鹿島アントラーズ2-0横浜F・マリノス
J1・2ndステージ第16節/2015年11月7日(土)/カシマサッカースタジアム/スカパー!
ナビスコ杯で優勝を決めた試合の出来のよさをそのままリーグ戦でも発揮したアントラーズがF・マリノスに快勝。でも裏でサンフレッチェと戦っていたガンバの出来もナビスコ杯とどっこいだったようで、ここ十何年もアウェイで負けたことがなかったというサンフレッチェに2-0で敗戦。
かくして鹿島と広島の勝ち点の差は、3のまま縮まらず。あとは最終戦を一試合残すのみとなり、たとえその試合で両者が勝ち点で並んだとしても、得失点差12と離されたアントラーズのセカンド・ステージ優勝はほぼ無理って状況になった。あぁ、やはり湘南戦の黒星が痛かった……。
この日のスタメンは曽ヶ端、西、ファン、昌子、山本、柴崎、小笠原、遠藤、カイオ、金崎、赤崎の11人。途中出場は豊川、鈴木優磨、山村の3人。
中村充孝が怪我をしたとかで、この日はカイオがスタメン。そうそう、怪我といえば、しばらく前に土居も怪我をして、今季絶望となっていたんだった。不動のレギュラーから控えに転落、最後は怪我でベンチにさえ入れないとは、土居にとって、今年はなんともお気の毒な一年になってしまった。来年はこれに奮起して大復活を遂げて欲しい。
なんにしろ、この日はひさしぶりにスタメンで出てきたカイオが大活躍。遠藤がドリブル突破で作ったチャンスから左足のシュートをファーのポストにあてて決めた1点目、相手DFをさらっとかわし、自らドリブルで持ち込んで右足で決めたミドルの2点目とも、決定力がずば抜けていた。
カイオ、これで今季10点めだってのもすごい。スタメンを外されることも多いシーズンだったのに、二桁得点はあっぱれだわ。願わくば来年はチームの中心として一年通してスタメンで活躍させてあげたい。石井さん、よろしく。
対するマリノスは、鹿島同様にファースト・ステージは振るわなかったけれど、俊輔が故障から戻ってきたセカンド・ステージは好調だったらしく、いつの間にか3位につけていた(上ばっか見ていて下を気にしていなかった)。つまりこの日の試合は2位対3位の上位対決だったわけだ。
裏では1位のサンフレッチェと4位のガンバが対戦しているし、その裏ではすでに降格が決まった清水と山形が対戦しているし、いよいよクライマックスってこの局面でこういう好カードを組んでみせるJリーグの年間スケジュール作成システム、おそるべし。
この日の試合で印象的だったのは、守備のときに柴崎や小笠原が最終ラインまで下がって、しっかりと守りを固めていたこと(もしや、いつものこと?)。で、俊輔がボールを持ったときには、必ず近くにいる誰かが素早くチェックにいっていたこと。
とにかく要注意人物の俊輔には自由にさせない、ディフェンスラインも崩さない、という守備の姿勢が徹底していた。で、攻めれば見事な連携でボールをつないでみせる。結果的にはカイオの個人技が冴えての2得点だったけれど、それでも全体として快勝と呼んでさしつかえないって内容だった。
うーむ、それにしても、ここまで内容がいいのに、今年はもうあと一試合でおしまいとは。なんとも、もったいない……。
(Nov 08, 2015)