Fast Man Raider Man
Frank Black / 2006
前作『Honeycomb』から一年もしないでリリースされたフランク・ブラックの新作は、その前作をバージョンアップしたような内容になっている。前作と同じベテラン・ミュージシャンを起用しつつ、そこにさらにメンバーを加えてパワーアップ、その分ボリュームも倍になったので2枚組にしてみました、みたいな作品。前作が気に入った人ならば、間違いなく気に入る出来だと思う。少なくても似たようなパターンで2枚同時リリースされた『Black Letter Days』と『Devil's Workshop』よりは断然こちらの方がいいと僕個人は思った。
すっかりオルタナティブなんて言葉とは無縁な感じで、オールドファッションなロックを鳴らしつづけているこの頃のフランク・ブラックだけれど、これくらい気持ちよい音楽を提供してくれるならば、ジャンル分なんてどうでもいいかなと思う。去年に引き続き、これも僕の今年のベスト5に入る好盤だ。
(Sep 03, 2006)