ターミナル
スティーヴン・スピルバーグ監督/トム・ハンクス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/2004年/アメリカ/DVD
とある理由で東欧のクラコウジアからニューヨークにやってきたビクター・ナボルスキー(トム・ハンクス)は、祖国がクーデターにより消滅してしまったため、アメリカへの入国を拒否され、それどころか、なんと帰る国もなくなってしまう。おかげで彼はJFK国際空港の乗り換えロビーに閉じ込められたまま、いつ来るかわからない自由の日を待ち続けることになる。
この映画の一番の失敗は、ジャズを重要な小道具として使っているにもかかわらず、映画音楽としていない点にあると思う。エンドクレジットを見ながら、なんでここでジャズがかからないんだろうと、僕は残念でならなかった。あそこで普通に交響楽を聞かされてもなあ……。こういう映画はどうせならばイーストウッドかウディ・アレンに監督して欲しかった。二人ともあまり撮りたがりそうにないけれど。
物語的にも、終盤になって
まあ、トム・ハンクスの演技はあいかわらず見事だし、キャサリン・ゼタ=ジョーンズはとても綺麗だ。彼らを見るための作品だと割り切れば、そんなに悪い映画じゃないかもしれない。
(May 01, 2005)