2009年8月のサッカー

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  1. 08/08 ○ K-ALL STARS1-4J-ALL STARS (JOMO杯)
  2. 08/23 ○ 鹿島3-1F東京 (J1・第23節)

K-ALLSTARS1-4J-ALLSTARS

JOMO CUP 2009/2008年8月8日(土)/仁川(韓国)/テレビ朝日(録画)

 サマーソニックから真夜中近くに帰ってきて、疲れきっていたにもかかわらず、その日のうちに録画で観たJOMO杯の日韓対決第二弾。世間的にはそれほど盛りあがっていなさそうなこんな試合まで、その日のうちに観ないではいられない俺って、どんだけサッカーが好きなんだと、われながら思ってしまう。
 まあ、今回の試合については、監督が去年と同じくオリヴェイラさんだったし、それゆえ鹿島の選手もたくさん選ばれていたので、これで二年連続で負けるようだと、世間の風あたりが強くなりそうで嫌だなあという心配もあったため、アントラーズ・サポーターとしては、気になって当然という試合だった。でも終わってみれば、結果は予想もしないような快勝。去年の雪辱を晴らしてお釣りがきた。やはりオリヴェイラさんはすごかった。
 この試合でオリヴェイラ監督がスタメンに選んだのは、GK楢崎、4バックが右から内田篤人、岩政、李正秀(イ・ジョンス、京都)、ジウトン(新潟)、中盤が明神、小笠原、遠藤、中村憲剛、2トップがジュニーニョ、マルキーニョスという顔ぶれ。要するに日本代表にアントラーズをミックスして、そこに外国人枠をめいっぱい使って、ブラジル人3人と韓国人を加えた構成。
 でもって、これが見事に機能する。ひさしぶりに見る明神のプレーには目を見張るものがあったし──テレビの解説でも褒められまくりだった──、ジュニーニョの攻撃力もあいかわらず。イ・ジョンスはDFながら決勝ゴールを決めてMVPを獲得する活躍を見せたし、左サイドバックのジウトンもまだ二十歳{はたち}とはいえ、さすがにブラジル人らしいプレーを見せていた。ここに代表とアントラーズの中核となる選手たちが加わるんだから、即席チームとはいえ、そりゃ強い。とくに中盤の四人のバランスのよさは特筆ものだった。このまま代表に持っていきたいくらいだ。
 得点はといえば、1点目は憲剛の出した見事なスルーパスをマルキーニョスが決めたもの。相手に当たってコースが変わった、ちょっと強引なシュートだったけれど、まずは打たなきゃ入らないという教訓のようなゴールだった。
 2点目はイ・ジョンス。セットプレーの流れからだったと思うけれど、ペナルティ・エリア内に入り込んでいるところでボールを受け取ると、FWばりの落ち着きぶりで相手DFをかわして、シュートを決めてみせた。この場面では、シュートコースにいた岩政が当たっちゃまずいとジャンプしてボールをよけていたのもおかしかった。隠れたファイン・プレー(もしくは珍プレー)。
 3点目は憲剛。ペナルティ・エリア左にするするっと入り込んで、浮き球のパスをワントラップすると、くるっと足を払うような不思議なキックで、あっさりとゴールネットを揺らしてみせた。これで憲剛は1ゴール、1アシスト。MVPは決まりかなと思っていたのに、イ・ジョンスに横からかっさらわれてしまったのは、やはり会場が韓国だから? とてもいいプレーをしていただけに、ちょっと気の毒な気がした。
 最後の1点目は、途中出場の野沢が打ったミドル・シュートを相手GKが弾き、そのこぼれ球をジュニーニョがどかんと決めたもの。これに対して韓国の得点はPKのみという、もうほぼ完璧な内容だった。序盤こそサイド攻撃に脅威を感じはしたけれど、その時間帯をしのいでからは、ほとんどが日本のペースの試合だった。おかげでそのあと、気持ちよく眠れた。
 それにしてもJOMOがいまだに試合中にCMを入れているのにはびっくりだ。サッカーとはぜんぜん関係ない韓国人俳優をゲストに招いたりしているし──彼を目当てにこの試合を見た女性ファンがサッカー好きになるとはとても思えないのだけれど──、Jリーグをサポートしてくれているのは偉いと思うものの、わざわざサッカー・ファンの反発を買いそうなことをして評判を悪くする神経はいまいちわからない。
(Aug 12, 2009)

鹿島アントラーズ3-1FC東京

J1・第23節/2009年8月23日(日)/カシマスタジアム/スカパー

 義理の妹夫妻宅にお邪魔して、会食しながらのスカパー観戦。試合を観ながら白ワインを2本空にしてしまったので、集中度は推して知るべしって感じだけれど、ひさしぶりにすっきりとした勝ちっぷりだったので、とりあえず簡単な感想を。
 アントラーズのスタメンは曽ヶ端、内田、岩政、伊野波、新井場、青木、小笠原、ダニーロ、野沢、興梠、マルキーニョス。パク・チュホにレギュラーの座を奪われていた新井場がスタメン復帰、あと本山が肉ばなれでとのことで、ダニーロが代役に起用されていた(どちらもこれが3試合連続)。ダニーロは前の試合から頭を丸めていて、かなり見た目のインパクトがある(プレーはあいかわらずだけれど)。
 先制点はそんなふたりのプレーから。前半10分、新井場がダニーロへと出したクロスは、コースがずれて難しいパスになったのだけれど、ダニーロが体勢を崩しながら、なんとかこれにあわせると、ボールはゴール左隅の絶妙のところへ。そんなのが決まっちゃっていいのかと思うくらい、あっけないゴール・シーンだった。
 マルキーニョスの追加点はさらにあっけなかった。GK曽ヶ端からのロング・フィードから、マルキーニョスが浮き球のシュートを打つまで10秒もかかってないんじゃないだろうか。電光石火のカウンターで、前半なかばにして、あっという間に2-0。FC東京サポーターのお宅で観戦させてもらっているというのに、こちらのゴールがあまりに簡単に決まってしまって、申し訳ない感があった。
 後半の3点目は途中出場の大迫(今期3点目)。日本代表の今野──最近はCBとしてプレーしているらしい──の頭の上から、ヘディングを決めてみせた。
 対するFC東京のゴールは、残り5分のカボレの1点のみ(いい加減酔っ払っていたので、どういう流れからだったか、記憶がさだかじゃない)。今期の稼ぎ頭、石川直宏がけがのため欠場していたのは、やはり痛かったんだろう。彼のプレーを見るのを楽しみにしていた僕としても残念だったけれど、まあ、これで公式戦6試合連続勝ち星なしとなったFC東京サポーターにしてみれば、残念どころの話じゃないだろうって試合だった。いやぁ、いろいろとごちそうさまでした。
(Aug 24, 2009)