2005年4月の音楽

Index

  1. Dirty Karat / Rosso
  2. Crooked Rain, Crooked Rain: LA's Desert Origins / Pavement

Dirty Karat

Rosso / 2004 / CD

DIRTY KARAT

 ミッシェル・ガン・エレファント解散後、初となるチバユウスケのソロプロジェクト、Rossoのセカンド・アルバム。前作はミッシェル存続中のアルバムだったこともあり、そちらと比較しないではいられなかったこともあって、それほど盛りあがれなかった。ギターがチバ一人だったというのもある。決してチバのギターが悪いとはいわないけれど、一本で勝負したのでは、やはりアベ君にはかなわない。
 ポスト・ミッシェルの作品となったこのセカンドは、メンバーにギタリストがもう一枚加わったのが大正解。バンドの音がより厚くなり、その圧力がミッシェル解散後の喪失感を緩和してくれている。
 収録曲の中ではやはり先行ダブル・シングルだったオープニングの2曲が強力。裏を返せばそれ以外は弱いかなとも思うけれど、ミッシェルの時からチバくんの曲はキャッチーなのはアルバムで1、2曲という感じだったから、そういう意味では今までと一緒。ミッシェルはもうないけれど、チバユウスケ個人はまだまだ健在だと感じさせてくれるいいアルバムだと思う。
(Apr 24, 2005)

Crooked Rain, Crooked Rain: LA's Desert Origins

Pavement / 1994,2004 / 2CD

Crooked Rain Crooked Rain: La's Desert Origins

 ペイヴメントにはデビューした時から注目してきた。とはいえ、じゃあまともに聴いてきたかと問われると、否としか答えられない。そんな男がボーナス・ディスク付のリマスター盤を買うのもどうかと思うのだけれど、あまりに安かったのでつい手を出してしまった。ま、ペイヴメントのアルバムではもっともキャッチーな作品だと思うし、彼らのナンバーではもっとも好きな "Range Life" も収録されているから、よしとしたい。
 それにしてもこのスペシャル・エディションの「スペシャル」さには脱帽。一枚目がオリジナル12曲のところ倍増の24曲収録。それにさらに25曲入のボーナス・ディスクがついてくる。こりゃなにごとだというものすごいさ。ブックレットも豪華だし、これが二千円しないで入手できてしまうと、とてもじゃないけれど日本のCDを買う気になれない。
(Apr 29, 2005)