鹿島アントラーズ3-1モンテディオ山形
J1・第20節/2001年8月6日(土)/鹿島サッカースタジアム/スパカー!e2
二日前になくなった松田直樹を追悼するため、今節のJリーグは全チームとも喪章をつけて、黙祷を捧げてからのキックオフとなった。僕もあらためて黙祷……。自分より十歳も若い元日本代表選手の死はどうにも悲しい。
悲しさの度合いは違うけれど、アントラーズではなんと興梠につづいて田代まで戦線離脱(なぜ?)というのも悲しい。結果、このモンテディオ山形戦は、大迫のワントップで臨まざるを得なくなった。
勝ち星が計算しやすい相手だというのに、いやな流れだなぁ……なんて思っていたものの、いざ始まってみれば心配は不要だった。野沢、大迫、新井場のゴールで、前節につづき3-1の快勝。今季2度目の連勝だっ!……って、連勝がめずらしい状況は困りもの。
この日のスタメンは曽ヶ端、西、岩政、中田、新井場、増田、小笠原、野沢、フェリペ、遠藤、大迫の11人。途中出場は、小谷野、アレックス、青木。……だったらしいんだけれど、じつはこの日もあまりの暑さに、試合を観ながらひとりで白ワインを一本あけてしまったので、途中出場の選手たちは、出てきたことにも気がついていないというていたらくだった(みんな試合の趨勢が決まってからの交替だったので)。ごめんなさい。
ゴールは1点目が野沢のFK。今年の彼のプレースキックの精度はすごいものがある。
2点目は右サイドを切れ込んだ遠藤からの鋭いクロスに、大迫がGKの目の前であわせたもの。大迫、ワントップでの起用に応えるナイス・ゴールだった。
3点目は後半、新井場がペナルティ・エリア内に入り込んで打ったシュート。新井場はこれが今季初ゴール。1点差に追い上げられたあとだったし、今年はサイドバックの攻撃参加が得点に結びついていない印象なので、このゴールはとても意義があった。やっぱ、新井場は左サイドの方がいいかもしれない。
相手の得点は、後半の序盤に相手に攻め込まれる時間帯があって、その中から生まれたもの。右サイドから豪快なミドルを打たれ、一度は曽ヶ端が素晴らしい反応で弾いたものの、無人となったゴール前に跳ね上がったそのこぼれ球を、詰めてきた別の選手にヘディングで押し込まれてしまった。
ミドルを打った選手、詰めていた選手ともに相手がえらかった。いや、最初のミドルを止めたソガもえらかった。でも、そのあとのこぼれ球を追ったのが、相手の選手だけだったというのがいただけなかった。あそこでディフェンス陣のリアクションがゼロってのはまずいだろう。この日は勝てたけれど、あのシーンを見るかぎり、まだまだ安心はできないなと思ってしまう。
……なんてえらそうなことを酔っ払いが言ってはいけない気がする。
(Aug 07, 2011)