横浜FC0-3鹿島アントラーズ
J1・第12節/2021年5月1日(土)/ニッパツ三ツ沢球技場/DAZN
ここまで1勝もできずに下平監督が解任されて、現在は早川知伸という人が指揮をとっている最下位の横浜FCとの対戦。
やはり上田綺世は前節の怪我で全治3週間だそうで、この日の先発は、沖、常本、犬飼、町田、永戸、三竿、レオ・シルバ、荒木、白崎、土居、染野というメンバーになった。
対する横浜には伊藤翔、伊野波という元鹿島のメンバーがいたり、ほかにも六反、マギーニョ、小川慶治朗といった、知った顔ぶれがいたりして、意外と侮れない感じだった。
でもまぁ、今季背番号10を託した中村俊輔がベンチ入りしていないあたりで、方向性にぶれがある気がしてしまうのも仕方ないところ。去年のように走力重視の守備的なサッカーをするならば、俊輔にエースナンバーつけさせたりしないと思う。ベストメンバーで戦えない鹿島相手に3-0で負けてしまうあたり、やはり今年のJ1残留は難しいんだろうなと思わせた。
鹿島の得点は先制点が白崎。荒木が打ったシュートの跳ね返りを頭でゴールへと流し込んだ。白崎ってなにげにポジショニングいい気がする。
2点目は荒木がもらったPKを土居聖真が決めたもの。決めたというか、いったんは六反に止められたこぼれ球に反応してなんとか得点にした。キッカー務めるんならば、きちんと決めてくれないとなぁ……。とりあえず、外さなくてよかった。
聖真はこれが今季初ゴールとのこと。そうでしたか……。そりゃ鹿島が勝てないのも納得だって思ってしまった。
以上の2点が前半で、後半に入ってからの3点目は荒木のCKから町田のヘディング。その少し前にも犬飼のヘディングが六反のナイスセーブに阻まれたシーンがあったし、今年は両CBがセットプレーでこれぞ鹿島って仕事をしてくれている。
荒木はいちおう全得点に絡んでいることになるけれど、観ている分には不思議とそれほどの大活躍って感じでもなかった。最近はすっかり自身のゴールから遠ざかってしまっているので、そろそろゴールが欲しいことだろう。
以上の3得点に加えて、この日もクリーンシート。まぁ、対戦相手に恵まれた感もあるけれど、ザーゴのときには一度もなかった無失点試合が、相馬になってからすでに二度目ってあたりに鹿島らしさを取り戻しつつある感じがしないでもない。
あえて苦言を呈するならば、この日の不満は、後半の選手交替が遅かったこと。
ひとりめの白崎→松村こそ後半17分だったけれど、そのあとのディエゴ・ピトゥカ、遠藤、小泉、杉岡の投入は、43分過ぎだ。それはいささか遅すぎるでしょう?
膠着した試合で選手を替えるのが難しい展開だったのならばともかく、前半だけで2点をリードしていたのだから、もう少し早めに動いて欲しかった。ピトゥカのJ1デビュー戦でもあったわけだし。わずか10分ばかりのプレーではモチベーションが上がらないだろう。観ているこちらも、いいも悪いもわからない。相馬さんにはもう少し積極的なベンチワークを見せてもらいたい。
さて、監督交替からここまでは比較的順調にきたけれど、次からはFC東京、名古屋、マリノスと強敵がつづく。真価が問われるのはここからだ。いい試合を期待している。
(May. 02, 2021)