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最近の五試合

  1. 05/30 ● 神戸5-0鹿島 (J1百年構想リーグ・プレーオフ第1戦)
  2. 05/23 ○ 鹿島1-0F東京 (J1百年構想リーグ・第18節)
  3. 05/17 ○ 千葉0-2鹿島 (J1百年構想リーグ・第17節)
  4. 05/10 △ 横浜FM1-1鹿島(PK:4-5) (J1百年構想リーグ・第16節)
  5. 05/06 ○ 鹿島3-0水戸 (J1百年構想リーグ・第15節)
    and more...

ヴィッセル神戸5-0鹿島アントラーズ

J1百年構想リーグ・プレーオフ第1戦/2026年5月30日(土)14:00/ノエビアスタジアム神戸/DAZN

 史上空前の、大・惨・敗……。

 まさかリーグ戦では9失点しかしなかった鹿島が1試合5失点って……。

 終盤15分での失点が1点もなかったはずが、この日は2失点……。

 スコアレスで終わった試合もなかったのに、この試合は無得点……。

 そんな風に、この試合の鹿島はリーグ戦では無双状態だった最強イメージを見事に裏切った。リーグ戦での勝負強さはどこへいったんだって大敗で、プレーオフ初戦にしてすでに優勝は99.9%無理ってスコアになってしまおうとは……。

 いやぁ、神戸だって万全じゃなかったんだよ?

 キャプテンの山川はベンチ外だし、かわりにDFの要を担うマテウス・トゥーレルも開始わずか5分で怪我をして交替になってしまった。扇原も怪我で離脱している。

 でもそうしたハンデが問題にならないだけの的確な補強をしてきているのが神戸の強みなんだろうなって、この試合を観て思った。

 トゥーレルが抜けたあとは、降格した横浜FCから獲得したンドカ・ボニフェイスがしっかりと埋めていたし、扇原のいない中盤の底では、3年前に長崎から移籍してきた鍬先という選手がしっかりと存在感のあるプレーをみせていた。その一列前には井手口もいるし。左SBは柏から獲得したジエゴだし、ベンチには乾が控えている。GKは前川じゃなくて権田だった。

 なぜに生え抜きの前川がいるのに、37歳の権田を取るんだと不思議に思ったものだけれど、なんのバイアスのかかっていないはずのスキッベ――そうそう、今年からはこの人が監督を務めている――が選ぶんだから、やっぱ前回のW杯で日本のゴールマウスを守った権田には、いまだ元日本代表という肩書にふさわしいものがあるんだろう。

 いずれにせよ、そうした積極的な補強の結果として強くなった一方で、この日の神戸には生え抜きの選手がほとんどいなかった。神戸でプロデビューを飾った先発の選手は郷家だけ。その郷家にしたって出戻りだ。

 でも育成にこだわらない、楽天の金にものをいわせたそうした積極的な補強により、神戸がここ数年好成績を残してきているのは間違いのない事実。この試合を観ると、やっぱり日本代表級の選手をそろえたチームは強いんだなぁって改めて思った。

 とくに大迫。代表に呼ばれなくなってひさしいし、そろそろ年齢的にも衰えが見え始めそうなものなのに、なにきょうの活躍は? 鹿島だから戦いやすいとかあるんじゃなかろうか。大迫と対決だとか喜んでる場合じゃなかったよ。とほほ……。

 この試合の先制点は大迫の直接FKだった。大迫がFK決めるのなんて初めて見た気がするんだけど?

 後半すぐの2点目も大迫。左サイドで武藤との競り合いで倒れた安西がファールをアピールしている隙に、武藤が素早く入れたスローインのボールをダイレクトボレーでゴールへと流し込んだ。なにそのクレバーな連係は?

 3点目は左SBのジエゴ。柏にいるときにもいい選手だと思っていたけれど、なにその見事なシュートは?

 4点目はハンドによるPK(決めたのは途中出場の小松蓮という選手)。PKを取られたのは三竿だったけれど、VARを観る限り、ハンドじゃなくない? 池内レフェリーってもしかして性格悪い?

 5点目は後半ロスタイム。途中出場のパトリッキの右からのクロスに、大迫が下がりながらジャンピングヘッドで合わせた。大迫、衝撃のハットトリック。

 あの場面、大迫のマークについていた関川が足をすべらせて転んでいたのが、この試合の鹿島を象徴してきた気がする。

 大迫のFKに反応しながらも止めきれなかった梶川しかり。彼らを戦犯あつかいするつもりはないんだけれど、やっぱ試合勘の不十分なこの二人がスタメンという時点で、神戸の相手は厳しかったってことなんだろう。

 鹿島のスタメンは梶川、濃野、植田、関川、三竿、柴崎、チャヴリッチ、荒木、優磨、レオ・セアラという先週と同じ11人だった。途中出場は松村、知念&師岡、小池、林の5人。

 先制点のきっかけとなったのは、優磨がペナルティエリアのぎりぎりで与えた不用意なファールだった。そんなところでファールしちゃ駄目だろうって思ったんだよなぁ……。あのファールは悔やまれた。

 鬼木の采配にしても、樋口を温存したまま、林を使ったのは疑問だった。林がお気に入りなのはわかったけど、負け試合で1点でも返したかったら、使うべきはここまでノーゴールのルーキーではなく、セットプレーで何度もアシストを決めている樋口じゃないの? 守備の強度を考えると、三竿は下げたくなかったんだろうけれど、結局その三竿が不運なハンドの判定を受けて、PK取られちゃったわけだしなぁ……。

 攻めてもあと一歩というシュートが決まらない。反対に相手のシュートはジエゴも大迫の3点目もポストにあたって決まっちゃうというね。

 もう鹿島にとってはすべてが悪いほうへ、悪いほうへと向かってしまった一戦だった。たまにはそんな試合もあるもんだろうけれど、それがよりによって優勝のかかったプレーオフの初戦とは……。本当にとほほだよ。

 鹿島が5-0なんてスコアで負けるの観るの初めてじゃん?――と思って過去の記録を調べてみたら、さすがに長いことサッカーを観ているだけあって、そんなことなかった。21年前にバルセロナとの親善試合で同じスコアで負けてました。わはは。

 とはいえ、それは親善試合の話。今回は一億円超えの賞金のかかった公式戦だからなぁ……。ダメージがでかいぜ。

 まぁ、神戸には3年前にも5-1で負けているし、もしかしたら基本的に相性が悪いのかもしれない。それもすべて大迫のせいって気がしちゃうけど……。

 このまま終わったんでは寝覚めが悪いので、次のホームでの試合はせめて勝って終わっていただきたい。よろしく。

 おまけ。2点目のシーンで武藤にスローインのボールを渡したボールボーイが「よくぞ瞬時にボールを出してくれた」と試合後に二人の祝福を受けていたのがおもしろかった。確かにあのシーンはボールボーイも敵ながらあっぱれだったわ。

(Jun. 3, 2026)

鹿島アントラーズ1-0FC東京

J1百年構想リーグEAST・第18節/2026年5月23日(土)17:30/メルカリスタジアム/DAZN

 J1百年構想リーグEAST最終節、首位アントラーズと2位FC東京の上位対決。

 まぁ、戦わずして鹿島の首位は決まっていたし、3位の町田は前日に試合があったので、FC東京の2位も確定していたから、実質的には消化試合だったのだけれども、そうとは思えない締まった内容の試合になった。

 というのも、翌週には最終順位を決めるためのプレーオフが控えているのに加え、3週間後に開幕するW杯の代表に選ばれた選手たちが不在だったがゆえ。

 鹿島は早川とキム・テヒョン、東京はキム・ソンギュと長友。日本代表と韓国代表の一員として、W杯が開催されるアメリカとメキシコへと向かうことになったこの四人がこの日はベンチ外だった。

 早川はスタンド観戦していたので、べつに出場できないとか、してはいけないって話ではなかったんだろうけれど、代表招集によりプレーオフには出られないのが確定しているので、だったらチームとしては、その試合で代わりを務めるサブの選手に少しでも試合勘をつけさせるのが優先ってことなんだろう。

 ということで、この最終節、鹿島のゴールを守ったのは、これが移籍後3年目にしてリーグ戦初出場となる梶川裕嗣かじかわゆうじだった。でもってCBは関川。あとは前節と同じ。途中出場は師岡、林、知念、小池、津久井の5人。

 これまで出番のなかった梶川と関川は、消化試合だなんて微塵も思っていなかっただろうし、彼らとともに勝ちたいと思いでチームが一丸となった結果が、好試合となったなによりの要因だろうう。

 梶川のプレーを観るのは初めてなので、正直なところ試合が始まるまではどんなものか、ちょっとばかり不安だったのだけれど、そんなのはいらぬ心配だった。

 なんだ梶川、いいじゃん。危ないプレーはひとつもなかったし、終盤にはつづけて二つのシュートを防いで、チームを救ってみせた。

 まぁ、考えてみれば、鹿島が声をかけた時点である程度のポテンシャルはあったんだろうし、元日本代表の曽ヶ端コーチのもと、リーグを代表するGKに成長した早川らとともに日々切磋琢磨してるんだもんねぇ。いやはや、おみそれしました。

 この試合は彼と関川の出来次第だと思っていたんだけれど、終わってみれば見事クリーンシートでの勝利。FC東京も決して出来は悪くなかったので、次週からのプレーオフに臨むにあたって、ふたりには大いに自信になっただろう。いやよかった。

 試合はこの日もシュート数は相手の半分の1桁台で、決して快勝って内容ではなかったものの、それでもチーム全体で積極的なボール奪取から攻撃を仕掛けてゆく姿勢が徹底されていたので、観ていて小気味よかった。

 そんな姿勢が結実したのが決勝点の場面。

 後半35分、センターライン付近で知念がボールを奪い、そのままドリブルで攻めあがって、ボックス内のスペースへダイアゴナルに駆け上がってきた師岡に優しくラストパス。師岡は詰めてきたGKの田中颯たなかはやて(徳島から移籍してきた26歳)をかわして、難しい姿勢からコツンとシュートを流し込んだ。ナイス!

 FC東京では4月の月間MVPに選ばれた佐藤恵允がなるほどの出来。なにかと注目の佐藤龍之介もよかった。将来性豊かな彼を選ばず、長友を代表に呼ぶ森保って……。

 西地区の優勝はヴィッセル神戸に決定~。次週からは大迫との頂上決戦だっ!

(May. 25, 2026)

ジェフユナイテッド千葉0-2鹿島アントラーズ

J1百年構想リーグEAST・第17節/2026年5月17日(日)14:00/フクダ電子アリーナ/DAZN

 J1百年構想リーグ東地区の1位確定!

 前日の試合でFC東京がPK勝ちして、勝ち点の差は2に縮まっていたので、この試合に鹿島が負けると、最終節での直接対決の勝者が優勝という、Jリーグ的には願ったりな展開になるところだったのだけれど――。

 そうは問屋が卸さない。なんたって首位と最下位の対戦という以前に、リーグ最少失点の鹿島に対して、ジェフは得点が最小だ。とうてい負ける気がしない。負けるにしてもPK戦だろうと思われた。

 とはいえ、5月なのに最高気温が30度に達する暑い日だったので、途中で給水タイムがあったりもして、コンディション的な難しさもあったと思う。前半は鹿島の惜しいチャンスが決まらないって展開がつづいて、スコアレスのまま終わりそうな空気だった。イサカ・ゼインの際どいシュートを早川がファイン・セーブで止めるシーンなどもあり、決して鹿島が優勢って内容でもなかった。

 ところがそのままスコアレスで終わるかと思った前半43分。優磨が高い位置で相手のボールを奪いとったことで、鹿島に先制点が生まれる。

 今大会もノーゴールで終わるかと思わせた荒木が、残り1試合でようやく初ゴール!これでもう勝負あったなって思った(これが移籍後初ゴールですって。まじか)。

 この日の鹿島はレオ・セアラのワントップで、二列目が優磨、荒木、チャヴリッチの3人、柴崎と三竿のダブルボランチに、濃野と安西の両サイドという布陣。途中出場は樋口、松村、小池、師岡、林の5人だった。

 千葉はキャプテンの鈴木大輔が4月に離脱したまま、この日も不在だった(理由は不明)。かわりにキャプテンを務めていたのは、左SBの髙橋壱晟という選手。となりでぬいぐるみを縫っていたうちの奥さんが「高橋一生がいるの?」と反応していた。

 ただでさえ選手層が薄そうなのに、キャプテン不在じゃ苦しかろうと思ったら、GKはホセ・スアレスというスペイン人で、ワントップには以前は清水エスパルスにいたカルリーニョス・ジュニオがいた。前回の対戦時にはどちらもいなかったから、故障中だったんだろう。要するにこの大会のジェフは主力の助っ人ふたりを欠いて戦っていたわけだ。

 あと、出場機会はなかったけれど、ベンチには田口泰士と米倉恒貴という懐かしい顔ぶれもいた。おぉ、ふたりともまだ現役で、千葉に移籍していたんだ。

 田口は最近怪我から復帰したばかりらしいし、十何年ぶりのJ1挑戦で、代表歴のある頼れるベテランや助っ人が不在だったならば、そりゃ最下位に低迷しても仕方ないなって思った。

 とりあえずイサカ・ゼイン、津久井匠海、日高大といった選手は好印象だったし、いいサッカーはしていると思うので、来るべき8月からの新シーズンに期待しよう。

 試合はその後、後半の途中でカルリーニョス・ジュニオが二枚目のイエローカードをもらって退場になってしまい、本当に勝負あり。人数が少なくなったあとも、なんとか1点差のままでこらえていたけれど、後半残り2分で師岡の追加点が生まれて、ジ・エンド。鹿島が2ー0で快勝した。

 これにて東地区は鹿島の1位とジェフの最下位が同時に決定~。

 西では首位の名古屋がセレッソ相手に1ー6という、なにそれなスコアで大敗を喫して、再び神戸が首位に返り咲いた。とはいえ、そちらも長崎にPK負けを喫したので、名古屋との勝ち点の差はわずか1。

 さて、鹿島と優勝を賭けて戦うのはどっちだ?

(May. 18, 2026)

横浜F・マリノス1-1鹿島アントラーズ(PK:4-5)

J1百年構想リーグEAST・第16節/2026年5月10日(日)14:00/日産スタジアム/DAZN

 昨年から不調のまま、今大会も下位に低迷しているF・マリノスとの対戦だから、アウェイでも楽勝かと思ったらとんでもなかった。ふつうに強いじゃん、マリノス。なんで下位にいるんだか。わけがわからない。

 この日の鹿島は師岡とレオ・セアラのツートップで、優磨が右サイド、左が松村、柴崎・樋口のダブル・ボランチに、両SBが濃野と安西という布陣。

 三竿をはずして、柴崎と樋口を同時起用してきたのがレアだった。

 でもこの布陣が悪かったんだろうか? 前半はマリノスに押し込まれて、なすすべなし。途中から師岡と優磨のポジションを入れ替えてからはいくらかマシになったけれど、それでも前半はわずかシュート1本に終わる。

 後半は11分に師岡を林に替えた直後にマリノスに先制を許した。

 ユーリ・アラウージョというブラジル人FWに左サイドでボールを運ばれ、二人がかりでつぶしたかと思ったところで、そのこぼれ球を天野に奪われてクロスを入れられ、谷村にジャンピングボレーで決められた。あの攻撃は敵ながらあっぱれだった。

 この日は天野がスタメンで、ちょっと嫌な予感はしてたんだよねぇ。なんか天野って鹿島戦だとけっこうな確率で活躍している印象がある。勘弁してほしい。

 谷村はこれで4試合連続ゴールだとのこと。7得点だそうだから優磨より点を取っている。恐れ入った。

 マリノスのスタメンには宮市もいた。宮市をJリーグのスタメンで観たのって、初めてな気がする(Jリーグでなくても初かも)。でも彼のポジションはなんと左サイドバック。宮市って守備もできるのかって驚いた。でもSBも意外といけていた。あいかわらずの俊足を活かして、存在感のあるプレーを見せていた。

 先制を許したあと、鬼木は三枚替えで反撃に出る。松村をチャヴリッチに、柴崎・樋口を三竿・荒木に替えてきた。荒木のボランチ起用ふたたび――。

 結果的にはこの交替策が最後にものをいった。

 残りのカードを切って、安西を吉田湊海(今季初登場!)に替え、林を左SBにコンバートして戦うも、得点を奪えないまま突入した後半ロスタイム――。右サイド深くに攻め入ったチャヴリッチがファールを受けて得た右コーナー近くからのFK。荒木のキックにレオ・セアラがヘッドであわせた起死回生の同点弾が生まれる。

 いやはや。さすがに今季初の無得点での敗戦を覚悟していたのに、最後の最後で同点ゴールが生まれちゃうのがすごい。それも途中出場のチャヴリッチがもらったファールで、同じく途中出場の荒木がキッカーを務め、フル出場のエースが決めるというね。鬼木の采配がずばり過ぎる。川崎の監督時代にも土壇場での同点劇や逆転劇を何度も見せられたけれど、鹿島でも同じことができてしまう鬼木って、ほんとやばい。

 そのあとのPK戦では3人目の宮市のシュートを早川が止め、鹿島は5人全員が決めて勝利。勝ち点2をゲットした。

 早川は4人目も止めたんだけれど、キックの前にゴールラインを離れてしまったために蹴り直しになってしまい、さすがに二度は止められなかった。惜しい。でもまぁ、これでPK戦の対戦成績も五分に戻したし、ようやくPK戦にも慣れてきたみたいでよかった。

 この日は2位のFC東京が90分で勝ったので、勝ち点の差は4に縮まったものの、次の試合に勝てば首位確定だ。最終節はFC東京との直接対決だから、どうせならば勝った方が優勝ってシチュエーションで対戦したほうが盛り上がるのは間違いなしだけれど、でも次は最下位の千葉との対戦だから、おそらく次で決まりでしょう。

 とはいえ、西地区ではずっと首位だった神戸がここへきて調子を落として、暫定ながら名古屋に首位を奪われている。鹿島も残り2試合とも落とすと、FC東京か町田に追い抜かれる可能性はまだ残っている。さすがにここまできて連敗でV逸なんてバッドエンドはご免こうむりたい。次節での勝利、よろしくお願いします。

(May. 12, 2026)

鹿島アントラーズ3-0水戸ホーリーホック

J1百年構想リーグEAST・第15節/2026年5月6日(水)16:00/メルカリスタジアム/DAZN

 今年二度目の茨城ダービー!

 前回は退場者が出て守りに入った水戸の堅守を崩せずにドローに終わり、PK戦で負けたわけだけれども。

 奇しくも今回も水戸に退場者が出た。

 ただし前回は後半に入ってからだったけれども、今回は前半のうち。

 この差がでかかったんだと思う。ハーフタイムで仕切り直した鹿島にとっては、数的不利となったこの日の水戸は敵じゃなかった。後半だけで3ゴールを決めて快勝。2位のFC東京が千葉に負けたので、勝ち点の差を5と広げて、グループリーグ首位の座をがっちりとキープした。

 この日の鹿島のスタメンにはけっこうサプライズがあった。

 なんといってもいちばんの驚きは鈴木優磨がベンチスタートだったこと。前節から中2日の過密日程で、次も中3日でアウェイの横浜戦があるから、比較的くみしやすい水戸との試合でエースを休ませたかったのかもしれない。

 あと、三竿が二試合出場停止になると思ったのは僕の勘違いで、この試合では三竿がスタメンに復帰した。コンビを組んだのは樋口。

 でもって故障明けの小池――前節もベンチ入りしていたのに出番なしで終わった――が右SBに入って今大会初出場。左には安西も戻ってきて、中盤の二列目は右チャヴリッチに、左がこれまたプロ初スタメンの林。でもってレオ・セアラと田川のツートップという布陣だった。

 じつにフィールドプレーヤーの半数が入れ替わっている。ただし、そのうち田川は開始わずか10分ちょいで足を痛めて退いてしまう。そこからは師岡が出てきて、そのままツートップの一角を務めた。その師岡が後半に入って先制点を決めるんだから、鬼木の采配ってほんと神懸かっている。

 試合に大きな影響を及ぼした水戸の退場劇は前半30分のこと。退場したのはDFの牛澤という選手で、早川からのロングボールにレオ・セアラがフリーで抜け出したところを、うしろからつっかかって倒してしまった。悪質なファールではなかったけれども、決定機の阻止ということで一発レッド。まぁ、あれはしゃーない。お気の毒さまでした。

 鹿島の先制点は後半13分のセットプレーの流れから。樋口の右CK→ショートコーナー→林のクロス→レオ・セアラがジャンピング・ボレー→相手にあたる→こぼれ球をチャヴリッチがシュート→バーに嫌われる→逆サイドからキム・テヒョンがダイビングヘッドで折り返し→師岡のヘディング!――という波状攻撃による1点だった。

 2点目は安西のクロスからレオ・セアラのヘディング。

 3点目は優磨のヒールパスによるアシストからのレオ・セアラの右足。

 優磨は荒木とともに途中出場でピッチに立ってから、わずか3分でのアシストだった。この日の2得点でレオ・セアラはついに得点王ランキングのトップ!

 最後は両サイドバックを濃野と小川に替えて、難なく逃げ切った。前半の終わり頃にはひとり少ない相手に押し込まれる時間帯もあったのに、終わってみれば前半の出来が嘘のような快勝劇だった。

 東地区の首位確定まであと2勝!

(May. 08, 2026)