鹿島アントラーズ3-1サガン鳥栖
J1・1stステージ第1節/2015年4月3日(金)/カシマサッカースタジアム/スカパー!
訳あってスカパーのJリーグ・パックを契約したので、4月、5月のアントラーズ戦はすべて観られることになった。ということで、およそ半月ぶりとなるアントラーズ戦はJ1ファースト・ステージ第4節、サガン鳥栖戦。
この試合の先発は、曽ヶ端、西、ファン・ソッコ、昌子、山本、柴崎、梅鉢、カイオ、土居、金崎、高崎というメンバー。小笠原はACLでの怪我のため欠場。全治4週間とのことなので、もうしばらくすれば戻ってくるんだろう。
代表戦の前に行われた名古屋との第3節では、ついに高崎を見限って、金崎のワントップを選択したトニーニョ・セレーゾだったけれど、この試合ではふたたび高崎のワントップに戻してきた(……と思う。スカパーでのフォーメーション表では金崎のワントップで、高崎は右サイドになっていた)。
でも、そのせいで遠藤にベンチを温めさせるくらいならば、僕はやはり金崎のワントップのほうがいいと思う。金崎は4試合で3ゴールと意外なゴール・ゲッターばりを発揮しているのだから、もうFW扱いでいいでしょう。リーグ戦いまだノーゴールの高崎がスタメンで、2ゴールと結果を出している遠藤がベンチってのは、どうにも納得がゆかない。高崎、FWがスタメンで出てシュート0本じゃ駄目だろう。
まぁ、ここで我慢して使ったことで隠れた才能が開花したりしたら、トニーニョ・セレーゾに恐れ入りましたってことになるのだけれど。どうにもこのまま復帰してきたダヴィにスタメンを奪われて、鳴かず飛ばずのまま、出番がなくなっておしまい──なんてことになりそうな気がして仕方ない。高崎にはより一層の奮起を期待せざるを得ない。
それにしても、この日の相手、鳥栖とはなぜかとても相性が悪くて、テレビの解説によると、なんでもカシマスタジアムではこれまで負け越している(もしくは勝ったことがない?)とかいうことだった。
かくいう僕自身の記録を見てみても、なんと鳥栖に勝ったところを、これまでに一度も観ていない。僕の個人的経験でいえば、鹿島アントラーズが一度も勝つところを見たことがないJリーグ唯一のクラブ──それがサガン鳥栖だった。なんともはや。
そんな鳥栖相手にこの試合、鹿島はいきなり先制を許してしまう。前半7分のセットプレーから。決めたのは谷口博之(今年はここにいるのか。すっかりさすらいのJリーガーの貫録たっぷり)。ファーがなんでだ?ってくらいノーマークだった。あれじゃ駄目でしょう。
J1とACLあわせて6試合連続で白星なしという状況で、カウンターが武器の鳥栖相手に先制を許すという、苦しすぎる展開。あぁ、また勝てないのか……と思ったんだったが。
この日のアントラーズは違った~。
前半こそ、あまりいいところなく1点ビハインドのまま終わってしまったけれど、後半はちゃんと盛り返し、今季初勝利をあげてみせてくれた。あぁ、やはり勝利の味は格別だわ……。
同点ゴールは柴崎の直接FKから金崎のヘディング・シュート。ゴール前のポジション争いで、すっと相手の懐へもぐりこみ、きれいに頭で合わせてみせた。ナイス・ゴール! 君はすっかりエースだ。
そのあとの殊勲の逆転ゴールはペナルティ・エリア内でドリブルを仕掛けた土居が倒されてPKを獲得したもの。倒したのは元磐田の菊池直哉(この人もここにいたのか。鳥栖は訳ありの好選手と韓国人が多い印象)。PKを決めたのは柴崎。さすがキャプテン。土居もナイス。
そして勝利を決定づけた3点目は、後半なかばから出場していた遠藤の、右サイド得意の角度からのミドル。
ほんと遠藤のあの角度からのミドル・シュートは絶品だ。ボールの扱いも最高だし、いいときの彼を見ていると、これなら日本代表に選ばれてもおかしくないと思う。スタメンは無理でもサブならそれなりの戦力になりそうな気がする(まぁ、プレーにむらがあるのがネックだけれど)。なぜにこの遠藤にベンチを温めさせてまで、高崎をスタメンで使うのか、理解に苦しむ。
あと、途中出場の中村充孝がけっこう出番をもらっているのも疑問。存在感のなさはあいかわらずで、同じ途中出場でも遠藤とは対照的だから(もうひとりの途中出場は青木)。土居の評価も過剰に高いように思えるし、トニーニョ・セレーゾの好みはいまいちよくわからない。
まぁ、なにはともあれ、ようやく勝てて本当によかった。先制こそ許したものの、終わってみれば、シュート数19-4と内容的には圧倒しているし、やっと去年の感じを取り戻してきたかなという感じ。ここからの巻き返しに期待しよう。
あ、そういえば、カイオはこの日もらったイエローカードがすでに累積3枚目で、次節は出場停止だとのこと。おいおい、まだ4試合目だよ? 早すぎだろ。なにやってんだか。
(Apr 03, 2015)