超かぐや姫!
山下清悟・監督/声:夏吉ゆうこ、永瀬アンナ、早見沙織/2026年/日本/Netflix
一部で熱狂的な絶賛を受けていて、BUMP OF CHICKENの『ray』が作中で使われているというので観てみたくなった長編アニメ。
タイトル通り『かぐや姫』をモチーフにしつつも、女子高生を主人公に、YouTubeやら仮想世界を中心に物語が展開する、いかにもいまどき!って感じのアニメだった。
全体的な印象は、『サマーウォーズ』の仮想空間部分や、【推しの子】の2.5次元舞台のパートに近い印象で、とくに斬新さとかは感じなかったけれど、でもまぁ、基本的には最近のアニメだけあって絵はきれいだから、最後まで飽きることなく観られた。ただし、かぐやが結局なにものだったのかはよくわからない。
ヒロイン三人のうち、一番のキーパーソンである彼女のキャラ――と彼女を中心にしたアニメの語りの口調みたいなもの?――がマンガっぽ過ぎるのが僕にとってはマイナスだった。
何度か書いているように、僕はキャラを三頭身にするマンガのデフォルメ表現をアニメでそのまま再現する手法には批判的な人間なので、このアニメでのかぐやちゃんのマンガ的なキャラの軽さがいまいちしっくりこなかった。三頭身にこそならないけれど、過剰にきゃぴきゃぴしていて現実味が乏しい(まぁ、月から来ているわけだが)。アニメにはできればマンガよりも実写に寄せて欲しいんだよねぇ。
『ray』が使われているというので、音楽は懐メロカバー大会みたいなものを想像していたら、それも間違い。その一曲だけが例外で(エンド・クレジットで使われていた)、あとの劇中の曲はすべてこの映画のオリジナル(たぶん)。でもって、それらの楽曲のアピールもいまひとつ。
ということで、アニメ界隈の人たちが気に入るのはわからないでもないけれど、でもこれは僕にはちょっと違うかなって作品だった。
(May. 20, 2026)


