カフェ・ソサエティ
ウディ・アレン/ジェシー・アイゼンバーグ、クリステン・スチュワート/2016年/アメリカ/Amazon Prime Video
ひさしぶりのウディ・アレン作品。すっかり映画を観る時間が減ってしまったので、アレン作品コンプリートへの道はまだまだ先が長い。
2016年公開のこの作品は、ハリウッドの大物プロデューサーである叔父を頼ってニューヨークからハリウッドにやってきた青年が恋した叔父さんの美人秘書がじつは……というロマンティック・コメディ。
特別にどこがすごいという映画ではないけれど、でもそこはウディ・アレンだけあって安心して楽しめる良作。なにごともCG頼りの大味な映画があふれかえる2010年代になってなお、こういう奇をてらわない昔ながらのコメディをあたりまえのように作れるのって、逆にそれだけでもうある種の偉業なのではという気がする。
キャスティングもいい。ジェシー・アイゼンバーグはウディ・アレンの主人公を演じるにはうってつけだし、ヒロインのクリステン・スチュワートもかわいい。主人公の叔父役でスティーヴ・カレルがまるで笑いどころのない役をふつうに演じているも意外といい感じだ。
クリステン・スチュワートって僕はこれまで知らなかったけれど、『パニック・ルーム』の子役にして、トワイライト・サーガの主演の子なんですね。トワイライト・サーガってある種のアイドル映画だと思いこんでいたからまったく眼中になかったけれど、この映画の彼女はとても好印象だったので、そんな彼女がヒロインならば、ちょっと観てみたいかもって思った。
(Aug. 23, 2020)