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最近の五試合

  1. 10/05 △ 鹿島0-0G大阪 (J1・第33節)
  2. 09/27 ○ 名古屋0-4鹿島 (J1・第32節)
  3. 09/23 ○ 鹿島3-1C大阪 (J1・第31節)
  4. 09/20 ○ 浦和0-1鹿島 (J1・第30節)
  5. 09/13 ○ 鹿島3-0湘南 (J1・第29節)
    and more...

鹿島アントラーズ0-0ガンバ大阪

J1・第33節/2025年10月5日(日)15:00/メルカリスタジアム/DAZN

 この日の試合は15時キックオフ。試合が昼間にあると、あぁ、夏も終わったんだなぁと思う。

 さて、今回のJ1第33節、日曜日に試合があったのは、この鹿島-ガンバ戦のみだった。あとの対戦はすでに前日の土曜日に終了している。

 結果は2位の神戸が負けて4位に後退。京都、柏、神戸の3チームが2位以降に勝ち点60で並ぶという大混戦になっている。

 つまり鹿島はこの試合に負けても、勝ち点4差をつけたまま、首位は変わらず。それどころか勝てば2位以下に7ポイント差をつけて、優勝に大きく前進ということになったわけだ。

 しかも対するガンバは木曜にACL2の試合があったので(なぜガンバが?と思ったら、去年4位だったんでしたっけ。すっかり忘れていた)、この試合は中2日。そのため、宇佐美ら主力の一部がベンチスタートだった。

 これは優勝に向けて、鹿島に追い風吹いてんじゃん?――と思ったのに。

 そこはJ1、そうは問屋が卸さない。去年の4位のクラブはそう簡単に勝たせてくれない。試合はスコアレス・ドローに終わって、勝ち点1を加えるに留まった。

 この日の鹿島のスタメンは、出場停止明けのキム・テヒョンが戻ってきて、津久井が抜けた以外は前節と一緒。まぁ、これが鬼木の考える現時点でのベストメンバーなんだろう。

 一方のガンバのポヤトス監督は、いつもは4バックで戦っているのに、この試合では3バックを採用してきた。守るときには両ウィングバックも下がるので、実質5バック。過密日程を乗り切るため、まずは守備という姿勢が明確だった。

 で結局、この戦略にはまってしまったということなんだろう。鹿島にとってはリーグ戦ではおよそ半年ぶりとなるスコアレス・ゲームとなった。まぁ、それそれですごい。

 とりあえず、ガンバは強かった。過半数の選手を入れ替えて戦っているにしては、とてもバランスよく組織的に守れていたし、倉田秋(2ヵ月ぶりのスタメンだったそうだ)がDFラインの裏へ抜け出して、触ればゴールという危ないシーンを二度も作られた。後半途中から出てきた宇佐美も、あいかわらず上手かった。序盤戦のつまずきが響いて、ガンバが一度も優勝争いに加わわらずにいてくれて助かった。

 鹿島の途中出場は、松村、津久井、徳田、知念、荒木の5人。

 でもって、この試合でもっとも注目を浴びたのが、後半ロスタイムのPKのチャンスにキッカーを任されて失敗に終わった徳田誉だった。

 徳田は試合後に責任を感じて涙していたけれど、やはりあれは彼をキッカーに選んだ鬼木のミスでしょう。いくら将来のエースと期待をかけるルーキーとはいえ、あの場面では彼ではなく、今季ノーゴールの荒木にチャンスをあげるべきだったと思う。

 これでももしも優勝を逃したら、徳田がさらに責任を感じて病んでしまいそうなので、諸先輩方にはかわいい後輩のためにも、是が非でも優勝杯をもぎ取っていただきたい。よろしく。

(Oct. 08, 2025)

名古屋グランパス0-4鹿島アントラーズ

J1・第32節/2025年9月27日(土)17:00/豊田スタジアム/DAZN

 今節は家庭の事情で会食をしながらの観戦だったので、あまり詳しくは書けない。

 とりあえず、前節イエローをもらった知念、キム・テヒョンのふたりが累積警告で出場停止になったのが、この試合のポイントだった。

 知念のポジションであるボランチは選手層が厚いからともかく、キム・テヒョンの代役は? 千田? 津久井?

 ――という疑問への鬼木の答えは「津久井」だった。この分だと千田はリーグ戦出場の機会がないまま終わりそうだ。一度くらい観てみたいんだけれど、でもまぁ、津久井が成長著しいからなぁ……。

 とはいえ、今季初めて本職のCBとしてプレーした津久井は、ところどころで不安定さを感じさせもした。PKを取られてもおかしくない接触プレーとかあったし(前の試合のレフェリーだったらPKだったんじゃなかろうか)。個人的にはこのままスタメン起用しつづけて、将来の守備のかなめとしての成長を促して欲しいところだけれど、次節はきっとキム・テヒョンが戻ってくるんだろう。

 ということでこの日のスタメンは早川、濃野、植田、津久井、小川、三竿、船橋、チャヴリッチ、エウベル、優磨、レオ・セアラ。途中出場は松村、小池、溝口、徳田、荒木の5人だった。

 まずは直近の3試合先発を外れていた小川が戻ってきて、小池がベンチスタートだったのが注目点。この辺は中3日を考慮してのことだろう。

 あと、このところベンチ外だった荒木、そして故障明けでひさしぶりにベンチ入りした徳田がひさびさの出場。で、徳田がわずか10分たらずの出場でまさかの2ゴール! やっぱこの子はすごいや。

 試合自体も4-0と快勝だった。

 前半10分で船橋からの見事なスルーパスに抜け出したエウベルがGKとの一対一を冷静に決めて移籍後初ゴールで先制。

 その9分後には右サイドでの優磨→チャヴリッチ→レオ・セアラという連携から追加点。チャッキーがグラウンダーのクロスをゴール真正面にいたレオ・セアラにピンポイントで通すと、レオ・セアラはそれをワントラップしてから落ち着いて決めた。

 ただ、レオ・セアラはその後すぐに足の痛みを訴えて交替してしまい、さらには後半途中で優磨も自己申告で交替してしまう。えー、ツートップが両方とも怪我?――と一時は心配したけれど、どうやら大丈夫そうだという噂だった。よかった。

 その後に生まれた徳田の2ゴールは、1点目が松村の右サイドからクロスに、ニアに入り込んで合せたもの。2点目は優磨らベンチから見ていた選手たちが苦笑するほど豪快なミドルシュートだった。徳田とんでもねー。

 名古屋はここ4試合負けなしだったらしいけれど、今年は下位に低迷しているだけあって、予想外に楽な展開になった。永井にマテウス・カストロ、両ウィングバックの中山克広と和泉、3バックの右でプレーしていた原輝綺らは存在感があったけれど、マテウスと原は故障明けらしいし、やはり満足にスタメンを固定できない不本意なシーズンだったんだろう。健太さん、お気の毒。

 今節は2位の神戸も勝ったので、勝ち点の差は4のまま。次は5連勝中の好調ガンバで、その次が神戸との直接対決。でもってその次が3位の京都とくる。10月のその三連戦で、いよいよ優勝争いも山場って感じになってきた。

 いざゆかん。9年ぶりのリーグ優勝まであと5勝!

(Sep. 29, 2025)

鹿島アントラーズ3-1セレッソ大阪

J1・第31節/2025年9月23日(土)18:00/メルカリスタジアム/DAZN

 この試合については、前節から中2日というのが最大のポイントだった。

 まずはこの過密日程に配慮して、鬼木がスタメンをいじってきた。

 前半のピッチに立ったのは、早川、津久井、植田、キム・テヒョン、小池、知念、柴崎、濃野、エウベル、レオ・セアラ、ターレス・ブレーネルという11人。

 なんと、鈴木優磨が今季初のスタメン落ち!

 まぁ、前節の最後は足をつっていたし、この日程だと90分フル出場は厳しいので、前半は休ませようという作戦だったらしい。

 あとは津久井、柴崎、ターレス・ブレーネルという選手たちが、ひさしぶりにスタメンに抜擢されたのも中2日ならばこそだった。柴崎はもう今季はスタメンで観ることないかもと思っていたので、ひさびさにプレーが観れて嬉しかった。まぁ、前半だけでお役御免になってしまったけれども。

 対するセレッソも中2二日への対策で大胆なメンバーチェンジをしてきた。なんとスタメン11人を総入れ替え! マジか? そんなことするの、森保くらいだと思っていたよ。なめてんのか、パパス? そんなことして鹿島に勝てると思った?

 まぁ、全替えしてなお、キム・ジンヒョン、畠中、西尾、ヴィトール・ブエノとかが出てくるんだから、それはそれで侮れないんだが。左サイドの本間至恩も勢いがあってやばかったし。PKとはいえ、先制も許してしまったし。

 とはいえ、リーグアシスト王のルーカス・フェルナンデスや香川、田中駿太が後半途中まで出てこないのは、やっぱこちらとしては助かった。

 あと、この試合はレフェリーが国際交流で来日しているサウジアラビアのアルバラウィという人だというのもポイントだった。今年のJリーグは接触プレーを流しがちなのに、この人は簡単に笛を吹く。え、それでファール? とか、え、それがイエロー? というのが多かった。PKだって際どかったし、レフェリーが日本人だったら取られなかったんじゃなかろうか。

 なんにしろ、前半の28分に知念がペナルティ・エリア内でスライディングタックルをしてPKを取られ、これをブエノに決められて先制点を奪われたときには、やべーと思った。

 でも鹿島はそのわずか3分後に、右サイドを攻めあがった植田からのクロスを知念がヘディングで決めて、あっという間に同点に追いつく。前半は全体的に出来がいまいちだったので、イーブンに戻して終われたのは大きかった。

 そして後半開始と同時に。鬼木は満を持して鈴木優磨を投入する。

 これで流れが一気に変わった。優磨が入っただけで、まるで前半とは違うゲームになった。同時に出てきた船橋もよかったし(アウトは柴崎とブレーネル)、早い時間帯に逆転ゴールが生まれたこともあり、後半はもう安心して観ていられた。

 決勝点となった2点目は、またもや植田が起点。植田が最前線めがけて蹴り込んだロングボール。これをクリアにいった西尾が目測を誤って止めそこない、ボールはフリーで抜け出したレオ・セアラに渡ってしまう。レオはそのままドリブルでペナルティ・エリアに侵入すると、GKとの一対一をしっかりと仕留めて見せた。さすが得点王。植田もまさかの2アシスト。ナイス。

 駄目押しの3点目は、そのあとに途中交替で出てきたチャヴリッチと松村が絡んだもの。ふたりがピッチに立ってわずか1分。左サイドでのボール奪取からチャヴリッチがドリブルで仕掛けて放ったクロスを、ファーから入ってきた松村がきっちり決めた。

 ニアでレオ・セアラが相手に倒されていたので、あのままプレーが切れていたらPKだった可能性もあるから、得点王を狙うレオ・セアラとしてはその方がよかったかもしれないけれど、チームとしては、ひさびさに松村が得点できてよかった。

 これでセーフティーリードとなったので、そのあとは知念を三竿に替えて、交替カードを使い切ってしっかりと逃げ切った。3連勝で首位キープ!

 裏では京都-町田、柏-広島という上位対決がともにドローに終わり、神戸が勝って2位に浮上。これにて鹿島と2位の勝ち点の差が4ポイントと開いた。

 今後のスケジュールを見たら、神戸、町田、広島は、秋春制に移行したACLのグループリーグを並行して戦わなきゃならないので、日程的にかなりシビアだった。レイソルもルヴァン杯に勝ち残っているし、リーグ戦にだけ集中していられるのは鹿島と京都だけ。この状況で2位に4ポイントを差をつけているのって、もしかしてめちゃくちゃ優勝の可能性が高くなってきてない?

 いやいや、油断しちゃいけない。捕らぬ狸の皮算用。勝負はまだまだこれからだ。

(Sep. 27, 2025)

浦和レッズ0-1鹿島アントラーズ

J1・第30節/2025年9月20日(土)19:00/埼玉スタジアム2002/DAZN

 リーグ戦では7戦連続ドローだったレッズとの対戦にひさびさの決着。4年ぶりの勝者は鹿島だっ!

 ――と喜ぶには、あんまりな試合内容だった。優磨がヒーローインタビューで「このままじゃ優勝は無理ですね」と自虐していたけれど、ほんと彼が相手のミスから得点を決めた場面以外はずーっと守っていただけって印象の試合だった。

 スタメンは前節の樋口を船橋に替えた形。

 樋口はベンチ外だったから、コンディションの問題だろう。前節は得点に絡むプレーをしていたし、でもないと外すとは思えない。あと田川も怪我だそうで、かわりに吉田湊海がベンチ入りしていた(出番はなし)。

 優磨のゴールは前半の14分。ホイブラーテンが西川にバックパスを出したタイミングで、西川にプレスをかけてパスミスを誘発。味方へ出したパスがそれて中途半端なところへ転がったところに追いつくと、身体をねじるようにして左足を振りぬき、ぽっかりとあいたゴールへとボールを流し込んだ。

 今年の鹿島はハイプレスで相手のミスを誘ってゴールを奪うシーンが多いけれど、このゴールがまさにその典型だった。

 でも逆にいうと、この形でしか点が取れてない印象もある。でもって、そんなミスはそうそう多発しない。早い時間に先制点を奪えたので、あとは追加点を決めて、4年ぶりの勝利を確実にして欲しかったのに、それ以降はまるで得点の気配がない。

 62%という浦和のボール支配率が示すように、試合を組み立てていたのは終始浦和だった。鹿島はひたすら敵の攻撃をしのぎつづける展開。

 このままじゃそのうち同点に追いつかれて、またドローで終わっちゃうんじゃないかって試合展開を勝利へと導いたのは、粘り強く相手の攻撃をはじき返しつづけたチーム全体の集中力と、最後の最後でゴールに鍵をかけた早川のファインセーブがあってこそだった。

 いつも攻撃にばかり目がいっているので、ほとんど早川の活躍にはふれてこなかったけれど、今年は何度早川のファインセーブに助けられたかわからない。まさに守護神。ほんと頼りになる。代表に呼ばれるようになったのも当然だ。

 鬼木は後半の頭から船橋、エウベルを、知念、松村に替えてきた。結局最後まで守備的な展開になってしまったので、対人に強い知念を投入して守備の強度をあげたのはとても効果的だった気がする。

 あとはレオ・セアラ→ターレス・ブレーネル、チャヴリッチ→津久井。津久井は右SBに入って、濃野が一枚前に上がった。最後に足を攣った優磨を小川に替え、左サイドもSBだった小池がウィングへあがった。

 要するにスタメンの両SBが、試合終了時には二人ともMFとしてプレーしていたというんで、解説の水沼さんと佐藤寿人との間でも話題になっていた。三竿はCBとしての経験も豊富だし、つまりは最後にピッチに立っていた選手のうち、7人がDFなわけだ。これで守り切れなければ、なんなのさって話だ。まぁ、攻撃的なイメージの強い選手が多いので、あまり守備的な布陣って気がしないのはすごいけれど。

 いずれにせよ、この試合については勝ったことがなにより重要。内容はともかく難しいアウェイの浦和戦に勝てたのはでかい。首位の京都が負けたので(ラファエル・エリアスが累積警告で欠場だったらしい)、これで鹿島が単独首位! 全クラブ試合数も並んだので、暫定ではない首位!

 残り8試合全部勝てば優勝だっ!――っていうは易く、行うは難し。

(Sep. 22, 2025)

鹿島アントラーズ3-0湘南ベルマーレ

J1・第29節/2025年9月13日(土)19:00/メルカリスタジアム/DAZN

 代表ウィークを挟んで2週間ぶりのJリーグ。

 鹿島より上の順位にいる3チームは前日に試合があり、首位・京都は難敵・広島相手と引き分け、2位の柏と3位の神戸の直接対決もスコアレスドローに終わった。

 そんな風に上位がそろって勝ち点を取りこぼした今節。鹿島にとってはホームゲームだし、相手は降格圏内にいる湘南だ。優勝を目指すならば、ここで勝ち点3を上乗せしないでどうするという試合だった。

 で、結果はひさびさの快勝。しっかりと優勝争いに絡んでいけてよかった。

 スタメンは早川、濃野、植田、キム・テヒョン、小池、樋口、三竿、チャヴリッチ、エウベル、優磨、レオ・シルバという11人。

 左SBに小池を移籍後初めて起用してきたのは、横浜でチームメイトだったエウベルとの連携を考えてのことだそう。あとはダブル・ボランチが樋口と三竿のコンビだったのがちょっとレアなイメージだった(柴崎はなぜだか2試合連続ベンチ外)。

 気持ちよく勝ったとはいえ、スコアレスのまま終わった前半は、このところの試合と同じような煮え切らない内容だった。

 でもまぁ、今季の鹿島がスコアレスで終わったのは数えるほどだし、相手の湘南は失点数でリーグ1位2位を争うクラブだ。そのまま無得点なんてことはないだろうと思っていたら、後半に予想外の爆発を見せた。

 まずはチャヴリッチ。樋口がハイブレスで相手ボールを奪い取ったところから、レオ・シルバ→優磨でつないで作ったチャンスを、きっちりと仕留めた。これぞ鬼木サッカーというワンタッチのプレーがつづいて生まれた美しいゴールだった。これが後半わずか3分。

 2点目はようやく生まれた濃野の今季初ゴール。樋口の右CKが逆サイドにに流れたところでフリーでボールを受けた濃野が、落ち着き払ったコントロールショットを決めてみせた。うまいっ! そういう素晴らしいゴールをもっと見たいっ。

 駄目押しの3点目はレオ・セアラ。これも濃野がハイプレスで相手ボールを奪ってからのショートカウンター。ボールを拾ったレオ・セアラがペナルティエリアに入り込んで、思い切りよく打ったシュートが、相手DFにあたって浮き球になり、相手GKの手の上をすり抜けて、ゴールマウスの中に落ちた。

 前日の試合で京都のラファエル・エリアスが今季16ゴール目を決めて、ついに得点王の称号を奪われていたので、一晩でふたたび追いついたという意味でも貴重なゴールだった。ああいう風に強引に打ったシュートが得点に結びつくシーンが多いので、今季のレオ・セアラには流れが来ている気がする。ぜひともこのまま得点王として今季を終えてもらいたい。

 いつもは積極的に選手を代えてくる印象の鬼木だけれど、この日の交替は比較的ゆっくりだった。最初は3得点を決めたあと、後半34分のチャヴリッチ→松村。その後に樋口、レオ・セアラ、エウベルを、津久井、田川、知念に替えて、ここからは、津久井が右SBに入って、濃野が一枚前、松村が左という形。最後は優磨をさげてターレス・ブレーネルを入れた。

 ターレス・ブレーネル、エウベルの加入で出番がなくなるかと思っていたけれど、ちゃんと使ってもらえていてよかった。それだけ真面目に取り組んでいるということなんだろう。

 守っては日本代表のアメリカ遠征から帰ったばかりの早川(出場機会なし)がしっかりとゴールを守り、無失点のまま試合終了。勝ち点3を積み上げた鹿島が勝ち点で京都と並んで2位となった。

 湘南は開幕戦でゴールを守っていた上福元が怪我で長期離脱して、代役に獲得したはずのホープ・ウイリアムスもなぜだかいなくて、吉田舜という28歳の選手がGKを務めていた。でも1点目はこの人の中途半端なフィードを奪われてのものだったし、濃野のシュートも彼がもっと上手かったら止められていたかもってコースだったから、いっちゃなんだけれど、鹿島としては彼がGKで助かった感があった(失礼)。

 開幕戦で決勝点を許した福田はデンマークへ移籍していなくなっていたし、キャプテン鈴木章斗や元鹿島の藤井など、あいかわらず勢いのある選手もいるものの、湘南はいろいろ苦しいシーズンを送っているみたいだ。山口智監督、お気の毒さま。

(Sep. 15, 2025)