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2025年10月のサッカー

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  1. 10/05 △ 鹿島0-0G大阪 (J1・第33節)

鹿島アントラーズ0-0ガンバ大阪

J1・第33節/2025年10月5日(日)15:00/メルカリスタジアム/DAZN

 この日の試合は15時キックオフ。試合が昼間にあると、あぁ、夏も終わったんだなぁと思う。

 さて、今回のJ1第33節、日曜日に試合があったのは、この鹿島-ガンバ戦のみだった。あとの対戦はすでに前日の土曜日に終了している。

 結果は2位の神戸が負けて4位に後退。京都、柏、神戸の3チームが2位以降に勝ち点60で並ぶという大混戦になっている。

 つまり鹿島はこの試合に負けても、勝ち点4差をつけたまま、首位は変わらず。それどころか勝てば2位以下に7ポイント差をつけて、優勝に大きく前進ということになったわけだ。

 しかも対するガンバは木曜にACL2の試合があったので(なぜガンバが?と思ったら、去年4位だったんでしたっけ。すっかり忘れていた)、この試合は中2日。そのため、宇佐美ら主力の一部がベンチスタートだった。

 これは優勝に向けて、鹿島に追い風吹いてんじゃん?――と思ったのに。

 そこはJ1、そうは問屋が卸さない。去年の4位のクラブはそう簡単に勝たせてくれない。試合はスコアレス・ドローに終わって、勝ち点1を加えるに留まった。

 この日の鹿島のスタメンは、出場停止明けのキム・テヒョンが戻ってきて、津久井が抜けた以外は前節と一緒。まぁ、これが鬼木の考える現時点でのベストメンバーなんだろう。

 一方のガンバのポヤトス監督は、いつもは4バックで戦っているのに、この試合では3バックを採用してきた。守るときには両ウィングバックも下がるので、実質5バック。過密日程を乗り切るため、まずは守備という姿勢が明確だった。

 で結局、この戦略にはまってしまったということなんだろう。鹿島にとってはリーグ戦ではおよそ半年ぶりとなるスコアレス・ゲームとなった。まぁ、それそれですごい。

 とりあえず、ガンバは強かった。過半数の選手を入れ替えて戦っているにしては、とてもバランスよく組織的に守れていたし、倉田秋(2ヵ月ぶりのスタメンだったそうだ)がDFラインの裏へ抜け出して、触ればゴールという危ないシーンを二度も作られた。後半途中から出てきた宇佐美も、あいかわらず上手かった。序盤戦のつまずきが響いて、ガンバが一度も優勝争いに加わわらずにいてくれて助かった。

 鹿島の途中出場は、松村、津久井、徳田、知念、荒木の5人。

 でもって、この試合でもっとも注目を浴びたのが、後半ロスタイムのPKのチャンスにキッカーを任されて失敗に終わった徳田誉だった。

 徳田は試合後に責任を感じて涙していたけれど、やはりあれは彼をキッカーに選んだ鬼木のミスでしょう。いくら将来のエースと期待をかけるルーキーとはいえ、あの場面では彼ではなく、今季ノーゴールの荒木にチャンスをあげるべきだったと思う。

 これでももしも優勝を逃したら、徳田がさらに責任を感じて病んでしまいそうなので、諸先輩方にはかわいい後輩のためにも、是が非でも優勝杯をもぎ取っていただきたい。よろしく。

(Oct. 08, 2025)