川崎フロンターレ2-1鹿島アントラーズ
J1・第2節/2020年7月4日(土)/等々力競技場/BS1
Jリーグがようやく再開した。
第1節で中断に入ったまま、よもや四ヵ月以上もサッカーが観られなくなるなんて思ってもみなかった。ここんところまた東京の感染者が連日百人を超えている昨今だから、いつまた中断になるか、わかったもんじゃないけれど、観られるあいだに観られるだけ観て楽しんどこうと思って、DAZNの契約を再開した。さて、無事に十二月の最終節が迎えられますやら……。
ということで、再開後最初の対戦相手は、よりによって天敵・川崎。まあ、中断する前のスケジュールでも川崎だったから、カードを組みなおしたとはいっても、踏襲できるところはそのままってことなのかもしれない。
鹿島のスタメンはGKクォン・スンテ、DF内田篤人、犬飼、町田、永戸、MF三竿、レオ・シルバ、ファン・アラーノ、和泉、FW土居聖真、エヴェラウドの11人。今季特別ルールで5人まで交替可能となった途中出場の選手は、伊東翔、広瀬、遠藤康、永木、そして18歳のルーキー染野唯月という5人だった。
開幕戦でスタメン・デビューを飾った関川はベンチ。あと、右SBのスタメンが広瀬ではなく、ウッチーってところが第1節との変更点。
ザーゴも4ヵ月も余計に時間をもらえて、よりチームへの理解が深まっただろうから、この中断期間は鹿島にとってはプラスとなること間違いなし……と期待していたのだけれど。うーん、どうなんだろう。この試合を観ても、いまだザーゴがいい監督なのかどうか、いまいち評価できない。
なんたってこの試合でようやく今季初ゴールが決まりはしたものの、それが相手のオウン・ゴールですからね。いまだにチームとしてのゴールはひとつも決まっていない。観ていてもいまいち攻撃が機能している感じがしなくて、本当にこのままで大丈夫なのか心許ない。
まぁ、この試合では判定にも泣かされた。開始早々2分でショートコーナーから谷口に決められた先制ゴールは「オフサイドじゃん!」って1点だったし、後半残りわずかで最終ラインの裏を取った染野がペナルティ・エリアで倒されたシーンは、あれがなんでPKじゃないんだよって思った(トラップしたボールをキープできなかったから?)。
この日の主審は飯田淳平という人だったけれど、やっぱJリーグはレフェリングに問題ありなのでは……と思ってしまった。今季から導入されるはずだったVARが過密日程のため年内は見送りになったのも痛かった。まぁ、個人的にはVARはいらない派なんだけど。
対する川崎は中村憲剛がいまだ怪我から復帰せず。でも家長、大島、脇坂、田中碧ら、タレントぞろいで、車屋とか、守田とかが途中から出てくるんだから、羨ましいやらなにやら。家長のアシストから生まれた2点目の長谷川竜也のゴールも見事でした。トラップからシュートまで完璧。あんなの決められたら勝てない。
まぁでも、前半の半ばに鹿島のCKをレアンドロ・ダミアンがワンタッチしてオウン・ゴールにしてくれて1点差に追い上げたこともあって、後半はこちらの一方的なゲームになった。勝っている川崎が無理をしなくなったのに助けられた部分もあるのかもしれないけれど、とりあえず優勝候補の川崎を相手のホームで押し込めたので、いくらか光明は見えたかなって試合になった。それにしても川崎相手だと勝てないよなぁ……。
結局、開幕2連敗で順位は最下位のまま。今季は降格がないからって油断して、まさかこのまま降格圏に沈んだまま1年が終わったりしないだろうな?
ちなみにこの試合は無観客のリモートマッチだった(来週からは少しずつ観客が入る予定らしい)。DAZNを契約はしたものの、BS1でも放送があったので、安定性重視でNHKで観たていたら、副音声では解説なしで場内の音声だけを流しているというので、後半からは副音声にしたら、これがけっこうおもしろい。観客の歓声がないから、選手やレフェリーやベンチの声に、ボールを蹴る音や場内放送が大きく響きわたる。こういう機会じゃないと経験できない、なかなかレアな体験でした。
(Jul. 05, 2020)