川崎フロンターレ2-3セレッソ大阪
FUJI XEROX SUPER CUP/2018年2月10日(土)/埼玉スタジアム2002/日本テレビ
ゼロックス杯って例年はJリーグが始まる一週間前に行われていたはずだけれど、今年は来週から始まるACLの日程に配慮したのか、二週間前の開催となった。
今年の対戦カードはフロンターレ対セレッソ。どちらも攻撃力のあるチームどうし、しかも日本代表や五輪代表でおなじみの顔ぶれがずらり。他のチームを応援している者にとっても、なかな興味深い対戦だった。
川崎ではわずか一年でFC東京から出戻った大久保とマリノスを去って非難ごうごうの齋藤学という新戦力が気になるところだけれど、大久保はベンチスタートで後半からの出場。齋藤はまだ怪我が癒えないのか、ベンチにも入っていなかった。あと、故障明けの大島も大久保と同じく後半の頭からの出場で、エウシーニョが不在。
川崎でもうひとつ気になったのは、大久保の投入と同時に中村憲剛を下げてきたこと。でもまぁ、憲剛ももう若くないし、今回は中三日でACLの試合があるから、無理をさせたくなかったんだろうか。
対するC大阪では清武が背番号10をつけているのが目を引いた。あと天皇杯でとても目立っていたソウザがこの日は欠場。なので山村がこの日は本来のポジションであるボランチとしてプレーしていた(でも途中からはまた高めの位置に移動)。
試合はここぞの決定力で上回ったセレッソの勝ち。セレッソのゴールは山口蛍、清武、そしてレッズから移籍してきた途中出場の高木俊幸。蛍は杉本がヘディングで競って落としたボールを豪快に決め、清武は後半早々にカウンターからフリーのチャンスを作ってきっちり決めた。高木の駄目押し弾もカウンターから。どれもとてもきれいなゴールばかりだった。
川崎のゴールは1点目がPK、後半ロスタイムの2点目は大久保(途中出場でもちゃんと結果を出すところがさすが)。PKのあと一時は2-1として反撃ムードが高まったのだけれど、そのあとで3点目を許したのが痛かった。
ゼロックス杯は延長戦がなかったり、交替枠が5名まで認められていたりで、タイトルマッチといいつつ、エキシビジョンマッチ的な雰囲気が否めない大会だけれど、この日は川崎が試合終了間際に大久保のゴールで1点差に追い上げ、最後まで勝利への執念を見せていたこともあって、なかなか見ごたえのあるいい試合になった。
しかしまぁ、どちらもタレントが豊富でやっかいな相手だこと。この両チームとの対戦は今年も難しい試合になりそうで、あまり歓迎したくない。
(Feb 11, 2018)