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JOMO CUP 2009/2008年8月8日(土)/仁川(韓国)/テレビ朝日(録画)
サマーソニックから真夜中近くに帰ってきて、疲れきっていたにもかかわらず、その日のうちに録画で観たJOMO杯の日韓対決第二弾。世間的にはそれほど盛りあがっていなさそうなこんな試合まで、その日のうちに観ないではいられない俺って、どんだけサッカーが好きなんだと、われながら思ってしまう。
まあ、今回の試合については、監督が去年と同じくオリヴェイラさんだったし、それゆえ鹿島の選手もたくさん選ばれていたので、これで二年連続で負けるようだと、世間の風あたりが強くなりそうで嫌だなあという心配もあったため、アントラーズ・サポーターとしては、気になって当然という試合だった。でも終わってみれば、結果は予想もしないような快勝。去年の雪辱を晴らしてお釣りがきた。やはりオリヴェイラさんはすごかった。
この試合でオリヴェイラ監督がスタメンに選んだのは、GK楢崎、4バックが右から内田篤人、岩政、李正秀(イ・ジョンス、京都)、ジウトン(新潟)、中盤が明神、小笠原、遠藤、中村憲剛、2トップがジュニーニョ、マルキーニョスという顔ぶれ。要するに日本代表にアントラーズをミックスして、そこに外国人枠をめいっぱい使って、ブラジル人3人と韓国人を加えた構成。
でもって、これが見事に機能する。ひさしぶりに見る明神のプレーには目を見張るものがあったし──テレビの解説でも褒められまくりだった──、ジュニーニョの攻撃力もあいかわらず。イ・ジョンスはDFながら決勝ゴールを決めてMVPを獲得する活躍を見せたし、左サイドバックのジウトンもまだ
得点はといえば、1点目は憲剛の出した見事なスルーパスをマルキーニョスが決めたもの。相手に当たってコースが変わった、ちょっと強引なシュートだったけれど、まずは打たなきゃ入らないという教訓のようなゴールだった。
2点目はイ・ジョンス。セットプレーの流れからだったと思うけれど、ペナルティ・エリア内に入り込んでいるところでボールを受け取ると、FWばりの落ち着きぶりで相手DFをかわして、シュートを決めてみせた。この場面では、シュートコースにいた岩政が当たっちゃまずいとジャンプしてボールをよけていたのもおかしかった。隠れたファイン・プレー(もしくは珍プレー)。
3点目は憲剛。ペナルティ・エリア左にするするっと入り込んで、浮き球のパスをワントラップすると、くるっと足を払うような不思議なキックで、あっさりとゴールネットを揺らしてみせた。これで憲剛は1ゴール、1アシスト。MVPは決まりかなと思っていたのに、イ・ジョンスに横からかっさらわれてしまったのは、やはり会場が韓国だから? とてもいいプレーをしていただけに、ちょっと気の毒な気がした。
最後の1点目は、途中出場の野沢が打ったミドル・シュートを相手GKが弾き、そのこぼれ球をジュニーニョがどかんと決めたもの。これに対して韓国の得点はPKのみという、もうほぼ完璧な内容だった。序盤こそサイド攻撃に脅威を感じはしたけれど、その時間帯をしのいでからは、ほとんどが日本のペースの試合だった。おかげでそのあと、気持ちよく眠れた。
それにしてもJOMOがいまだに試合中にCMを入れているのにはびっくりだ。サッカーとはぜんぜん関係ない韓国人俳優をゲストに招いたりしているし──彼を目当てにこの試合を見た女性ファンがサッカー好きになるとはとても思えないのだけれど──、Jリーグをサポートしてくれているのは偉いと思うものの、わざわざサッカー・ファンの反発を買いそうなことをして評判を悪くする神経はいまいちわからない。
(Aug 12, 2009)