2011年12月のサッカー

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  1. 12/03 △ 横浜M1-1鹿島 (J1・第34節)
  2. 12/17 ● 鹿島0-1京都 (天皇杯・4回戦)

横浜F・マリノス1-1鹿島アントラーズ

J1・第34節/2011年12月3日(土)/日産スタジアム/スカパー!e2

 いつもだとサッカーの感想は観た日のうちか、遅くても翌日には書くのだけれど、今回は試合の1時間後から飲み会の約束があり、それがまた最近にしては珍しく朝帰りになってしまって、翌日は二日酔いで一日寝たきり。明けて月曜の夜にはバンプ・オブ・チキンのライブがあり……とイベントがつづいて、その後も週末の酒のダメージが抜け切らず、結局感想を書かないうちに一週間が過ぎてしまった。最後の試合だというのに、締まらないことこの上なし。
 ということで、今年のJリーグもこれでおしまい。アントラーズの最終節の対戦相手はF・マリノス。ただし、多量の酒の力も手伝って、すでに試合の詳細は忘却の彼方……。
 でもまあ、試合後の記者会見でオリヴェイラ監督も言っていたようだし、おそらく観ていた誰もがそう思ったと思うんだけれど、まさに今年を象徴するような一戦だったと思う。終始ゲームを支配しつつも追加点が奪えず、ちょっとした隙をつかれて失点を許して、結局ドローに終わるという。あぁ、ほんとに今年はこういう試合が多かった。
 今年最後のリーグ戦でスタメンを飾ったのは、曽ヶ端、西、新井場、青木、アレックス、増田、柴崎、野沢、本山、大迫、興梠の11人。出場停止明けの新井場、柴崎、五輪代表の大迫がスタメンに戻ってきた。フォーメーションはなぜか興梠のワントップで、大迫は左の2列目に位置していた。
 先制点はその興梠と大迫のコンビネーションから。ゴール左寄りでのパス交換から、最後は大迫がシュート。一度はGKに止められたボールがふたたび足もとへ戻ってきたところを今度は落ち着いて決めた。
 対するマリノスの得点は、俊輔のFKからの大黒のヘディング。俊輔、あまり目立ってなかったので、もう落ち目かなぁ……とさびしく思って観ていたら、プレース・キックでの精度はあいかわらずだった。ちくしょう、この日はずっと目立たないままでいてくれたほうがよかった。
 ということで、この試合がドローに終わった結果、マリノスが5位、アントラーズが6位で全日程を終了。で、優勝は柏レイソル。
 調べてみたら、2位グランパス、3位ガンバ、4位ベガルタ(お~!)はレイソルに対して、一応は勝ち点を稼いでいる。それどころか、ガンバなんて2連勝。グランパスとベガルタは1敗1分。それに引きかえ、アントラーズは2連敗。最終的なレイソルとグランパスの勝ち点の差が1だったのを考えれば、要するにアントラーズがレイソル相手に勝ち点を1でも奪えていれば、レイソルの優勝はなかったことになる。つまりレイソル優勝の陰の功労者はうち? やっぱ、リーグ最多優勝を誇るチームがJ2から上がってきたクラブ相手に2連敗はまずいだろ~。
 とはいえ、今年のレイソルはほんと強かった。優勝は決してフロックではないと思う。なまじ、直接対戦で2連敗しているだけに、なおさらそう思う。
 いやはや、まいりました。柏レイソル、初優勝おめでとう。
(Dec 10, 2011)

鹿島アントラーズ0-1京都サンガ

天皇杯・4回戦/2011年12月17日(土)/丸亀競技場/BS1(録画)

 アントラーズ、天皇杯の4回戦でJ2の京都サンガに負けて、まさかの敗退。今年のサッカーもこれでおしまいだ。あぁ……。
 いや、試合が始まったとたん、おやっ?とは思ったんだ。京都のプレスがすごく厳しくて。ボールを持った選手に向かって、常にふたり以上で挟み込んでくるような感じで、非常に窮屈なサッカーを強いられた。
 こちらも技術はあるので、そのあいだを縫ったり、ロングパスを織りまぜたりして、ゴール前までパスをつないでみせるものの、今年よくあるパターンで、パスが一本多かったり、相手GKのファインセーブにあったりして、あと一歩、フィニッシュに及ばない。
 で、こちらがそんなふうに攻めあぐねる一方で、相手のよさが守りだけじゃなかったのが誤算。攻めては、売り出し中の若手・宮吉がスペースへ向かって、お~っと思うような駆け上がりを見せる。で、そこへけっこう精度の高いロングパスが放り込まれる。結局、決勝点となった後半の1点は、再三演出されたそうした形から生まれたものだった。
 ということで、終わってみれば、きっちり守って見事なカウンターから1点を奪ってみせた相手の順当勝ち。一年の最後の最後に、J2のクラブ相手に、こんなに不甲斐ない負けっぷりを見せられるとは思わなかった。あぁ、がっくり。
 なんでサンガがこんないいサッカーをしているのかと思ったら、監督が大木武さんだった。う~ん、大木さん、あなどれない。レイソルの優勝といい、この日のサンガといい、J2も選手や監督の質が上がってきたせいで、いつの間にかJ1との垣根がずいぶんと低くなってきているなぁと思う。
 それにしても、これがオリヴェイラ監督の最後の試合になってしまったのが、返す返すも残念だ。オリヴェイラさん、5年間、ありがとうございました。
 あ、スタメンを書き忘れていた。この日、オリヴェイラ監督が最後の試合に選んだメンバーは、GK曽ヶ端、DF新井場、岩政、青木、アレックス、MF増田、柴崎、野沢、本山、FW大迫、興梠という顔ぶれだった。途中出場は小笠原とタルタ。
 ということで、サッカーの感想を書くのも年内はこれが最後。そういや、こうやってサッカーの感想を書くようになって、今年でちょうど十年目だった。丸々十年もこんなことやっているんだから、俺もたいしたもんだと、ちょっと思ったりした。そんなささやかな自己満足とともに暮れてゆく、激動の2011年だった。あぁ、一年が短い。
(Dec 18, 2011)