FC東京1ー1鹿島アントラーズ(PK:5ー4)
J1百年構想リーグ・第1節/2026年2月7日(土)/味の素スタジアム/DAZN
いよいよ今年から秋春制に移行することになった2026年のJリーグ。半年の移行期間を埋めるために、東西二リーグに分けて四ヵ月限定で開催される特別大会、J1百年構想リーグの開幕戦!
FC東京との味スタでの対戦ってことで、いつもだとスタジアムに観にゆくのだけれど、今回はちょっとした手違いがあって、一緒にゆく友人との連番のチケットが取れず、もともと寒い時期だし、どうしようかなぁと思っていたこともあって、スタジアム観戦は見合わせてしまった。
そしたらこの日の天候はまさかの雪。テレビで見ているだけで寒かった。スタジアムに集まった三万人超えのお客さんたち(ふくむ友人)えらい。
ということで雪が舞う中でキックオフを迎えたこの試合。
鹿島のスタメンはGKが昨年MVPの早川、4バックは右から濃野、植田、キム・テヒョン、小川、ダブルボランチが三竿と知念、攻撃的MFは右が荒木、左にエウベル、でもってレオ・セアラと鈴木優磨のツートップという布陣。
ベンチ入りは梶川、千田、溝口、小池、柴崎、樋口、林晴己、徳田、チャヴリッチというメンバー。松村は左肩の脱臼の手術をしたとのことで離脱中だった。
対するFC東京の監督はひきつづき松橋力蔵氏。去年の成績が悪かったので解任されるかと思ったら。FC東京のフロント、意外と辛抱強い。
まぁ、監督の手腕はどうだかわからないけれど、GKは韓国代表歴のあるキム・スンギュだし、4バックはアレクサンダー・ショルツと稲村隼翔のCBコンビに、長友、室屋という元代表のSBを擁している。
稲村のことは知らなかったけれど、去年、新潟からセルティックへ移籍するも出番がもらえずに出戻ったそうで、海外スカウトの目に留まるくらいなんだから、いい選手なんだろう。いずれにせよ、4バックは全員海外経験という折り紙つき。
中盤では遠藤渓太や高宇洋がいいアクセントになっていたし、ツートップの長倉とマルセロ・ヒアンのコンビも強力。でもって、ベンチには森重、橋本拳人、仲川らが控えているんだから、選手層も薄くない。
昨シーズンとさほど陣容はかわらないのだから、これで鳴かず飛ばずの成績で終わったというのは、やっぱ監督の問題なのでは?――という気がしてしまった。まぁ、人様のチームのことなので、外野がつべこべいうことでもないのかもしれない。
いずれにせよ、この日のFC東京は悪くなかった。時折ひやりとさせるような攻撃を繰り出してきた。対する鹿島も荒木を中心に、去年よりはスムースにボールがまわるようになったかな?――とか思っていたら、前半のうちに思わぬアクシデントが発生。
ゴール正面で三竿がマルセロ・ヒアンにボールを奪われ、苦しまぎれにユニフォームをひっぱって攻撃機会を阻止したということで、DOGSO(Denying an Obvious Goal Scoring Opportunity)の判定を受けて、一発レッドで退場になってしまう。
三竿、存在感のあるプレーを見せていたので、あそこでの一瞬の油断を見せたのは残念だった。まぁ、本人もさぞや反省しているだろう。
でもマルセロ・ヒアンはやっかいだった。三竿にレッドをもたらしただけでなく、別の場面では止めにいった植田をはねとばし、優磨にもイエローを与えていた。あれで23歳(まじか!)だというんだから恐れ入る。
三竿のレッドに加えて痛かったのは、そのファールで与えた直接FKを遠藤渓太に決められてしまったこと。
リプレイを見ると、ゴール向かって右手の壁の横を突かれている。あそこに蹴られて決められちゃうってのは、GKの指示が足りなかったんじゃなかろうか? この日はキックの精度も低かったし、早川は昨年度MVPらしからぬプレーぶりだった。
そういや、早川がMVPをもらったのはめでたいけれど、その一方で鈴木優磨がベストイレブンにさえ選ばれなかったのは信じがたかった。あれだけ活躍してチームを優勝に導いた立役者を表彰しないなんて、どうなってんだJリーグ。欠席したのがよくなかったの? でもそんな式典への出欠で表彰結果が変わるなんてあり? 今年に限って投票数を公表しなかったりして、選定理由がもやもやして気持ち悪いし、もう来年からはJリーグアワードなんて気にするのはやめようと思ってしまった。以上、やや脱線。
ということで、前半の終わり近くに守備の要というべき二人のミスから先制点を許す苦しい展開だったけれど、不幸中の幸いはその直後に同点にできたこと。失点のわずか2分後には右CKからのこぼれ球をキム・テヒョンが蹴り込んで同点とした。特別大会のチーム初ゴールはキム!
あの場面、FC東京の選手たちは数人が重なってバタバタと倒れてしまい、シュートの瞬間に誰もマークに入っていなかった。東京が勝ちきれない理由はああいうころにあるような気がする。
ということで、前半は1-1で終了。数的にひとり少ない鹿島は後半、優磨を二列目にさげて4ー4ー1のフォーメーションで戦った。途中出場は林、小池、樋口、チャヴリッチの4人。
注目はエウベルと交替で開幕戦デビューを果たした明大卒のルーキー林晴己――なのですが。サブ一番手として起用されるくらいだから、鬼木からの期待は大きいんだろうけれど、残念ながらこの試合ではたいしたインパクトは残せなかった。
対するFC東京でも注目の若手、佐藤龍之介が林と同じく後半18分から出てきてピッチに立った。で、そちらは決して多くない出場時間のあいだに、枠内シュートを3本も打って存在感を見せつけた。なるほど、最近よく名前を聞くだけのことはある(去年岡山でシュートを決められたのを忘れていた)。恐るべし、19歳。
そんなわけで、相手の勢いのあるルーキーの存在などもあって、さすがに数的不利は跳ね返せず。後半は防戦一方になってしまい、でも持ち前の守備力を発揮して相手に得点も許さず、試合は1-1のまま終了。勝敗の行方は、今大会の特別ルールであるPK戦に託された。で、5本すべてを決めたFC東京に対して、鹿島は4本目の小池が止められて決着。初戦は勝ち点1という結果に終わった。
この大会は東西に分かれているため、神戸、広島、大阪勢らとの対戦がない分、鹿島に有利かと思っていたのに、いきなり幸先の悪い滑り出しになってしまった。あーあ。
(Feb. 09, 2026)