Duchess of Coolsville: An Anthology
Rickie Lee Jones / 2005
リッキー・リー・ジョーンズ、キャリア26年目にしての初の3枚組ベスト・アルバム。最初の2枚が全キャリアを総括したベスト盤で、3枚目のボーナス・ディスクにほかのアーティストとのコラボレーション曲やデモ・テイク、ライブ音源といったレアものが収録されている。
おもしろいのはベスト盤にむちゃくちゃ統一感があること。 『Pop Pop』 や 『It's Like This』 などのカバー盤も含めたすべてのアルバムから満遍なくセレクションされた曲が、年代順ではない独自の視点(※)で、まったく違和感なく並べられている。まるでベスト盤とは思えない楽曲どうしの馴染み具合がすごい。リリース時にはけっこう違和感があった 『Ghostyhead』 の収録曲でさえ、ここでは見事にその他の曲と同じ顔で共存している。ベスト・アルバムを作ってもここまで完成度の高さを感じさせるなんて、さすが音の達人、リッキー・リー・ジョーンズだと感じ入った。
(Oct 10, 2005)
(※追記)独自の視点だと思ったら、なんのことはない、ABC順だった。