鹿島アントラーズ1-0浦和レッズ
J1・第13節/2018年5月5日(土)/カシマサッカースタジアム/BS1
レッズが成績不振のために堀監督を解任、暫定の大槻毅監督からオズワルド・オリヴェイラへと政権交代して、これがはや4試合目。
ここまで1勝2敗と負け越しているオリヴェイラ氏に花を持たせてあげたいとは思えど、こちとらも本気で優勝を目指すならば、これ以上負けてはいられない。こんなタイミングであたりたくなかったというのが正直なところだけれど、でもあたっちゃったんだから仕方ない。
ということで、この日の試合は恩師オリヴェイラ監督ひきいるレッズとの一戦。内容はほぼ互角ながら、PKをもらった鹿島が1-0で勝利した。まぁ、オリヴェイラの株を下げずに勝ち点3をゲットしたという意味では、こちらとしてはベストな結果かなと思う。
この日のスタメンはGK曽ヶ端、DF西、植田、昌子、安西、MF三竿、レオ・シルバ、遠藤、永木、で、FWが土居と金崎という布陣。
前節の長崎戦にフル出場したウッチーがベンチにも入っていないのは、四日後のACLに向けて温存したってことなんだろうか。GKが前節から曽ヶ端なのも同じ理由? そこんところはよくわからない。
ただ、僕はGKやDFは基本的に固定すべきという考えなので、そのふたりがいないのはちょっと不満だった。あと、鈴木優磨をベンチにおいて、永木を左サイドの攻撃的な位置で起用してきたことも。
永木の
まぁ、結果的にみれば、永木が得たPKを夢生が決めて先制し(なぜあそこで右サイドにいたんだ永木)、曽ヶ端が何度かのビッグセーブをみせて守り勝っているんだから、この日の大岩采配はどんぴしゃだったことになる。
でもそれは勝ったからこその結果論だ。この日も流れからは結局1点も奪えていないのだから、その点で永木の起用があたったとは思えない。GKにクォンと曽ヶ端を交互に起用しているのにしたって、監督の優柔不断以外のなにものでもないように思えてしまう。GKはベストのひとりに固定するのが普通でしょう?
ということで、勝ちはしたものの、大岩に対する不信感がいまいち晴れない一戦だった。
今回のレッズは3バックなのと(なぜか森脇がベンチにもいない)、先程書いたルーキーの橋岡が右サイドウィングで起用されていること──この子は18歳でレッズのレギュラーに抜擢されるのみならず、五輪代表にも呼ばれているとのことで、さすがに攻守にわたっていいプレーを見せていた──、あと阿部勇樹とマルティノスがベンチ・スタートだったことなどが意外だった。
海外に引き抜かれたラファエル・シルバの後釜としてマリノスから移籍してきたマルティノスが途中出場なのは故障明けだからなんだろうけれど、阿部ちゃんがスタメンじゃない理由は不明。あと、湘南から復帰した山田直樹が見られなかったのも個人的には残念だった(活躍されても困るけど)。
でもまぁ、オリヴェイラさんも急な就任で、現時点では前任者のやり方を踏襲しているのだろうから、フォーメーションにしろ、選手起用にしろ、オリヴェイラの色が出てくるとしたらW杯明けからだろう。そういう意味では、レッズがオリヴェイラと契約するのはもうちょっとあとでもよかったんではないかという気がしてしまう。先生が失敗しないよう(でも鹿島相手には手加減してくれるよう)心から願っている。
まぁ、なんにしろ勝ててよかった。一時は降格圏外ぎりぎりの15位まで落ちた順位も、この2連勝でとりあえず8位まで上がった。首位の広島が勝ち点34で独走しているのを除けば(何事だ)、なんだかんだいって、あとはそれほど大きく勝ち点に差がついていないので、ちょっと連勝・連敗するチームがあれば、あっという間に順位が入れ替わるのが今年のJリーグ。W杯の中断期間まであと1試合なので、ここでふんばって後半戦で巻き返して欲しい。
しかしまぁ、日本代表も含めて、応援しているチームが勝つのを観たの、じつに2ヶ月ぶりらしい。あぁ、なんて不遇な春だったことか。
(May 06, 2018)