Coishikawa Scraps / Football

2026年8月のサッカー

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  1. 08/07 ○ 横浜FM3-4鹿島 (J1・第1節)
  2. 08/14 ○ 鹿島2-1名古屋 (J1・第2節)
  3. 08/22 ○ 鹿島3-2福岡 (J1・第3節)
  4. 08/29 ○ 東京V0-2鹿島 (J1・第4節)

横浜F・マリノス3-4鹿島アントラーズ

J1・第1節/2026年8月7日(金)19:30/MUFGスタジアム/DAZN・フジテレビ

 ついに秋春制に移行したJリーグ、真夏の八月の新シーズン開幕!

 会場はMUFGスタジアムこと国立競技場。対戦相手はオーストラリア人の新監督スティーヴ・コリカ率いるF・マリノス。

 シーズン以降フィーバーで、金曜の夜なのに、観客数63,960人で歴代最多を記録したというこの試合。

 24年ぶりにゴールデンタイムの全国地上波放送もあるというので、せっかくだからその放送を観ようと思ったのだけれど、試合が始まるまでのCMやジョン・カビラのナレーションがうるさくて、つい観慣れたDAZNに戻ってしまった。DAZNもCMは入るけど、視聴率を気にしていない分、余計な演出や煽りがないのがいい。

 でも前半の途中にタブレットで地上波とDAZNを比較したら、DAZNはタイムラグがあって、ずいぶんと映像が遅れていた。だったらばと後半からは地上波で観て、放送終了後に監督のインタビューとか見たくて、ふたたびDAZNに戻るという。そんな落ち着かないテレビ観戦となった開幕戦だった。

 さて、この新シーズンまでの準備期間にアントラーズでは、荒木、濃野、知念、師岡、船橋、溝口が移籍していなくなった。かわりに加わったのはマテウス・ブエノ、ヤン・マテウスと、出戻りの広瀬。でもって安西、樋口のふたりがシーズン前に怪我をして長期離脱中という状況。

 流出六名+故障者二名に対して、新加入はわずか三名。単純に人数だけでプラマイを考えればマイナスだ。百年構想リーグを前年とほとんど変わらないメンツで戦ったのは、このタイミングでの大型補強を考えてのことかと思っていたけれど、そうでもなかったらしい。

 でもまぁ、補強した選手たちは即戦力として十分だし――広瀬もなんだかけっこう頼もしくなった気がする――そもそもいまの鹿島には徳田誉や吉田湊海(みなと)、元砂晏翔仁(アントニ)ウデンバら、ユース世代の日本代表で主力を務めている十代の注目株が多い。今シーズンは彼らに出場機会を与えるためにも、補強を最小限にとどめたのではと思っている――というか、そうであって欲しいなと思っている。

 はたして、この開幕戦、アントラーズのスタメンを飾ったのは、GK早川、DF広瀬、植田、関川、小川、ダブル・ボランチが三竿とマテウス・ブエノ、攻撃的MFは左がヤン・マテウス、右が吉田湊海、でもって優磨とレオ・セアラのツートップという布陣だった。

 期待通り、吉田湊海がプロ初のスタメン出場!――と盛り上がったのもつかのま。

 予想外の活躍を見せたのは、彼よりなお若い若干16歳でF・マリノスの開幕スタメンに抜擢された三井寺眞(みいでらしん)だった。

 この若者にいきなり開始6分で先制ゴールを決められてしまう。さらにはトリッキーで技ありなトラップから2点目の起点にもなる。

 16歳って、高校一年生だよ?

 なのになに、三井寺のあの高校生らしからぬフィジカルと落ち着いたプレーは? 見た目も吉田よりも大人っぽいし。いやはや、末恐ろしい。

 対する吉田湊海は、ときたまセンスのよさを感じさせるプレーはあったものの、あまり有効にはゲームに絡めず。残念ながら前半だけでお役御免となった。まぁ、これが最初で最後のチャンスってことはないだろうから、これでめげずにがんばって欲しい。

 そんな注目の若者以外だと、マリノスには移籍した知念がいたのもポイント。先制点は彼が持ち味のデュエルの強さを発揮して、優磨からボールを奪い取ったのが起点だったし、いやはや、知念、敵にするとやっかいだわ。

 そのほか、マリノスは喜田やクルークスがベンチスタートってところに選手層の厚さを感じさせた。先制点をアシストした近藤友喜(ともき)、2点目で見事なダイレクト・クロスを入れた天野、それにピンポイントであわせた谷村、このスリートップに、最終ラインで存在感を放ったキニョーネスあたりが好印象だった。とくにチーム最年長でキャプテンをつとめる天野はあいかわらず鹿島との相性がよくて困りものだった。

 マリノスがなぜオーストラリア人監督にこだわっているのか知らないけれど、この試合を観る限り、今回のコリカという人もどうやら手腕は確かっぽい。まぁ、逆転を許した終盤のゲームマネージメントには若干疑問が残ったけれど、それまでの出来は文句なしだった。

 試合は三井寺に先制されたあと、小川の絶妙なFKからレオ・セアラが同点ゴールを決めて、鹿島が一度は試合を振り出しに戻したものの、そのあとすぐに谷村にゴールを決められてまたもや引き離され、後半に入ってふたたび谷村に追加点を許して、1-3とされてしまう。

 さすがにこの時点で勝負ありかと思った。

 この日の3失点はどれも球際が緩かったというか、プレーが軽かった。百年構想リーグでヴィッセルに5失点したときもそうだったけれど、どうにも植田と関川のペアが、今年はいまだ、まともに機能していない気がする。

 関川には次世代の大黒柱として成長してもらわないと困るんだけどなぁ……。いまの感じだと安心して最終ラインを任せられない。少なくてもキム・テヒョンにベンチを温めさせておいていい状態ではないように思えた。

 とにかく2点のビハインドを負い、これはもう負けかと思った試合の流れが変わったのは、そのあとのことだった。

 具体的には、マテウス・ブエノとヤン・マテウスの両マテウスに替わって、柴崎と林晴己が出てきてから。マリノスもその直後に四人を一気に入れ替えたことで、両チームの勢力図が大きく書き替わった。

 追撃の狼煙となった鹿島の2点目のゴールは、後半から吉田に替わって出場していた松村のクロスから。これにあわせた優磨のジャンピング・ヘッドはポストを叩くものの、その跳ね返りにレオ・セアラが詰めていた。松村も優磨もレオもナイス!

 それが後半36分。そのあと、残り5分という時間帯に、鬼木が最後のカードを切って投入したのは徳田とチャヴリッチだった。でもって、交替で下がったのは――。

 なんと両SBの小川と広瀬とくる。

 え、なにそれ?

 この予想外の交替策からあとは、松村と林をSBにコンバートした超攻撃的な布陣になった。それって守備的に大丈夫なの?――と思ったものの、その時間帯になると、すでにマリノスでは足をつる選手が続出していたから、もやは相手のサイド攻撃を気にする必要はないという判断だったのかもしれない。やっぱ夏場の開幕戦は、選手にはきつかったんじゃなかろうか。まぁ、鹿島の選手たちは最後まで元気だったけど。

 いずれにせよ、この思い切りのいい特攻策がみごとに実を結ぶ。

 徳田らがピッチに立ったわずか1分後。ふたたび松村のクロスに優磨が頭であわせて、またもやポストに嫌われる場面があり(なぜそう何度も)、今度はそのこぼれ球を徳田が押し込んでついに同点!!

 ――と喜んだのもつかの間。このゴールはVARでオフサイドの判定を受けて取り消されてしまった。

 あぁ、これはさすがに詰んだか……と思った試合は、でもまだ終わっていなかった。

 ロスタイムに入って4分。優磨が打った惜しいシュートがマリノスの新GKルベン・ブランコ(Fromスペイン)に止められ、あぁ、きょうの優磨はとことんゴールに嫌われているなぁ……と頭をかかえたあとに――。

 リプレイで優磨のシュートが途中出場のクルークスの右手をかすめているシーンが映し出される。

 いやいやいや、これはハンドじゃん!

 果たしてVARの介入によりオンフィールドレビューでファールが認められて、鹿島が土壇場でPK獲得!

 このPKを蹴ったのが、ハットトリックの可能性があったレオ・セアラでも、ハンドを誘った優磨でもなく、途中出場のチャヴリッチというのがふるっていた。今年は全員でタイトルを獲りにゆくぞというチームとしての意思表明なのかなと思った。

 チャヴリッチがこのPKをしっかりと決めてついに同点――。

 試合はそれで終わらなかった。

 11分という長いアディショナルタイムに、PKでの中断時間を加えたため、試合時間がすでに101分を越えた最後の最後。

 CKの流れから柴崎が蹴り込んだ絶妙のスルーパスにチャヴリッチが反応して、GKとの一対一を股抜きで決めて、ついに大・逆・転~!! つねに劣勢だった試合を最後の最後でひっくり返した。

 いやぁ、すげーわ。僕は33年前のJリーグの開幕戦で、鹿島がジーコのハットトリックを含む5得点で勝つのを観て、よしこのチームを応援しようと思ったわけだけれど、同じようにこの試合を観たことがきっかけで鹿島のサポーターになる人がいてもおかしくないよなって思うような劇的な試合だった。3失点はいただけなかったけれど、試合自体は文句なしのおもしろさだった。

 いやぁ、ほんとたまらない。やっぱ俺らにはワールドカップよりもJリーグだよなぁって思った。

(Aug. 10, 2026)

鹿島アントラーズ2-1名古屋グランパス

J1・第2節/2026年8月15日(土)18:00/メルカリスタジアム/DAZN

 前節は勝ちこそしたけれど、決して出来はよくなかった。ぎりぎりでの勝利だったし、なにより3失点はいただけない。

 その試合を受けて、鬼木がいかにチームを修正してくるかが注目だったこの第2節。ホームでの開幕戦で鬼木が選んだスタメンは、なんと前節と同じだった。

 スタメンがあるかと思っていた2得点のチャヴリッチ、決勝ゴールを演出した柴崎はひきつづきベンチスタート。替えるかと思っていた吉田湊海と関川はそのままスタメン。このメンバーが現時点でのベストだと判断したのだから、たった一試合のよしあしだけで選手を入れ替えるのは時期尚早だってことなんだろうか。

 まぁ、実際にこの試合での失点はオウンゴールみたいな1点だけだったし、守備的な面は改善されていたような気がする。とはいえ、相手は清水相手の開幕戦を無得点で負けたグランパスなので、この一戦でもって結果オーライとは言い切れない。

 名古屋の監督は今年からミハイロ・ペトロヴィッチ。なのでフォーメーションは当然のごとく3バックで、長谷川健太のころとほとんど変わらない印象だった。

 この日はマテウス・カストロがベンチスタートだったせいか、あまり攻撃が活性化することもなく、和泉や稲垣がスタメンでがんばっていたし、ワントップの山岸のシュートがポストを叩くシーンこそあったけれど、前半で惜しかったのはそれくらい。あと、シュミット・ダニエルがまたもや離脱中で(けが多すぎん?)、ゴールマウスはピサノ・アレックス幸冬堀尾(こうとほりお)という二十の選手が守っていた。後半途中から浅野弟や永井も出てきたけれど、特別印象に残るシーンはなかった。

 試合は前半22分に鹿島が先制。ヤン・マテウスがドリブルで中央から左に流れながら、右サイドで抜け出したレオ・セアラに見事なラスト・パス。レオはこれをジャンピング・ヘッドでどかんと決めた。あの角度のヘディングをあんなパワーでゴールへたたき込めるのって、日本ではレオ・セアラくらいじゃなかろうか。すげー。

 移籍後2試合目にして早くも結果を出したヤン・マテウスだったけれど、この試合では前半の終わり頃に足を痛めて、松村と交替となってしまった。無事を祈る。

 あと吉田湊海はこの日も前半だけで交替させられ、後半からは林が出てきた。

 後半9分には原輝綺のシュート(だったのかな?)をマテウス・カステロに決められた――のかと思ったら違った。その前に植田が触っていた。クリアボールがそのままネットを揺らしてしまったのでオウンゴールだと思ったら、なぜだか原のゴールってことになった。

 同点後に鬼木はマテウス・ブエノとレオ・セアラに替えて柴崎、チャヴリッチを投入。さらに試合終了間際には優磨をさげて徳田を入れた。いまだ同点の場面で優磨とレオ・セアラの両エースを下げてしまったのにはちょっと驚いた。

 同点にされて以降も何度かチャンスはあったものの決めきれず。これはドローで終わりかと思った後半ロスタイム。試合も残りあとワンプレーって時間帯に、この日もドラマが待ち受けていた。

 CKからの跳ね返りを拾った小川が、狙うともなく蹴り込んだシュートが、ゴール前の密集地帯で相手DFを背負っていた関川の右足にあたって、名古屋のゴールへと転がり込む。

 えっ?――って。

 あまりのあっけなさに唖然としてしまうような決勝ゴールだった。

 最後の最後に交通事故みたいな形で勝ち点1を失った名古屋が気の毒すぎて素直に喜べなかった。

(Aug. 17, 2026)

鹿島アントラーズ3-2アビスパ福岡

J1・第3節/2026年8月22日(土)18:00/メルカリスタジアム/DAZN

 第1節の知念につづき、この第3節では師岡が敵の主力として登場。

 スタメンには師岡のほかにも奈良がいて、後半途中からは名古も出てきた。そんな元チームメイトたくさんなアビスパ福岡とのホームでの一戦。

 今大会の福岡の監督は、J1での指導歴はこれが初という塚原真也という人。

 対する鹿島の鬼木は、いうまでもなくJリーグ一の優勝回数を誇る名将だ。監督の経験値だけでいえば、戦う前から勝負はついている――なんて風に簡単にはいかないのがJリーグ。この試合も決して楽な展開にはならなかった。

 鹿島はこの試合、柴崎を今季初めてスタメン起用して、マテウス・ブエノとコンビを組ませる攻撃的なフォーメーションを取ってきた。あとは前節で怪我をしたヤン・マテウスのかわりに松村が左サイドに入り、吉田湊海を二列目の左へ下げて、レオ・シルバと優磨のツートップという形。

 柴崎も松村もここまで途中出場だけとはいえ、毎試合とてもいいプレーをしていたので、このふたりがスタメン出場したこの試合は最初から期待大だった。

 とはいえ、鹿島の先制点は、そんなふたりの活躍とは関係なし。

 前半30分、小川の右サイドからのFK。直接狙えるんじゃないかと思ったこのシーンで、やはり小川は直接ゴールを狙ってきた。しかしシュートは若干コースがあまく、福岡のGK永石に弾かれてしまう。ただその弾いた先でゴールへ向かっていた奈良に当たったボールが、福岡のゴールネットに突き刺さった。

 前節の決勝ゴールにつづき、またもや、えっ?――ってあっけにとられてしまうような先制点。

 でもその1点のリードをこの日も鹿島は守り切れない。前半の終わり近くに自陣の右サイドでボールを奪われたところからゴール前まで運ばれてシュートを打たれ、一度は早川が止めたこのシュートのこぼれ球を師岡に決められた。

 師岡、そんな恩返しはいらないぜっ。

 この場面、福岡の攻撃の起点となったのは、マテウス・ブエノが右サイドライン際で倒れそうになりながら、無理して残したボールを奪われたところからだった。ブエノもそこは無理する場面じゃなかろう。セーフティにボールを出そうぜぇ。

 ということで、前半は1-1のドローで終了。

 この日はハーフタイムでの選手交替はなく、吉田湊海は今季初めて後半に入ってもピッチに立っていた。

 交替したのは後半13分過ぎ。鬼木は吉田とブエノをさげて、チャヴリッチと三竿を投入する。でもってチャヴリッチを右に入れて、松村を左に移動させる。

 この交替がものをいった。

 交替からわずか2分。チャヴリッチが起点となって、柴崎が左サイドへ展開したパスを受けた松村がドリブルで攻めあがって、グラウンダーのクロスを入れる。

 その先に待っていたのはフリーのレオ・セアラ。昨年度の得点王がこれほどの好機を逃すはずがない。見事な連携と崩しからの理想的な追加点だった。

 さらにはその2分後には広瀬からのロングボールに抜け出した優磨がワンタッチのヒールパスでチャヴリッチのゴールをお膳立て。チャッキーは右足のアウトサイドでこつんとシュートを打つ技ありの一発で相手を突き放した。

 そのあとに福岡のCKがオウンゴールを誘発して、再び1点差とされる危なっかしい試合運びになってしまい、シュート数でも相手に打ち負ける厳しい内容ではあったけれど、とりあえずそのまま逃げ切って開幕3連勝を飾れてなによりだった。

 最後は柴崎にかえて津久井をボランチ起用したり、小池も広瀬にかわって今季初出場を果たしたりと、興味深い交替劇もあったものの、わけあって終盤は試合に集中しきれなかったので、彼らがどんなプレーをしていたかはわからない。申し訳ない。

(Aug. 24, 2026)

東京ヴェルディ0-2鹿島アントラーズ

J1・第4節/2026年8月29日(土)19:00/味の素スタジアム/DAZN

 開幕4連勝! そして初のクリーンシート!

 ――とはいえ、対するヴェルディはここまで2分1敗と勝ち星がなく、19位に沈んでいる。攻守の要であるキャプテンの森田が故障明けで、今季はこれがリーグ戦初出場だというから、その影響もあったのかもしれない。

 で、この試合でようやくキャプテンが復帰!――と喜んだのもつかの間。その森田が前半の終わりにまた足を痛めて交替になってしまった。

 一方で百年構想リーグは故障で欠場していたGKのマテウスが復帰して、ファインセーブを連発していたものの、さすがにそれだけでは勝てない。ここまで4試合で2得点ではねぇ。城福体制5年目のヴェルディは序盤から苦しい戦いを強いられている。

 さらに厳しいことに、今週は水曜日に天皇杯の2回戦があったので、この試合はどちらにとっても中2日だった。両チームともに天皇杯はスタメンを全員入れ替えて臨んだようなので、意外と影響は少なかったのかもしれないけれど、でもやっぱこの時期の中2日はハードだよねぇ。来月にはACLも始まるしなぁ。みなさん、身体には十分に気をつけてがんばってください。

 さて、そんなわけでチーム状況がいまいちなヴェルディとのアウェイでの一戦。

 鹿島のスタメンは、前節のメンバーから吉田湊海を外して、かわりにエウベルを入れた形だった。

 天皇杯でスタメンだった34歳のエウベルを中2日で起用?

 ――と、多くの人が疑問に思っただろうこの鬼木采配がズバッとはまる。

 前半43分の先制点は、そんなエウベルの左サイドでのドリブル突破から生まれた。見事な体の使い方で、相手DFをするっとかわしてドリブルで駆け上がると、中央から左サイドへと斜めに切れ込んだレオ・セアラに絶妙なスルーパスを通す。

 レオはこれをしっかりと見極め、ゴールを見もせずにワンタッチでドカンと左足を振りぬいた。ニアサイドをぶち抜く豪快な先制弾! エウベルのプレーも見事だったけれど、レオ・セアラがさらにすごかった。

 さらに1-0で折り返した後半は、わずか5分で追加点。小川の左CKから植田がヘディングで折り返した先にいたレオ・セアラが、斜めうしろからきたボールを右足のインサイドでかき込むようにゴールへと流し込んだ。わぉ。いまのレオ・セアラにはボールがスローモーションで見えてんじゃないだろうか。すごすぎる。

 ということで、いまのヴェルディ相手ならば、この2点で勝負あり。その後に、三竿、チャヴリッチ、林、津久井、吉田湊海、元砂晏翔仁(もとすなアントニ)ウデンバの6人を投入して、危なげなく逃げ切った。

 元砂はこれがJ1デビューだったけれど、17歳とは思えない落ち着いたプレーぶりだった。最近のJリーグには末恐ろしい十代がたくさんいるわ。

 ちなみに交替が6人だったのは、後半途中で交替した染野が脳しんとうによるものだったからだそうだ。なんかぼうっと観ていたせいで、6人も交替していたのに気がついていなかった。お粗末きわまりなし。

 ちなみに今年のヴェルディには染野、林のほかに、レンタル移籍した溝口もいるのだけれど、この日はベンチ外だった。やっぱレンタルだから鹿島戦には出場できない契約になっているらしい。どうせならば溝口のプレーも見たかったな。残念。

(Sep. 1, 2026)