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ボードウォーク・エンパイア３

スティーヴ・ブシェミ、ケリー・マクドナルド／2012年／アメリカ／WOWOW録画

　『ボードウォーク・エンパイア』の３シーズン目。
　前のシーズンを観終ったあとには、もうつづきは観なくても後悔しないかなと思ったこのドラマだけれど、いざ観てみたら、今回もとてもおもしろかった。
　前回でアトランティック・シティにおける身内のごたごたに蹴りがついたため、今シーズンからは外との抗争がメインになる。その火付け役になるのが、新キャラのジップ・ロゼッティ（ボビー・カナヴェイル）。今シーズンはこのキャラも顔も濃くて切れやすいイタリア系マフィアの暴走男を中心に展開してゆく。ナッキーの弟、イーライ（シェー・ウィガム）がなにげに存在感を増し始めたのも、いい感じで気にかかる。
　そのほか、密造酒取締官からアイロンのセールスマンに身をやつしたヴァン・オルデン（マイケル・シャノン）の転落の歴史とか、マーガレットとオーウェン（チャーリー・コックス）の不倫の顛末、半面損傷の殺し屋リチャード・ハロウ（ジャック・ヒューストン）の恋愛話、ジミーの母親ジリアン（グレッチェン・モル）の娼館経営にまつわるなんやかや、カポネ（スティーヴン・グラハム）の台頭など、サブエピソードもてんこ盛り。
　３シーズン目に入って、個々の脇役キャラにも馴染みが深くなった分、そういう枝葉の部分がとにかくおもしろくて仕方ない感じ。現金なもので、いきなりつづきが楽しみで仕方なくなった。
(May 12, 2014)