2019年3月のサッカー

Index

  1. 03/01 △ 川崎1-1鹿島 (J1・第2節)
  2. 03/05 ○ 鹿島2-1ジョホール (ACL・グループE)
  3. 03/09 ○ 鹿島1-0湘南 (J1・第3節)
  4. 03/12 △ 山東2-2鹿島 (ACL・グループE)
  5. 03/17 ○ 札幌1-3鹿島 (J1・第4節)
  6. 03/22 ● 日本0-1コロンビア (親善試合)
  7. 03/26 ○ 日本1-0ボリビア (親善試合)
  8. 03/30 △ 磐田1-1鹿島 (J1・第5節)

川崎フロンターレ1-1鹿島アントラーズ

J1・第2節/2019年3月1日(金)/等々力競技場/DAZN

 やはり勝てなかった。でも負けもしなかった。今年の川崎相手じゃこてんぱんにされちゃうんではと心配していたので、その点はほっとした。あちらのホーム・ゲームだったのを考えれば、ドローは上出来だ。川崎の開幕ダッシュを阻んだのも大きい。とりあえず最低限の結果は残せてなによりという試合だった。
 この日のスタメンはクォン、内田篤人、犬飼、町田、安西、永木、レオ・シルバ、土居、安部、セルジーニョ、伊藤翔の11人。
 まずはチョン・スンヒョンがいないのに驚いた。前の試合でさんざんだったので懲罰的な意味合いか、怪我での欠場かは不明。山本修斗もいなかったし、もしかしたらふたりは中3日で次週に控えたACLに向けて温存したのかもしれない。
 まぁ、理由はどうであれ、町田と犬飼の日本人CBコンビが見られたのは願ったり叶ったり。結果的にも失点は直接FKの1点だけで、フロンターレの強力な攻撃陣に流れからの得点を許さなかったのだから上出来だった。
 まぁ、前半早々に中村憲剛に超美麗なFK(なんちゅー素晴らしい)を決められたときには、ああ、こりゃ早くも勝負あったかと思ってしまったんだけれど。
 でもそのあと、ウッチーのロング・フィードに反応した伊藤翔がDFラインの裏へ抜け出して、きれいなトラップから右ポストにあたるギリギリのところへシュートを決めて前半のうちに同点に追いついた。
 伊藤はこれでACLから公式戦3戦連続でのゴール。まじで移籍早々こんなに素晴らしい活躍を見せてくれるとは思っていなかった。もしかして夢生よりすごいんじゃないだろうか。ほんと実力を疑っていてごめんなさい。
 でもまぁ、アントラーズのシュートはJリーグ公式サイトの記録によるとわずか5本(後半は1本も打てなかったらしい)。対するフロンターレが18本というので、試合自体は数字の上でも圧倒されまくりって内容だった。
 セットプレーからの町田のゴールが謎判定(土居のオフサイド?)で認められなかったり、安部裕葵のシュートがボール2個分くらい枠をはずしたりと、惜しいシーンもなくはなかったけれど、それ以上に相手のチャンスが多かった。クォン・スンテのいくつかのファイン・セーブがなかったら、負けていた可能性大。本当に負けなかったのが救いって試合だった。
 あと、この試合では小笠原からキャプテンマークを引き継いだウッチーが、キャプテンマークをつけて今季初スタメンを飾ったのが胸熱ポイント。
 ウッチーは同点ゴールをアシストしてみたり、試合後にブーイングを浴びせるサポーターに食ってかかったりと、なかなか新キャプテンらしい存在感を見せてくれていた。18才でデビューしたころから知っている選手が、すっかりたくましくなっていて感慨深かった。
 途中出場は山口、金森、三竿健斗の3人。
 三竿が故障から帰ってきたのが朗報だ(そういや三竿兄は大分に移籍してしまった)。でもこの日の出番はわずか2分ちょいだった。本人はピッチに立てたことを喜んでいるようだけれど、試合勘を取り戻させるために使うならば、せめてもうちょっと早く出してあげればいいのに。大岩はどうにもカードの切り方が遅すぎるのが不満だ(日本代表の森保しかり)。
 あと、途中出場では金森の印象が悪かった。動きがちんたらしすぎている。途中から出てきて元気なんだから、もっと真剣にボールを追えよなぁって思ってしまった。いまのままじゃ、頼りにならない感が中村充孝とどっこいだ。ふたりとも技術はあるのに、どうしてああなんだろう。もったいない。
(Mar. 02, 2019)

鹿島アントラーズ2-1ジョホール・ダルル・タクジム

AFCチャンピオンズリーグ・グループE/2019年3月5日(火)/カシマサッカースタジアム/日テレNEWS24@スカパー!

 ACL開幕。アントラーズの緒戦の相手は「ジョホールバルの奇跡」で有名なジョホールバルを州都とするマレーシア・ジョホール州のクラブ。現在マレーシア・リーグでは五連覇中なんだそうだ。
 川崎戦でチョン・スンヒョンと山本修斗がいなかったのは、やはり怪我のせいだったらしい。この日もふたりはベンチ外だった。でもって優磨もふたたび怪我して全治二ヶ月という話。レアンドロがいないのも怪我なのか。なんかもう開幕早々怪我人だらけで困ったもんだ。
 ということでこの日のスタメンは、GKクォン・スンテ、4バックが平戸太貴、犬飼、町田、安西、MFが永木、名古新太郎のダブル・ボランチに、遠藤と山口で、2トップがセルジーニョと金森という布陣だった。
 いきなり初めて見る選手がふたりもいる。平戸はユース出身の21歳で、去年はレンタル先の町田でJ2最多アシストを記録したとかなんとか。名子は順天堂大卒の2年目(【訂正】昨年は特別指定選手で、今年がデビュー・イヤーとのこと)。平戸はJ1出場経験なし。名子は去年1試合だけ。でもふたりとも、なかなか堂々としたプレーを見せてくれていた。
 スタメンでは山口、町田もこのふたりと同世代だし、安西が山口のひとつ上。あ、そういやセルジーニョもまだ23だった(ほんとに?)。後半途中からは安部裕葵と三竿健斗も出てきたから、気がつけばピッチに立っている選手のじつに7人が23歳以下なんて時間帯があった(そのあと名古が下がって土居が入ったので最終的には6人)。それってほぼ五輪代表と同じじゃん。鹿島、若返るにもほどがある。金森や土居がすっかりベテランに思える。遠藤や永木はもう引退が近いんじゃないかと思えてしまう。ふたりともまだ30なのに。
 対戦相手にしたらなめられたもんだぜって話のような気がするけれど、そんな初々しいメンツで戦っておきながら、それでもちゃんと勝っちゃうんだから、そこはさすが前回チャンピオンだった。まぁ、五輪代表もそうだけれど、いまの若い子は上手いよね。このメンツではそうそう連携のよさは望めないけれど、若い子たちが積極的にプレーするのが観られただけでも、けっこう楽しかった。
 得点は先制点が平戸が左サイドから上げたクロスがそのままゴールネットを揺らしたもの(ラッキー)。2点目はセルジーニョの狙いすましたミドル。
 セルジーニョはPKを止められて先制のチャンスを不意にしたり、GKとの一対一のチャンスを逃したりしていたので、きょうは駄目かと思っていたら、最後にちゃんといい仕事をしてみせるあたり、今年もやはりACLではひと味違うらしい。
 1失点はややイージーな感があったけれど、でもまぁ、あれは相手も上手かった。PA内からの強烈なクロスを胸トラップしてそのままシュートって。あのプレーはワールドクラスだわ。
 ジョホール・ダルル・タクジム(覚えられない)はリーグ5連覇中ってほどには強いと思わなかったけれど、でもゴールを決めたブラジル人のジオゴとか、アルゼンチン人とかがいて──あと、ロングスローが得意なカーリーヘアの目立つ選手もいて──なかなか悪くないクラブだった。アウェイでは苦戦するかもなぁ……。
 あと、この試合はレフェリーがよくなかった。ボディ・コンタクトのたびに簡単に笛を吹かれて、やたらとストレスがたまった。ああいうのを見ると、やっぱアジアのサッカーはまだまだだなと思う。
 まぁ、なんにしろ勝ててよかった。来週の試合は午後4時半キックオフだそうなので、生では観られそうにない。なんで中国人はそんな時間に試合するんだ。祝日かなにか? それとも中国は広いから場所によっては意外と時差があるのか。
(Mar. 05, 2019)

鹿島アントラーズ1-0湘南ベルマーレ

J1・第3節/2019年3月9日(土)/カシマサッカースタジアム/DAZN

 リーグ第3節にしてようやく初勝利。湘南相手に勝ち点を取りこぼすようだと今年は本当に駄目そうだから、とりあえず勝ててよかった。
 この日のスタメンはクォン、ウッチー、犬飼、町田、安西、永木、レオ・シルバ、レアンドロ、安部裕葵、土居、伊藤翔の11人。
 ACLでレアンドロがいなかったのは、この試合のために温存したものだったらしい。レアンドロ、75分に交替するまで元気にプレーしてました。でもって、はずしまくっていた。どうも試合勘が足りないせいか、プレーの精度が低すぎた(積極性は買うけれど)。いまの状態ならば、最初から山口一真を使ったほうがいい気がする。
 途中出場はセルジーニョとその山口と三竿。セルジーニョは中2日で週明けに行われるACLのために温存したんだろうに、なぜ途中から使うのか、大岩の意味がわからない。負けているならともかく、勝っている状況だったし。前のACLでも途中から安部を使っていたし、休ませるならばちゃんと休ませてやりゃあいいのに。それとも若い子たちはちょっとでも出られたほうが嬉しいんだろうか。よくわからない。
 試合は前半はだいたい五分って感じだったけれど、前半の終了間際に湘南の選手が2枚目のイエローをもらって退場になったことでがぜん鹿島有利になった。でもって後半に安西が個人技で見事なゴールを決めて先制。その1点を守りきって今季初勝利をあげた。
 終盤はひとり少なくなった相手に押し込まれる時間帯もあったから、出来は決して褒められたものではなかったけれど、でもまぁ、いま大事なのは勝ち点3だから、最低限の結果は残せてよかった。
 しかしまぁ、せっかくDAZNを契約したのだからと他のクラブの試合もけっこう観ているけれど、今年のJ1は本当に難しそうだ。どこが優勝するのか、まるっきり見当がつかない。でも鹿島じゃないんだろう感がすごい。困ったもんだ。
(Mar. 10, 2019)

山東魯能泰山足球倶楽部2-2鹿島アントラーズ

AFCチャンピオンズリーグ・グループE/2019年3月12日(火)/ 済南オリンピックスポーツセンター/日テレNEWS24@スカパー!(録画)

 ACL二試合目の対戦相手、中国の山東魯能には去年W杯で日本に煮え湯を飲ませたベルギーのフェライニがいた。でもあの特徴的なカーリーヘア(アフロ?)じゃなくなっていた。髪、短いじゃん。俺の知ってるフェライニはそんなんじゃない。
 でもフェライニ、あいかわらずでかくて体幹がぶあつかった。山東では2ゴールを決めた9番の元イタリア代表FWペッレ(知らない。有名な人?)も同じような体格だった。基本的に中国人が日本人よりもでかいので(小さい人もいましたが)、とにかくクラブ全体で高さにものをいわせてくる感じだった。やめてほしい。
 いやでも、開始からわずか15分で伊藤翔が2ゴールを決めたときには、きょうは楽勝かもと思ったのになぁ。そのあと、三竿がハンドを取られて1点差。さらにはペッレにフィジカルにものいわせた強烈なシュートをあびて同点。どうしてチョンがマークがついてんのに、あんな強いシュートが打てんるんだか。困ったもんだよ。
 ということで、せっかく2-0としたのに前半のうちに同点に追いつかれ、後半はともにスコアレスで結果はドローに終わった。でもまぁ、アウェイで勝ち点1ならばまあよし。とにかく高さのある相手なので、ロスタイムの最後にCKなんか与えるもんだから、最後まで本当にヒヤヒヤだった。
 この日のスタメンはGKクォン、DF平戸、チョン・スンヒョン、犬飼、町田、MF三竿、レオ・シルバ、遠藤、山口、FWセルジーニョ、伊藤。途中出場が安部、安西、土居の3人。
 祝・三竿の復帰後初スタメン。でも試合勘がないせいか、プレーの精度がいまいち低かった。あと、チョン・スンヒョンもスタメンに復帰。なので町田がベンチかと思ったら、大岩は安西を休ませて、左SBで町田を起用してきた。アウェイなので、まずは守備からってことですかね。でもそんな試合で2失点してりゃ世話がない。
 まぁ、きょうの大岩は勝つために最後まで攻撃的なカードを切っていったので、珍しく選手交替には不満がなかった。とりあえず勝ち点1だけでもあげられてよかった。
(Mar. 12, 2019)

北海道コンサドーレ札幌1-3鹿島アントラーズ

J1・第4節/2019年3月17日(日)/札幌ドーム/DAZN

 まずは祝・安西幸輝、日本代表選出~。去年アントラーズに来てからのプレーを見て、この子はいずれ日本代表に呼ばれるんじゃないかと思っていたら、思いのほか早く声がかかった。
 この日の対戦相手、札幌からは鈴木武蔵が初招集。両者の対戦ってことで注目された一戦は、決勝ゴールとなった伊藤翔の2点目をアシストした安西の勝ち。鈴木武蔵もアンデルソン・ロペスのゴールをアシストしたけれど(でもあれは伊藤翔のオウンゴールじゃないだろうか)、その場面以外には特に目立った活躍はしていなかった。
 この日の鹿島のスタメンはクォン、内田、犬飼、町田、安西、永木、レオ・シルバ、レアンドロ、安部、土居、伊藤翔の11人。途中交替はセルジーニョ、三竿、金崎の3人。
 札幌は前節まで2勝1敗と好調なすべりだしをしていて、4位で終わった去年の強さがまぐれではなかったことを証明しているので、少なからず苦戦するかと思っていたんだけれど、この試合では前半のなかばまでに伊藤翔が2ゴールを奪う活躍をみせてくれたおかげで、予想外に楽な展開になった。伊藤翔、まじですげー。この調子がつづけば今年はマルキーニョス以来の得点王が狙えるんじゃないだろうか。
 駄目押しの3点目はレアンドロ。前節ではいまいちだったけれど、この試合では見違えるようなプレーを見せてくれた(まぁ、前の試合でもシュートの精度こそ低かったけれど、それなりにボールには絡んでいたような気もする)。もっとも印象的だったのはキープ力の高さ。あれだけボールが収まると、まわりは助かる。レアンドロが戦力として計算できるようになるとでかいな。これで優磨が戻ってきたら、今年の攻撃陣はかなり強力かもしれない。
 札幌は去年のキーマンだった三好が抜けた今年は駄目なんじゃないかと思っていたのに、どうしてどうして。新加入のアンデルソン・ロペス(前節4ゴールを荒稼ぎしたうえにゴール裏の看板を跳び越して2m下に転落して話題となった)と鈴木武蔵のふたりが即戦力としていい仕事をしている上に、チャナティップが切れまくり。もうひとりの新外国人ルーカス・フェルナンデスもいい感じだったし、さらには福森という赤い頭のDFのプレース・キックの精度がやたらと高くてやっかいだった。
 札幌で唯一気になったのはジェイがベンチにもいなかったこと。開幕から出場機会が少ないので腐ったりしてないといいんだけど……とか思ったら、インスタにジーコとのツーショットでニコニコの写真をあげてました。なんだ、ルヴァン杯にフル出場したからお休みだったか。無駄な心配だった。
 この試合の裏では3連勝で首位だった名古屋がFC東京に負けて首位陥落。なんとFC東京が首位に立った。川崎はG大阪に負けて、第4節にしていまだ白星なし。優勝候補の筆頭がスタートダッシュでつまづいているおかげで、ただでさえ混戦のJ1がさらに難しい感じになっている。今年は最後まで目が離せない気分に……。
 ここでDAZNを解約すべきか悩み中。
(Mar. 17, 2019)

日本0-1コロンビア

親善試合/2019年3月22日(金)/日産スタジアム/日テレ

 内容はまずまず。でも結果は不本意ながら黒星というコロンビアとの親善試合。去年W杯で戦ったコロンビアと(6月にはコパ・アメリカでも戦う可能性があるのに)なぜにつづけて対戦しようと思ったのかはよくわからない。
 日本代表のスタメンはGK東口、DF室屋、冨安、昌子、佐々木、MF柴崎、山口蛍、堂安、南野、中島、そしてFW鈴木武蔵のワントップという布陣。
 今回は麻也、長友、大迫らのベテラン主力組を呼んでいないので、こういうメンツになった。個人的に目を引くのはフランス移籍以来初となる昌子の代表復帰。そして柴崎がキャプテンマークをつけていたこと。あと、鈴木武蔵が初招集で初スタメンだったのにもおっと思った。でもこの三人に関しては、それぞれ可もなく、不可もなくって感じだった。
 対するコロンビアはW杯での敗戦もあって負けられないって意地があるからか、はたまたカルロス・ケイロスが新監督に就任したばかりだからか、ファルカオ、ハメス・ロドリゲスらがいる手加減なしのメンバーで臨んできた。それにしても、アジア杯ではイランを率いていた人と、そのわずか二ヶ月後に別の国の代表監督として再会するとは思わなかった。
 まぁ、コロンビアは長距離移動でのコンディション不良もあるだろうから、十分な実力が発揮できたとはいえないのかもしれないけれど、それでもバーをたたくシュートが2本に、ファルカオがハンドで押し込んだシュートなど、決定的なシーンでは日本を上回った。さすがに手強い。
 日本も中島を中心に惜しいシーンをいくつか作ったけれど、でもシュートは枠を捉えられなかったり、GKの真正面だったりで、得点にはいたらず。そのうちに冨安がハンドを取られてPK献上(でもあの判定は厳しいでしょ?)。これをファルカオに決められて、そのまま逃げ切られてしまった。
 こういう試合に勝てないまでも、ドローにさえ持ち込めないあたり、日本だ表もまだまだだよなぁ……と思う。
 森保は後半途中から、香川、乾、小林祐希、鎌田大地、安西幸輝(祝A代表デビュー! でも残念ながら出番は10分足らず)を投入。それぞれに持ち味は見せていたけれど、結局コロンビアのゴールはこじあけられなかった。それでも香川、乾、中島が一緒にピッチに立ったときにはけっこうインパクトがあった。あの3人のそろい踏みが見れた時間帯がこの試合の個人的なクライマックスだった。どうせならばアジア杯でやってくれれりゃぁいいのに……。
 それにしても森保、なぜにアジア杯で呼ばなかった香川をこのタイミングで呼ぶかな。もう香川は使う気がないのかと思っていたので、特に大事でもないこういう試合にわざわざ呼び寄せる意味がわからない。なにを考えているんだか。
 まぁ、試合には負けはしたけれど、内容は悪くなかった。とくにディフェンスはよかった。みんな一対一でしっかりと戦えていたと思う。特にいまさらながら蛍はいいなと思った。今回は遠藤航が呼ばれてないけれど、守備的なことを考えると、彼と蛍とが選べる状況はけっこう貴重かもしれない。
 柴崎も悪くはなかったけれど、期待が大きい分、今日くらいのプレーでは満足できない。昌子もしかり。若い富安があれだけいいプレーをしているのだから(PKは不運だった)、昌子にはもっとしっかりしてもらわないと。
(Mar. 22, 2019)

日本1-0ボリビア

親善試合/2019年3月26日(火)/ノエビアスタジアム神戸/フジテレビ

 またやってくれました。森保一お得意のスタメン総入れ替え──。
 一度や二度ならともかく、わずか一年足らずのうちに三度目ともなると、いい加減、腹が立ってくる。しかも出来がいまいちだとなればなおさらだ。
 アジア杯で勝てなかったことを見ても、いまの日本代表の要が中島であることは明らかなんだから、いまやるべきことはその中島と新戦力の相性を確かめるとか、中島がいない場合のバックアップを見極めるとか、そういうことでしょう?
 ディフェンスだって最終バックは冨安、ボランチは柴崎を柱とするならば、彼らとのマッチングを試すのが筋だ。それを全員入れ替えちゃったら、連携のよしあしもあったもんじゃない。香川を試すならば、一緒に使うべきは乾や宇佐美じゃなくて、中島や南野、堂安でしょうよ。なに考えてんだかさっぱりわからない。
 僕には森保が「選手全員にチャンスを与えたい」という口実でもって、選手選考の最適項を探すという代表監督としてのいちばんの責任を回避しているように見える。いまの森保を支持しろといわれてもちょっと無理がある。
 ということでこの日のスタメンは、GKがシュミット・ダニエル、DFが西、三浦弦太、畠中槙之輔、安西幸輝、MF小林祐希、橋本拳人、宇佐美、乾、香川、FW鎌田という11人だった。
 いきなり知らない選手がいると思ったら、畠中は今年売出し中のF・マリノスの選手で、安西とはヴェルディでの同期とのこと。最近のヴェルディって、いい選手を次々と輩出していてほんとすごいっすね。その割にクラブはいつまでたってもJ1に戻ってこれないのが不思議だ。
 ニューフェイスの畠中のほかにも、両サイドバックが西と安西という去年の鹿島コンビだったり、橋本(なんと彼も初招集?)と小林祐希のダブル・ボランチに、宇佐美、乾、香川の中盤三枚(いっちゃ悪いがこの三人が並ぶと旧バージョン感がすごい)、蒲田のワントップなど、なかなかおもしろい顔ぶれがそろってはいたんだけれど、前述のとおり、森保の姿勢にうんざりしていた上に、出来がいまいちすぎて前半はまったく楽しめなかった。
 香川とか、ボールを持たせるとさすがにおもしろい動きを見せるんだけれど、まわりとの連携がいまいちな上に、ボリビアの守備がきびしくて、なかなか自由にはプレーさせてもらえなかった(やっぱ南米の中堅国はどこも守備がいい)。
 ようやく試合が盛り上がったのは、後半途中から宇佐美→堂安、乾→中島、香川→南野、小林→柴崎という森保ジャパン主力への総入れ替えがあってから。でもってようやく生まれた得点は新御三家のコンビネーションからの中島のゴールという……。結局、中島、南野、堂安の3人がそろわなきゃ勝てないらしい。困ったもんだ。
 ──というか、やっぱ中島だな、すごいのは。アジア杯には南野、堂安のふたりがいてなお、内容的には今日の前半と大差がなかったわけだから。ほんと、要するに中島が大化けしたからこそ、ここまで森保が結果を残せているだけって気がする。
 途中出場ではそのあと、佐々木と武蔵も出てきた(このふたりの名前が並ぶと気分は巌流島)。その時点ではまだ無得点だったので、攻撃力が売りの安西をさげてサイド攻撃のイメージの薄い佐々木を入れるたぁどういうつもりだと、この交替にも不満だったんだけれど、でもまぁ佐々木はそんなに悪くなかった──というか、中島が出てきて以降は終始、日本が押せ押せだったので、後半の30分にはほとんど不満がなかった。ほんと、中島様々だ。
 メディアではよく大迫頼りが問題だといわれているけれど、僕にはそれよりも中島依存症のほうがよほど深刻に思える。
(Mar. 26, 2019)

ジュビロ磐田1-1鹿島アントラーズ

J1・第5節/2019年3月30日(土)/ヤマハスタジアム/DAZN

 一ヶ月限定のつもりで契約したDAZNなのに、うっかり解約を忘れて二ヶ月目に突入。ということで第5節の対戦相手はジュビロ磐田。
 磐田といえば、まずは中村俊輔だけれど、今年の俊輔は足の調子が悪いらしく、この日はベンチ入りはしていたものの出番なし。五輪代表の小川航基も代表遠征帰りだからか、ずっとベンチ。あと川又や大井健太郎も故障中でベンチ外だった。
 まぁ、そんなだからか、出来はいまいち。大久保や山田大記、アダイウトン、田口泰士なんかはいるから、決して悪くないメンツだとは思うんだけれど、前半を見たかぎりでは、怖いのはセットプレーだけって感じだった。
 こちらのスタメンはクォン、ウッチー、犬飼、町田、安西、永木、レオ・シルバ、レアンドロ、土居、伊藤翔、セルジーニョというメンツ。こちらも安部裕葵がU-20代表の海外遠征から戻ったばかりだからか、ベンチ・スタートだった。あとチョン・スンヒョンが韓国代表で怪我をして離脱中。
 まぁ、鹿島の場合、そのふたりが抜けてもそんなに戦力は落ちない。シュートこそ多くはなかったけれど、迫力のある攻撃を見せてくれていたので、前半は無得点に終わったけれど、これならば後半にはゴールが決められるだろうと思った。
 そしたらばだ。まさかの先制ゴールは磐田だった。それも後半キックオフからわずか1分。右サイドから攻められ、大久保がオーバーヘッド・キックでファーに流したボールを、フリーで攻めあがってきた松本昌也という選手にあっさり決められてしまった。
 失点の場面では右サイドが信じられないくらいすっかすかだった。あそこはレアンドロがカバーに入ってくれないとなぁ……。レアンドロ、攻撃力は買うけれど、運動量はいまいちかなぁと思う。身体、重そうだしね。
 その後も攻めながら得点が奪えない展開に、こりゃもしかして負けたかと思ったら、残り6分でレオ・シルバがやってくれた。安西とのワンツーからPA内に攻め込むと、狭いところを縫って殊勲の同点ゴールを叩き込んで見せてくれた。今年はほんと調子がよさそうでなによりだ。
 最終的なシュート数は8-16で、相手の倍も打っている。でもそのうち枠内がわずか4本と精度を欠いて、結局得点はその1点のみ。怪我人が多くて降格圏内に沈むジュビロ相手にドローに終わったのは痛かった。
 しかしまぁ、負け試合なのに、またもや大岩が切った交替カードが内田→三竿、レアンドロ→安部の二枚だけってのがいまいち納得ゆかない。
(Mar. 31, 2019)