ナイブズ・アウト: ウェイク・アップ・デッドマン
ライアン・ジョンソン監督/ダニエル・クレイグ、ジョシュ・オコナー/2025年/アメリカ/Netflix
ダニエル・クレイグ演じる名探偵ブノワ・ブラン・シリーズの第三弾。
最初の二本では、その名探偵らしからぬイメージでミスキャストなんじゃないかと思わせたダニエル・クレイグだけれど、ちょっと年をとって髪を長めにした本作では、これまでよりも重厚な印象になって、なんかけっこうはまり役って感じになっていた。いまさらだけれど、この人って、うちの奥さんのひとつ下なんすね。ちょっと驚いた。
今回の舞台は教会。カリスマ性あふれる破戒僧が、ミサの途中で殺される。
物語の語り部となる若い神父がジョシュ・オコナーという人で、殺される老神父がジョシュ・ブローリン(この人もダニエル・クレイグと同い年だった)。そんなジョシュふたりに加え、グレン・クロース、ジェレミー・レナー、ミラ・クニス、ケリー・ワシントンなど、名前には聞き覚えがあるけれど、あまり馴染みがない俳優さんたちが脇をかためている。ジェレミー・レナーはマーベルのホークアイ役のときとは打って変わった冴えない中年男っぷりで、その人とわからなかった。
ミステリとしては、公衆の面前での密室殺人という不可能犯罪に加えて、キリスト教の秘跡に絡めて、死んだ神父が蘇るというオカルト趣味が加わっているところが味噌。今回もなかなかの出来栄えだと思う。
惜しむらくはジョシュ・ブローリンによる下世話な告解が余計。いかにも現代的ではあるけれど、せっかく教会を舞台に神秘的な謎を用意したのだから、下手な下ネタはないほうがよかった。
(Oct. 03, 2026)