ガンバ大阪1-0鹿島アントラーズ
J1・第31節/2011年11月3日(木)/万博記念競技場/BS1
文化の日といえば、例年はナビスコ杯決勝と相場が決まっているのに、今年は震災の影響なのかなんなのか、その試合が前倒しになって、この日はふつうにJ1の試合が行われた。
アントラーズはすでにリーグ戦での優勝もACL出場権もなくなっている。こうなりゃあとは強豪の名に恥じないよう、少しでも順位を上げて終わるのみ。──とはいえ、この日の対戦相手は勝ち点2の差で首位レイソルを追うガンバ。モチベーションからして、ちょっと厳しい試合になるだろうと思っていたら、やはりそのとおりになってしまった。ほぼ一ヶ月ぶりの黒星。
アントラーズにとってついていなかったのは、ナビスコ杯で退場になった青木の出場停止処分がリーグ戦に持ちこされてしまったこと。おかげで、もともと岩政を欠くセンターバックは完全に人材不足。ルーキーの昌子が初スタメンかというような報道もあったようだけれど、オリヴェイラさんの選択はナビスコ杯のときと同じく新井場の起用だった。
ということで、この日のスタメンは曽ヶ端、西、新井場、中田、アレックス、増田、柴崎、野沢、フェリペ、大迫、興梠という顔ぶれ。ナビスコのメンバーから青木、オガサ、遠藤が抜けて、西、増田、フェリペが入った形。
でもこの布陣でも十分に戦える。ガンバ相手だというのにボールの支配率はかなり高くて、感心させられた。負けこそしたけれど、相手のチャンスはラフィーニャのゴールの場面くらいだった気がするし、急増CBで臨んだ試合にしては上出来。まあ、相手の出来がいまいちだった気もするけれど。あと、相手のカウンターからの失点の部分では、やはり慣れない新井場のところでぼろが出た感はあった。新井場に岩政のような高さと体をはった守備を期待するのは無理がある。
それにしても、決勝ゴールを決めたラフィーニャは、この日のゴールですでに11得点目だという。草津から途中移籍してきてその数字ってのがすごい。ガンバが他から獲得してきた外国人はどうしてこうもきっちり成績を残してくるかな。少なからず羨ましい。
試合は後半途中にそのラフィーニャのゴールで先制を許し、オガサと遠藤を入れてさあ反撃……と思った矢先に西が2枚目のイエローカードをもらって退場。それで勝負ありって感じだった。最後にちょこっと本山も出てきたけれど、これといった仕事はできず。まあでも、ひとり少なくなっても、ある程度互角に戦っていたのはあっぱれだった。順位はいまいちだけれど、やはりアントラーズは強いよなと思った。
とはいえ、この日の負けで、今年はついにレイソル、ガンバ、グランパスの3強から1勝もできずに終わってしまった。対戦成績が5敗1分、稼いだ勝ち点はわずか1ではなぁ……。これではいまの順位に低迷するのも当然。あぁ、無念。
(Nov 03, 2011)