日本4-1パラグアイ
キリンチャレンジカップ/2022年6月2日(木)/札幌ドーム/フジテレビ
ワールドカップの本番まであと半年を切ったというのに、まるでわくわく感がない。最近は代表戦があっても、感想書くのめんどくせいとしか思えない。
ならばいっそ観るのをやめちゃえばいいじゃんと思わないでもないけれど、フランスW杯の予選から数えて、かれこれ四半世紀も観つづけている日本代表を、森保がつまらないからという理由で観なくなってしまうのもなぁ……。
そういう意味では朝ドラの『ちむどんどん』と近いものがある。あれも普通のドラマだったらば絶対すぐに観るのをやめるレベルのひどい作品なのに、生活の一部となっている朝ドラだからという理由でしかたなく観つづけている。なんだかんだ、習慣って拘束力が強いよねぇ……。
(【追記】結局『ちむどんどん』は我慢の限界に達して、この翌週で観るのをやめた)
ということで、いまいち気乗りがしないのだけれど、ここから日本代表の親善試合が四試合つづく。まず最初の対戦相手はパラグアイ。
中三日で強豪ブラジルとの対戦が控えているので、森保はこの試合、あえて主力を温存した。スタメンはシュミット・ダニエル、山根、谷口、麻也、伊藤
ドイツでの活躍が評価されてA代表に初招集された伊藤が初スタメン。長友の起用で批判を浴びている左SBに起用された。後半からはCBとしてもプレーしていた。初めて観たけれど、とても好印象だった。さすがにシュッツガルドでレギュラーを張っているだけのことはある。
調べてみたら、伊藤ってU-21のころは世代別の代表にちゃんと呼ばれていたんすね。それが五輪代表の四年間は縁遠くなっていたらしい――って、その世代の五輪代表監督って森保じゃん! ユース世代の晴れ舞台である五輪のときにはそっぽを向いていた選手を、海外で活躍したからってA代表に呼び寄せるあたり、意外と面の皮が厚いな。
その伊藤のほか、今回ひさびさの招集された鎌田、堂安もよかったし、森保お気に入りの原口、浅野らも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。今回は守田が別調整だそうで、このところの定番だった遠藤航・守田・碧のボランチ三枚のフォーメーションが組めなかったこともあって、どうなるかと思っていたけれど、ひさびさにスタメン起用された選手たちが躍動して――あとW杯出場を逃したパラグアイのモチベーションが低かったこともあって?――結果は4-1という快勝に終わった。
ゴールは浅野、鎌田、三笘、田中碧の4人。
浅野は原口からの絶妙のスルーパスに抜け出してループシュートを決め、鎌田は堂安からのクロスに頭であわせた。三笘のゴールも原口からのスルーパス。碧は鎌田のアシストからミドルを決めた。
相手の7番ゴンザレスに豪快なミドルを決められて一時は2-1とされたけれど、その直後に三笘のゴールが決まったのが大きかった。そのあと、鎌田がもらったPKを堂安が止められていなければ、もう1点入っていたはず。
なんにしろ、最近の代表戦ではいちばんの出来だったと思う。きょうみたいな試合をつづけられたら森保にケチはつけられない――といいつつ、せっかく過密日程で四試合をこなせるんだから、メンバーを固定してW杯のシミュレーションをしたらどうなのさって思わないでもないけど。
さぁ、この結果をうけて次のブラジル戦では、南野や伊東純也がどんなプレーを見せてくれるのか、上田綺世のスタメンはあるのか、要注目。次の試合がちょっと楽しみになった。
お隣の韓国はブラジルにこてんぱんにされたようだけれど、さて日本代表の運命やいかに――。
(Jun. 03, 2022)