It's Monk's Time
Thelonious Monk / 1964 (2003) / CD
今年は音楽についても、できるかぎり文章を書くぞという新年の誓いもどこへやら。なにひとつ書かずにいるうちに、気がつけば一月ももう終わりって時期になってしまった。なってない。
こういうていたらくになった原因は、ひとえに年末年始に入手した新譜に、これだというのがなかったことにある(まあ、言い訳だけれど)。フリート・フォクシズ、TVオン・ザ・レディオ、リル・ウェインなど、去年のベスト・アルバムだという呼び声の高い作品にあれこれ手を伸ばしてみたにもかかわらず、どれもいまひとつぴんとこなくて、結局旧譜ばかり聴いている今日この頃だったりする。
そんななか、僕の部屋で最近もっとも多くかかっているのが、このセロニアス・モンクの64年のアルバム。去年、WOWOWで放送されたライブ番組で、このアルバムの一曲目の 『ルルズ・バック・イン・タウン』 というスタンダード・ナンバーを演奏しているのを観て、その曲がすっかり気に入って買ったもの。その曲を始めとして、モンクのピアノ・ソロで始まって、途中からバンド演奏になる、というパターンの曲が多いのが特徴。ソロとカルテットの演奏が一枚で両方楽しめる、ある意味お得なアルバムだと思う。
なんにせよ 『ルルズ・バック・イン・タウン』 がいいです。大のお気に入り。
(Jan 30, 2009)