ボードウォーク・エンパイア シーズン4
テレンス・ウィンター製作総指揮/スティーヴ・ブシェミ/2013年/アメリカ/Amazon Prime Video
シーズン4の序盤でWOWOWでの録画に失敗してつづきが観れないままとなり、再放送を待つもいっこうに放送されず(もしくはされても気づかず)。
その後の数年で状況が変わり、いまや大半のドラマがオンデマンドで観られる時代到来。ということでずっと心の片隅に引っかかっていた『ボードウォーク・エンパイア』のシーズン4を、前作から六年ぶりに観た。
あまりにあいだが空いてしまったので、『ザ・ソプラノズ』同様に今回も細かい設定は忘れまくりだったけれど、でもまぁとくに問題なし。シリーズの軸となるエピソードが新キャラクターを中心に進むので、長いブランクにもかかわらず、特に戸惑うことなく観ることができた。
今シーズンの肝は、チョーキー(マイケル・ケネス・ウィリアムス)のライバルとなるハーレムのインテリ黒人ギャング、ドクター・ナルシス(ジェフリー・ライト)の登場によるいざこざと、イーライの息子ウィリー(ベン・ローゼンフィールド)が大学で起こした事件の顛末。ということで、今回はチョーキーとイーライに激動の運命が待っている。
興味深いところではFBI長官に就任したばかりのJ・エドガー・フーバー(エリック・ラディン)が登場。彼と同期のFBI捜査官ノックスを演じるブライアン・ジェラティという人が偏執的なキャラで不穏な演技を見せている。あと、コカイン中毒になったジリアンがあいかわらず危なっかしい。
主人公のナッキーはフロリダでの密輸に絡んでパトリシア・アークウェット演じるバーのマダム、サリーといい仲になったりしているけれど、出番はいささか控えめ。でもやたらと渋くてカッコいい。ナッキーってこんなにカッコよかったっけ?――と思ってしまった。
ナッキーと別居中のマーガレットにいたっては、ほとんど出番がないのに驚いた。それでも少ない出番の中で、意外な人物と絡んでいるのが一興だった。
まあなんにしろ、今シーズンも最後に怒涛の展開が待っていたので、ついそのまま次の最終シーズンも観ないではいられない羽目に――。
(Oct. 26, 2020)