パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド
ゴア・ヴァービンスキー監督/ジョニー・デップ、キーラ・ナイトレイ、オーランド・ブルーム/2007年/アメリカ/DVD
このシリーズでは前からそれほど盛りあがっていないけれど、やはり今回もいまひとつだった。僕の趣味からすると、あまりにキャラクターが魅力に乏しいし──ジョニー・デップはキャラの作りすぎだし、キーラ・ナイトレイは艶かしさが足りない──、シナリオもかなりいい加減。なんで大艦隊を率いてきた東インド会社のボスの船が、単独でジャック・スパロウたちと戦わないといけないのか、さっぱりわからない。つまらないとまでは言わないけれど、かといって、それほど出来がいいとは思えなかった。まあ、非常に金がかかっているのはわかるし、派手なアクションを楽しむものと割り切れば、悪くない映画かもしれない。なによりキース・リチャーズの海賊っぷりがとてもさまになっていて、一見の価値がある。ちらりとアコギも弾いて見せてくれてます。
それにしても原題の Pirates of the Caribbean: At World's End を、こんな中途半端な邦題にしてしまった配給会社のセンスはあいかわらずどうかと思う。前々から定冠詞の「ザ」が落ちているのを不満に思っていたら、今度はサブタイトルの所有格のSまで落ちてしまっている。「ワールド・エンド」という不自然なカタカナ語が妙に気持ち悪い。タイトルを決めた人は、そこまで日本人は英語力がないと思っているんだろうか? 日本の映画会社は、日本人の英語力を
(Dec 20, 2007)