2017年9月のサッカー

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  1. 09/05 ● サウジアラビア1-0日本 (W杯・最終予選)
  2. 09/20 ○ 浦和2-4鹿島 (天皇杯・4回戦)
  3. 09/23 ○ 鹿島2-1G大阪 (J1・第27節)

サウジアラビア1-0日本

ワールドカップ・最終予選/2017年9月5日(火)/キング・アブドゥラー・スポーツシティ・スタジアム/BS1

 あぁ、負けた……。
 日本代表のロシアW杯・最終予選は黒星にはじまり、黒星におわるの巻。オーストラリア戦で勝てて本当によかった。
 この日のスタメンは川島、酒井宏、吉田、昌子、長友、山口、柴崎、井手口、本田、原口、岡崎の11人。
 W杯出場が決まったから無理は禁物ということなのか。長谷部、香川がコンディション不良で離脱。大迫もほかのFWを試したいからとベンチ外ということで、こういうメンツになったのだと思う。
 でも本田、そして柴崎(2年ぶりとか!)がいる分、前の試合よりも印象的には攻撃的で、なかなかいいスタメンだと思ったんだけれど……。
 結局このふたりの出来で試合が決まってしまった気がする。
 まずは本田。長谷部にかわってキャプテンマークを巻いた彼がこれまでに見たことがないくらい駄目だった。
 彼のいちばんの売りはキープ力だと思うんだけれど、この日はまったくボールが収まらない。受けては奪われ、受けては失い……って。故障明けだし、クラブで出番がないから試合勘が足りないのはわかるんだけれど、でもこんな本田なら使わない方がいい。
 まぁ、ハリルホジッチがこのタイミングで彼を使っておきたかった気持ちはわからないでもないので、起用したことに文句はないけれど、本番の時期にこんな調子だったら絶対に出番はないよなぁと思う。
 柴崎に関しては、悪かったとまではいわないものの、かといってよかったともいいきれない。果敢にスルーパスを通そうとチャレンジはしていたけれど、ひとつも通らなかったし、フィニッシュにも絡めなかった。もとより守備でのフィジカルには課題がある人だから、いまみたいな「激しく当たって奪ってさっさと攻撃」みたいなチーム戦術にはいまいちはまらない感じがする。それにしてもスペインで名前が売れ出したとたんに呼び戻すんだからハリルホジッチも現金だ。
 この日は井手口ではなく柴崎がセットプレーのキッカーを任されていて、それに関してはどれもいい感じだったのがある程度の救い。彼からのCKに昌子がヘディングであわせた惜しいシーンがあったので、あれが決まってくれていればなぁ……と思う。鹿島サポーターとしてはため息もの。昌子もああいうのを決めてこそ代表に定着できるってものだろうに。おそらく麻也なら決めてる。ほんと惜しかった。
 なんにしろ、コンディション不十分な本田をあえて使ったのは指揮官としても想定内だったらしく、本田は前半だけでお役御免。後半の頭からは浅野が出てきた。
 柴崎も残り時間が10分くらいになって久保と交替。あと、相手に先制を許した後半のなかごろに岡崎にかえて杉本健勇(A代表初出場!)が出てきている。
 ベンチにはひさびさに呼ばれた武藤よっちや高萩などもいたから、彼らのプレーも観たいところだったんだけれど、最後の交替カードを切ってハリルホジッチが投入したのは久保だった。勝っていれば彼らを試す選択肢もあったんだろうけれど、負けている状況で使うならば、これまでに結果を出している久保ってことになるんだろう。そのへんがハリルホジッチらしい。
 でも30度を超える暑さのせいか、はたまた6万を超えるアウェイの観衆のプレッシャーに疲労したか、後半はチーム全体の運動量が落ちたので、途中から出てきた選手たちはこれといったインパクトを与えてくれなかった。
 決勝点はサウジの切り札的存在として活躍中だという22歳の19番、フハド・アルムワッラドという選手によるもの。後半の頭から出てきたこの選手にきれいに決められてしまった。
 日本は前半からイージーミスでピンチを招いたシーンがいくつかあったけれど、あの場面はあきらかなミスがあったわけでもないので、まぁ、相手が上手かったんだろう。とにかくこの選手は目立っていた。こちらの途中出場の選手はどこにいたかわからないのに、相手は目立ちまくり。その辺のちがいも試合を分けた要因な気がする。
 なんにしろ、中東のチーム相手に先制点を許しちゃいけない。点が入ってからはサウジがあからさまに時間稼ぎを始めたので、試合がめっぽうつまらなくなった。そんな相手を攻めきれずに結局そのまま負けてしまったのでは、どうにもフラストレーションがたまってしかたない。ちくしょうめ。
 この試合の結果、日本の1位抜けはかわらないものの、サウジは勝ち点でオーストラリアに並び、得失点差で上回って2位となり、W杯出場を決めた。ごめん、オージー。がんばってプレーオフを勝ち抜いてください。
 しかし最終予選で2敗したのは、おそらく僕がサッカーを観るようになってから初めてだよ。グループA首位のイランは無敗ですからね。同じく首位でもちょっと差をつけられた感じ(韓国はこの日ウズベクと引き分けて辛くも2位抜けを決めた)。
 こんなところでサウジに負けているようじゃ、本大会でいい成績なんて望むべくもない気がする。
(Sep 06, 2017)

浦和レッズ2-4鹿島アントラーズ

天皇杯・4回戦/2017年9月20日(水)/熊谷スポーツ文化公園陸上競技場/スカパー!(日テレジータス)

 前日になってチェックして、この試合が日テレジータスで放送されることが判明。スカパーの基本パックを契約しているので、それなら観られるじゃないか!──ってことで喜び勇んで定時で帰宅して観たひさしぶりのアントラーズ戦。天皇杯の四回戦、浦和レッズとの一戦。
 まぁね。結果論だけれど、この試合はスタメンの時点でこっちの勝ちは決まったも同然だったと思う。なんたって相手は現在J1得点王の興梠がベンチスタートなんだから。のみならず、柏木やラファエル・シルバもいない。
 もしかしたらそれぞれコンディションに問題があったのかもしれないけれど、でも興梠に関していえば、後半途中からは出てきていたので、ならば最初からプレーできないってこともないだろう。チーム得点王を温存しても勝てると思われたんなら、鹿島もなめられたもんだよ。
 この日の鹿島のスタメンはGK曽ヶ端、DF伊東、植田、昌子、山本、MF小笠原、レオ・シルバ、中村充孝、レアンドロ、FW金崎、土居という顔ぶれ。
 西と遠藤が故障とかでいなかったけれど、それ以外はおそらく現時点でのベストだろう。相手の実力を評価すれば、やっぱこうじゃないとさ。なに考えてんだ、レッズ。こちとら現在リーグ首位だよ? そりゃズラタンもいい選手だろう(追撃のゴールはきっちりしたトラップからの素早いシュートが素晴らしかった)。でもやっぱ本気で勝つ気があるならば、興梠使おうよ。
 そうそう、レッズといえば、7月末にペドロヴィッチを解任したんだった。なのでこの試合で指揮をとっていたのは、コーチから昇格した堀孝史という人。まぁ、監督を解任して後任はコーチってのは鹿島も一緒だけれど、でもやっぱその人に任せるにあたってのビジョンの明確さがぜんぜん違う気がする。
 まぁね。この日の鹿島も決して出来はよくなかった。なんたってシュートはわずか6本だ。よくもまぁ4点も取ったと思う(素晴らしい決定力だ)。
 でも、内容がよくないわりには、けっこう安心して観ていられた。2点先制したのはもちろん──先制点は相手DFラインの裏へ抜け出した充孝から夢生へのごっつぁんゴール、2点目はレアンドロがもらったPKで、これもキッカーは夢生──、その後に2失点して追いつかれてからも不思議と負ける気はしなかった。
 というのも、ボールこそあまり持てなかったけれど、いざ持ったときにはいい感じでボールがつなげていたからだと思う。カウンターからの攻撃にはいちいち迫力があった。守備もそれなりに安定していたし(武藤をフリーにした2失点目はちょっとなんだったけれど)。あぁ、だてにリーグ首位を突っ走ってやしないなと思った。
 なかでも予想外によかったのがレアンドロ。ひとつ前の新潟とのリーグ戦でハットトリックを達成したりで好調とは聞いていたけれど、この日も本当によかった。攻撃のときのボール捌きは自信に満ちているし、守備でも非常に献身的だし。悪いけれど、こんなにいい選手だとは思っていなかった。元セレソンってのは伊達じゃなかったか。おみそれしました。
 そういう意味では、中村充孝もこれまでに観た中でもっともよかったと思う。夢生の先制点でのアシストは完璧だったし、決勝点となった3点目も最高の仕事だった(レオ・シルバのヒールキックから土居がつないだアシストもよかった)。
 あと、鹿島ですげーと思ったのが、途中出場で出てきて、土居が珍しくヘディングで決めた4点目をお膳立てした安部裕葵。この子、観るたびにすごくなってゆく気がする。すえおそろしい。
 それと、この日は途中出場でひさしぶりに永木が観られたのも嬉しかった。最近すっかり出番がなくなってしまって、どうしているのか心配だったので、とりあえず元気な姿が見られてなにより。でも内心複雑なんだろうなぁ……と思う。日本代表候補のタレントがベンチにも入れないってんだから、なんとももったいない。まぁ、それをいったら、安部裕葵や鈴木優磨をサブでしか使えないのももったいないけれど。
 でもまぁ、その点はレッズも同様だ。途中出場で出てきたのが興梠、矢島、オナイウってんだから笑う。この日はドイツ帰りの長澤和輝もスタメンにいたし、なんだその贅沢な戦力は。これほどタレントが揃ってて、このていたらくって。もったいないにもほどがある。
 そうそう、レッズといえば、今年の前半に差別問題でトラブルを起こした森脇と、小笠原、レオ・シルバがなにごともなかったかのようにプレーしていたのが、なんだか不思議な感じだった。もう禊は済んだってことなのか。みなさん、大人ですね。
 ま、なんにしろ難敵レッズを退けてのベスト8進出はめでたい。あと2試合勝てば2年連続の元日決戦だ。次の相手はヴィッセル神戸。注目のポドルスキーがいるから、次もテレビ放送があることを期待したい。
(Sep 21, 2017)

【追記】放送なしの上に神戸に負けて残念無念……。

鹿島アントラーズ2-1ガンバ大阪

J1・第27節/2017年9月23日(土)/カシマサッカースタジアム/BS1

 天皇杯から中2日で、J1の試合の放送がBS1であった。
 最初に驚いたのは、スタメンに永木の名前があったこと。でも理由は明確。三竿弟が累積警告で出場停止だったそうで、あぁ、だから前の試合でも永木に出番があったのかと納得。38歳の小笠原を中2日で使うのは負荷が大きいので、ならば永木を使おう──でもいきなりだと試合勘の問題があるので、前の試合に途中出場させて準備しておこう──ってことだったんだ。大岩、ちゃんと考えてるな。
 ということでこの日のスタメンは、曽ヶ端、西、植田、昌子、山本、永木、レオ・シルバ、充孝、レアンドロ、土居、金崎の11人。途中出場は安部と伊東と優磨。
 ホームでの試合だったからか、直前のレッズ戦とはかなり内容が違った。3日前はシュートわずか6本だったのに対して、この日はじつに25本。でも得点につながったのはそのうち2本のみという。前の試合での決定力の高さはなんだったんだか。しかも前半の早い時間に先制を許したこともあり、前半はあまりいい出来とはいえなかった。なんでこうも試合の入りが悪いんでしょうか。
 ガンバの先制点は韓国人FWファン・ウィジョのミドル。東口からのゴールキックを受けたこの人がマークについた昌子をかわして思い切りよく打ったシュートがきれいにゴールネットに突き刺さってしまった。まさかそのタイミングで打つとは思わず、カメラもシュートの瞬間をとらえていなかったし、まぁ、シュートのタイミングで目を離していた曽ヶ端のミスだとは思うけれど、あれを責めるのは酷かな。まさに油断大敵。ファン・ウィジョの韓国人らしい積極性の勝利。
 1点のビハインドを負った状態で観ていて感じたのは、ガンバの守備力の高さ。今野、井手口、ヤットら、代表でボランチを任されている選手たちが中盤に揃っているだけあって一対一に強く、さすがに好きなようにボールを回させてもらえない。
 あと、最近代表に呼ばれるようになった三浦弦太が金崎や土居とガシガシやりあっているのがおもしろかった。三浦のプレーを観たのって今回がはじめてだと思うけれど(違うのかな?)、ハードに戦いつつも決してラフすぎはしない感じが好印象だった。さすがにハリル氏のお眼鏡にかなうだけあって、いい選手だと思った。
 というわけで、先制を許した上に、相手の手堅い守備力に手を焼いて、なかなか思うようにプレーさせてもらえない。でも、こりゃまずいかなぁと思って観ていたら、前半のロスタイム、中村充孝がラッキーなPKをもらって同点に追いつく。
 充孝をうしろから押して倒してファールを取られたのは、今年からの新戦力の泉澤という選手(去年までは大宮とのこと)。まぁ、あれでPKはちょっとかわいそうな気がしたけれど、こちらとしては助かった。
 ちなみにこのPK、キッカーの夢生が蹴ったシュートは東口に弾かれて、ポストに直撃してしまう。でもそのこぼれ球に素早く反応して、きっちりと決めてみせたのがレアンドロ。これが通算10ゴール目で、ついに2桁得点。クラブ得点王の夢生とも1ゴール差だという。いつの間にそんなに……。
 後半になると、長谷川健太はなぜかヤットを下げてきた(交替は長沢)。そのせいかどうかは微妙だけれど、後半は完全に鹿島のペース。なんだか、最初から最後まで攻めまくっていた気がする。でもいっこうに決められなかった。
 そのままドローに終わりそうなところで、後半ロスタイムのCKから貴重な決勝ゴールを決めたのは植田! キッカーは永木! ということで、ぎりぎりで勝ち越した鹿島がそのまま難なく逃げ切った。
 ここでの勝ち点3は値千金だ。裏では2位・川崎がドローに終わって、勝ち点の差はじつに8に広がった。つまりあと2敗しても首位は変わらずってことになる。残り7節もあるのに、現時点での勝ち点61はすでに去年のそれを上回っているとか(まぁ、去年が少なすぎたんだが)。こうなったら年間最多勝ち点を更新してぶっちぎりで優勝しちゃって欲しい。
 そういえば、ガンバは今季かぎりでの長谷川健太の解任を発表したので、健太氏のガンバとの対戦も今回が最後だ。5年間お疲れさまでした。
(Sep 24, 2017)