横浜F・マリノス2-1ガンバ大阪(延長後半)
J1・ファーストステージ第5節/2002年4月7日(日)/横浜国際総合競技場/BS1
海外移籍が決まった中村俊輔のマリノスでの最後のホーム・ゲームになるだろうということで注目を集めた一戦。僕もそれゆえに見たくちなのだけれど、まとわりついてくる愛娘(三歳)の相手をしながらの観戦だったので、いまいち集中し切れなかった。
先制点はマリノスのミスから。前半14分に中澤が頭でGKに返そうとしたボールが、詰めて来ていた榎本の頭上を越えてしまい、ゆっくりと弾みながら無人のゴールへ。この苦笑いを誘うようなオウン・ゴールでガンバが先制。
しかし圧倒的に試合を支配しているマリノスは、その12分後に上野のミドル・シュートで同点に追いつく。その後も一方的にマリノスが猛攻を仕掛け、特に左サイドのドゥトラからおもしろいようにセンタリングが上がるものの、これがツートップのウィルと清水にまったく合わない。上げては外す、上げては外すという場面の繰り返しで、ゴール前でのプレーが多い割には妙に単調な印象のゲームになってしまった。
結局試合は延長に突入、残り5分を切って、どうもこのまま引き分けかなという雰囲気が漂う中、ゴール前でボールを受けた中村が、はっとするような切り返しから素早く放ったシュートがネットを揺らして、マリノスがVゴール勝ちを収めた。
注目の俊輔は、最後の最後で勝利に貢献こそしたものの、全体的な出来はいまいちという印象を受けた。ウィルも思ったほどの仕事はできていない。とにかくマリノスは得点力不足が顕著で、ときたまガンバが見せるカウンターの方がマリノスの攻撃より怖かったくらいだった。セットプレーの精度は高いのだから、もしもマリノスにヘディングが強いFWが一人いれば、楽勝だったんじゃないかと思う。
(Apr 8, 2002)