2010年7月のサッカー

Index

  1. 07/14 ○ 鹿島1-0湘南 (J1・第11節)
  2. 07/17 ○ 鹿島2-1川崎 (J1・第13節)
  3. 07/24 ○ 磐田2-3鹿島 (J1・第14節)
  4. 07/31 ○ 鹿島3-0神戸 (J1・第16節)

鹿島アントラーズ1-0湘南ベルマーレ

J1・第11節/2010年7月14日(水)/カシマサッカースタジアム/スカパー!e2

 ワールドカップの決勝戦からわずか2日だというのに、はやくもJリーグが再開。しかもちょうど今週末にエレカシの野音がスカパーで生放送されるってんで、それにあわせて16日間無料体験というキャンペーンに申し込んだので、いきなりスカパー限定のアントラーズ戦が観られてしまった。
 正直言っちゃうと、相手は最下位の湘南だし、べつにどうしても観たいという試合ではなかった。というか、いましばらくはW杯の余韻に浸っていたいところなんだけれど、でも観られる試合を見逃すわけにゃいかない。ということで、仕事を早めに切り上げて観ました、Jリーグ。現在暫定3位のアントラーズと11年ぶりのJ1昇格を果たした湘南ベルマーレとの一戦。
 しかしなんだ、なんだかんだいっても、やっぱ好きなチームのサッカーが観られるのってのは楽しいですね。そりゃレベルはW杯で観た試合のほうが高かったけれど、なにもサッカーの魅力は、技術的なものばかりじゃないよなと、あらためて思った。好きなチームでなじみの選手たちがプレーしているのを観る楽しさってのは、少なくても僕にとっては、見知らぬ強豪国のサッカーよりも上だわ。ひさしぶりに見るマルキーニョスと興梠のツートップがとても気持ちいい。
 そういやこの試合は、内田篤人のブンデス・リーガへの移籍が決まってから、初めての公式戦なんだった。ウッチーが抜けた右サイドには新井場がまわり、左サイドにはジウトンが入った(当分はこの形が標準になるらしい。もしかしたらジウトンの獲得は、篤人の海外移籍を計算してのことだったのかもしれない)。
 新井場はもともと右利きだから、右サイドでも十分に存在感を発揮しているし、ジウトンもさすがにブラジル人だけあって技術はしっかりしている(まだ連係に難がある気がするけれど)。これなら当面は問題なくしのげそうだ。ただ、サブにプロパーなサイドバックがいないのは気にかかる。新井場かジウトンが出られなくなったら、サイド攻撃が機能不全を起こしそう。
 そうそう、この試合では本山も欠場だった。中断前の最後の試合でようやく故障から戻ってきたので、W杯後は主力としてガンガン活躍してくれるだろうと思っていたのに、またふくらはぎだかを痛めてしまったらしい。本山もこのところは、どうにも故障がちでいけない。
 ということで、この日のスタメンはGK曽ヶ端、4バックが右から新井場、岩政、イ・ジョンス、ジウトン、MFが中田浩二、小笠原、野沢、遠藤、そして興梠とマルキーニョスのツートップという形。まあ、篤人が抜け、本山が故障していても、このメンツなんだから、なに贅沢いってんだって気もする。
 対する湘南は、長いことJ2にいただけあって、半分以上の選手を知らない。それでもGKが都築だったり、キャプテンマークをつけているのがジャーンだったり、FWに田原豊と阿部吉朗がいたりと、「ああ、いまはこんなところでプレーしていたのか」という印象の選手たちがいて、ちょっとおもしろかった。なおかつ監督は反町さんだし。悪いけれど、いまだに北京五輪の惨敗を根に持っている僕としては、この人が率いるチームには負けたくない。というか、現時点でJ1最下位の湘南に負けているようでは、4連覇なんてとても果たせない。
 というわけで、しっかりと勝たないといけない試合だったわけだけれど、結果は野沢が技ありのミドル・シュートで稼いだ1点を守りきっての1-0での勝利。湘南が引きっぱなしだったので、ボールは圧倒的に支配してたんだけれど、どうにも追加点が奪えなかった。ボール支配率で相手を圧倒しつつ、でも得点は入らないという、まるでW杯のスペインの真似をしているみたいな試合だった。まあでも勝ったからよし。これで首位のエスパルスに勝ち点1の差につけての2位だ。4連覇はちゃんと射程距離にある。
 それにしても、冬の南アフリカとちがって蒸し暑いなか、汗ぐっしょりになりながらボールを追いかけている選手たちの姿には、それはそれである種の感動があった。やっぱり僕はJリーグが好きだという事実を再確認した一戦だった。
 こうやってアントラーズ戦を全試合観られるってのはとても楽しそうだけれど、でもこれ以上忙しくなっても困るので、スカパーのJリーグコースの契約は、今年はとりあえず見送りの方向。
(Jul 14, 2010)

鹿島アントラーズ2-1川崎フロンターレ

J1・第13節/2010年7月17日(土)/カシマサッカースタジアム/BS1(録画)

 エレカシ野音と重なってしまったため、録画観戦したホームでのフロンターレ戦。
 この日は興梠が結膜炎ということでベンチからはずれたため、大迫がスタメン(出来はなかなかよかった)。それと遠藤ではなく、フェリペ・ガブリエルがスタメンだった。あとはひとつ前の湘南戦と一緒。
 なんで遠藤がスタメンをはずされたかはよくわからない。あえて理由を考えてみるならば、中2日での遠藤のスタミナを不安視したか。もしくは途中出場で仕事ができるのは、フェリペよりも遠藤だから、だろうか(本末転倒?)。まあ、フェリペもこの日はとても運動量があったので、その辺のやる気や充実ぶりが買われたのかもしれない。いずれにせよ、当分はこのふたりが本山の穴を埋めて、スタメン争いをするんだろう。
 ということで、この日の先制点はそんなフェリペ・ガブリエルのJ初ゴール。前半21分に大迫がゴール左からシュート(またはクロス)を打とうとして相手DFに止められ、両者の足に挟まれたボールが、ぽーんと跳ねあがってゴールへ。落ちてきたところをフェリペが相手DFと競りあいながら、泥臭く押し込んだ(ややハンド気味)。
 相手のフロンターレは、W杯での活躍が認められて、チョン・テセとGK川島が海外移籍して、確実に戦力が落ちている。おまけになぜかジュニーニョはいないし、谷口はベンチ。いかに中村憲剛と稲本のダブル・ボランチが強力であろうと、こうやって先制してしまえば、もうこっちのもの──かと思ったら、さすがにこのところ天敵状態のフロンターレだけあって、そう簡単には勝たせてくれない。前半のうちにカウンターからFW黒津に個人技で同点ゴールを奪われてしまう。右サイドでボールを持った黒津に、イ・ジョンスがらしくない守備で軽くかわされ、遅れてマークにいった岩政も間にあわず、ずどんと豪快な一発を決められた。日韓のW杯代表DFをものともしない見事なシュートだった。
 ただ、川崎にとっては痛いことに、この同点劇の直後に、稲本がマルキーニョスを倒して、この日2枚目のイエローカードで退場してしまう。敵ながら、これはちょっと残念だった。イナ、もっとプレーが見たかったぞ~。
 まあ、後半の立ち上がりなどは、川崎がレナチーニョの個人技を生かして、数的不利を感じさせない攻撃力でもって鹿島ゴールをおびやかしてみせたけれど、それでも流れは徐々に鹿島へ。結局、後半33分にセットプレーからイ・ジョンスのヘディングが決まり、2-1で鹿島が勝利をものにした。
 後半で興味深かったのは、オリヴェイラ監督の選手起用。フェリペ・ガブリエルに代えての遠藤は定番だからいいとして、そのあと左サイドバックのジウトンを下げて中盤に佐々木を入れたのは、かなり意表をついていた(川崎は右サイドからの攻撃が機能していないと見たんだろうか?)。この時間帯以降、アントラーズがどういうフォーメーションで戦っていたのか、僕にはよくわからなかった。
 さらに勝ち越してからの最後の交替カードが、途中出場の遠藤に代えて青木ってのも、よくわからなかった。守備固めで青木を入れるのはいいとして(なんと中村憲剛にマンマークだったらしい)、なんで交替がまだまだ元気な遠藤? スタメンをはずされた上に、フル出場の大迫や野沢よりも先にベンチに下がることになってしまった遠藤は、交替の際、当然ながら憮然{ぶぜん}とした表情をみせていた。まあ、オリヴェイラ監督のことだから、きちんとアフターケアはするんだろうけれど、なんとなく気がかりな選手交替だった。
 この日は首位のエスパルスがドローに終わったので、これでアントラーズが首位! まだまだ先は長いけれど、ACLがなくなってしまった分、リーグ4連覇にかける思いはかなり強いだろうし、最後まで優勝戦線に絡んでゆくのはまず間違いのないところだろう。ここ2試合、ゴールはやや遠いけれど、いい試合はできている。ほかのチームには悪いけれど、この調子ならば4連覇いけちゃうんじゃないだろうか。
 いけねぇ、スカパー契約したくなってきた。
(Jul 19, 2010)

ジュビロ磐田2-3鹿島アントラーズ

J1・第14節/2010年7月24日(土)/ヤマハスタジアム/スカパー!e2

 スカパー!e2のお試し期間にみるアントラーズ戦の最終回、対ジュビロ戦。
 この試合の直前にイ・ジョンスがカタールのクラブへ移籍することが電撃的に発表されたため(うーん、残念……)、この日のセンターバックは伊野波。あと興梠が前節同様、結膜炎のため欠場(結膜炎って大変なんですね)。ということで、スタメンは曽ヶ端、新井場、岩政、伊野波、ジウトン、中田浩二、小笠原、野沢、フェリペ・ガブリエル、大迫、マルキーニョスの11人。
 それにしても、ジュビロが最大のライバルだったのもいまは昔。なんでも、かれこれここ8年ばかり、アントラーズはジュビロに負けてないんだそうだ。2強といわれたころから相性はよかった気がするけれど、まさかそれほど極端なことになっているとは思わなかった。この日の試合でも、その辺の相性のよさ(ジュビロからすれば悪さ)が思わぬ形で出ることになった。
 なんたってこの試合、前半だけ見れば2-0でジュビロが勝っている。まさかそこから後半だけでアントラーズが試合をひっくり返すとは、とても思えなかった。
 ジュビロの先制点は、開始からわずか3分にゴール真正面からのなんでもなさそうなシュートを曽ヶ端がファンブルしたもの。今年のJリーグの公式球はワールドカップで悪名高かったジャブラニなんだそうだけれど、まさに「これぞジャブラニ!」って感じで変な回転がかかったらしく、曽ヶ端にしては珍しいミスからの失点だった。
 で、このシュートを打った背番号6のジュビロの選手がなんと那須。元マリノスの、というか、どちらかというとアテネ五輪代表の、という印象が強い、あの那須くん。なんだ最近見かけないと思ったら、こんなところにいたのか。というか、調べてみたら去年からずっとジュビロだった。つまり僕は去年は一度もジュビロを観たことがなかったらしい(あらら)。しかも那須、たんにジュビロに移籍しただけではなく、いまやキャプテンマークまで任されている。かつては五輪代表として馴染みだった選手だけに、おー、敵ながらやるじゃないかと、ちょっとばかり感慨深いものがあった。
 ジュビロの2点目は成岡。前田が右サイドから斜めに放りこんだロング・ボールをジャンプしながら見事にトラップし、きっちりゴールへと蹴り込んでみせた。おー、これまたやるじゃんか。那須にしろ、成岡にしろ、将来を嘱望されつつ、いまいちぱっとしない印象だったけれど、こうしてみると、どうしてどうして。
 あ、そういや後半途中からは菅沼実も登場したんだった。レイソルの菅沼もいつの間にかレンタルでジュビロにきていた(レイソルも菅沼ぬきでJ2の首位独走とは侮れない)。去年の得点王、前田もいるし、なんだジュビロ、いい選手がそろってるじゃないかと思った。順位はいまひとつだけれど。
 なんにしろ前半も残り少ない時間帯だけに、この2点目は痛かった(少なくてもこの時点では)。さすがにきょうは2点差を追いつくのは無理だろうと思った。
 でもそこからが王者の底力というか、はたまたジュビロとの相性のよさというか。後半は7分に野沢のFKからジウトンのヘディングで1点返すと、あとは押せ押せ。後半なかばに、今度はジウトンのクロスからバイタル・エリアに攻め上がっていた中田浩二がどんぴしゃのヘディングを決めて同点。最後は右CKからファーサイドに流れたボールを野沢が折り返し、そのボールが跳ねあがったところをマルキーニョスがヘッドで押し込んだ。考えてみると3点すべてヘディングでの逆転劇だった。
 まあ、2失点したのは頂けなかったけれど、その分、思わぬ逆転勝利が観られたので満足。なによりひさびさの伊野波が2失点のせいで負けなくてよかった。そういや、途中出場ながら本山も見られたし。うん、満足。
 いやぁ、しかしこういう試合を観ちゃうと、ますますスカパーと契約したくなってしまう。でも、今年の後半の課題は読書と決めているので、これ以上サッカーに時間を割くわけにはいかないんだった。ただでさえW杯でまる1ヶ月サッカー三昧の日々を送ってきたあとだしなぁ。
 サッカーを観るのはとても楽しいけれど、いまはなにより身のまわりをもっとすっきりさせたい。まずはたまりにたまった本と映画をどうにかしないと。なのでやはりサッカーはとうぶん無料放送限定。シーズン終盤になったらまた考えよう。
(Jul 27, 2010)

鹿島アントラーズ3-0ヴィッセル神戸

J1・第16節/2010年7月31日(土)/カシマサッカースタジアム/BS1

 7月最後のアントラーズ戦。
 ワールドカップが終わってから、これがはや4試合目。スカパーのお試し期間があったんで、いつになくつづけてアントラーズの試合が観れてしまったけれど、これが8月に入ると途端に1試合のみとさびしくなる。BSでの放送、どうせならば1試合くらい来月にまわして欲しかったなぁ。次節は清水との天王山だし……。
 というようなことを考えながら、8月のカレンダーを見ていてふと気がついた。あ~、今年はJOMOカップがないっ!
 去年から日韓オールスター戦になってしまったんで、W杯後ということで、うまく調整ができなかったんだろうか。それにしてもなぁ……。
 今年はキリンカップもなかったし、W杯イヤーだからといって、毎年恒例のイベントがこんな風になし崩し的に中止になってしまうという状況は、ちょっとどうかと思う。先日の新会長選出のどたばたとい、いまだに次期代表監督が決まらないことといい、いまの日本サッカー界ってちょっとまずい状況なんじゃないだろうか……。
 というようなことをつらつら思ったりした。いや、脱線。ここからが本題のヴィッセル戦。
 この試合では結膜炎で戦列を離れていた興梠がようやく復帰。でもまだ完治していないからなのか、ベンチスタートだった。前節の新潟戦で大迫が得点しているので、大迫への配慮だったのかもしれない。ということで、スタメンは先週の磐田戦といっしょ。
 対するヴィッセル神戸といえば、なんたって注目はワールドカップでも活躍した大久保──なのだけれど。彼はこの試合、累積警告で出場停止。なんだよー、つまんないな。
 といいつつこの日のアントラーズは、その大久保抜きのヴィッセルに、何度か決定的チャンスを与えていた。もしかして大久保がいなくて助かったかもしれない。とくに目立っていたのは茂木で、彼は僕が見るたびにいいプレーをしている気がする。あとディフェンスでは北本がナイス・クリアを連発していて好印象だった。
 なんにしろ、こちとら4バック再編成中で、このところ守備面ではいまいち安定感を欠いている(とくに攻めたがりのジウトンの裏のスペースが弱点だというもっぱらの評判)。そんな中、ひさしぶりに無失点で終われたのは、曽ヶ端の活躍に負うところが大きかった。ソガ、ナイス・セーヴ連発。この試合の影のMVP。
 で、表のMVPはといえば、それは文句なしで野沢。先制点は左サイドに開いたフェリペからのクロスを受けてのどんぴしゃのヘディング(珍しい)。2点目は左CKを受けてのミドル。抑えの効いたいいシュートだった。で、後半はマルキーニョスのゴールのアシストと、3得点すべてに絡む活躍をみせた。
 今年の野沢は随所で得点に絡むプレーをみせてくれていて、とてもいい感じだ。現在7得点はチーム得点王。リーグでも4位タイ。この調子でいけば自身のシーズン最多得点──これまでは05年の10点が最高らしい──の更新は確実そう。
 ということで、攻守ともにかみあっての快勝だったけれど、最後にひとつだけ余計なことが。オリヴェイラさんがこちらのCKの際に相手のハンドを見逃したからといって──本当にハンドしていたか、リプレイで見ると微妙だったけれど──、レフェリーの西村さん──W杯でぐっと株をあげたあの西村さん──に猛抗議したあげくに、退席処分を食らってしまった。なにも3-0で勝っている局面で、あそこまで怒んなくったってよさそうなもんだけれど……。オリヴェイラ氏、理知的なんだか、直情的なんだか、よくわからない。ま、そこがまた魅力という気もするけれど。
 ま、そんなわけで最後のほうはオリヴェイラさんに代わって、奥野コーチが指揮をとっていたためか、マルキーニョスを下げて興梠とか、小笠原を下げて青木とかいう、ふだんはあまり見られないような選手交替が見られたのもまた一興だった。そんな一戦。
(Aug 01, 2010)