大宮アルディージャ0-1鹿島アントラーズ
J1・第5節/2017年4月1日(土)/NACK5スタジアム大宮/BS1
ひさしぶりにJリーグの試合をふつうにテレビで観た。
ACLもテレビで観ているけれど、あちらは放送している日テレNEWS24がハイビジョン対応していないので(だから安いのかと思った)、ハイビジョンのクリアな映像でアントラーズ戦を観るのって開幕戦以来だ。
やっぱいーよなー、ハイビジョン。DAZNはいずれこの水準に追いつくんでしょうかね。さっさと追いついてくれるならば、また契約してもいいけれど、でもいまのままじゃなぁ……。
ま、とはいえ、今宵の俺はワイン片手に観ていたので、たとえハイビジョンでなくても視野がぼんやりして一緒だったかもしれない。
この日のスタメンはGKが曽ヶ端、DF西、植田、昌子、山本、MF小笠原、レオ・シルバ、遠藤、土居、FW鈴木、ペドロ・ジュニオールの11人。途中出場が安部裕葵、伊東幸敏、三竿健斗。
曽ヶ端がリーグ戦初スタメン。クォン・スンテは代表に呼ばれてしばらくチームを離れていたので、ソガのほうがコンディションがいいという判断なんだろう。金崎は足の故障でベンチ外。
結果は1-0と最少スコアだったけれど、試合自体は終始アントラーズがペースを握っていたので、内容的には悪くなかったと思う。最近は守ってカウンターってサッカーばかりだったけれど、このくらいの相手だとこちらで主導権を握れるんだなと思った。相手の実力に応じて攻守のどちらに主軸を置くかを自在に変えられるってのは強みかもしれない。
相手のアルディージャは渋谷洋樹監督になって今年で4年目だそうだけれど、去年5位という好成績をあげたにもかかわらず、今季はこの日で開幕5連敗で単独最下位。家長が抜けた穴は大前が入って埋まって、戦力的にはそれほど変わっていないのかと思っていたけれど、そうでもないらしい。サッカーってやっぱり難しい。
この日の1点は鈴木のアシストから土居が決めたもの。
優磨はドリブルで持ち込んで自分でも打てるところを、よりフリーだった聖真にパスを出したところがよかった。単なる勢いばかりの若者ではなく、ちゃんとまわりを見るクレバーさがあることを証明した。聖真のシュートもワン・トラップで体制不十分なところを、GKを見て瞬時にシュートに持っていったのが見事だった。聖真はこれが今季J1初ゴール。いい連係でいい得点でした。
あと、この得点の起点となったのはレオ・シルバだった。いやぁ、やっぱいいよなぁ、レオ・シルバ。この人を取れたのはホントでかい。彼のプレーは観ていてほんと楽しい。
昔から鹿島は僕がほかのクラブで見ていいなぁと思っている選手を呼んでくれることが多くて、ビスマルク、新井場、マルキーニョス、本田拓也、金崎夢生らが移籍してきたときには、なんでこんないい選手が取れちゃうんだと不思議に思ったものだけれど、今回のレオ・シルバの移籍も完全にその系譜。鹿島のフロントってほんと素晴らしい。
素晴らしいといえば、この試合では高卒ルーキーの安部裕葵が途中出場でJ1デビューを果たした。つい先日高校を卒業したばかりの選手が開幕そうそう鹿島でプレーするのって内田篤人以来じゃないだろうか。しかもペドロ・ジュニオールに替えての投入だし。きょうのプレーだけではよくわからなかったけれど、そんなにすごいの、この子?
彼は僕の友人が寿司屋を営む北区浮間の出身だということで──近くに住む高校の同級生の息子さんが同じクラブ出身だったそうで、その人から「ひろきくん」とか呼ばれてました──、なおかつうちの娘と同い年ということで、それとなく注目していたのだけれど、あまりに速いJ1デビューにびっくり仰天だった。今後の活躍に期待しよう。
(Apr 02, 2017)