日本1-3カタール
アジアカップ・決勝/2019年2月1日(金)/ザイード・スポーツ・シティ・スタジアム(アラブ首長国連邦・アブダビ)/テレビ朝日
結果的にアジア最強はイランではなくカタールだった。日本代表、決勝戦でカタールに敗れ、準優勝に終わるの巻。
この決勝戦でも選手を固定したままの森保采配は変わらず。怪我のため出場できなくなった遠藤航にかわって塩谷を起用した以外、スタメンは前の試合と一緒だった。
個人的にはこのスタメン固定が疑問。ここまでの出来がとてもよかったならばともかく、ほとんどの試合は最少得点差での勝利だったし、唯一快勝したイラン戦にしたって、相手のふいをついたり、ラッキーなPKを得たりでの得点で、なんとなくうまくいっていない感が強かった。なのに森保はあくまで同じ形にこだわった。
この試合も2点のビハインドを追いながら、後半15分すぎに原口を武藤にかえるまで動かなかったし、その後の交替(84分に塩谷→伊東、89分に南野→乾)にしたって遅すぎる。負け試合でそこまで選手を引っぱる理由がわからない。なかなか出番のこないサブの選手たちからすれば、信頼の薄さの表れとしか思えないんじゃないだろうか。
名監督の条件のひとつは的確な選手交替で試合の流れを変えてみせる能力だと思う。そういう意味ではまったくそれができない森保に僕は疑問を感じずにはいられない。
まぁ、なんにしろこの試合は前半の2失点が痛かった。今大会得点王のアルモエズ・アリにバイシクル・シュートをくらった1点目(マンガじゃないんだから)、豪快なミドルを決められた2点目とも、相手がすごかったのは確かだけれど、でもやすやすとシュートを打たれている日本の守備にも問題があったと思わずにはいられない。
どちらも得点者のマークについていたのは麻也だった。麻也は後半に不運なハンドを取られて3点目も献上しているし、つまりこの試合の全得点に絡んでしまったわけだ。キャプテン・マークをつけた守備の要がその調子では負けるのも道理。まぁ、昔から中東に負けるときって、ああいう豪快なシュートを決められるのが定番って気がする。
それにしても1点目のバイシクルはなぁ……。あんなふわっとしたシュートがなぜ止めらんないかな、権田。
この試合での唯一の収穫は、ここまで無得点だった南野がここまで無失点だったというカタールのゴールをこじ開けてみせたこと。見事な連携からの崩しだったし、とりあえずカタールの無失点記録を途絶えさせたことだけが、せめてもの救いだった。
あぁ、それにしても決勝での負けはくやしい……。
(Feb 03, 2019)