オランダ2-2日本
2026年6月15日(月)5:00~(日本時間)/ダラス・スタジアム/NHK
ワールドカップの開幕から3日目。4年ぶりに日本代表の試合を観た。
森保が監督を辞めるまでは観ないつもりだったけれど、そうなると今回のW杯をいっさい観ないか、もしくは観るけど日本の試合はスルーするかって、なにそれな選択になってしまう。せっかくDAZNと契約していて、全試合リアルタイムで観られるのだから、もうつべこべいわずに観ることにしました。親善試合じゃなければ、森保采配もそれほどストレスにならないだろうし。この4年間でどれだけ日本代表が進歩したのか、お手並み拝見とゆこうと思う。
ただし。今回の大会は北中米が舞台で、試合は真夜中から午前中が主体だから、ふつうに9時5時で働いている六十近い身としては、さすがに午前1時とか4時とかの試合を観たり、感想を書いたりするのはきびしい。なので今回は観やすい時間にやっている試合だけ適当に観て、日本代表以外の試合は感想も書かないことに決めました。
ということで、午前4時からだった開幕戦のメキシコ-南アフリカ戦もパス。1998年に初めてW杯を観て以来、開幕戦をスルーしたのは初めてだ。ちょっぴり残念な気がしなくもないけれど、まぁこれも寄る年波のせいと諦めて、適度な温度感でW杯とつきあってゆこうと思います。
さて、ということで、2026年FIFAワールドカップの日本代表の初戦。対戦相手はグループ一の強豪オランダ。
優勝を狙うと大言壮語する森保がこの試合に選んだイレブンは、GKが鈴木彩艶、DFが3バックで渡辺剛、谷口彰悟、伊藤洋輝、ウィングバックは右が堂安律で、左が中村敬斗、ダブルボランチは佐野海舟と鎌田大地、シャドーに久保建英と前田大然、そして上田綺世のワントップという布陣だった。
試合の3日前にキャプテンの遠藤航が離脱するというハプニングがあって、かわりに板倉がキャプテンを務めると聞いていたのに、その板倉はまさかのベンチ。故障明けの富安のスタメン起用も避けたので、3バックは意外性のある顔ぶれになった。
もしかして、ずっと日本代表を観てきた人たちにとっては、それほど意外じゃないんだろうか? 。少なくても前大会が終わった時点で「次の大会は、渡辺、谷口、伊藤の3バックで戦いますよ」なんていわれたら、「なにいってんの?」って思ったと思う。
鹿島サポとしては、上田綺世と佐野海舟がスタメン起用されているのがポイント。試合を観ようと思った要因のひとつはこのふたりの出場が予想されていたからだし。元鹿島のふたりが世界とどう渡りあうのかは当然気になる。
まぁ、とはいえ、結果はふたりともぼちぼちだった。綺世は惜しいシュートが1本あったけれど、目立ったのはそのシーンだけだったし、海舟も二、三、彼らしいボール奪取と巧みなボールさばきを見せるシーンがあったものの、正直そこまで特別でもなかった。
僕は森保が守田を招集せず、コンディションが計算できない遠藤を呼んでドタキャンしたのは海舟がいればひとりで十分だと考えたためだと踏んでいるのだけれど、この日くらいの出来だとスタメンに定着できるかは微妙な気がした。ただ、守備力が軸のボランチってほかにいないんだよなぁ……。海舟がけがしたら森保はどうする気なんだか。
そのほかだと綺世と前田大然を併用してきたのがいささか意外だったけれど、FIFAの公式サイトだと大然はMFになっているので、今回は最初からFWの扱いではないのかもしれない。
ちなみに代表発表時にFWとMFを区別しない曖昧さも僕が森保を嫌いな要因のひとつ。試合当日のメンバー表ではポジションを明記する必要があるんだろうから、それなら最初から男らしく、はっきりしとけよなぁって思う。
森保の嫌いなところをあげつらっていると、それだけで原稿用紙十枚くらい書けちゃいそうなので、ひとまずこれくらいにしとく。
まぁ、4年ぶりの代表戦ではあったけれど、その間も試合結果はニュース等で追っていたし、前大会にはいなかった彩艶、渡辺剛、海舟のプレーはJリーグで観ていたので、プレースタイルに馴染みがないのは中村敬斗だけだった。その中村の活躍もニュースで漏れ聞いていたし、そういう意味では意外性があったのは3バックの顔ぶれだけという印象の今回の日本代表だった。
あ、あと途中出場の塩貝。彼はまったく知らなかった。最後に出てきて、プレータイムも10分程度だったから、どんな選手かまったくわからず。その他の途中出場は、伊東純也、富安、小川航基、菅原の計5名だった。
今大会は、スローインは5秒以内じゃないといけないとか、選手交替には10秒以上かけちゃいけないとか、いろいろ細かいルール変更がある。運営上のルールでも、国歌斉唱はスタメンだけではなくベンチ入り全員でするとか、暑さ対策のため、試合の途中に給水タイムを取るというのがある。
給水タイムは「ハイドレーション・ブレイク」というそうだけど、わざわざそんな文字数使ってカタカナ英語にしなくてもいいじゃんって個人的には思う。そもそもこの日は気温20度とかだったらしいので、それだったら中断をはさむ必要がないんじゃって気がするけれど、試合ごとに取ったり取らなかったりだと不公平だし、理由もわかりにくいから、一律ブレイク入れましょうってことなのか。いろいろ面倒くさい世の中だ。
こういう試合内容に関係のないどうでもいい話って、いままでだと日本代表以外の試合を観て書いていたと思うんだけれど、今回は日本の試合しか書かないので、どうにも無駄話が増えてしまう。いけません。
さて、肝心の日本代表の初戦がどうだったかというと――。
正直、スコアレスで終わった前半はどんなだったか記憶にない。午前5時に起床してすぐ観始めたので、まだ頭が働いてなかったのかもしれない。
試合が動いたのは後半5分。オランダのキャプテン、ファンダイクにセットプレーの流れからヘディングを決められてしまう。高さに負けたとかいうんではなく、単純にマークがずれていただけって失点。
でもその7分後には日本代表にも同点弾が生まれる。決めたのは中村敬斗。思い切りのいい見事なシュートだった。彼はいい選手だなって思った。
でもせっかく追いついたのに、それから10分もせずにまた失点してしまったのがいただけない。
決めたのは、でかい選手ばかりのオランダにあって、身長が僕と変わらないサマーフィルという小柄な黒人の選手。ペナルティエリアの右からの豪快な一発。シュートコースに日本の選手が複数いたのに、あっさりとゴールネットに突き刺さってしまって、なにそれって感じだった。1点目の失点もけっこうイージーな感じだったし、今回の代表って守備がよくなくない?
まぁ、3バックには急造感があるし、ウィングバックが堂安と中村で、ボランチに鎌田を起用しているって時点で、かなり攻撃的ではあるから、致し方ないのかもしれないけど。でもこの日みたいな失点をしていたんでは、優勝なんてとんだ笑い話だろう。
森保で不思議なのは、そのあとの選手交替。1点負けている状況で、なぜ富安と菅原を投入する? 菅原なんて堂安との交替だよ? 得点が必要なのに攻撃力下げてどうする――と思ったのだけれど。
その二人と一緒に入った小川航基がセットプレーからヘディングを決めて同点に追いついちゃうんだからびっくりだよ。もうわけわかんない。森保采配、ミラクルすぎる。
小川が喜びを爆発させてゴールパフォーマンスを見せたので、誰もが小川のゴールだと思ったこの場面。シュートコースにいた鎌田の頭にあたっていたので、記録は鎌田のゴールになったのもお笑い種。鎌田、ごっつぁんゴール過ぎる。W杯初ゴールを奪われた小川はお気の毒さま。触んなよなぁ、鎌田。
ちなみにこの得点シーンでCKを蹴ったのは伊東純也だった。後半に入って日本の攻撃が活性化したのは彼が出てきたからじゃないかって気がするし、森保ジャパンの最重要選手は、じつは久保でも堂安でもなく伊東だろうって状況は、4年前と少しも変わっていない気がする。
ということで、今大会も伊東純也をどう使うかが、日本代表の命運を分けると見た。
(Jun. 19, 2026)