清水エスパルス0-4鹿島アントラーズ
J1・第25節/2019年9月1日(日)/IAIスタジアム日本平/DAZN
たぶんJ1では初めて?――ひとつ前のACLの広州戦と同じ濃紺のユニフォームで戦ったJ1の清水戦。
ただし同じだったのはユニフォームの色だけ。出場した選手は大きく違っていたし、スコアレスで終わったあの試合と違って、今回は景気よくゴールが決まった。そのうちの1点でも前の試合で決まっていればなぁ……。
この日のスタメンはGKクォン・スンテ、DFが伊東幸敏、ブエノ、犬飼、小池、MFが三竿、名古のダブル・ボランチに、セルジーニョとレアンドロ、そしてツートップが遠藤と上田綺世という布陣。
なんと土居と白崎がベンチにもいない。チョン・スンヒョンもいない。
なぜ?――と最初は疑問に思ったけれど、そのあと中2日でルヴァン杯の浦和戦が控えていることを思い出した。おそらく清水と浦和を比較して、浦和のほうが手強いから、攻撃の中心であるふたりはその試合のために温存すべきと思ったんだろう。
それにしても、ツートップが初スタメンの綺世と遠藤ってのもびっくりだ。でもって遠藤、FWサイドなのに存在感抜群だったし。綺世もPKをもらって2ゴールの大活躍だし。大岩采配、的中しまくりの一戦だった。
得点の内訳は先制点が遠藤。ロングボールでDFの裏へ抜け出して、得意の角度から決めた。ジーコがいうところの「ゴールへのパス」って感じのファイン・ゴールだった。
2点目は綺世がもらったPKをセルジーニョが決めたもの。綺世に蹴らせてあげたいところだけれど、あそこはやっぱチームのトップ・スコアラーに譲らざるをえないか。なまじそのあと2ゴールをあげているだけに、あそこでPKを決めていればハットトリックで大フィーバーだったのに……。惜しい。
綺世のゴールはどちらもヘディング。1点目は右サイドからの永木(途中出場)からのクロス、2点目は左サイドからのクロス。どちらも決めて当然というフリーのチャンスだったけど、おそらくどちらもあそこにポジショニングしている綺世をほめるべきなんだろう。なんにしろ、加入から1ヶ月足らずで3ゴールはすごい。
対する清水もドウグラスを中心にかなりチャンスは作っていたけれど、いかんせん決定力を欠いた。あと、三竿のあきらかなハンドが見逃される不運もあってノーゴールに終わった。後半途中からは、かつてアントラーズでプレーしていたドゥトラが出てきた。おー、そういや日本に戻ってきたってニュースを見た記憶が。なんて懐かしい~。
清水は前回の対戦後にヤン・ヨンソンが成績不振の責任を問われて解任されてしまい、いまは元FC東京の篠田さんが監督を務めていた。北川も海外移籍してしまったし、チョン・テセもいないし、ファン・ソッコはベンチだし。あちらさんもいろいろと大変そうだ。
そうそう、大事なことを忘れていた。この試合でついにウッチーが復帰しました~。わずか10分ちょいの出場だったけれど、シーズン終盤のこの時期に戻ってきてくれたのは心強い。伊東も復帰後これが初スタメンだったし、これで右SBはもう心配要らなさそうだ。――というか、この先、小泉を含めたこの三人をどうやって使うかで、やたらと悩みそうな……。
まあ、なんにしろ、これでルヴァン杯2試合をはさんで、次はいよいよFC東京との首位攻防戦。勝ち点4の差がついているから勝っても首位奪取とはいかないけれど、それでも今シーズンの行方を占う大事な試合だ。必勝よろしく。
(Sep. 01, 2019)