鹿島アントラーズ0-1浦項スティーラーズ
AFCチャンピオンズリーグ/2010年5月12日(水)/カシマサッカースタジアム/BS朝日
ああ、今年もまたこんなところで負けてしまうなんて、そんな殺生な。
このところリーグ戦でも調子がいまいちだし、相手の
まあ、0-1というスコアは悪くない。1失点は仕方ないところがあるので、結局はスコアレスに終わってしまったのが問題だった。
やはり今年の課題(というか現時点での課題?)は得点力不足だ。マルキーニョスと興梠のツートップが不発に終わった場合に、途中出場で状況を打開できるスーパーサブ的な選手がいない。フェリペ・ガブリエルはどうにも頼りにならないし(僕がこれまでに見たブラジル人のうちで、もっとも下手な気がして仕方ないんだけれど……)、遠藤も大迫もまだまだ実力不足。きょうは野沢もまったく目立っていなかった。せめて本山が間にあっていればなぁ……。もしくは今年もダニーロがいてくれたらなら(なんだかんだいって、彼の存在はでかかった)。あぁ、ため息しか出てこない。
なんにしろ、きょうはチームの出来が悪すぎた。序盤から全体的なバランスが悪く、ボールを挟んで二人の選手がお見合いをするような場面が何度もあったし、相手のプレッシャーも強くて、開始からしばらくはかなりの劣勢だった。
でも、そこはホームゲームだけあって、そのままじゃ終わらない。徐々にこちらのペースとなって、30分くらいには形勢逆転、こちらが猛攻を仕掛ける時間帯がつづいた。ただ、攻め立てはするものの、あと一歩、フィニッシュでの精度を欠いて、得点には到らない。でもまあ、この調子で攻めつづけていれば、そのうちになんとかなるだろうと思っていたら、その直後だ。相手のスローインから、わずか1本のパスで、まさかの先制ゴールを許してしまう。あまりに唐突で、ええーっ、マジかよ?って感じだった。
試合が終わったあとで、失点シーンを録画で何度か観直してみたけれど、やはりあれはないって。勘弁して欲しかった。自陣での相手スローインからブラジル人選手にドリブルを仕掛けられ──なぜマークがついていない?――、ペナルティエリアへのスルーパスを通されて、もうひとりのブラジル人に思いきりよく右足を振りぬかれて、ずどんって……。
最後のところでクリアにいった篤人の足にあたって、ボールが跳ね上がってしまったのは不運だったけれど──あれがなければ曽ヶ端が止めていたような気もする──、それよりもシュートを打たれてしまったことのほうが問題だ。最後のところで守っていたのは岩政。そう、おとといワールドカップ本大会の日本代表に選ばれた岩政……。南アフリカであんな守備を披露した日には、国賊扱いだぞ。気をつけてくれないと。
とにかく、結局この1点が決勝点となった。最後はなりふりかまわぬパワープレーで攻め立てたものの、守りを固めてカウンターを狙ってくる相手を崩しきれないまま、今季ACL初黒星を喫した。そしてこれが今大会のラストゲームとなった(僕がアントラーズが負けるのを見るのもこれが今季初)。ガンバもきのう負けて、Jリーグ勢はベスト16で全滅。今年の楽しみがいきなりひとつ減ってしまった。あぁ、ダメージでかい……。
(May 12, 2010)