ヴァンフォーレ甲府0-4鹿島アントラーズ
J1・第1節/2014年3月1日(土)/国立競技場/スカパー!
先日の大雪のため、甲府のホームグラウンドが使用できなくなってしまったため、急遽国立競技場での開催となった甲府と鹿島のJ1開幕戦。
国立でサッカーを観る最後の機会だから観にゆこうかと思っていたんだけれど、天気予報の降水確率が50%というあいにくの天候だったのと、このところ疲労気味なのが重なって──あと、スカパーが全開幕戦を無料放送してくれてしまったってのもあって──挫折しました。あぁ、根性なし。
アントラーズ、今年の初戦のスタメンは、GKがおなじみ曽ヶ端、DFが左から伊東幸敏、青木、昌子、そして磐田から移籍してきた山本脩斗、ダブルボランチは今年も柴崎、小笠原、攻撃的なMFに遠藤、土居聖真に、高卒2年目の豊川雄太、そしてFWがダヴィのワントップという布陣。
柴崎、昌子、土居が21才、伊東が20才、そして豊川──と途中出場の植田──が19才という、なんとスタメンの約半分がオリンピック世代。
それだけでも驚きだけれど、さらに中田浩二、山村、西、前野という、去年の最終ラインを支えたDF陣が、青木を除いてひとりもベンチ入りしていないのにもびっくりだ。いったいどうした、アントラーズ。
──まぁ、とはいっても、ディフェンスは意外とよかった。ポジションを問わずに、早めにチェックに行っては、きっちり相手の攻撃の芽を摘んでいたし、早い時間帯に先制したこともあって、安心して観ていられる内容だった。強い相手ではなかったとはいえ、開幕戦から完封勝利なら上出来。
それにしても、大迫、ジュニーニョという頼れるFWが抜けたあとを、土居や豊川といった若手でどれだけ埋められるのか、いまいち心許ない。
この日はふたりともボールを持ったときには、おっと思うようなプレーを見せてくれるシーンもあったけれど、全体的にはボールタッチが少なかった。あと、チームとして連係で崩すというシーンがほとんど見られなかったのも気になる。得点はすべてセットプレーからだったし、4-0と大勝した割には、あまりいいサッカーをしていた気がしない。やはり今年も難しい一年になりそう。
対する甲府は、ブラジル人が3人もいて──そのうちの一人は昔ジュビロにいたジウシーニョ──、あとDFには五輪代表だった青山直宏などがいて、スタメンの名前を見たところ、意外と手強そうな印象だった。で、実際にキックオフからしばらくは押されまくりで、おいおいと思ったんだったが、こちらが先制してからは、やはり地力の差が出た感じ。とにかくセットプレーのマークが甘すぎた。いくらなんでも、最初のCK──キッカーは遠藤──でダヴィをフリーにしちゃいかんでしょう。
去年は期待外れだったダヴィだけれど、今年は開幕戦から2ゴールで、汚名返上へ好発進(あとの2点は遠藤と昌子。昌子はこれがプロ初ゴールとのこと。おめでとう)。それなりに守備もがんばっていたし、彼が一年通してちゃんと働いてくれれば、大迫ぬきでもそこそこ戦えそうだ。あとは本山、野沢のベテランがベンチで腐らず、きょうのような途中出場の機会にいい仕事をしてくれれば、それなりの成績は残せるかもしれない。
いずれにせよ、今年は土居や豊川──あと、きょうは出番がなかったけれど、大卒ルーキーの赤崎──らの成長がカギになりそうだ。毎年いわれている若手への世代交替が、マジでこの一年の焦点になりそうな感触のある開幕戦だった。
(Mar 01, 2014)