鹿島アントラーズ2-2(PK:7-6)ウニベルシダ・デ・チリ
スルガ銀行チャンピオンシップ/2012年8月1日(水)/カシマサッカースタジアム/スカパー!e2
ナビスコ杯のチャンピオンと南米のカップ戦王者が対戦する、スルガ銀行チャンピオンシップ。今年で5回目になるというこの大会、僕はこれまでに一度も見たことがなかった(というか気に留めたこともなかった)のだけれど、今年はアントラーズが出場するので、テレビ放送があるのか、ちょっと気にしていた。
でも、放送されるにしろスカパーだろうし、それも通常のJリーグ・パックの契約では観られないんだろうな、今年からJリーグにナビスコ杯を別途加えたJリーグセレクションMAXという新コースが追加されたので、観られるにしてもそっちだろうな、そもそもJリーグ・パックさえ解約中の俺にはまるで関係ないや、と思っていたのだけれど。
この試合を放送してくれたのが、フジテレビNEXTだった。
先日書いたとおり、わが家ではエレカシのライブを観るために、ちょうどこのチャンネルと契約中なのだった。ラッキー、観られるじゃん! そもそもJリーグ・パック、関係ないじゃん。
Jリーグ・パックを解約したあとに、1ヵ月だけのつもりでスポットで契約したチャンネルで、はからずもナビスコ杯やタイトルマッチが観れてしまう俺って、もしかしてついている男かもしれない、などと思う。
それにしても、暑くてサッカーの質が下がるから、Jリーグの開催を見合わせろって意見があるこの8月に、わざわざ南米の強豪クラブを呼んでカップ戦やるってのも、なんとなく非常識な気がする。平日だから集客も悪いだろうし、暑いわ、客はいないわでは、呼ばれてくるクラブにはいい迷惑なんじゃないかと、いらぬ心配をしていたのだけれど。
この日のカシマスタジアムには2万人ちょいの観客が集まっていた。わざわざチリからやってきたらしい相手クラブのサポーターもけっこういた。えらいっ、両チームのサポーター。そして、そんなサポーターの熱気にこたえるように、対戦相手のウニベルシダ・デ・チリ(名前が覚えられない)も、お仕着せではない、アグレッシブな戦いっぷりを見せてくれた。
いや、ほんとこの高温多湿の異国の地で、2点を先制されながら、あきらめることなく最後まで果敢に攻めつづけた相手クラブのやる気には大いに感銘を受けた。
僕は先に書いたとおり、こんな暑い時期にわざわざ来日してくれた相手チームに対して、申し訳ないという思いがあったため、前半アントラーズが2点を先制する展開に、なおさら相手が気の毒になり、岩政のオウンゴールで失点したときには、これでちょうどいいかもと思ってしまったりしたんだったが、終わってみれば、なにを失礼なこと思ってんだ俺は、ってくらいに、ウニベルシダ・デ・チリいいクラブだった。来日感謝。
この日のアントラーズのスタメンは曽ヶ端、西、岩政、中田、新井場、柴崎、小笠原、レナト、ドゥトラ、大迫、興梠。
このところ調子を落としている遠藤にかわって、レナトが初スタメン(そして初ゴール!)。また、ひとつ前のJ1広島戦(後日録画放送があったので、前日に早送りしてゴールシーンだけ観た)ではCBに青木が出ていたけれど、この試合では中田浩二に戻っていた。どうやら過密日程のため、部分的にローテーションしているようなので、次のJ1ではまた遠藤がスタメンかもしれない。あと、どうでもいいことだけれど、前の試合からドゥトラの頭が五分刈りになっていた。けっこう濃い顔なので、さっぱりしていい感じ。
試合は岩政のヘディングとレナトのミドルシュートでアントラーズが2点をリードしたのち、岩政のオウンゴールで1点差となって前半終了。後半は興梠がPKを取られて同点とされた(判定がややきびしかった)。ドローに終わりはしたけれど、シュート数は8-17だから、どれだけアントラーズが攻められまくっていたか、わかる。2点を先制して相手に同情した僕がバカだった。
この試合は選手交替が6人まで認められている上に延長戦なし(途中出場は遠藤、青木、本山、ジュニーニョの4人)。決着はPK戦にゆだねられ、両チームとも一歩も引かないまま、ノーミスで7人目に突入したところで、ようやく曽ヶ端が相手のPKを止めて、アントラーズが勝利を収めた。
PKのキッカーはジュニーニョ、興梠、オガサ、遠藤、本山、新井場、西(順番が違うかも)。アントラーズのPK戦を観ることって普段ないので、けっこう新鮮だった。
いや、それ以前に、外国のクラブと戦っている選手たちの姿自体がとても新鮮だった。やっぱACL出たいよなぁ。今後のリーグ戦での巻き返しに期待するっきゃない。目指せ、J1ベスト3! 狙えるところまで順位が上がったら、またスカパーと契約し直そう。
(Aug 02, 2012)