鹿島アントラーズ2-1清水エスパルス
J1・第6節/2022年4月2日(土)/カシマサッカースタジアム/DAZN
ワールドカップのグループリーグ決定。日本の対戦相手はスペイン! ドイツ! そしてコスタリカかニュージーランドだ~。
――そんなW杯グループ抽選会が未明にあった日に実施されたJ1・第6節。対戦相手は去年からひきつづき平岡監督が指揮をとる清水エスパルス。
鹿島のスタメンはGKクォン・スンテ、DF常本、関川、三竿、安西、MFピトゥカ、樋口、和泉、仲間、FWファン・アラーノ、優磨という顔ぶれ。途中出場は綺世、松村、カイキ、荒木の4人だった。
綺世がA代表でフル出場、荒木がU-21での試合から中2日ということで、ふたりはベンチスタート。土居がベンチ外で、キャプテンマークはピトゥカがつけていた。
試合は基本、鹿島ペースで進むも、前半はスコアレスのまま終了。
でも優勢な試合運びはできているから、後半に勝ち越せばオッケー――とか思っていたら、後半にハプニング。11分にピトゥカとベンジャミン・コロリのあいだで接触プレーから乱闘騒ぎが勃発。ふたりに喧嘩両成敗でイエローが提示される。
多分ヴァイラー監督はそのカードを考慮したんだろう。ピトゥカはその少しあとに途中交替を命じられる。でもって、やる気まんまんだったピトゥカがその交替に憤慨して、去り際に足元にあったペットボトルを蹴っ飛ばしたところ、そのペットボトルが水をまき散らしながら観客席に飛び込んでしまった(ピトゥカ、さすがのキック力)。
オフプレーでの出来事ではあったけれど、これを問題視した主審の谷本さんが(二枚目のイエローということで?)レッドカードを提示。ピトゥカは退場になってしまう。
幸いこのカードは交替が認められたあとだったので、鹿島は11人のままでプレーをつづけることができたけれど、なんとなく嫌な雰囲気になったその少しあとに、清水に先制点を許す悪い流れになってしまう。
失点は左SBの山原という選手がドリブル突破から蹴り込んだクロスをベンジャミン・コロリが頭で決めたもの。山原のクロスはどんぴしゃの見事なものだった。コロリも日本サッカー(または清水のサッカー)に慣れたのか、去年よりもずいぶんと存在感を増していた。そういや清水には白崎もいたんだった(でも存在感はいまひとつ)。
なんにしろ、裏では川崎がC大阪相手に1-4(えっ!)というよもやのスコアで負けている。ここで負けて勝ち点差が縮まらない状況は避けたい。
そんな試合を救って、見事な逆転劇で勝ち点3をもたらしたのが優磨と綺世のツートップのゴールだった。両方とも右サイドのクロスからのヘディング。優磨の同点弾は松村からの鋭いクロス。綺世のは優磨からのふわっとしたクロス。どちらもマークと競り合いながら、見事に決めてみせた。ほんとこのツートップは頼りになる。
先週のルヴァン杯・ガンバ戦でも1点先制されてから大逆転しているし、これで公式戦3連続逆転勝利だ。毎回先制されているのはなんだけれど、それでも逆転で勝ち点3をもぎ取ってみせる勝負強さは近年なかったものだ。素直にすげーって思う。
まぁ、ピトゥカが退場になってしまったり、コロリともめた誰か(たぶん優磨)に対して権田からメディア経由での揶揄があったりと、若干気分がよくないこともあったけれど、とりあえずリーグ戦4連勝には大きな拍手を送りたい。
(Apr. 03, 2022)