nov. 11, 2024)