鹿島アントラーズ1-2横浜FC
J1・第31節/2021年10月2日(土)/カシマサッカースタジアム/DAZN
最下位の横浜FCにホームで負けて、ACL出場圏内の3位以内に黄色信号が灯ってしまった一戦。
この日のスタメンは沖、広瀬、関川、町田、安西、三竿、ピトゥカ、ファン・アラーノ、和泉、荒木、上田の11人、途中出場が土居、松村、エヴェラウド、遠藤、レオ・シルバの3人。
敗因は前半のうちに横浜FCに2点の先行を許したディフェンスだと思う。
ただ左CKからファーのジャーメイン良にヘディングを決められた2点目は余計。相手のクロスを安西がクリアしてCKを与えたものだったけれど、そのまま見送ればゴールキックで終わっていたので、あそこで触って失点につながったのは残念すぎた。
まぁ、あれで安西を責めるのは酷かもしれないけれど、ああいうところで適切な判断をくだせてこそ一流でしょう。安西にはもっと視野を広く持って欲しい。なまじその直前に相手のカウンターからのピンチを沖がファイン・セーブでしのいでくれたので、そのすぐあとの失点はなおさら残念だった。
いずれにせよ、2失点はどちらも自軍でのファールやクリアで相手にセットプレーを与えたのが原因なので、そういう意味では相手に押し込まれて後手に回った守備に問題あったと思う。犬飼が離脱してからクリーンシートが一度もないというところに、犬飼不在の影響がわかりやすく出ている気がする。
あと、この日の主審が今村義朗だったのも不運だった。申し訳ないけれど、この人には前半戦の福岡戦でのVAR判定以来、Jリーグでもっとも信頼できないレフェリーというレッテルを貼ってしまっているので、その人が主審だという時点でこの試合には一抹の試合があったし、実際の判定も安定感がなく、それくらい流したってよくない? というシーンで笛がたびたび鳴るし、意図的ではない接触にイエローが出たりもする。結果的に試合のリズムが悪くなって調子が上がらなかったはこの人の影響も少なからずあったと思う。
鹿島の1点は後半1分の上田綺世。後半開始と同時に途中交替でピッチに立った松村と土居、ふたりの連携から生まれたシュートは横浜GKスベンド・ブローダーセン(東京五輪のドイツの正GKだったの?)に阻まれたけれど、そのこぼれ球を荒木が拾って浮き球のクロスを入れ、これに綺世が頭であわせた。攻撃陣の歯車ががちっと噛みあった見事なゴールだった。その勢いのまま同点、逆転といけなかったのが残念無念。
――とかいいつつ、かくいう僕はこの前日に緊急事態宣言が解除されたのを受けて、長年の友人と昼から寿司屋で酒を飲んでいたので(今年初)、帰ってきてすぐのこの試合、ハーフタイムにうつらうつらしてしまい、そのゴールを見逃した駄目男です。偉そうなこと言っててごめんなさい。
まぁ、鹿島が負けたのは残念だけれど、横浜FCがこの勝利で暫定ながら最下位を脱出したのはよかったんじゃないだろうか。序盤戦は低迷しまくっていたから降格確実かと思っていたけれど、前節ではマリノスとのダービーで引き分けているし、このところ昇り調子っぽい。せっかくカズや俊輔がいるのだし、残り7試合で3勝できれば、残留の可能性もなくはないと思うから、がんばって欲しい。
とはいえ、後半ロスタイムに俊輔が出てきたのには、いささか複雑な気分になった。日本代表のレジェンドなんだから、もうちょっとましな使い方をしてあげようよ……。
(Oct. 03, 2021)