川崎フロンターレ1-1鹿島アントラーズ
J1・第2節/2019年3月1日(金)/等々力競技場/DAZN
やはり勝てなかった。でも負けもしなかった。今年の川崎相手じゃこてんぱんにされちゃうんではと心配していたので、その点はほっとした。あちらのホーム・ゲームだったのを考えれば、ドローは上出来だ。川崎の開幕ダッシュを阻んだのも大きい。とりあえず最低限の結果は残せてなによりという試合だった。
この日のスタメンはクォン、内田篤人、犬飼、町田、安西、永木、レオ・シルバ、土居、安部、セルジーニョ、伊藤翔の11人。
まずはチョン・スンヒョンがいないのに驚いた。前の試合でさんざんだったので懲罰的な意味合いか、怪我での欠場かは不明。山本修斗もいなかったし、もしかしたらふたりは中3日で次週に控えたACLに向けて温存したのかもしれない。
まぁ、理由はどうであれ、町田と犬飼の日本人CBコンビが見られたのは願ったり叶ったり。結果的にも失点は直接FKの1点だけで、フロンターレの強力な攻撃陣に流れからの得点を許さなかったのだから上出来だった。
まぁ、前半早々に中村憲剛に超美麗なFK(なんちゅー素晴らしい)を決められたときには、ああ、こりゃ早くも勝負あったかと思ってしまったんだけれど。
でもそのあと、ウッチーのロング・フィードに反応した伊藤翔がDFラインの裏へ抜け出して、きれいなトラップから右ポストにあたるギリギリのところへシュートを決めて前半のうちに同点に追いついた。
伊藤はこれでACLから公式戦3戦連続でのゴール。まじで移籍早々こんなに素晴らしい活躍を見せてくれるとは思っていなかった。もしかして夢生よりすごいんじゃないだろうか。ほんと実力を疑っていてごめんなさい。
でもまぁ、アントラーズのシュートはJリーグ公式サイトの記録によるとわずか5本(後半は1本も打てなかったらしい)。対するフロンターレが18本というので、試合自体は数字の上でも圧倒されまくりって内容だった。
セットプレーからの町田のゴールが謎判定(土居のオフサイド?)で認められなかったり、安部裕葵のシュートがボール2個分くらい枠をはずしたりと、惜しいシーンもなくはなかったけれど、それ以上に相手のチャンスが多かった。クォン・スンテのいくつかのファイン・セーブがなかったら、負けていた可能性大。本当に負けなかったのが救いって試合だった。
あと、この試合では小笠原からキャプテンマークを引き継いだウッチーが、キャプテンマークをつけて今季初スタメンを飾ったのが胸熱ポイント。
ウッチーは同点ゴールをアシストしてみたり、試合後にブーイングを浴びせるサポーターに食ってかかったりと、なかなか新キャプテンらしい存在感を見せてくれていた。18才でデビューしたころから知っている選手が、すっかりたくましくなっていて感慨深かった。
途中出場は山口、金森、三竿健斗の3人。
三竿が故障から帰ってきたのが朗報だ(そういや三竿兄は大分に移籍してしまった)。でもこの日の出番はわずか2分ちょいだった。本人はピッチに立てたことを喜んでいるようだけれど、試合勘を取り戻させるために使うならば、せめてもうちょっと早く出してあげればいいのに。大岩はどうにもカードの切り方が遅すぎるのが不満だ(日本代表の森保しかり)。
あと、途中出場では金森の印象が悪かった。動きがちんたらしすぎている。途中から出てきて元気なんだから、もっと真剣にボールを追えよなぁって思ってしまった。いまのままじゃ、頼りにならない感が中村充孝とどっこいだ。ふたりとも技術はあるのに、どうしてああなんだろう。もったいない。
(Mar. 02, 2019)