RAY
BUMP OF CHICKEN / 2014 / CD
BUMP OF CHICKEN、メジャー5枚目のオリジナル・アルバム。
前作『COSMONAUT』以降にリリースされたシングル6曲がすべて収録されていて、なおかつ1曲目の『WILL』は、WILLPOLISツアーのオープニングCGで使われているインストナンバー。つまり、全14曲のうち、まっさらな新曲は半分の7曲のみという、ややさびしい内容ではあるのだけれど。
それでも意外と新鮮な気分で聴けるのは、楽曲の並びが絶妙だから。1曲目が『WILL』で始まり、序盤に新曲群を中心に配して、終盤が感動的なスローバラードのシングル曲中心になるという構成は、バンプのライブを観ている感覚にとても近いものがある。
いわば、BUMP OF CHICKENのライヴ・バンドとしての魅力を、アルバム単位でフルに追体験させてくれる──これはそんなアルバムに仕上がっていると思う。アルバムとしてのトータルでの完成度はとても高いんじゃないだろうか。
聴きなれたシングル曲も、この流れのなかで聴くと、また違って聴こえるから不思議だ。──とはいえ、まぁ、やはりさんざん聴いた曲が多数ふくまれているため、アルバム全体としてのリピート率はいつもより低めになってしまっている。
個人的には、『虹を待つ人』と『ゼロ』という、バンプの歴代ナンバーの中でもとくにお気に入りの2曲が新曲群と一緒に並んでいる前半が好きだ。
(Apr 27, 2014)