ジュラシック・ワールド/復活の大地
ギャレス・エドワーズ監督/スカーレット・ヨハンソン、ジョナサン・ヘイリー/2025年/アメリカ/Amazon Prime
前作までとキャストを一新したジュラシック・ワールド・シリーズの第四作。監督はモンスター・ヴァース版『ゴジラ』のギャレス・エドワーズ。
前の三部作を受けて、恐竜が世界中に散らばったものの、そのほとんどは現代の気候に耐えられずに死に絶えて、いまでは特別保護区となった赤道線付近の島にしか生存していない、というのが今回の設定。
でもって、心臓病の特効薬を発明するのに、百年以上を生きる巨大な恐竜のDNAが必要だかといって(どんな理屈だ)、立入禁止になっているその保護区へと不法侵入して恐竜のDNAのサンプルを入手するために、スカーレット・ヨハンソン演じる元秘密工作員や金に困った大学教授らを中心にした潜入チームが立ち上がる。
彼らが任務についたころ、ヨットで同じ海域を横断していた民間人の一家(父と娘二人+娘の彼氏)が海洋恐竜に襲われて遭難。チームはこの家族を救出して同行させざるを得ない状況になってしまう。はたして彼らは無事任務を果たして恐竜の島から脱出できるのか?――というような話。
陸・海・空で最大の恐竜三頭からサンプルを入手するという設定が、いかにも映画のためにとってつけたようで説得力がない。陸地にいるいちばんでかいやつはまぁいいけれどさ。海のやつとか、空のやつとか(どれも名前がわからない)、そんなでかくないじゃん。でかいだけでいいなら、恐竜じゃなくて、シロナガスクジラでもよくない?
あと、今回のメインとなるのが遺伝子操作で生まれた新種の恐竜というのもねぇ……。やっぱ架空の恐竜は出しちゃ駄目じゃん? このシリーズに僕らが求めているのは怪獣じゃなくて恐竜なんだから。
――とか設定にこそケチをつけたくなったけれど、物語自体は意外と悪くなかった。
過去作ではキャラの行動原理が不自然でしらけてしまうことがあったけれど、今回のチームは最初から金目当てで集まった戦闘集団なので、サバイバルの過程に無理がなくて、(まぁ冒頭の設定には無理があるにせよ、パニック・サスペンス映画として、ストーリーには一本筋が通っているように感じられた。そこが個人的にはよかった。
まぁでも、これはシリーズ化せずに単発で終わったほうがいいと思う。話はこれ一本できれいにまとまっているし、下手に続編を作ると失敗しそうな気がする。
(Sep. 3, 2026)




