Coishikawa Scraps / Football

2026年10月のサッカー

Index

  1. 10/09 ○ 鹿島2-0G大阪 (J1・第9節)
  2. 10/13 ○ ハノイ0-1鹿島 (ACLE・第2節)
  3. 10/17 ○ 鹿島2-0長崎 (J1・第10節)
  4. 10/21 △ 京都2-2鹿島 (J1・第11節)
  5. 10/24 ● 鹿島2-3柏 (J1・第12節)
  6. 10/28 ○ 鹿島3-0浦項 (ACLE・第3節)
  7. 10/31 ○ 鹿島4-1C大阪 (J1・第13節)

鹿島アントラーズ2-0ガンバ大阪

J1・第9節/2026年10月9日(金)19:00/メルカリスタジアム/DAZN

 あいだに代表戦を4試合もはさんだので、およそ3週間ぶりとなったJリーグ。

 ガンバ大阪をホームに迎えてのこの一戦。なんといっても最大のトピックは鈴木優磨の今季初ゴール! それもレオ・セアラとの両エースによるアベック・ゴール!

 守っても5試合ぶりのクリーンシートだったし、最高の形でリーグの再開を迎えることができてなによりだった。

 スタメンは、GK早川、DF広瀬、植田、キム・テヒョン、小川、MF三竿、柴崎、松村、吉田湊海、FW優磨、レオ・セアラの11人。

 4戦連続勝ち星なしという状況での大事なこの一戦に吉田湊海がスタメン出場!――というのでまず、おーっと思った。

 でもってこの吉田の出来がいい。これまでのスタメン出場とは段違いによかった。きょうに限っては、だてにチャヴリッチ、エウベル、徳田という先輩たちにベンチを温めさせてるわけじゃないなって思わせるプレーを見せてくれていた。

 そんな好プレーが結果に結実したのが、前半36分の先制ゴール!――と思ったら。

 VARが介入してオンフィールドレビューが行われた結果、御厨主審がファールの判定を下してノーゴール……。

 確かに吉田が左腕でGK一森を押していたけれどさ。あれくらいの接触は今年のジャッジ基準からすればOKじゃん? フィールド・プレーヤーどうしのファールには甘いのに、相手がGKになったとたんに判定が厳しくなるのは納得がゆかない。

 なんにしろ、この判定により吉田のJ初ゴールはおあずけとなった。

 鹿島に先制点が生まれたのは、そのジャッジのため、6分もあった前半のアディショナル・タイムがそろそろ終わろうというころ。右サイドの広瀬があげたクロスがレオ・セアラの頭にどんぴしゃ! 見事なクロスと圧巻のヘディング。あの位置で広瀬にどフリーでクロスをあげさせたガンバの自業自得という気もした。

 後半に生まれた優磨のゴールはキックオフから15分後。後半は左MFへとポジションを変えていた優磨が、セットプレーの流れから、三竿の落としたショートパスにダイレクトであわせて、ボールをゴールへと流し込んだ。

 あれだけゴールに嫌われていた優磨のシュートが、このときばかりはシュートコースにDF二枚とGKがいたのに、全員をすり抜けて決まるんだから、やっぱ決まるときは決まるもんだよなぁって思った。

 まあなんにしろ、遅ればせながらでもエースの初得点はめでたい。試合後のヒーローインタビューではレオ・セアラに10点差をつけられているから早く追いつかないと、みたいな頼もしいコメントも聞かせてくれていた。そのユーモアのセンスもあっぱれ。有言実行に期待している。

 鹿島の途中出場は、津久井&チャヴリッチ、マテウス・ブエノ&林、徳田の5人。そういや、マテウス・ブエノがスタメンを外れたのは開幕以来初だったので、その点でもおっと思った。まぁ、次節のACLに向けて温存したのかもしれない。

 対するガンバは今期から明神が監督となって、ここまでわずか1勝で降格圏内の18位という苦しい状況にあえいでいる。

 でも、ひさしぶりに観た宇佐美はあいかわらずうまいし――前半のロスタイムにバーをたたいたシュートが決まっていたら、試合はまた違った展開になっていたかも――チームとしての守備意識も高くて、決して出来が悪い感じでもなかった。

 とはいえ、この世界は結果がすべてだからなぁ。先週はヴェルディの城福監督が成績不振の責任を問われて解任されてしまったし、明神がそのあとを追わないで済むといいなと思っている。

 そのほか、ファン・アラーノは去年いっぱいで退団していて、スタメンの外国人はウェルトンというブラジル人ひとりきりだった。ワントップは宮崎から加入したばかりの土信田(としだ)という27歳の選手。この日は特にめだってなkったけれど、ジェバリやヒュメットにベンチを温めさせているのだから、きっといい選手なんだろう。

 あと、宇佐美のプレーを観ていて、なんかヤットっぽくない?――とか思ったら、ガンバのベンチにはその遠藤保仁がいた。すでに2024年には戻ってきていて、この夏からヘッドコーチを務めてんのね(まぁ、だから宇佐美がヤットに似たってことはないんだろうけど)。明神がだめだったら、次はヤットって可能性もあるんだろうな。それはそれで楽しそうだけれど、当面は明神にがんばってもらいたい。

 なんにせよ5試合ぶりの勝利の味は格別だった。ここからの一ヶ月は毎週2試合ずつの過密日程がつづくので、この勢いを大事にして欲しい。

(Oct. 11, 2026)

コンアン・ハノイ0-1鹿島アントラーズ

AFCチャンピオンズリーグエリート・第2節/2026年10月13日(月)21:15/ハンダイ・スタジアム/DAZN

 ニューカッスルに大勝したときに、今回のACLは楽勝じゃんとか思ったのは甘かった。やっぱサッカーはそんなに簡単じゃないってことを知らしめたACLの第2節。ベトナムのコンアン・ハノイとのアウェイでの対戦。

 前のガンバ戦からは中3日だから、スタメンの大幅入れ替えを予想していたんだけれど、鬼木はわずか3人しか替えてこなかった。吉田湊海をエウベルに、柴崎をマテウス・ブエノに、そして広瀬を津久井に替えただけで、あとは一緒。

 つまりツートップは優磨とレオ・セアラという万全の体制。このスタメンを見て、鬼木はこのチームをけっこう警戒しているのかもと思った。でなければ、もっとサブのメンバーにチャンスを与えるだろう。

 果たして。試合はまったくの五分の展開になる。人工芝っぽい硬さだという慣れない芝のせいもあったのかもしれない。序盤からなにそれってパスミスが散見された。

 こちらの出来がいまいちなのに加えて、相手も予想外に強い。

 それもそのはず。スタメンには外国人が3人だけだったけれど――内訳はブラジル人、コロンビア人、オーストラリア人――そのほかにベトナム籍だけれど出身はフランスやチェコという選手が3人いた。つまりふつうのベトナム人は残り5人。でもってその全員がベトナム代表だという。

 過去の記録してみても、日本代表はベトナム相手に楽には勝てていない。そんなベトナム代表の選手たち+多国籍軍からなるハノイは侮れない相手だった。結局前半は押され気味のまま終了。

 その展開をみて、鬼木は後半の頭から、マテウス・ブエノに替えて、柴崎を投入する。

 これで試合の流れが変わった。柴崎が中盤の底でタクトをふるうようになってからは、鹿島が主導権を握れるようになった。さすが頼れるキャプテン。

 でもって後半の16分。そんな柴崎が自身でチャンスメイクをして、右サイドを深くえぐって高速のクロスを蹴り込むと、それがハノイの選手にあたってオウン・ゴールとなり、鹿島が先制~。柴崎の崩しがあまりにきれいだったもんで、オウン・ゴールとはいえ、味方が決めたも同然って満足感があった。

 結局この1点を守り切る形で試合は終了。終盤に相手の枠内シュートを早川が横っ飛びして止めるなんて危ないシーンもあったけれど、なんとか逃げ切って勝ち点3をゲットした。

 途中出場は柴崎のほか、チャヴリッチ、吉田湊海&大森渚生、徳田の計5名。徳田は前日の記者会見にチームを代表して出席していたのに、出場は後半37分からのわずかの時間だけで、ちょっと気の毒だった。

 大森のプレーは初めて観たけれど、柴崎と一緒にFKのポジションについていたのに驚いた。左利きでプレースキック蹴れんのか。なるほど、そりゃ今年はすっかり替えがきかない感じになりつつある小川のバックアッパーにはもってこいだ。

(Oct. 16, 2026)

鹿島アントラーズ2-0V・ファーレン長崎

J1・第10節/2026年10月17日(土)15:00/メルカリスタジアム/DAZN

 去年長崎に加入したピトゥカがようやくカシマスタジアムに凱旋する!――ってんで、現地観戦しようか悩むくらいに楽しみにしていた一戦だったのに……。

 長崎の監督・高木琢也はピトゥカをスタメンで使わず、途中出場もさせなかった。なんてつまらない男なんだ。

 サッカーはしょせんエンタメなんだから観客を楽しませてなんぼでしょうに。しかも鹿島のホームだよ? スタジアムの大半の観客が観たがる選手を使わないでどうする! 開幕戦に16歳の三井寺を起用した、マリノスのコリカの爪の垢を煎じて飲ませたい。

 高木にも森保に通じる生真面目さゆえの融通のきかなさを感じる。どうしたら観客が喜ぶかって視点が決定的に欠けている気がする。監督としての高木には比較的好印象を持っていたんだけれど、この試合で一気にその評価が下落した。もう応援しないぜっ!

 さて、そんな試合のほうはというと。

 序盤にチャヴリッチの活躍で2得点した鹿島がそのまま逃げ切り。下位のクラブからきっちりと勝ち点3を取って、公式戦3連勝を果たした。

 スタメンは早川、津久井、植田、関川、大森、柴崎、マテウス・ブエノ、林、エウベル、レオ・セアラ、チャヴリッチという11人。

 鈴木優磨がベンチスタートだったのと、大森の初スタメン、ひさびさの関川の起用にびっくり。前節のACLとは5人の入れ替え、一週間前のガンバ戦と一緒だったのは、早川、植田、柴崎、レオ・セアラという縦のラインの4人だけだった。なにげに広瀬が2試合連続でベンチを外れているのは、ケガでもしたんだろうか。

 試合が動いたのは開始からわずか18秒。ロングボールを追って敵陣深くに入り込んだチャヴリッチが、大南(今季加入したばかり。その前は海外に行ってたのか!)にうしろから足を蹴られてPKを獲得。あまりに早すぎて、え、まじかって感じのPK獲得だった。これをレオ・セアラが決めてあっけなく鹿島が先制。

 でもって追加点も前半5分。林のアシストから最終ラインの裏をとったチャヴリッチが、切り返して右サイドの深くまで持ち込み、角度のないところからシュートを決めた。相手DFにあたってゴールに入る形で、ちょっと持ちすぎた感はあったけれど、決まってよかった。

 林も鬼木の抜擢がずばり。このアシスト以降も、最後まで精力的に走り回っていて、これまでになく好印象だった。まあ、あとはもう少しゴールへの意識を高く持ってくれればねぇ……。あと一歩かな。これからの成長に期待している。

 ということで、早い時間に2点差をつけたこともあって、その後は無理をしない、のんびりとした試合展開になった。

 終盤には相手のシュートを早川がかろうじて右膝にあててコースをそらして難なきを得たり、マテウス・ジェジスにフリーでの突破を許して、早川の頭上を越すループシュートを打たれ、植田がゴールラインのギリでボールを掻き出すなんて、きわどいシーンもあったものの、それでもなんとかクリーンシートで試合終了。関川スタメンできちんと守り切れてよかった。まぁ、けっこう危なっかしかったけれどねぇ……。

 途中出場は、小川、松村、三竿&優磨、徳田の5人。大森のプレーにとくに問題があったとも思わなかったので、前半だけで小川に替えてしまったのかは疑問。まぁ、これからも過密日程がつづくし、鬼木にもなにか考えがあるんだろう。

 長崎ではずっと金髪のイメージだった山口蛍の髪が黒くなっていた。すっかり年を取って、見た目はちょっと地味になったけれど、でもプレーではキャプテンマークにふさわしい存在感だった。ワントップに入ったジョナタン・ジュニオールにもけっこうシュートを打たれていた。ジョナタンって名前はちょっとかわいい感じだけれど、プレーはかわいくなかった。3バックの一角には、FC東京から育成型期限付き移籍で加入した土肥がいた。

 でもまぁ、この試合については、序盤の2得点と、ピトゥカの出番がなかったことがすべてだ。

(Oct. 20, 2026)

京都サンガFC2-2鹿島アントラーズ

J1・第11節/2026年10月21日(水)/サンガスタジアム by KYOCERA/DAZN

 一昨年の鹿島の監督、帰ってきたランコ・ポポヴィッチひきいる京都サンガとの中3日でのアウェイでの一戦。

 あちらはエースのラファエル・エリアスが離脱中だというから、今回は楽勝かもと思ったら、やっぱそう簡単にはいかない。この試合も予想外の展開をみせる。

 前半16分に自陣のサイドスローからボールを奪われてカウンターを食らい、新井晴樹という選手にシュートを決められて、いきなり1点のビハインド。前半の京都のシュートはそれ1本だったのに、そのまま前半は終了。

 この日は、早川、津久井、植田、キム・テヒョン、小川、マテウス・ブエノ、三竿、松村、吉田湊海、優磨、レオ・セアラという先発メンバーだった。前節から6人も入れ替わっているけれど、まぁ、それは前節のほうがイレギュラーだったってことだ。

 後半頭から鬼木は吉田湊海にかえてチャヴリッチを入れてくる。

 チャヴリッチはこの日もキレキレで、後半15分には見事な同点ゴール!――と思ったら、VARが介入して、その前に津久井がハンドをしていたという判定で取り消し。えー、あれ手に当たってなくない? ちくしょうめ。

 このちょっと前から足をひきずっていたレオ・セアラが、この直後にエウベルと交替してしまう。前半からこちらのシュートが枠をとらえられないシーンが多かったし、ゴラッソは取り消されるし、エースは怪我をしてしまうし、なんか嫌な展開だなぁ……と思っていた悪い流れを変えたのは、この日もキャプテン柴崎だった。

 後半28分に小池とともに彼がピッチに立ってからわずか5分。柴崎のスルーパスを受けた優磨からのクロスにエウベルがあわせて、今度は文句なしの同点弾! パスもトラップもクロスもシュートも文句なしの一撃!

 ただ、そのあと優磨を徳田にかえ、交替カードを使い切って攻め立てるも、なかなかゴールが奪えない。

 あぁ、このまま終わりかと思った後半ロスタイム――。

 マテウス・ブエノが蹴り込んだロングボールに持ち前の駿足を生かして追いついた松村が、相手DFと競り合いながら爪先でシュート!

 最初の一撃はハウス(身長198センチのブラジル人GK)に止められるも、そのこぼれ球に反応した松村は2発目をゴールネットに押し込んだ。

 最後の最後の劇的な逆転ゴール!!!!

 ――と思ったのに。

 まさかその2分後に新井にこの日2点目を決められて同点で終わろうとは……。

 アシストはラグビー選手みたいな体格の加藤拓己という選手(途中で植田と揉めて異種格闘技戦みたいになっていた)。誰だよ、新井とか、加藤とかって――と思ったら、新井はワンシーズンだけとはいえクロアチアでのプレー経験があるし、加藤は鹿島のつくばユース出身じゃん!

 なんてこった。やっぱJリーグはどんなクラブもあなどれん。京都のシュートはたった3本なのに、それで2失点って……。ああ、連覇への道けわし。

 そうそう、この試合では出番がなかったけれど、この日は樋口がベンチ入りしていた。祝・復活! 過密日程だし、出番はすぐ来るだろう。楽しみにしてます。

 とりあえず、いまはレオ・セアラの怪我が長引かないことを祈るばかりだ。

(Oct. 22, 2026)

鹿島アントラーズ2-3柏レイソル

J1・第12節/2026年10月24日(土)15:00/メルカリスタジアム/DAZN

 優勝争いの一角、柏レイソル相手にホームで痛恨の逆転負け……。

 この日のスタメンは、前節からマテウス・ブエノを柴崎に、吉田湊海を林に替え、怪我で離脱したレオ・セアラのところには徳田を入れた形。

 途中出場はチャヴリッチ&小池、マテウス・ブエノ&エウベル、吉田湊海の5人。

 試合は前半途中まではこちらのペースだった。柴崎からのスルーパスを受けた優磨のアシストで徳田がゴールを決めて鹿島が先制したところまではいたって順調。柴崎のパス、優磨のクロス、そして相手DFと競り合いながら、難しい体勢から左足のボレーであわせた徳田、それぞれがあっぱれの先制点だった。徳田はこれが今季初ゴール!

 ところがそのあとがよくない。

 まずは遠藤渓太(知らないうちに移籍していた)のシュートが植田にあたってゴールネットを揺らしてしまった1点目。

 こういったら酷かもしれないけれど、あそこでDFが自分に向かって飛んできたボールをよけようとしちゃ駄目じゃん? それも、よけきれずに体にあたってコースが変わり、ゴールになってしまったんだから、不運だったで済ませてはいけない気がする。

 さらに、そのあと前半ロスタイムに山内日向汰に許した逆転ゴール。あれも駄目でしょう? するっとペナルティエリアへパスを通されてしまった守備の緩さが問題。まぁ、相手のパスとシュートも見事だったのはたしか。でも枚数は足りていたんだから、ちゃんと止めないと。なによりあの時間帯も失点はもってのほかだ。

 山内にはさらに、後半にも1点奪われてしまう。今回は早川が真正面へのシュートをキャッチしそこない、ボールが彼の頭上を越えてゴールネットへころころ……。

 もうこの日の守備はなんなんだって感じだった。自滅した感がすごい。

 その後、後半頭から途中出場したチャヴリッチがゴールに背を向けたまま、来たボールをトリッキーな足さばきでゴールへと流し込んで1点差としたものの――なんか偶然決まっちゃったみたいな印象だったけれど、あれを狙って決めたんならチャッキーは天才だ――反撃は結局そこまで。

 終了間際には、キム・テヒョンが足を痛めてプレーできなくなり、10人で戦うことになってしまったし、この展開で数的不利になったら、もうお手上げだった。この場面では、味方が倒れているにもかかわらず、プレーを切らずに攻めていったところに、チーム全体の余裕のなさが感じられた。仲間が痛がってんだから助けようぜ。

 いやでも、レオ・セアラにつづいて、キム・テヒョンまで怪我で長期離脱を余儀なくされそうなのは厳しいな。次節以降の関川と千田の奮起に期待だ。

 対する柏は、ベンチ入りした全員が日本人だったから、珍しいなと思って調べたら、なと、今季は外国人選手がひとりもいなかった。名前がカタカナなのは監督のリカルド・ロドリゲスだけ。それできっちり上位争いしているのがすごい。神戸も元日本代表の選手を主力として二連覇を果たしたし、ヨーロッパに渡った日本人選手たちも普通に活躍しているし、もはやJリーグは外国人に頼らずとも十分に戦える時代になったのかもしれない。まぁ、とはいえ鹿島のエースはレオ・セアラなわけだけれど。

 それにしても、前節の新井といい、この日の山内といい、今季ここまで1ゴールしか決めてなかった選手たちにいきなり複数ゴールを許すのって、なんなんだろうか。鹿島って昔からそういうのが多い気がする。敵の潜在能力を開花させる栄養素みたいなものがあったりするんじゃなかろうか。

(Oct. 26, 2026)

鹿島アントラーズ3-0浦項スティーラーズ

AFCチャンピオンズリーグエリート・第3節/2026年10月28日(水)19:00/メルカリスタジアム/DAZN(見逃し配信)

 BUMP OF CHICKENのライブとかぶってしまったため、ライブからの帰宅後に、午後十一時半から見逃し配信で観た韓国のクラブとの試合。

 この試合はサプライズが多かった。

 まずはスタメン。早川、広瀬、千田、関川、小川、元砂晏翔仁ウデンバ、マテウス・ブエノ、林、エウベル、徳田、チャヴリッチという顔ぶれで、3日前の柏戦と一緒なのは、早川、小川、林、徳田の4人だけ。このあいだのベトナムでの試合では優磨とレオ・セアラをスタメンで使うガチのスタメンだったのに、今回は韓国勢相手に大胆なローテーションを施してきた。これがひとつ目のサプライズ。

 え、もしかして浦項(ポハン)ってあまり強くないってこと?――という疑問への答えがふたつめの驚き。浦項は5バックで守って、まるで攻めてこなかった。最終的なシュート数がわずか3。うち枠内0。さすがにこの内容では、早川はまったくなにもしていないも同然だった。

 ほんとにこのチームがKリーグの昨年度4位なの?――というか、そもそも韓国勢って4位でACL出れんのかよ!

 まさか韓国サッカーがここまで低迷しているとは思わなかった。でもまぁ、そんな浦項相手に鹿島は前半ノーゴールで終わってしまったわけだけれども。

 三つ目の驚きは、最近不在だったので怪我をしているのかと思っていた広瀬がスタメンで起用されたこと。それでいて、ひさびさに出てきたと思ったら、開始わずか6分で足を痛めて交替になってしまったこと。なんてこった……。

 でも、結局はこの不幸な交替劇が、鹿島に先制点をもたらすことになった。

 後半24分。広瀬と交替で前半の早いうちから途中出場でプレーしていた小池が、右サイドで猛ダッシュしてDFラインの裏へと駆け込みながらボールを要求。これを見逃さなかったマテウス・ブエノからピンポイントのパスが通る。

 小池はこのボールを胸にあてて、そのままゴールへと流し込んだ。見事なパスからの珍妙なゴール!

 さらにその6分後には林のパスを受けたチャヴリッチがシュート! 一度は止められるも、その跳ね返りを二度目のチャンスで自ら押し込んだ。

 この日の相手ならば、さすがにこの2点目で勝負ありだった。

 四つ目のサプライズは、長期離脱余儀なしかと思っていたレオ・セアラがこの試合で早くもベンチ入りして、しかも後半40分からピッチに立ったこと。2-0で勝っている試合で、わざわざ故障明けのレオ・セアラ使うのかよ!――って驚いた。

 おまけは、後半45分にはマテウス・ブエノの移籍後初ゴール!――と思ったら、謎のファールで得点が認められず。いったいどこがファールなんだって思っていたら、VARが介入して判定取り消しで、改めて得点が認められた。なんだったんだ、最初のあの判定? でもまぁ、ゴールが認められてよかった。

 このマテウス・ブエノの初ゴール取り消し判定がこの日の最後のサプライズだった。

 途中出場は、小池、優磨、柴崎&松村、レオ・セアラの5人。優磨は後半の頭から、柴崎らは途中からの出場だった。小池の先制点は柴崎たちがピッチに立った5分後だった。交替でさがった元砂もよかったけれど、やっぱ今年は柴崎がいるのといないのでは、まるでチームの雰囲気が違う気がする。

 初めて見た千田のプレーも、なかなか好印象だった。彼と関川のコンビでのクリーンシート達成が今後に向けて明るい材料になるといいなと思う。

(Oct. 31, 2026)

鹿島アントラーズ4-1セレッソ大阪

J1・第13節/2026年10月31日(土)15:00/メルカリスタジアム/DAZN

 樋口が今季初出場!――ってんで、スタメン表を見ていきなり盛り上がった。

 そんなこの日のスタメンは、早川、津久井、植田、関川、小川、樋口、マテウス・ブエノ、松村、エウベル、レオ・セアラ、優磨の11人。途中出場は、柴崎&チャヴリッチ、三竿&林、松本遥翔(はると)の5人だった。

 広瀬の故障を受けてのことだと思うけれど、二日前にレンタル先の富山から呼び戻したばかりの松本を、途中出場でのわずかな時間といえ起用したのも意外だった。ここからは総力戦だっていう鬼木の意思が伝わってくる采配だった。

 試合は前半14分に早くも動く。松村のスルーパスからエウベルが相手DFの裏をついて冷静にシュートを決めた。

 対するセレッソはスペイン人の新監督パブロ・マチンのもと、ここ7試合連続勝ち星なしと苦戦を強いられている。この試合でも先制を許す苦しい展開になったと思ったら、さらに追い打ちで、そのすぐあと、スタメン出場してボランチとしてプレーしていた香川が足首を傷めて途中交替を余儀なくされてしまう。

 田中駿汰と香川のダブルボランチっておもしろそうだよなって思っていたのに、わずか20分しか観れないとは。お気の毒さまとしかいいようがない。

 で、香川が交替してすぐに鹿島が追加点を奪う。樋口のCKから優磨が折り返したボールをエウベルが頭で押し込んだ。あっという間に2-0。

 でも、これは楽勝かと思ったその3分後に、ルーカス・フェルナンデスの斜めのクロスに、190cmのコロンビア人FW、パブロ・サバックが頭であわせてセレッソが1点返す。この時間帯からしばらくはセレッソ・ペースだった。

 でもその10分後には、ふたたび鹿島が突き放す。相手の虚を突いたサイドスローからの素早いリスタートで、優磨が右サイドの深くから折り返したボールにマテウス・ブエノがあわせた。このところブエノが得点に絡むプレーが増えて、喜ばしい限りだ。

 ということで、リードを2点に戻して前半を終了。

 後半25分には途中出場のチャヴリッチがカウンターからのロングボールに反応。3バックの真ん中でプレーしていた鷹啄(たかはし)トラビスが目測を誤ってクリアミスしたボールを奪ってドリブルで独走。GK中村航輔との1対1を冷静なループで決めてみせた。このところのチャヴリッチは絶好調だ。まさにスーパーサブ。

 ということで、本日のゴール劇場はこれにて幕。スタッツだけみれば、シュート数も同じ、ボール保持率も五分で、差が出たのはCKの数くらいなんだけれど、スコアは4-1という予想外の快勝劇だった。3点差をつけて勝ったのは今季初だ。

 過密日程の中、ここ5試合はずっとホームだったのもラッキーだった。ここからはアウェイでのACL、意外な好調さでまさかの首位にたつFC東京との味スタ戦と、難しい試合がつづく。次週は前半戦の正念場だ。

(Nov. 02, 2026)