ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
ジェームズ・ガン監督/クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ/アメリカ/2014年/WOWOW録画
なんだか最近は映画を観る全体量が減ったせいか、マーヴェルの映画ばっかり観ている気がする。
これはマーヴェルだからというよりは、主要キャラクターにアライグマがいるからということで、うちの奥さんの琴線に触れた作品。でもまぁ、ここでのアライグマは、それほど可愛いやつではなかった(そこがまたうちの奥さんにはよかったりするのかもしれないけど)。
この映画はオープニングが意表をついている。余命いくばくもない母親の病室のまえで、幼い少年がひとりウォークマンを聴いているという悲しいシーンから始まるのだった。あまりにマーヴェルのイメージと違いすぎて、間違った映画を録画しちゃったのかと思ったくらい。
まぁ、そのあとのシーケンスで、母親をなくした少年が悲しみにくれて病院を飛び出したところ、UFOに誘拐されるという意味不明な展開になって、ようやく、あぁ、やっぱりマーヴェルなんだと思うわけだけれど。
いずれにせよ、この冒頭のシーンにおけるウェットな感覚が、この作品を象徴しているような気がした。宇宙を舞台にしゃべるアライグマや巨木の妖精みたいなキャラが活躍する、マーヴェル作品のなかでもとびきりSF色が強い作品のわりには、演出や話の運びにかなり浪花節が入っている。個人的にはもうちょっと軽く笑える話のほうが好みだった。
意外といえば、注目のアライグマ・キャラ、ロケットの声優をブラッドリー・クーパーが務めてるのにもけっこう意外性がある。声だけ聞くとただの親父キャラで、二枚目俳優としての面影を微塵も感じさせない。ブラッドリー・クーパー、どうやら男っぷりのよさだけが売りではないらしい。おみそれしました。
(Jan 31, 2016)