浦和レッズ1-0鹿島アントラーズ
J1・ファーストステージ第8節/2004年5月5日(水)/埼玉スタジアム2002/NHK
前のナビスコカップの試合から2トップだけを入れ替えて臨んだレッズ戦。その2トップというのが本山とファビオ・ジュニオールだ。前節のヴィッセル戦では、増田がJ初スタメン初ゴールという結果を残しているので、いい感触を残したまま彼を使いたいという考えがトニーニョ・セレーゾにはあったんじゃないかと思う。でもやはり同じポジションならばまだまだ本山の方が上だろう。増田がどういう選手なのか、僕にはいまだにつかみきれない。
トップに入ったその本山はあまりゲームに絡めていない印象があった。これだったらばやはり本山にはいつものポジションを任せて、深井を使って欲しいところだ。ただその深井は二試合続けてベンチ入りもしていないので、どこかを痛めていたりして、使えないんだろう。そうなると平瀬はあいかわらずいまいちだし、ファビオ・ジュニオールも信用できないしで、結局本山をトップに使うこの日のフォーメーションが、今のアントラーズにとっては最善ということになってしまうのかもしれない。
浦和も田中達也を故障で欠き、いつもの攻撃力を欠いていたから、試合の方は一進一退の攻防が続いた。そして最終的には、懸命に押さえ込んでいたエメルソンに一度だけ突破を許してしまった鹿島が破れることになった。あそこで金古がタックルをかわされ、最後のマークについた大岩がエメルソンを止めきれなければ負けは必然。これで首位を走る磐田との勝ち点差は10と広がり、ファースト・ステージの優勝は早くも絶望的という状況になった。うーん。
同じ日の東京V-市原戦で、東京ヴェルディの森本君がJ初ゴールをあげた。実に格好いいヘディングでのゴールだった。十六歳の誕生日を二日後に控えての快挙。彼が日本代表に選ばれる日が来るのが楽しみだ。平山、森本という若い才能の台頭に刺激されて、今の日本代表のFWたちがより奮起したプレーを見せてくれることにも期待したい。
(May 08, 2004)