チェ・ゲバラ -人々のために-
マルセロ・シャプセス監督/1999年/アルゼンチン/BS録画
ソダーバーグの映画ではゲリラ活動を中心とした局所的なとりあげられ方をしていたので、もっと全体像がわかればと思って観てみたチェ・ゲバラのドキュメンタリー映画。
アルゼンチンの映画ということだけれど、画面サイズが4:3なので、これはもしかしたら劇場版ではなく、テレビ・ドキュメンタリーかもしれない。まあ、古い記録映像が主なので、ワイド・スクリーンにする意味がなかったのかもしれないけれど。
いずれにせよ、残念ながらこれも印象的にはソダーバーグの映画と同様、チェ・ゲバラを知っている人向けの補足資料的なドキュメンタリーという感じだった。
ほとんど全編、チェと交流があった人たちのインタビューだけで構成されていて、その合間あいまに貴重な記録映像が挿入されてはいるものの、細かい説明はまるでなし。各人がチェにまつわる思い出話を披露してゆくのが主で──まあ、なかにはおもしろい話もたくさんあったけれど──、キューバ革命に関する解説もなければ、カストロもほとんど出てこない。僕としてはチェの生涯を、キューバの革命史や国際状況など、時代の流れを踏まえて説明してくれるようなやつを期待してたので、やや期待はずれだった。
まあ、チェ・ゲバラという人は、国家の
(Feb 02, 2010)