鹿島アントラーズ2-0FC東京
J1・第4節/2025年3月1日(土)14:00~/カシマサッカースタジアム/DAZN
これまで同じ記録を残しているのは、浦和、G大阪、川崎の3チームで、直近の2022年に達成した川崎がその間に3つしか引き分けていないのに対して、アントラーズは11つも引き分けているそうなので、同列で語るのはいささかおこがましい気がするけれど、それでも記録は記録。とりあえずめでたい。
そんな記録を達成したこの日のスタメンは、GK早川、DF濃野、植田、関川、安西、MF樋口、船橋、小池、松村、FWレオ・セアラ、優磨の11人。
途中出場は、師岡、知念、徳田、チャヴリッチ! そしてキム・テヒョンの5人。
中2日のせいか、柴崎が出番なしで終わったのが驚きだった。
対するFC東京は、今年からは松橋力蔵監督のもと、GKに野澤大志ブランドン、最終ラインは木本、森重、岡哲平(23歳)の3バックで、長友を左SWに起用。ボランチには海外から復帰した橋本拳人がいて、二列目に仲川と俵積田。で、引退したディエゴ・オリヴェイラのかわりにワントップに入ったのは、鳥栖から獲得したマルセロ・ヒアンというのが主な選手たちだった。
元鹿島の小泉は途中出場。あと、
試合はほぼ五分な印象で、前半はスコアレス。
とはいえ、仲川のシュートがバーをこすったり、マルセロ・ヒアンのヘディングがポストにあたったり、早川のミスから招いた絶体絶命のピンチを、俵積田のシュートミスで救われたりと、いつ失点してもおかしくないってシーンがいくつかあった。
それでも先制したのは鹿島。66分にセットプレーから植田のヘディングが決まって先制!――かと思ったら、このゴールはVARの介入によりオフサイドの判定を受けて取り消し。でもその5分後には、再びセットプレーの流れから、優磨が森重に足を引っかけられてPKを獲得。これを自身が決めてようやく先制した。
後半ロスタイムの追加点もセットプレーから。樋口の右サイドからのFKに、ニアに切れ込んだ師岡が右足でフリック。これが相手DFに当たってディフレクションでゴールネットを揺らした。オウンゴールだと思ったら、師岡のゴールと認められてラッキーだった。
今季初出場のチャヴリッチは後半34分からの登場。プレー時間は長くなかったけれども、ボールを持ったシーンでは、やはり違いを感じさせてくれた。これからが楽しみだ。
まぁ、その一方で荒木の出番はこの日もなかった。古巣対決だけに本人も出たかっただろうに、なぜに鬼木は荒木を使わないかな……。
そんな荒木とは対照的に、新加入の小池はここまでの全試合にフル出場している。この試合では前半あまり存在感がなかったけれど、それでも後半に惜しいミドルを打つシーンがあったし、途中から濃野と入れ替わって右SBでプレーしたり、確かに攻守に大活躍しているのは間違いない。それにしてもいささか鬼木の信頼が厚すぎる気がする。
(Mar. 03, 2025)