24 -TWENTY FOUR-
スティーヴン・ホプキンズ監督ほか/キーファー・サザーランド/2001~2002年/アメリカ/DVD
物語の始まりは深夜0時。初の黒人大統領候補、パーマー上院議員(デニス・ヘイスバート)の暗殺計画が発覚、CTU──テロ対策ユニット Counter Terrorist Unit の略だそうだけれど、実際にはそんな機関は存在しないとのこと──の主任ジャック・バウアー(キーファー・サザーランド)にオフィスからの招集がかかる。彼は黙って家を抜け出した一人娘キンバリー(エリシャ・カスバート)の行方を案じながら職場へと向かう……。
とにかく視聴者の裏をかくこと、それだけに専念しているかのようなシナリオにまいった。そこまでやるかと思う。続きが気になるのは確かだけれど、24時間──コマーシャルの分がはしょられるので、実際は18時間──もつきあわされるんだから、もっと見終わったあとに気分が良くなるような展開にして欲しかった。確かにとてもおもしろい。けれど、一方でとても疲れる、ひどいドラマだとも思う。最後の最後までああいう展開だとなぁ。最後くらいは、ああ疲れた、長い一日だったけれど、ようやく終わったと、ほっとした気分にさせて欲しかった。そうすれば間髪いれずにセカンド・シーズン以降にも飛びついたものを。あれではどうにも疲労感の方が強く残ってしまって、すぐに次のシーズンをという気にはなれない。
とかいいつつ、ニーナ・マイヤーズ(サラ・クラーク)が好きだった僕としては──彼女の冷静で涼しげな立ち振る舞いはとても魅力的だった──、ニーナがこの先どうなるのか気になるところでもあるので、今後のシリーズもそのうちに見たいとは思っている。とりあえずもうしばらく先に。
(Oct 08, 2005)