J-WEST3-2J-EAST
JOMOオールスターサッカー/2007年8月4日(土)/エコパスタジアム/テレビ朝日
横浜FCがJ1に昇格してきたため──今年一杯でまた降格しちゃいそうな勢いだけれど──、カズがひさしぶりに登場。ゴン中山と東西にわかれて、最年長FW対決ということで話題を呼んだ今年のオールスターだった。アントラーズからの選出は、今年も去年に引き続き、最年少の内田篤人のみ。
カズとゴンの二人がいまだに現役でバリバリがんばっているというのは、同世代の僕としても心から嬉しいのだけれど、それよりも、この日の個人的な注目は、日本代表ではなかなか見る機会のなかった、中澤と闘莉王のセンターバックコンビだった。スタメン表で二人の名前を見たときには、おうっ、ついにこのコンビが観られるのかと興味津々だったのだけれど、だにしかし。
闘莉王、あがってばっかりで、ぜんぜんディフェンスしてないじゃん……。まあ、お祭りゲームでディフェンダー同士のコンビネーションもあったもんじゃないので、やはりこの形の是非は、今後のお楽しみってことにしておくべきなんだろう。
なんにしろこのコンビに加え、中盤では、かたや中村憲剛と小野が一緒にプレーをしているのが観られたり、最年少・内田篤人のクロスでカズがシュートを打ったりと。こういう思わぬ組み合せを楽しめるのもオールスターならではだ。それに、今年の試合は、最年長の二人が真剣にプレーしているせいか、少なくても去年のようにおちゃらけたプレーはまったくなくて、全体的に勝つんだという意欲が感じられて、好印象だった。前半のキックオフ早々、最終ラインでボールを回し始めたのは、ちょっと苦笑いもんだったけれど。日本代表じゃないんだから、なにもこんな試合でそんなに慎重に入らなくても……。
苦笑ものといえば、やはり最初のゴンのオウン・ゴール。あれはあまりにあまりにビューティフルだった。その後、自身でちゃんとWESTの1点目を決めてみせたりもしたし、さすが千両役者。最多得票で出場を決めたカズも、フル出場してがんばっていたのだけれど、結果ではすっかりゴンに食われてしまっていた。ま、とりあえずそんな風にカズを最後まで使った関塚さんはナイス采配だった。
ちなみに、対するWESTの監督は、地元清水の長谷川健太氏。こちらは途中まで負けていたせいもあって、勝ちに徹したんだろう、後半途中でゴンを見限っていた。WESTはキャプテンも清水の藤本で、彼はWESTでの最多得票だとのこと。藤本がキャプテンマークをつけるたあ、またひとつ時代が変わったなあと思った。
そう言えばこの試合では、ゴンの2ゴールを含め、その他の得点も、我那覇、佐藤寿人、大久保と、みんなFWだった (MVPは終了間際に決勝ゴールを決めた大久保)。日本代表でもこれくらいFWが活躍してくれれば、アジアカップもまたちがった結果になったかもしれないのにねえ。まあ、彼らFW陣には、今後の巻き返しを期待しよう。
なんにしろ、ひさしぶりにカズやゴンや小野の元気なプレーが見られて、なかなか楽しいゲームだった。
(Aug 06, 2007)